本読み隊
本の感想・紹介です 。主にコバルト文庫・角川ビーインズ・ビーズログ文庫・一迅社アイリスなどの少女趣味ライトノベル、ハーレクインなどの海外ロマンスなど、3500冊。★スマホからご覧になる方は「海外ロマンス読了一覧」など一部の記事のスクロールが長くなるの場合、”PC”ボタンでPCに切り替えて見ることをオススメです★
葉桜白拍子 咲く花こんこん 河合 ゆうみ
2015年02月10日 (火) 16:58 | 編集
葉桜白拍子 咲く花こんこん (角川ビーンズ文庫)
(2014/11/29)
河合 ゆうみ

葉桜白拍子 咲く花こんこん (角川ビーンズ文庫)

----楽天----




葉桜白拍子
咲く花こんこん 

河合 ゆうみ

「美しい女は、怒っている表情も良い風情だ」その身と引き替えに無理難題。“なよ竹の白拍子”の渾名で人気急上昇の咲染御前。実は彼女の正体は、都を騒がす義賊・風子の一員“葉桜”。兵部卿宮・紅迅に姿を見られてしまい、放蕩皇子でうつけと噂の彼は、本性をあらわにし怜悧に葉桜を追い詰める。正体を隠し咲染御前として座敷に上がった葉桜だけど、強引に彼の邸に囚われて!?正体がバレたら死罪―禁忌の二人の恋物語!!
---------------------

男を物語の世界のような会話で煙にまく“なよ竹の白拍子”の渾名をもつ白拍子・咲染御前。しかし、その裏は義賊・風子のひとり“葉桜”。
皇子である兵部卿宮・紅迅に気に入られ、そばにはべることになった咲染御前だが、彼に知れれば死罪。

甘い言葉で誘惑する紅迅との駆け引きをメインにした、平安風のお話。
正義感の強い元気なヒロインが、癖のある男兵部卿宮・紅迅を相手に悪戦苦闘する様が楽しお話。
だが、出会いの1巻という雰囲気で、危機感は今ひとつ。ヒロインが猪突猛進型なので、思慮深いヒロインをお求めの方には向かない。
美麗カラーピンナップあり。

あらすじ
紅迅が無造作に手を伸ばし、葉桜の腰に手を回す。
抗わないで座っていると、緋色の袴の膝を枕に、紅迅が再び目を瞑る。

「しばし休む。こうしていろ」

「ええ、主さまのお望みのままに。いつまでも、こうして座って居て差し上げますわ」

葉桜は右手でずっと彼の髪を撫でていた。
少し硬い髪を、甘やかすように  深い眠りへと誘うように。
そして、背後に回された左腕には、一瞬の早業で抜き取っていた紙入れがしっかりと掴まれていた。
背後でなりゆきを見守る少女たちに見えるように、背後で紙入を揺らしてみせた。
  任務完了。
■□■

白拍子は、さながら都の夜を華麗に彩る月の雫だと謳われる。
清らかな美しさで男達を惑わせる白拍子の中でも、“なよ竹の白拍子”の咲染御前として有名な葉桜が、本日命じられた相手は、第三皇子であり兵部卿宮の紅迅。
咲染御前を手に入れるには、彼女の出す無理難題が条件となるが、彼は傲慢にいいのける。

「条件だのなんだのということが頭から吹き飛ぶくらい、俺に焦がれればいい」

両親を幼い頃に亡くした葉桜は、孤児を拾い風子の一員としている養父・轟木と、兄代わりの宵待の下で働いている。
しかし宵待は、獲物は人違いだったと言い出した。彼から抜き取った財布の中身を見れば、幼い手蹟の護符だった。

「返してこなきゃ!」


冒頭の経緯。彼の屋敷に狐の面の黒装束姿で忍び込んだものの、馬鹿正直に返しにきたと言ったことで、彼に捕まり、面が外れるギリギリでキスまでされてしまった。屈辱のうちに逃れることができたものの、彼の興味を引く結果に。
帝から賜った宝刀を風子が盗むという予告状を出されれば、風子は盗まないままではすまされない。いったい何を考えているのよ、あの人は……!

というわけで、売られた喧嘩を勝ったものの、白拍子の咲染御前は彼の屋敷にはべることになったうえに、常に命を危険にさらされている彼の生活を知り、皇族の足の引っ張り合いの罠に巻き込まれるという展開。

白拍子の妖艶な世界で生きる娘と、義賊をしながらの正義感が強い娘をヒロインを、どのように使い分けるかに期待したのだが、もうちょっと踏み込んで切ない部分が欲しかったというのが正直な感想。
男を物語的な会話で煙に巻く妖艶な咲染御前のはずなのだが、素のヒロインの突っ込みが多く、あまり妖艶に感じず、損をしている。
この作者のデビュー時の作品「花は桜よりも〜」は、物語そのものよりも、感情を込めた舞の美しさと古典の表現への興味から好きだったのだが、シリーズが後半になるにつれ、バトル的な展開が増えてきたことを覚えている。「妖狐禁猟区」は論外。
で、今回の作品は、デビュー時に近い雰囲気ではあるが、やっぱり、作者はバトルが好きなんだろう。
アクションシーンが多く、ヒロインの短い髪も衣装もなんちゃって平安的な軽い雰囲気。
白拍子の彼女を中心に落ち着いた雰囲気の作品になってほしいが、今後の展開しだい。
読みやすいけれど、個人的な好みで感想がわかれそう。

河合ゆうみ 読了一覧

角川ビーインズ文庫 読了一覧
妖狐禁猟区 漆黒の専制君主 河合 ゆうみ
2014年03月02日 (日) 12:23 | 編集
妖狐禁猟区  漆黒の専制君主 (角川ビーンズ文庫)
(2013/08/31)
河合 ゆうみ

妖狐禁猟区 漆黒の専制君主 (角川ビーンズ文庫)

---楽天---

------

妖狐禁猟区
漆黒の専制君主

河合 ゆうみ

「この女の守護をしろだと?俺を本気で怒らせるなよ―?」全寮制「私立煌陵学園」に転校した白咲日菜は登校初日、超俺様気質の美丈夫・風雅と護衛契約を結ばされてしまう。守護役を強制されキレる風雅だが、その正体は最強と恐れられる妖狐の次期総長だった。おまけに「おまえのカラダは美味そうだ」と強引に口づけられ―!?妖を惹きつけてやまない香りを持つ少女と最恐美麗・守護男子の学園ダーク・ラブバトル!
-----------------

16歳になると妖狐の血が目覚める白咲日菜は、全寮制「私立煌陵学園」に転校する。絶対に妖になんかならないと必至な日菜だが、そんな彼女を守護しろと命じられた風雅は、彼女の無自覚さが気に入らず…

ダークな展開を期待したのですが、いまひとつぱっとしなかったナ。全体的に薄味というか…
文字数は少ないので軽く読めます。
設定は悪くないのだけれど、どこかで読んだことがあるような既視感のあるお話で、そのくせキャラに魅力を感じなかったのは残念。これからかな?と期待したのだが、2巻で完結なのはさらにガッカリだった。

あらすじ
「……要は、妖としてめざめなければいいのよね」

平凡でもいいから、私は慎ましく普通に暮らしていきたいもの。妖を受け入れている学園なら、妖にならずに済む方法とかだってあるかもしれないわ。

陸の孤島。
そんな言葉が脳裏に浮かぶ。
私立煌陵学園。振り向くと、背後にいつのまにか現れた青年が、日菜の頭上から刃を振りかざしていた。青年は、驚く日菜の手首を無遠慮につかんだ。日菜から発せられる蜜のように甘い香りが青年の鼻先を掠めていった。
  やだやだ何これ! 変態!? 変態なの!? こんなに奇麗な人なのに!?

「……お前が、次の破邪か」

「いいえ、私は妖になんてなりません!化け物になるなんて絶対にいや!」


冒頭の出会いと経緯。前半、守護役をいいつかった風雅も理解もせずに妖というだけで嫌がる彼女を拒絶する。学園を出て行くように言う彼に対し、学園を出て行くつもりはない日菜。しかし、女子が妖にとりつかれたことで、浄化できるのは自分だけだと知った彼女は、破邪の力を発揮する。甘い香りに惹かれる風雅。それに惹かれ破邪を欲するのは、彼だけではなく…
後半は、脅すつもりで、甘い香りに夢中になってしまった彼の行動、そして、拉致される日菜の展開。

ヒロインが頑で、そんな彼女が後半に自分の運命を受け入れるという展開なのだが、そこに行き着くまでに可愛げがないのがどうにも辛かった。もっとぶるぶる震えてくれるほうが好みだナ。個人的好みは横に置いておくとして、剣くんは期待した以上にぱっとしない存在で、2巻では活躍してくれるのか…
護衛契約を結んだ彼と、破邪の力を持つ彼女とは結ばれないと言った剣くんの言葉は続刊でどうなるのか…
4巻くらいは続くのかと思ったのに、二巻で完結。

申し訳ない、二巻目未読です。

河合ゆうみ 読了一覧

角川ビーインズ文庫 読了一覧

正直なところ、どうにも、華鬼 がちらついて、気になってしまって集中できなかった。
そして、華鬼 を描いた梨沙の新シリーズで、緋ノ刻印 (角川ビーンズ文庫)がはじまるようで……ムグッ

妖狐禁猟区 真白き姫の覚醒 (角川ビーンズ文庫)
(2014/2/28)緋ノ刻印 (角川ビーンズ文庫)梨沙

花は桜よりも華のごとく 第八幕・百華繚乱 河合 ゆうみ
2012年11月01日 (木) 14:11 | 編集
花は桜よりも華のごとく    第八幕・百華繚乱 (角川ビーンズ文庫)
(2012/08/31)
河合 ゆうみ

花は桜よりも華のごとく 第八幕・百華繚乱 (角川ビーンズ文庫)

---楽天---

--------

花は桜よりも華のごとく
第八幕・百華繚乱 

河合 ゆうみ

封じてしまおう。この想いすべて―「さようなら。蒼馬さま」戦国の世の狭間。崩壊寸前の柚木座を救うため、帯刀に嫁ぐことを決めた白火。そのために、蒼馬への想いを殺し、舞いへの情熱も押し込める。心を決めた白火だったが、帝・氷見の命により謀反を起こした黒幕として捕縛されてしまった!一方蒼馬は、自分が不在の間、白火が一生懸命柚木座を守っていたと知り…!?桜天女と蒼王の伝説が花開く、能楽恋絵巻これにて終幕。
--------------

ラスト巻です。
蒼馬を守るために、帯刀と祝言をあげることを約束した白火。出奔した蒼馬と、帝の前で再会を果たすが、すでに約束した彼女はもうもどることができないと覚悟を決めていた…
ところが、これまた冒頭から帝の突然の世迷い言で、窮地に経たされる白火。彼女を救う為に奔走する面々。彼女を陥れる罠の黒幕へと繋がりまス。
蒼馬への思いと、帯刀との約束に揺れながら、自分の気持ちに気がつきまス。
前巻でいきなり蒼馬の爆弾発言に納得のできる理由をつけてくれて、気持ち的に落ち着きました。

あらすじ
氷見の帝の御前で帯刀は白火と祝言をあげることを伝えたが、叔父宮(佐波宮)の謀反の黒幕は他にいると突然言い出した帝は白火を捕らえよと命じ、氷見は憤激する
黒幕をあぶり出すための囮だと、本音を語る帝に命じられた氷見。
正気を取り戻した蒼馬は、彼女のためにできることがあると信じ氷見のもとへ行く
捕らえられた白火は、蒼馬に疑われ嫌われることを恐れながらも、彼のもとへ戻ることはできないこと、帯刀に身も心も捧げなければならないと覚悟を決めるために必至に悲しみを微笑みの檻に閉じ込めようとする
危険を犯して忍び込み、白火を励ます矢涼。彼は蒼馬からの短い手紙を手渡す…

『待っていろ』
  ……もう、遅いんです。蒼馬まさ


道成寺や、高砂など、舞尽くしの美しい終幕でした。
サカノさんの華麗なイラストが見開きで最後まで華を添えています。
ラストの黒幕については、フセますが、ぞの人物の気持ちや周囲のキャラとの心理的関係は気持ちよく終わったが、黒幕の出し方は物足りなかったナ
高砂の後の、焼きもちエピソードも順番が逆な気がするし、多少構成に不満がありましたが、最後まで見守ってきただけに、皆様ハッピーで嬉しい。
ラストはいきなり嫁にするのかと思い込んでいただけに、彼の中でまだ彼女は子供だと押さえ込む辺り、自分好みの終わり方ではなかったが、そういえば、この子何歳だっけ?と今更思い出して、10年後のエピローグも入るので、納得して終幕です。

河合ゆうみ 読了一覧

角川ビーインズ文庫 読了一覧
花は桜よりも華のごとく第七幕・悲花落葉 河合 ゆうみ
2012年08月22日 (水) 01:21 | 編集
花は桜よりも華のごとく第七幕・悲花落葉 (角川ビーンズ文庫)
(2012/05/31)
河合 ゆうみ

花は桜よりも華のごとく第七幕・悲花落葉 (角川ビーンズ文庫)

---楽天---

---

花は桜よりも華のごとく
第七幕・悲花落葉 

河合 ゆうみ

「ままごと遊びにはうんざりだ―あばよ」戦国の世の狭間。柚木座に移籍した白火は、若太夫の蒼馬に求婚される。しかし翌日、蒼馬は白火の心に大きな傷を残して京の都から姿を消した。さらに「蒼馬は鬼と契約した」と噂が流れ、舞台も妨害されて柚木座は崩壊寸前!!蒼馬の代わりに柚木座を守ろうと白火はひとり奔走する。それを聞いた氷の皇子・帯刀と、永観座太夫・井澄は―!?クライマックス直前、能楽恋絵巻第7幕。
--------------

ラスト直前巻です。
いきなりの蒼馬の爆弾発言から白火の柚木座を守る戦いが始まります。少々白火の空回りを感じますが、二人の恋の行く末はどうなるのか?危機に面したまま気になる続刊待ちでス。
なので、この巻だけで面白かったのかと聞かれると、微妙なので、感想は保留。

あらすじ

「いい加減、ままごと遊びにはうんさりだ」

蒼馬との幸せをつかみかけた矢先の彼の突然の失踪。彼はもどってくると信じる白火。彼の抜けた穴は大きい。柚木座を守るために、彼の失踪を隠し、次の舞台決めたが、蒼馬は鬼と契約したと町に広がる噂は止められなかった。何もできないまま、中止になってしまった上に、土蜘蛛と関係があると柚木座の存続も危ぶまれる…
必至に奔走する白火。そんな彼女を助けるために、永観座太夫・井澄は白火を柚木座ごと引き受けると言い出した…
皇子・帯刀も…

蒼馬失踪で、浮き足立つメンズでス。白火争奪戦の火ぶたと言いたくなる展開でス。土蜘蛛メンバー久しぶりでス。朱鬼さん良い男になりました。豹太がんばってまス。
冒頭、彼の手ひどいはねつけ方は、脈絡がなく、白火どうよう読者も(?)になってしまい、前感をほのめかして、数ページ甘いシーンと、心代わりへの繋がりが欲しかった。
帯刀との関係を継続する意味が理解できないまま、二人の関係はピンチでス。ラストでどうなるのか、母の心理を理解できるまでの心の成長を期待し、続刊まちス。

河合ゆうみ 読了一覧

角川ビーインズ文庫 読了一覧
花は桜よりも華のごとく 第六幕・桜花嵐漫 河合 ゆうみ
2012年05月28日 (月) 22:04 | 編集
---アマゾン---
花は桜よりも華のごとく  第六幕・桜花嵐漫 (角川ビーンズ文庫)花は桜よりも華のごとく 第六幕・桜花嵐漫 (角川ビーンズ文庫)
(2012/02/29)
河合 ゆうみ

商品詳細を見る

----楽天---

----

花は桜よりも華のごとく
第六幕・桜花嵐漫 

河合 ゆうみ

「恋だの愛だの、くだらない」ついに幕を開けた、舞い人たちの最高舞台、天覧能。戦国の世の狭間、その大舞台は帝、氷見の勅命で、蒼馬率いる柚木座主催で行われる。その目玉は男装の舞姫白火が書いた新作能『颯佐』。しかし、白火は母を偲んで書いたこの作品を人前で舞いたくない。そう言い出せずに蒼馬と白火の心が離れていく。刻一刻と天覧能の日が近づいてくる中、二人は決定的にすれ違ってしまって!?能楽恋絵巻第6幕。
---------------------

今巻は、次の巻のクライマックス直前へ向けて、二人の仲を深めるベタ甘な巻でした。前巻でキツい修行をした結果の白火の男舞の成長と、蒼馬の気持ちを固めラストの言葉へつなげるポイントです。
すれ違いで、剣呑な雰囲気にもなりますが、なんとなく微笑ましく、雨ふって地固まるです。辛抱たまらん的な蒼馬の行動にニマニマ

あらすじ
帝、氷見の勅命で柚木座主催で行われ、女である白火も最高舞台、天覧能で舞える。
『颯佐』は白火が母を偲んで書いた作品。蒼馬は彼女の歓びを見たくて、ラストの演目に組み込んだが、白火は母の想いを人前に曝したくなかった。彼に素直に言えずにいる彼女に、永観座の井澄から、移籍の誘いが来た。
あれだけの拒絶の辛かった永観座での出来事…
返事に迷う彼女に、蒼馬は日輪座では限界があると、移籍を勧めた…
彼女の中では何故蒼馬は永観座を勧めるのか…
彼の話とのすれ違いに気付くことのないまま、絶望的な気持ちの彼女は…

「…今日くらいは、俺の好きにさせてもらう」

「まだだ。お前が全部白状するまでは」

蒼馬様愛し過ぎちゃって、メロメロの巻です。
視点は蒼馬様増量。
井澄さんのイメージが今回は違った。本音はもっと彼の人柄もツッコンで描いて欲しかった。母の話を改作した部分についても、もう少し詳しい説明欲しかった。
やはり、二枚開きの舞の絵は好きだ。
田村を舞う白火の迫力のある文と絵は良かった。合間に入る古典の引用は雰囲気がグっと増して素敵。コテコテしすぎず、しつこくない解説は乙女ノベルとしては適切だが、私としてはもっと、舞台のうんちくを入れてもいいと思う。
一時、迷走した巻があったが、ここ二巻の方向性は好きだ。
次はラストへ向けての巻で、蒼馬様の失踪だそうな!
気になる…

ラストに、『花蕾』のSS
矢涼が、日輪座に拾われた過去と、日輪座を抜ける白火と、残された朧への彼の気持ちのホッコリストーリー。


河合ゆうみ 読了一覧
花は桜よりも華のごとく 第五幕・真剣勝舞 河合 ゆうみ
2012年02月05日 (日) 15:11 | 編集
花は桜よりも華のごとく  第五幕・真剣勝舞 (角川ビーンズ文庫)花は桜よりも華のごとく 第五幕・真剣勝舞 (角川ビーンズ文庫)
(2011/10/29)
河合 ゆうみ

商品詳細を見る



花は桜よりも華のごとく
第五幕・真剣勝舞 

河合 ゆうみ

「舞いたいか―ならば、恋を棄てろ。舞いか柚木座か、選べ」戦国の世の狭間。芸人の最高栄誉、天覧能を控えた男装の舞姫、白火と柚木座若太夫の蒼馬。しかし、女人禁制の能舞台で白火が舞うことを、伝統を尊ぶ名門永観座の太夫・井澄は認めない。「能の舞台に女は不要」と言われ、挽回のために舞うも、白火は扇を落とすという大失態を犯す。「金輪際、舞台と名のつくものには上がるな」と告げられて!?大人気、能楽恋絵巻第5幕。
-----------------

3、4巻は、能から話が逸れてしまって、今ひとつ一巻のような面白みから離れて残念なできでしたが、5巻で初心に戻ったような、能オタク的なマニアックさ、芸を極めるための壁、女禁制の世界の壁の話になり、素直に面白かった。
蒼馬への気持ちを、芸一つに捧げるために、切り捨てなければダメだと思い込む彼女と、それを寛容に見守る蒼馬、二人の切ない気持ちにキュンでス。
やはり、二人の見開きの絵の華やかさは好きだ

あらすじ
帝である氷見から天覧能を柚木座主催でやれと使命された。長年伝統を守り続け謎めいた最高峰の一座、永観座がどうでるか…
市中で永観座と日輪座が喧嘩をしているという。止めに入った白火と蒼馬は、そこで永観座の太夫、井澄と出会う。
滴るような色香がにじみながらも、硬派な印象の井澄。彼は女が舞台に上がることを良しとしない。
喧嘩を口上に永観座に乗り込む白火。永観座全体の反感を買いながらも、女には無理ではないと証明するために食いさがるしかし、井澄が出した舞のお題は、男舞の『田村』。勇壮な舞は、彼女の華奢な体では表現しきれず、ぶざまな姿をさらすしかなかった白火。
悔しさに涙する彼女を蒼馬は…

「泣くほど辛いなら辞めればいい。俺はありのままのお前がいればそれでいい。これからは、俺のためだけに舞えはいい」
「どうするんだ。辞めるか?辞められるのか?お前が」

諦めきれすに永観座に忍び込んで見た舞は、井澄と、乳兄弟 静凪の『二人静』の美しい舞だった…

「恋を棄てろ。舞いか柚木座か、選べ」

蒼馬さまの押しには、挿絵の中の白火同様、今回もクラクラでス
蒼馬さま、もうちょっと我慢して欲しいのでスが…
我慢したのかしてないのか…読者を悶々とさせるラスト
新キャラ井澄の能面のような彼の凪いだ気持ちを、白火がどう変化させたのか、天覧能の行方とともに、次巻が大変きになりまス。
楽しみ。

---備忘録----
永観座
井澄 太夫
静凪 乳兄弟
上部 
音若 少年

河合ゆうみ 読了一覧
Powered by . / Copyright ©本読み隊All Rights Reserved→m117117/Template by sukechan.
スポンサードリンク