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王女が秘される童話(メルヒェン) 南瓜の王女の研究録
2017年02月05日 (日) 15:54 | 編集

王女が秘される童話 南瓜の王女の研究録 童話(メルヒェン)シリーズ (集英社コバルト文庫)2016/11/1
長尾 彩子 (著)

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王女が秘される童話(メルヒェン)
南瓜の王女の研究録

長尾 彩子

忌み子の王女ユリアーナは天然で頭が悪いふりをしつつ、医薬の研究や飢饉に備えての南瓜作りに取り組んでいた。そんなある日、魔性の力を持つとされる忌み子を警戒する父王より、異例の若さで異端審問官となった少年クラウスが婚約者という名の監視役として遣わされてくる。「貴女のお傍を片時も離れるわけには参りません」と宣言した彼は、本当に一瞬たりともユリアーナの傍を離れず…?
———————

美少年がべったりとまとわりつく割には、さくっと楽しめるお話。
忌み子という境遇のわりに、健気でたくましいヒロインが良いです。前半は、クラウスがちょっと嫌なやつですが、後半は良い子だった。
でも、割とどこにでもあるといえばあるお話にも感じるかな。年下の少年萌えな方でなくても、違和感なく楽しめます。

あらすじ
……カボチャは良いものだ、とユリアーナは思う。
なにしろ痩せた土壌でも、ジャガイモ並みの生命力ですくすくと育つのだから。
飢饉対策にこれほどうってつけの野菜はない。
双子であとから生まれたばかりに忌み子として父王に嫌悪されてきた王女ユリアーナは、『おっとりしていて無邪気で病弱。花と宝石とお菓子をこよなく愛する落第王女』を装い続けているが、別段おっとりしていないし、無邪気というよりもひねくれている。忌み子としてミルヒ村を与えられ、領主として品種改良や倹約にとりくみ、領民の信頼を勝ち取った。王宮にいた頃になりゆきでみにつけた医術の知識も、たいぶ役にたった。
そんなある日、少女人形かとみまごうような美しい少年クラウスが現れた。13歳という異例の若さで神学校を卒秒したあと、頭角をあらわし、特別異端審問官に抜擢されたという。
宗教的に弱い立場にある忌み子のユリアーナにとっては、当然油断ならない存在だ。
「国王陛下より直々にご命令を承ったのです」

「本日より貴女の花婿候補として、このお城で暮らすようにと」


冒頭の経緯。クラウスの報告しだいでへたをすれば魔女の疑いをかけられてしまうだけに油断できない。だが、彼は寝る時も監視すると言いだし、未婚のユリアーナのベッドの横に居座りだした。
挙句にユリアーナを魔女だと思い込み、ベッドに押し倒し…!?

後半は、唯一心を許す姉の病気の原因をユリアーナのせいにされ、クラウスとともに原因究明と犯人探しの展開。
なんだか、ちょっと無自覚にエロい雰囲気が多めね。
そんなに劇甘にしなくてもいいのにと思うのだけれど、そういうのが楽しいお話でもあるわね。
童話らしい教訓があるわけでもないし、すごく感動とか、そういう話じゃないけど、読むと一気に読める。

たしかに、かぼちゃの成長と少年の成長はある時期急に伸びる。
ちょっと笑った。

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千早あやかし派遣會社 二人と一豆大福の夏季休暇 長尾彩子
2016年09月01日 (木) 11:21 | 編集

千早あやかし派遣會社 二人と一豆大福の夏季休暇 (集英社オレンジ文庫)
2016/7/20
長尾 彩子 (著), 加々見 絵里 (イラスト)

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千早あやかし派遣會社 
二人と一豆大福の夏季休暇 

長尾彩子

東京都武蔵野市、吉祥寺。昼間は人材派遣、夜からは妖怪派遣を生業とする会社で、あいかわらずバイトをしている超貧乏学生の由莉。変わり者の青年社長・千早紫季とも、会社に居着いてしまったあやかしの豆大福とも、なんだかんだ仲良くやっている。ある夏の日、またもやいわくつきの品の浄化依頼が舞い込んでくる。これが、思いがけず大騒動へと発展してしまい…!?
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貧乏女子大生が怪しげな妖怪派遣会社でアルバイトをすることになった物語の2巻目です。
人間以上に繊細で傷つきやすい妖怪たちによる明るく優しいコメディです。謎の多い社長・千早紫季の秘密なども明らかに!
ニブチンなヒロインとは裏腹に、千里の気持ちがかなり背中の痒いお話で楽しかった。

あらすじ
●内容:寝惚堕と眠らない子供 p5-93

「お前はいまから俺の彼女のふりをしろ」
「か、彼女!?」

妖怪・寝惚堕(ネブトリ)は、人間となんら変わらないながらも、真夜中の数時間だけになり、醜い体になってしまうという。彼氏に見られたことで傷つき、仕事を求めてきたのは、由莉の女子校時代の同級生・優奈だった。
千早は、元彼の記憶を操作し、保育所の仕事を紹介し…。

●秋の怪異とブレない三人衆 p95-151
怪奇小説家の櫻居という男から曰く付きの品が持ち込まれた。浄化をするには謎解きまがいのことをしなkれなならないのだが、その中の赤いムーンストーンの指輪が…

●赤い月の指輪の始末 p153-239
由莉は、課外授業として、無月山という山中に一泊し、民俗学の調査を行うことになったが、その日に豆大福を社長に預かって欲しいと頼まれた。しかも、千早はいきなり社員証を手渡し、「おまえを当社につないでおくための首輪だ」と言い出し…!?

●タコ入道と抜かりない社長 p241-253
ショートSS
社員証速攻で渡すあたり笑った。
もう手放すつもりないね。

指輪だけではなく、首輪まで!という展開にごねる由莉なのだが、悪い気はしてないあたり可愛い。
オレンジ文庫だからと言って、大人くさい恋愛というわけではないのだよ。
おててつないで帰るあたり、痒っ
そして、豆大福は今回もかわいい。
さくっと楽しめた。

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千早あやかし派遣會社 (派遣会社) 長尾 彩子
2016年02月13日 (土) 16:38 | 編集
千早あやかし派遣会社 (集英社オレンジ文庫) 2015/12/17 長尾 彩子 (著)
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千早あやかし派遣會社


長尾 彩子

大学教授の父が研究にお金を費やしてしまうため、超弩級の貧乏暮らしをしている大学生の由莉。ある日、「時給二千円、飲食店でもないのにまかないつき」という好待遇のバイトの求人を見つけ、喜んで面接に向かう。辿り着いたのは和洋折衷の大豪邸。千早紫季という名の美しい青年社長に出迎えられる…が、この「千早人材派遣會社」、どうも様子がおかしくて―!?
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幽霊や妖怪が見える大学生の由莉は、とっても貧乏。でも、学生生活科のアルバイト募集で時給二千円につられて面接を受けた先は…

妖かしものです。
長尾作品はものすごく暗い雰囲気と明るく弾けぎみな作品と両極端なのだが、こちらはコミカルな作品。
主人公たちの年齢設定が高めな以外は、コバルト文庫でもいい雰囲気。
恋愛要素やミステリとしては物足りなさがあるが、先行きに不安をかかえる妖かしのための”あやかし派遣”は心温まるほのぼのした雰囲気で楽しかった。
表紙の隅っこでどら焼きを食べる張り子の犬”豆大福”がなかなか可愛い。
続刊で、もう少し恋愛色が出てくると嬉しいナ。
忙しい時間の合間に読みやすい短編4話構成。書きおろし。

あらすじ
●千早妖怪派遣會社
新藤由莉は求人票のありえないほどの好条件を前に、早速面接へ向かった。
由莉は西荻窪の事故物件に住んでいるが、すすり泣く声が聞こえてもどうすこともできないし、首を締めてくる男の悪霊にはグーでパンチして撃退している。
吉祥寺駅から井の頭公園の近くにあるという千早人材派遣会社へ向かうと…

変だ……と由莉はまた思った。
由莉は言いようのない不安に襲われて、背後を振り返った。
暗闇の中で丹塗りの鳥居だけが鮮やかに浮かび上がっている。

●九十九神と苺がは入ってない苺大福
昼は人材派遣会社、夜は妖怪派遣会社を経営する千早紫季は、夜は葬儀から帰ってきたような、真っ黒なスーツに真っ黒なネクタイという出で立ちの25歳の男だ。
由莉は、六ヶ月の契約で夜の部で賄いつき(自分で料理)で働くことになった。
春風のふくある夜、派遣を希望する猫に似た張り子の犬が現れ、「チョコレイ堂」への就職を希望するが…

●夏の怪異と動じない三人衆
働きはじめて半月、千早が趣味でやっているというお祓いをすると言う。3つの古い器物はすでに悪い妖怪になりかけており、千早は知恵を貸して欲しいというが…

●猫又と帰らない御曹司
千早が助けた尻尾が二本ある貧相な黒猫は妖怪猫又で…


一話目は、腹黒そうだけれど、いい人そうな千早紫季との出会い。二話目はワケありな豆大福との出会い。派遣会社の信用危機!?。
三話目は、2人&豆大福でワイワイと楽しいお話。
ラストの話は、妖怪の猫の淡い恋の物語で、ちょっぴり切ないお話。
千早と由莉の関係がいますぐどうなるというのはなさそうだが、続刊があるとしたら、由莉の天然が楽しい展開になる予感。

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黒猫と伯爵令息 お菓子の家のおかしな事件簿 長尾彩子
2015年11月26日 (木) 12:03 | 編集

黒猫と伯爵令息 お菓子の家のおかしな事件簿 (コバルト文庫)
2015/10/1
長尾 彩子 (著),

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黒猫と伯爵令息
お菓子の家のおかしな事件簿

長尾 彩子

魔王の血を引くというバルバストル伯爵家が治める地、アラザン。闇のような漆黒の髪に、輝く金緑の瞳―“黒猫”のあだ名をもつ少女エリーゼ・ルルーは、人間の食事が必要ないはずの伯爵家の料理人に指名された。実は、伯爵令息のアランが魔力を失い、食事なしでは生きられなくなったというのだ。いつも不機嫌で冷たいアランに戸惑うエリーゼだが、彼の深い悩みを知り、力になりたいと思い…?
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かなり軽いノリの、可愛らしいお話。
少々フランス語のルビや、お菓子の名前が鬱陶しいと感じる部分もありだが、それは持ち味ということで。
『うさぎ姫』以来のラブコメ。絵師も同じ加々見絵里。
鬱々とした雰囲気の多い作者なだけに、『うさぎ姫』以上のはじけっぷりに面食らったが、童話風でローティーンから楽しめるお話だと理解して読めば楽しいと思う。
3話構成。
”作者のふたご萌と<初恋・純愛・甘酸っぱい>主義は健在”というあとがきどおり、ちょっぴり背中痒い。

あらすじ
●お菓子裁判とガレット・デ・ロワ
エリーゼ・ルルーは、双子の姉妹。エリーゼは亡き母から料理のルセット(レシピ)を受け継ぎ、妹テレーゼは薬草オタク。黒猫のサンドリヨンとともに暮らしている。
ある日、伯爵家の馬車が現れ、魔王の血を引くというバルバストル伯爵家のアラン様のために専属料理人に指名されたと、迎えが来た。
魔界からの血を受け継ぐ伯爵家は、原則的に<宵闇の葡萄酒>という特別な飲み物さえあれば、人間と同じ食事をする必要がないのだが、アランが人間よりの体質に変化し、魔力がこつぜんと消え、<宵闇の葡萄酒>をうけつけなくなったのだという。

アランは表情もなくエリーゼを見聞していたが、急にふっと微笑んだ。
下唇を、つう……となぞられた。
耳元を、甘美な吐息がかすめる。

「………確かに僕好みの顔ではある」

「だがそれとこれとは話は別だ。エリーゼ、僕は人間と同じ食事をするつもりはさらさらない」


●氷の魔物と薔薇のクグロフ
田園地帯に霜柱の精霊(ジャック・オ・フロスト)が出たらしい。被害を食い止めるために、エリーゼのお菓子が配られたが、ある日、霜柱の精霊が直接エリーゼに会いに来た。しかも、頭には邪悪な精霊を載せている。
たくさんの仲間が封印されているという邪悪な精霊は、霜柱の精霊の力を使い、エリーゼに復讐しようとしたのだ。
しかし、アランがエリーゼの身代わりに光の玉にあたり…
アラン様の心が氷菓子のようになってしまって!?

●呪の人形と羊のビスキュイ

人形可愛い。p257アラン様楽しそうだ。
二人を中心にした話がもう少し読みたい気もするが、区切りはいいので続刊があるのなら薬草オタクの妹?
祝・脱・でこちゅー。

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うさぎ姫の薬箱 おそろしや最凶巫医のお出ましだ  長尾 彩子
2014年03月29日 (土) 19:59 | 編集
うさぎ姫の薬箱 おそろしや最凶巫医のお出ましだ (うさぎ姫の薬箱シリーズ) (コバルト文庫)
(2013/10/01)
長尾 彩子

うさぎ姫の薬箱 おそろしや最凶巫医のお出ましだ (うさぎ姫の薬箱シリーズ) (コバルト文庫)

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うさぎ姫の薬箱
おそろしや最凶巫医のお出ましだ  

長尾 彩子

呪禁師に任官されてから一か月あまり―。医師としてはひよっこながらも、相棒の火夏と一緒に、咲良は充実した毎日を送っていた。人と同じように、病や怪我、そして恋に悩む妖たちの助けとなれることに喜びを感じるのだ。そんなある日、一人の美少女が咲良を訪ねてくる。花崗と名乗る少女は突然「呪禁師の座を私に譲ってよ」と言い放ち…!?一方、花崗が男であることを見抜いた火夏は…!?
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万葉もの薬師コメディーの二巻目。
火夏と咲良の前に現れた花崗。咲良は花崗と呪禁師の座をめぐり試験をうけることに。
そして、舞い込む事件の中には妖を憎むのものの存在が…

3話の小話を解決しながらの構成。火夏のやきもちがかなり可愛いいながらも、男女の愛憎も事件に盛り込まれメリハリのあるティーンズ文庫らしい楽しさのあるお話となっております。
一巻読み切りの事件簿的な展開でラブは淡く、もう少し続刊に続く何かが欲しいと感じる物足りなさもありで、大人が読んで面白いかどうかは微妙だが、悪くない。
次の巻で最終話。

あらすじ
●一章 『毒紅の美姫』
咲良と火夏が妖専門の医療施設、玉兎堂で働くあるひ美しい少女がやってきた。薬に詳しい少女は馴れ馴れしい仕草で火夏の肩に手をおく。絵物語のような美男美女。火夏の態度に機嫌を悪くした少女は冷めた眼で咲良を見つめると、咲良に向って嫉妬かと笑った。

「だったらさっさと結婚でもして、私に譲ってよ。呪禁師の座をさ」

花崗と名乗った少女と、咲良は呪禁師の座をめぐり試験をすることになったが…
熾守という男が、『従妹をかどわかす妖』を調伏するために毒が欲しいとやってくる。小夜という娘は狐月と逢瀬を重ねているようで…

●二章 『光さす少女』
眼の見えない14歳の少女・須美礼は眼が見えないながらも、朗らか。そんな彼女はある日、月下美人が咲いたから見に来たという鬼と出会う…

●三章 『睡れる君』
怪我をした火夏のために、咲良が専属巫医になることに…


三話目は、火夏の態度にキュンころがりつつ、妖を憎む人物との対決の巻き。どのお話も、それなりに切ない部分があり面白いのだが、当然主人公達の活躍の紙面が減るので、その辺りの物足りなさはありかな。
素直な展開のお話なので、さくっと楽しめます。もう少し続くかと思いましたが、次で完結。

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完結巻でてます

うさぎ姫の薬箱 誓いの神酒は毒か薬か (うさぎ姫の薬箱シリーズ) (コバルト文庫)
うさぎ姫の薬箱 で、出た〜! あやかしだらけのおそろし薬房 長尾 彩子
2013年09月09日 (月) 12:46 | 編集
うさぎ姫の薬箱 で、出た〜! あやかしだらけのおそろし薬房 (うさぎ姫の薬箱シリーズ) (コバルト文庫)
(2013/06/01)
長尾 彩子

うさぎ姫の薬箱 で、出た〜! あやかしだらけのおそろし薬房 (うさぎ姫の薬箱シリーズ) (コバルト文庫)

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うさぎ姫の薬箱
で、出た〜! あやかしだらけのおそろし薬房 

長尾 彩子

奈良の薫りが残る平安初期―。玉櫻咲良は、この春に医学を修めたばかり。年中、鼻炎に悩まされており、花粉にやられて目も赤くなるため、「うさぎ姫」とからかわれるような、ややまぬけな医師の卵である。生まれつき霊力のある咲良は、この度、呪禁師として妖たちの診察や施薬にあたることになる。だが、相棒となる火夏は美形だが愛想が悪く、そのほかの仲間もクセのある顔ぶればかりで…!?
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コバルト総選挙6月刊で『姫頭領、百花繚乱! 』と争った作品。
こちらが勝利しましたが、近差だったようで、両方とも続刊決定。おめでとうございます。
呪禁陰陽師のなかの呪禁巫医に選ばれた、薬学をおさめた咲良と 名門貴族の冷淡で優秀な火夏がもちこまれた、人や妖の救済にあたるという話。
三章仕立て。お互いの気持ちが揺れながらも、問題を解決しながら成長する様が良かった。

あらすじ
●一章 『もの言わぬ従婢』
「あなたには典薬寮支所で、他の呪禁師の方々と一緒に病に苦しむ人や妖の救済にあたっていただきます」

私自身と惑っていると言う、まとめ役の涼に命じられ、呪禁巫医になった玉櫻咲良。一緒に働くことになった火夏。傀儡女の娘であった咲良は美しい人形に囲まれて育ったが、生きた彼の美貌は作り物の人形の比ではなかった。

「女が呪禁巫医に?それもこんなに頭の悪そうな奴が?なにかの冗談だろう」

肩に乗るくらいの大きさの烏の妖”黒護摩”を連れて歩く咲良。火夏の皮肉にもめげず、薬学の知識を披露する。
次の患者は、梔(クチナシ)の実をわけてほしいという、染師の青年だった…
彼に従うのは、美しいが人ではなく妖…
梔の精と、人との恋のすれ違いを助けることになる二人…

●二章 『不死の我妹』
蠱毒を行っているのは何者なのか…
蝉の声はいつしか途絶え、秋が深みをます。町に出て聞き込みをしようと思い立った。横で監督してやると言う火夏。しかし、彼は姉に頼まれ女装して舞をする羽目になった。
しかし、独りで行動した咲良(+黒護摩)は何者かに拉致され…

●三章 『蟲愛づる姫』
もっとも美しい蝶の標本を持って来たものを婿に決めてしまうのですって…
虫が好きな姫 時雨は、思いをよせる官位のない青年に参加をもちかけた…


平安ものといっても、こく初期の奈良時代に近い平安設定と、和漢の薬学ものでかなりマニアック度が高いですが、その辺りの面白さも含めて、悪くなかった。
大人の恋愛と、対照的なうぶい二人にニマっとした。
ただ、今回の話は、「八百比丘尼」や「蟲愛づる姫」など、他の作品でも読んだような(夢枕獏 陰陽師とか…)古典から引用してきた物語のアレンジが多く、もう少し捻りが欲しかった。というか、もっとマニアックなところから持ってきて、教えてほしいとリクエストしてみる。
続刊楽しみにしております

長尾 彩子 読了一覧

コバルト文庫 読了一覧

うさぎ姫の薬箱 おそろしや最凶巫医のお出ましだ (うさぎ姫の薬箱シリーズ) (コバルト文庫)うさぎ姫の薬箱 おそろしや最凶巫医のお出ましだ (うさぎ姫の薬箱シリーズ) (コバルト文庫)
(2013/10/01)
長尾 彩子

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