本読み隊
本の感想・紹介です 。主にコバルト文庫・角川ビーインズ・ビーズログ文庫・一迅社アイリスなどの少女趣味ライトノベル、ハーレクインなどの海外ロマンスなど、3500冊。★スマホからご覧になる方は「海外ロマンス読了一覧」など一部の記事のスクロールが長くなるの場合、”PC”ボタンでPCに切り替えて見ることをオススメです★
汚名 スザンナ・カー
2017年04月23日 (日) 15:28 | 編集
汚名 ハーレクイン・ロマンス2014/7/11
スザンナ カー (著), 春野 ひろこ (翻訳)

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汚名

スザンナ・カー

イザベラはローマの街角のさびれたカフェで、身重の体を抱え、住み込みのウエイトレスとして働いていた。愛するアントニオにいわれのない濡れ衣を着せられ、豪奢なアパートメントから身ひとつで追い出されたあの日、彼の兄ジョヴァンニは、弟の誤解を解いてやると言ったのだ。藁にもすがる思いで彼についていったイザベラは、長年にわたる兄弟間の確執など、知るよしもなかった。ジョヴァンニはイザベラに慣れない酒を飲ませ、そして…。絶望の淵をさまよいながらひっそりと身を隠すイザベラの前に、あろうことかアントニオが現れ、蔑みの形相で驚愕の事実を告げた。「兄は死んだ。そして、なぜか君に莫大な遺産を遺している」
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copyright 2013
Her Shameful Secret

兄弟間の確執に巻き込まれ翻弄されるヒロインを描く鬼ロマです。
お互いを信じられなくなった二人の葛藤がいい感じにえぐいお話で、私好みです。
面白かった。

あらすじ
かつては、精錬された美しい女性となり、イタリア語を流暢に操る自分の姿を夢見ていた。ローマの美術界で活躍し、愛と冒険を手に入れたいという野心や希望をいだいて。ほんのつかの間、すべてを手に入れたものの、それは彼女の指の間からすり抜けてしまった。
いまはお金にも困り、場末のみすぼらしい店で働いている。後数ヶ月でアメリカに戻りたければ、もっと必死に働かなければならない。アメリカに帰国する飛行機代をため、一からやり直す。もしかしたら、次はうまくやれるかもしれない。一つだけたしかなことがあるとすれば、それは彼女が失敗から学んだという事実だった。

アントニオ・ロッシは週末じゅう捜しまわった結果、ようやく彼と彼の一族を打ちのめしたといってもいい女をみつけ、対決しようとしている。今度はイザベラの大きな青い瞳と無垢に見える美しさにだまされたりはしない。こちらが主導権を握ってみせる。


冒頭の経緯。アントニオから話も聞かず追い出されたイザベラは、彼の兄ジョヴァンニの言葉に頼ってしまった。兄弟間の確執など知らないばかりに、そばにいれば望みがあると思ったのだ。だが、ジョヴァンニの思惑を知った時、イザベラは妊娠し、頼るあてもなく途方に暮れるしかなくなった。再び現れたアントニオからジョヴァンニの死と遺産を知らされ、イザベラは戸惑い拒絶する。だが、アントニオは彼女の妊娠を知ったことで、さらなる不審とともに、彼の母からの計略を聞かされ…

言い訳もおおいけど…どうなの?気づくのが遅くないか?とヒロインに突っ込みたくなる部分もあり。でも、兄の嘘を信じながらも、ヒロインを信じられない自分と葛藤するアントニオがむふむふと楽しい。ラストのあたりに必死な彼にほだされる。
どらまち〜〜っく!

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無口な男爵の甘いキス エリー マクドナルド
2017年04月16日 (日) 17:28 | 編集
無口な男爵の甘いキス (MIRA文庫)2017/2/15
エリー マクドナルド (著)

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無口な男爵の甘いキス 

エリー マクドナルド

雇い主である子爵夫妻が突然事故で亡くなり、家庭教師のボニーは遺された二人の子供の面倒を見ている。子爵の代理人が賃金を支払わないせいで使用人の多くは次々と去っていったが、傷ついた幼い兄弟を置いていくことなどできるはずもなく、ボニーは無給で二人に仕えていた。前子爵の親友だという後見人が到着すれば、子供たちも少しは落ち着くかもしれない。だが彼女の前に現れたのは、堅苦しく気難しそうなスティーブン卿。しかも、子供たちを思うあまり身分をわきまえずに意見を口にしたボニーを目障りに思っているようで…。(MIRA EM01-02)
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copyright 2013
The governess club:Bonnie

それぞれの事情を抱え、自立した生活を夢見る女子4人が、家庭教師クラブを結成…という家庭教師シリーズの2巻目。
ほっこりした雰囲気のヒストリカルロマです。1巻目を読んでいないのだが、単品で楽しめた。
ページ数は少ないので手に取りやすい文字量。でも私にはちょっと物足りなかった。王道なストーリーで外れ感は少ないけどね。

あらすじ 1822年
もちろん、そういう心の傷を癒したいなら、ダローゲイトを早く去るのがいちばんだとわかっています。だけど今の状態で、どうしてもヘンリーとアーサーを放っておくことはできません。たとえ今の状態で  
<家庭教師クラブ>のメンバーなのに、今回そちらへ行けなくて残念です。どうかルイーザとサラにもそう伝えてね。

体のうしろで手を組み、まっすぐに立つと、スティーブンは真新しい墓をじっと見つめた。友人とその妻が眠る墓だ。
喉にせり上がってくる熱いかたまりをどうにか飲み下し、静かな声で話しかける。
「友よ、本当に残念だ。もう少し早くここへたどり着いていればよかった……」
やらなければならないことが山ほどある。中でも一番にすべきは、あの家庭教師と話をすることだ。
だが、呼ばれた家庭教師は子供たちも連れてきた。昼食の最中に残してくることができなかったという。従者かメイドに面倒をみさせればいいというスティーブンの言葉に、家庭教師は先日より従順に従った。
だが、信じられないことに、やってきた従者たちに外へ連れていかれそうになると、子供たちはとんでもない大騒ぎをはじめた。
ヘンリーは、まさに8歳にしかできない捨て身の抵抗で家庭教師の足にしがみつき、アーサーは耳を覆いたくなるような奇声をあげつづけている  


冒頭の経緯。遺された遺児のために、ボニーは無給ながらも家庭教師として屋敷に残った。そんなある日、無口で無愛想なスティーブン卿が現れ、後見人だと知らされる。
スティーブンも寝耳に水な話ながらも、後見人としての職務を全うしようと悪戦苦闘を始めるが、ヘンリーの落馬をきっかけに、本来この屋敷に来た目的をボニーに明かした。
亡くなった子爵は何者かに狙われていると助けを求める手紙をスティーブンに送っていたのだ……。

というわけで、誰にねらわれているのかプチミステリーが入りつつ、二人の絆が深まっていくという王道な展開。ほっとなシーンもそれなりに楽しめる。
さくっと読むぶんには悪くないのだが、全体的に浅いので、なんとなく物足りないかな。犯人が判明するあたりは、もう少しひねりが欲しいよな…とか。
至福のクッキータイムに、顔を出さずにいられないスティーブンが可愛かった。

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大富豪と手折られた花 ベレア家の愛の呪縛 Ⅱ ペニー ジョーダン
2017年04月05日 (水) 22:34 | 編集

大富豪と手折られた花 ベレア家の愛の呪縛 Ⅱ (ハーレクイン・ロマンス)2017/1/27
ペニー ジョーダン (著), Penny Jordan (原著)

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大富豪と手折られた花 
ベレア家の愛の呪縛 Ⅱ 

ペニー ジョーダン

ルシーラは仕事が欲しくて必死だった。でも、家族に認めてもらう方法がほかにないからといって、男性のスイートルームに来たのはまずかったかもしれない。案の定、寝室のドアが閉まると、ルシーラはパニックに陥った。現れたニックは、直談判したい社長とは別の実業家だった。そして、今夜は彼女に目をつけていたと言い、男と二人きりになる意味は知っているな、と確認した。ルシーラは完全におびえ、大事な告白もできなかった。本当は修道女と同じくらい、男性を知らないのだと…。
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A Different Dream
copyright 1988

”ベレア家の愛の呪縛”は芸能界でスターだった両親の間に生まれた複雑な生い立ちの娘や息子の物語のシリーズ。
巻頭にはベレア家の家系図があるので、他の巻から読み始めても理解しやすい。
大女優の母や義父に認められるために、女優になりたいと思ってきたルシーラだが、正直母のような才能はない。それでも、事実を受け止めきれず、もがき苦しむというロマ。
甘い要素はナシ。攻撃的な口調の裏に痛々しいまでの葛藤や乗り越えなくてはならない複雑な生い立ちがあったりするシリアスなお話。
ペニージョーダンの油ののったいい時代の作品です。

あらすじ
ルシーラは有名女優だった母のDNAを受け継ぎ、美しく生まれた。演劇学校時代、ルシーラは女優になるなんてたやすいと信じきっていた。だが、すでに28歳。
タビサ役が欲しい……。私にはどうしてもヒロイン役が必要なのだ。
ルシーラは、連続ドラマを企画したジョン・カッサヴァーに近づき、彼の部屋の鍵を手にいれることに成功した。
自分が世間でどう言われているかは知っていたけれど、ルシーラは気にしていなかった。
上をめざすためになんでもする女優は、私だけではない。
手に入れたいもののために、女であることを使っているだけだ。女優としての才能に気づかないのは私ではなく、相手の過ちなのだから。
暗い寝室の明かりが入れられ、予期せぬ明るさに目がくらむ。

「”僕の部屋へおいで、と蜘蛛が蠅に言いました”……」

あざけるようにマザーグースの一節を口ずさむ声が聞こえたあと、舞踏室で見つめていた男性がいるのに気づいて、ルシーラの心臓は早鐘を打った。


冒頭の経緯。ジョン夫妻を守るために、義弟ニックはルシーラをあざけり、女優には向いていないと指摘した。怒り心頭のルシーラに追い討ちをかけるように、エージェント会社ごと乗っ取りをかけ、彼女にエージェント転向するように誘いをかける。いままで必死に信じてきたものを否定されたルシーラだが、その言葉は的を射ているだけに…

両親に振り向いて欲しいがために、必死だった子供時代。そのための父違いの兄弟のねたみや、平凡だが幸せな姉へのやっかみ。様々な自分の内面と向きあいながら、ヒーローと信頼関係を築いていく姿が良いロマです。誤解されがちなヒロインなのだが、トラウマの閉所恐怖症のあたりで、ちょっと涙でた。
良いロマだった。

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身代わりの婚約者 ゲイル カレン
2017年03月26日 (日) 17:29 | 編集

身代わりの婚約者 (MIRA文庫)2016/12/15
ゲイル カレン (著), Gayle Callen (原著), 立石 ゆかり (翻訳)

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身代わりの婚約者

ゲイル カレン

16歳の秋、マッカラム氏族長の娘マギーは初めての恋をした。相手は次期伯爵で、長年敵対関係が続くダフ一族の青年、オーウェン。禁じられた恋と知りつつも、見知らぬ地への遠駆け、彼が聞かせてくれる世界の謎、そして生まれて初めてのキスにマギーは夢中だった――自分にはほかに許嫁がいるとオーウェンに聞かされるまでは。悲しい失恋から10年、彼の許嫁が事故死し、運命は皮肉にもマギーとオーウェンを契約結婚の相手同士として再会させる。心の痛みを無視し、氏族同士の諍いを収めるためと自分に言い聞かせるマギーだが……。
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copyright 2016
The Groom Wore Plaid

「さらわれし花嫁」で決闘しようとする兄を止めるために、契約結婚をすることになったマギーのお話。
単品でも楽しめます。
そこそこホットなシーンが多めのハイランダーロマンス。物語の時代は1727年。ハイランダーものにしてはかなり時代が遅いので、牛泥棒があらわれたりしても、荒くれ者の中世らしい埃っぽさは感じない。
不思議な予知能力を持ったヒロインが、彼が死ぬ予知夢を見て結婚を回避しようと四苦八苦するものの、彼には信じてもらえず、ジリジリするロマンス。
予知夢が現実になるのかならないのか、ラストまで引っ張るので気の短い方には向かないが、エンタメロマとしては楽しめた。

あらすじ
「それは望遠鏡?」
「ああ、これから星を見に行くんだ。望遠鏡をのぞいたことはある?」

マギーはハイ・ストリートの外階段でオーウェンとすれ違った。この先ずっと夢にでてきそうな満面の笑みでじっくりとみつめられ、返事に窮した。正直にマッカラムの氏族長の娘であること、兄とオーウェンの妹が結婚することになっていると彼に告げても、彼は動じず、その日から二人の禁断の友情が始まった。
だが、それも彼が婚約していると口にするまで。
しかも、彼の婚約者エミリーが水の事故で死ぬ予知夢を見て、彼に教えたにも関わらず、嫉妬から口にしたのだと蔑まされるまでだった。

彼の冷笑とエミリーの死によって、マギーは自分自身を根本から変えざるおえなくなった。この世界には心踊る謎があることを知っていた幸せな少女は、そういった存在を忘れてしまいたいと願う、大人の女性になってしまった。
しかし、悪夢はふたたび蘇った。マギーはまた異邦人に戻ろうとしている。ここには信じられるものは誰もいない。


冒頭の経緯。彼とのキスと別れから10年。婚約したマギーはオーウェンの住むダフ一族の城に入ったものの、歓迎されているとはいえず、アメリカから戻ったというグレゴールからはあからさまな敵意を向けられている。
オーウェンが結婚式で血まみれになる夢は、現実となる可能性が非常に高いのだが、勇気をもって打ち明けても信じてもらえず…

私としては、後半には信じているという言葉が欲しかったのだがむむぅ。いい感じにいい気になっているダーリンにちょっとお灸が欲しかったのだが、楽しそうなことでなによりです。はい。
誰に狙われているのか、プチサスペンス要素がありますが、前作ほどどぎつい展開もなく、まったりと楽しめるロマでした。

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十八歳の臆病な花嫁 サラ モーガン
2017年03月20日 (月) 16:18 | 編集
十八歳の臆病な花嫁 (ハーレクイン・イマージュ)2016/12/10
サラ モーガン (著), Sarah Morgan (原著), 森 香夏子 (翻訳)

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十八歳の臆病な花嫁 

サラ モーガン

早すぎる結婚が怖かったんじゃない。ただ、愛されないことが怖かった…。ジュリエットは仕事先で思いがけない人と再会し、息をのんだ―10年前の魅力もそのままに目の前に現れた敏腕医師のフィンは、彼女がよく知りながら、ずっと避けてきた男性だった。18歳のころ、ジュリエットは兄の親友であるフィンの子を身ごもり、彼は責任をとるために彼女との結婚を決めた。ところが、不幸にも結婚式の2週間前に流産してしまうと、彼が結婚しようとしているのはお腹の子のためと信じる彼女は、愛されぬ花嫁にはなりたくないと逃げ出したのだった。いま、愛するフィンを前によみがえったつらい記憶が、過去から目を背けてきたジュリエットの胸を容赦なくえぐって…。(I2447)
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copyright 2006
High-Altitude Doctor

医療ロマに山岳救助が入るシリーズかと思いきや、別もののようです。
思いっきりエベレスト目指します。
エベレストの高山地帯で、ツアーのサポート医療活動をしながら、再会した男性とロマンスが芽生えるというロマ。

あらすじ
彼女が健康を損ねたらおしまいだ。
ジュリエットに何かあれば、チームはこの荒涼とした山の上で医療措置を一切受けられなくなる。
ジュリエットも、健康でなければ夢が絶たれる。
今年こそは頂上まで登りたい。
絶対に。

標高2850メートル、ヒマラヤ山頂ルクラ

そこは飛行場の周辺にわずかばかりの古屋を寄せ集めたような小さな村だった。
荷物が全部そろったのを確認し、ジュリエットは一安心して振り返った。暑くて埃っぽい。シャワーでも浴びたい気分だった。
彼が目に入ったのはそのときだった。
その男性はほかのクライマーやトレッカーから少し離れた場所に立っていた。くたびれた帽子を目の上まで深くかぶり、食い入るような黒い瞳でジュリエットを見つめている。
ジュリエットも彼を見つめ返した。
そうしない女がいるだろうか?


冒頭の経緯。山に不慣れなチームを率いてジュリエットは標高を上げていくが、なかには彼女の助言を受け入れない男性も。そういう男性への対処は自分でできるつもりだったが、いつの間にかそばにはフィン・マキューアンに助けられていて…

兄や父をエベレストで亡くしたジュリエットは心の傷を埋めるように、毎年エベレストを目指す。祭壇に彼を置き去りにしたことにも、なにかと理由をつけて自らを正当化していたことを、彼との対話で理解し関係を深めていく。
そんな繊細な乙女心と、彼女を守ろうとついつい見守ってしまうダーリンとの関係が素敵ロマなのだが、やっぱり標高が高すぎるので、知識欲的には面白いが共感は難しいね。

サラ モーガン 読了一覧

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ためらう唇 リンダ ハワード
2017年03月19日 (日) 18:40 | 編集
ためらう唇 (MIRA文庫) 2017/1/15
リンダ ハワード (著), Linda Howard (原著)

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ためらう唇 

リンダ ハワード

早春のウェスト・ヴァージニア。小さな町の一軒家で愛犬と暮らすボウのもとに、犬猿の仲だった元義兄から十数年ぶりにバースデーカードが届いた。「プレゼントが気に入りますように。ちゃんと面倒みてくれよ」誕生日はだいぶ先だし、いったい何のいたずら?嫌な予感を覚えつつも無視しようとした矢先、顔色こそ悪いが野性的な雰囲気を漂わす長身の男が、家の前に現れる。モーガンと名乗るその男は義兄の部下で、銃撃で瀕死の重傷を負った特殊部隊のリーダーだった。事件の黒幕を暴き出す間、ボウの家に匿ってほしいと言い…。
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copyright 2016
Troublemaker

久しぶりのリンダの新作が、MIRA文庫からお目見えです。
傷ついた特殊部隊のダーリンをかくまうことになった、貧乏警察署長のボウとのロマンスです。とはいえ、ゴールデンレトリバーのトリックスの愛嬌の良さが物語のかなりのウエイトを占めております。
リンダらしい軽快なテンポの掛け合いが楽しい作品。
初期の頃の情熱的で焼け付くような雰囲気とは違い、ワンコをメインにほのぼのしたストーリー展開で、かなりまったりしています。
事件もサスペンス要素はほとんどなく、ホットなシーンも控えめ。ボウに惚れたモーガンのマッチョぶりが可愛いい。

あらすじ
ボウが一緒に暮らすゴールデンレトリバーのトリックスは、天才だ。ボールをワンバウントでキャッチすると、すぐに立ち止まってポーズをとった。美人コンテストの優勝者がやる、頭を高く掲げたあのポーズだ。そうやって褒めてもらうのを待っている。
「完璧よ!なんて美しいキャッチかしら!」
春は名のみで、たまに今日みたいな穏やかな日があってほっとすると肩透かしをくらう。
そんなある日、一枚の封書が届いた。何十年も会っていないげす野郎の義理兄からだった。
写真の下にこう書かれている。”わたしのプレゼントが気に入りますように。ちゃんと面倒みてくれよ”署名はないが、なくてもわかる。
「どこにプレゼントがあるのよ、くそったれ」写真に向かって噛みつく。送ってこられても燃やすだけだけれど。
そんなことを考えていると、カードから黄色い炎があがった。どんな科学薬品を染み込ませておいたのか知らないけれど、燃え上がったのはカードだけではない。彼女の怒りもだ。
ボウは住宅リホームでの転売で失敗しここに住み続けることになったが、ここの暮らしは快適だった。
その我が家に見覚えのない車が停まっている。
降りた男はまるで悪鬼だ。蒼白な顔、落ち窪んだ目に黒い隈。

「おれの名はモーガン・ヤンシー。きみの義理の兄さんの紹介で来た」


冒頭の経緯。モーガンは任務後の休暇でボートに乗り釣りを楽しんだが、帰宅後に何者かに狙撃された。ボート遊びの最中に出会ったのは少数。暗殺者は殺したものの、裏で糸を引いた人物がつかめない。身を隠し、罠をはるために、ボウのもとに身を寄せることに。警戒心の強いボウだが、逼迫した生活から抜け出すためにモーガンとの同居を承諾。
モーガンは傷ついた体に苛立ちながらも、犬のトリックスをこよなく愛するボウとの生活がまんざらでもなく…

小さな町の事件などを絡めつつのほのぼの展開。ラストまでモーガンが狙われた関連の事件は放置です。
犬が可愛かったな。リンダ作品には犬がよく出てくるが、ロマ以上に犬愛が激しくて笑った。
いいのか2番目で?

ロマンス 読了一覧

リンダ ハワード 読了一覧



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