本読み隊
本の感想・紹介です 。主にコバルト文庫・角川ビーインズ・ビーズログ文庫・一迅社アイリスなどの少女趣味ライトノベル、ハーレクインなどの海外ロマンスなど、3500冊。★スマホからご覧になる方は「海外ロマンス読了一覧」など一部の記事のスクロールが長くなるの場合、”PC”ボタンでPCに切り替えて見ることをオススメです★
ためらう唇 リンダ ハワード
2017年03月19日 (日) 18:40 | 編集
ためらう唇 (MIRA文庫) 2017/1/15
リンダ ハワード (著), Linda Howard (原著)

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ためらう唇 

リンダ ハワード

早春のウェスト・ヴァージニア。小さな町の一軒家で愛犬と暮らすボウのもとに、犬猿の仲だった元義兄から十数年ぶりにバースデーカードが届いた。「プレゼントが気に入りますように。ちゃんと面倒みてくれよ」誕生日はだいぶ先だし、いったい何のいたずら?嫌な予感を覚えつつも無視しようとした矢先、顔色こそ悪いが野性的な雰囲気を漂わす長身の男が、家の前に現れる。モーガンと名乗るその男は義兄の部下で、銃撃で瀕死の重傷を負った特殊部隊のリーダーだった。事件の黒幕を暴き出す間、ボウの家に匿ってほしいと言い…。
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copyright 2016
Troublemaker

久しぶりのリンダの新作が、MIRA文庫からお目見えです。
傷ついた特殊部隊のダーリンをかくまうことになった、貧乏警察署長のボウとのロマンスです。とはいえ、ゴールデンレトリバーのトリックスの愛嬌の良さが物語のかなりのウエイトを占めております。
リンダらしい軽快なテンポの掛け合いが楽しい作品。
初期の頃の情熱的で焼け付くような雰囲気とは違い、ワンコをメインにほのぼのしたストーリー展開で、かなりまったりしています。
事件もサスペンス要素はほとんどなく、ホットなシーンも控えめ。ボウに惚れたモーガンのマッチョぶりが可愛いい。

あらすじ
ボウが一緒に暮らすゴールデンレトリバーのトリックスは、天才だ。ボールをワンバウントでキャッチすると、すぐに立ち止まってポーズをとった。美人コンテストの優勝者がやる、頭を高く掲げたあのポーズだ。そうやって褒めてもらうのを待っている。
「完璧よ!なんて美しいキャッチかしら!」
春は名のみで、たまに今日みたいな穏やかな日があってほっとすると肩透かしをくらう。
そんなある日、一枚の封書が届いた。何十年も会っていないげす野郎の義理兄からだった。
写真の下にこう書かれている。”わたしのプレゼントが気に入りますように。ちゃんと面倒みてくれよ”署名はないが、なくてもわかる。
「どこにプレゼントがあるのよ、くそったれ」写真に向かって噛みつく。送ってこられても燃やすだけだけれど。
そんなことを考えていると、カードから黄色い炎があがった。どんな科学薬品を染み込ませておいたのか知らないけれど、燃え上がったのはカードだけではない。彼女の怒りもだ。
ボウは住宅リホームでの転売で失敗しここに住み続けることになったが、ここの暮らしは快適だった。
その我が家に見覚えのない車が停まっている。
降りた男はまるで悪鬼だ。蒼白な顔、落ち窪んだ目に黒い隈。

「おれの名はモーガン・ヤンシー。きみの義理の兄さんの紹介で来た」


冒頭の経緯。モーガンは任務後の休暇でボートに乗り釣りを楽しんだが、帰宅後に何者かに狙撃された。ボート遊びの最中に出会ったのは少数。暗殺者は殺したものの、裏で糸を引いた人物がつかめない。身を隠し、罠をはるために、ボウのもとに身を寄せることに。警戒心の強いボウだが、逼迫した生活から抜け出すためにモーガンとの同居を承諾。
モーガンは傷ついた体に苛立ちながらも、犬のトリックスをこよなく愛するボウとの生活がまんざらでもなく…

小さな町の事件などを絡めつつのほのぼの展開。ラストまでモーガンが狙われた関連の事件は放置です。
犬が可愛かったな。リンダ作品には犬がよく出てくるが、ロマ以上に犬愛が激しくて笑った。
いいのか2番目で?

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夜明けの夢のなかで  リンダ・ハワード
2014年01月25日 (土) 09:43 | 編集
夜明けの夢のなかで (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)
(2013/11/21)
リンダ・ハワード

夜明けの夢のなかで (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)

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夜明けの夢のなかで/リンダ・ハワード/加藤洋子


夜明けの夢のなかで  

リンダ・ハワード

投資会社に勤めるリゼットはある朝、鏡を見て愕然とする。そこには見知らぬ顔が映っていたのだ。同時に彼女は、過去のある時期の記憶を失っていることにも気づくが、思い出そうとすると激しい頭痛と吐き気に襲われる。さらに、誰かに見張られている気がしてならない。なんとか冷静さを保ち、何かの病気だと結論づけ、薬局に向かった彼女はひとりの男と出会う。その瞬間に強いときめきを感じながらも、少し会話しただけでその場を後にしたリゼット。だが、その晩の夢のなかに彼が出てきて…!?ロマンティック・サスペンス。
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copyright 2013
Shadow Woman

ある日、鏡の中の自分の顔が別人に見えてしまったリゼット(リジー)。彼女は、強烈な吐き気と頭痛の合間に過去の記憶が無くなっていることに気がついてしまった。
単調な彼女の生活を監視し続けるNSA(国家安全保障局)。そして、リジーを見守り続けるもう一人の男ゼイヴィア。彼らはなぜ彼女を監視しているのか…
リゼットは本能で、自分が監視されていることに気がつく…

ファンとしてついつい買ってしまう人多数だが、私もその一人。一番面白かったころと比べると、どうしてもロマンスへの彫り込みが薄くがっかりだ。
追いつめられ、追われる女性のパニック描写は得意な作者だが、ファンとしては何度も読んでいるパターンなので、真新しさを感じず、今回は彼女が何に追われているのかも、彼への想いも、記憶喪失のために曖昧で、ヒロインに感情移入しにくい。
スリルあるスピード展開はサクサクと読めるが、ロマンスは希薄だと感じて残念。それでも、この前の『真夜中にふるえる心』の、誰が書いた?と、聞きたくなるアクのない話よりは好きかな。

あらすじ
大統領夫人による合衆国大統領殺害と、それにつづく夫人射殺が国民に与えた衝撃はあまりにも大きすぎた。夫人はシークレット・サービスのエージェントに向けて発砲し、一人を射殺、一人を負傷させたのち、エージェントの一人タイローン・エバートにより射殺された。くだらない夫婦喧嘩。
政治は動きつづけ、車輪はまわりつづけ、書類はととのえられ、コンピューターは働き続けている。

いつもどおりの朝だった。リゼット・ヘンリーが鏡をのぞきこむと  見知らぬ顔がこっちをみていた。
この女、誰なの?
混乱と恐怖を抱えながら、見慣れぬ人を観察する。
これはなに……それより誰?
吐き気と頭痛に苦しみながら、勤務先に電話をすると、上司の言葉に矛盾を感じた。入社した時の記憶を辿る。吐き気に胃がよじれた。そうしながら、携帯を床に落とし、足で踏んづけてばらばらにした。
何が恐ろしいって、なにも思い出せないことだ。

ゼイヴィアは、彼女につく監視の動きを監視しつづけた。経験による限界まで研ぎすまされた直感がささやきかけた時、彼は行動にでる。”相互確実破壊”ようするに”引き分け”は、平和を守るための立派なお題目だ。
決まりきった行動しかしない彼女が吐いている。クローン携帯からの盗聴で上司との会話をチェックした。
なんてこった!クソ馬鹿野郎!上司のささいな言葉と、それに続く彼女の行動。
彼の直感はこう言う。

「彼女は甦った」


大統領の事件から5年。彼女の記憶の空白の2年。本能的に危機を感じ逃げる準備を始める所から物語ははじまる。作品中、ほとんどが、逃走劇。
夢に出てくる、Xとの逢瀬だが、彼は敵か味方か…
一方、彼女を始末しようと動きだした人物。ゼイヴィアは彼女を助けるために動き出す。

彼がどうして洗脳に同意したのか、その辺りの苦渋を彼視点でもっと欲しかったナ。
彼が彼女を捕まえるまでが書きたかったのだろう。本来なら、敵対者とそのあとの謎が物語の主軸かと期待してしまうと、ハズレるので注意。
ロマンスも期待するとハズレるので注意。
NSAの情報収集能力との戦いというわけでもないので注意。
決して面白くないわけではないんだがネ…微妙。
何も期待せず読むことをおすすめ。

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リンダ ハワード 読了一覧
天使は涙を流さない リンダ・ハワード
2013年09月01日 (日) 23:21 | 編集
天使は涙を流さない(二見ザ・ミステリ・コレクションハ 7-19 )
(2009/06/19)
リンダ・ハワード

天使は涙を流さない(二見ザ・ミステリ・コレクションハ 7-19 )

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天使は涙を流さない 

リンダ・ハワード

美貌とセックスを武器に、マフィアのボスの愛人としてしたたかに生きてきたドレア。頭の弱い女を完璧に演じきることで男を支配する、そんな人生も悪くはないはずだった。だがある日、暗殺者が依頼された仕事の報酬に、一度だけドレアを欲しいと要求してくる。逃れるすべもない、ふたりきりの四時間。そして彼女の胸には運命を一変するある決意が…。組織から二百万ドルを奪い、決死の逃亡を始めたドレアを追って、再び暗殺者が放たれる。驚愕のラストまで目が離せない傑作ラブサスペンス。
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copyright 2008
Death angel

女を武器に、マフィアのボスの愛人として生きていた彼女が、ある日を境に人生を一変させる。
暗殺者の手に取引の材料として引き渡された彼女。意外にも受け入れてしまった自分。
悔しさをバネに、用意周到にいままで隠していた本領を発揮し、マフィアのボスを出し抜いて逃亡を測る。彼女を追うのは、暗殺者のあの男…

逃亡ものの緊張感を描くのはおてのもののリンダ。ヒロインは、良識はあれど、マフィアのボスですら手玉に取るしたたかな女。ヒーローは、マフィア同士の抗争を請け負う孤高の暗殺者。
死後界と、再び生きるチャンスを手にするという、仰天の展開。
感情移入したいとか、共感したいという、ロマンス派にはおすすめできない、かなりアクの強い作品ですが、面白かった。

あらすじ
「彼女が欲しい」
暗殺者が言った。彼女ってだれ?  ドレアは顔をあげ…胃袋の底が抜けた。暗殺者があの冷たく瞬きしない目でこちらを見つめていた。マフィアのボス ラファエルの愛人として、幸運の天使として、笑い声を武器に、慎重に頭の悪い女を演じてきたのに、彼女の笑いが喉に詰まった。
絶対に自分の女をくれてやるわけがない。そんな…
ラファエルは、出て行った。
逃げ込める避難所はない。何をされても死にたくなかった。パニックが爆発し、震えた。
その感触を愛でるかのように、彼が腕をゆっくりと撫でおろした…
荒々しい叫びと、興奮。ふたりが分かち合ったものはあまりにも激しかった。
……ああ、この男が欲しかった。

「あたしを連れていって」屈辱の涙を必至でこらえ、口走った。「一度で十分だ」そう言うと、男は出て行った…

ドレアは怒りに震え、泣いた。ラファエルに「愛してもらえるかと思っていた」と嘘を吐いた。そのあとの気持ち悪いほどのラファエルの態度に警戒しながら、決意をかためた。
時間との勝負。ラファエルの口座から二百万ドルを奪い、自分の口座に振り込んだ。この日のために、偽の宝石とすり替えた、隠し金庫の宝石もある。
見張りの手下の男をまき、図書館から変装して消えた…


女の涙に、ちょっとほだされたラファエルは、ご愁傷様だったネ。可愛さ余って憎さ百倍返し!ってことで、暗殺者が放たれ緊迫感のある、追跡劇の中盤の展開。
死後の世界に逝ってしまっての びっくりな展開に驚きつつ、後半は、生き返った彼女の人生やり直し、功徳を積もう計画で、彼女の人生はどう変化するのか?
衝撃の方向転換する切っ掛けに驚きつつ、彼女を追跡する途中で、彼女を失った彼の喪失感や、生きていた彼女に涙する姿に、ぐっときました。
冷酷非道なマフィアのボスという設定のファエルですが、実際は非道なシーンはなく後半は存在感が薄いです。実際、彼の心中の妙な恋の芽生えのシーンは要らなかったナ。
ラストは安易に考えていた彼女のFBIとの接触と、彼女を守りたい暗殺者の彼との駆け引きの展開に、ラファエルの恋の芽生えさえなければ、爽快感のある読後感だった。

ロマンス 読了一覧

リンダ ハワード 読了一覧
真夜中にふるえる心  リンダ・ハワード リンダ・ジョーンズ
2013年08月25日 (日) 22:17 | 編集
真夜中にふるえる心 (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)
(2013/06/21)


真夜中にふるえる心 (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)


真夜中にふるえる心  

リンダ・ハワード&リンダ・ジョーンズ

ある警官に執拗につきまとわれ、故郷を離れざるをえなくなったカーリン。男の影に怯え、逃亡生活を送る彼女はワイオミングのとある町に流れ着き、家政婦として働くことに。素性を隠し、一時的に牧場に身を寄せるカーリンだったが、頼りになる牧場主のジークに癒されて、次第に自分を取り戻していく。ジークもまた彼女に惹かれ、互いの距離は縮まっていくが、カーリンはストーカーによって周囲に迷惑が及ぶのを恐れ、どこか心を許せずにいた。そんな折、ある事件が起きて…
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copyright 2012
Running wild

この作者のコンビなら、『永遠の絆に守られて』の続編が欲しい所なのに、どうやらそちらは無期限延期だそうです。ヌォォ楽しみにしていたのに(この巻のあとがきから)

それはさておき、こちらは、ワイオミングの牧場に流れ着いたストーカーに追われる娘のロマンスです。
王道のロマンスで、いつものアクもなく、可もなく不可もなく。面白かったのだが、記憶にのこらないだろうと思う作品。
「永遠の絆に〜」での作業分担だとすると、基本的な粗筋は、リンダ・ジョーンズ で、キャラクターなどの細かな面などを考えながら書いたのはリンダかもしれない。キャラの会話や男女間の緊張感は楽しめたのだが、サスペンスがこじんまりと纏まってしまった辺り、なんてこった。

あらすじ
ジークは、長年牧場の食事を作り続けてきた家政婦のリビーを引き止められると思っていた。リビーの意思は固かった。リビーの代わりなんているわけがない。寂しかった。食事を作る代わりが見付かるまで何とかやるしかない…

カーリンは急ぎ足でデスクに向った。顔をしかめ、心臓をバクバクいわせて。冷静になりなさい。被害妄想だ。想像力が超過勤務をしている。黒っぽい髪だからって、ブラッドがあとをつけてきたことにはならない。そんなことがあるはずがなかった。
ブラッドは警官だ。たった二回デートしただけなのに、その後は部屋に侵入したり、驚怖を覚えた。転職した先で、カーリンのレインコートを借りてランチに行った同僚は殺された…
ブラッドは、コンピューターに詳しい。足跡を残す危険だけは避けなけれなならない…
ワイオミング州バトル・リッジはさびれた町だ。お腹が空いていた。小さな町ではよそ者は嫌でも目立つ。店を切り盛りするキャットは愛想よく、彼女を雇ってくれた。面倒に巻き込まれた彼女の境遇を受け止め、夏の間だけ雇ってもらうことになり、テンポの二階を借りた。
…いまはそれを幸運と呼ぼうと、カーリンは思った。
おしゃべりをするのは楽しいし、くつろげる。居心地のよさを感じる自分の脇腹をつついた。
気のゆるみが死につながる。

ジークは食べ物に似通っているものなら、なんでもかぶりつきたい気分だった。若い牧童のスペンサーの失敗作だろうがなんだろうが。
朝食に温かい食事は欠かせない。牧童の面倒を見るのは彼の責任だ。まいった。

店にきた男に神経がピリピリした。ペニスがくっついているだけで、世界は俺のものだと思っているマッチョからどうぞあたしをお守りください。
本能的に惹かれているものを感じなかったら無視できるのに…


キャットの従兄だというジーク。夏の間は悲惨な飯でもなんとかやってきたが、唯一の料理担当のスペンサーが怪我をしたことで、ジークが自ら料理することになり、凄惨な状況。
冬が近づき、キャットが二階を使うことから、カーリンは不本意ながらも、牧場で働くことになってしまった。彼女の境遇を知った彼。牧場の厳しい冬を乗り切るために必要な買い物も渋る彼女に、ジークは手を差し伸べる。

というラスト付近まで、ワイオミングでの厳しい牧場生活を描きつつ、あることが切っ掛けで、犯人が彼女の居場所を嗅ぎ付け、対決の展開。
サスペンスメインというより、ワイオミングでの牧場生活が楽しいお話だった。
料理で追いつめられるジークは楽しく、料理から解放された彼は嬉しそうで笑う。そんなふうに、キャラには好感が持てるし、楽しかったのだが…なんというか…アク役はしょぼいし、いつものパンチの強さもなく、リンダの作品だとしたら全体的に物足りない…
ムゥウ〜〜

ロマンス 読了一覧

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ゴージャス ナイト リンダ・ハワード
2013年08月25日 (日) 20:47 | 編集
ゴージャス ナイト (二見文庫 ハ 7-17 ザ・ミステリ・コレクション)
(2007/12/20)
リンダ・ハワード

ゴージャス ナイト (二見文庫 ハ 7-17 ザ・ミステリ・コレクション)

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ゴージャス ナイト

リンダ・ハワード

高級フィットネスジムの華麗なるオーナー、絵に描いたようなゴージャスブロンド美女のブレア。いまや愛するワイアット警部補との結婚を控え、幸せながらも大忙しの彼女。だが突然、謎の暴走車に危うく轢き殺されそうに!さらには尾行や無言電話まで…?すべてを彼女の被害妄想だと片づけるワイアットとの仲には暗雲が立ちこめはじめ、さらに次から次へと難題が押し寄せて―。「運命の女神って、どんな性悪女よ!」ロマンスの女王の筆が冴える、徹夜必至のノンストップサスペンス。
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copyright 2006
Drop dead gorgeous

「チアガールブルース」の続編。幸せになるために一生懸命なブレア。式の細々したことにこだわる彼女に、男の鈍さに歯がみしつつ、彼をなんとか式に引っ張り込もうとする。
そんな彼女が、再び狙われているというのに、彼は被害妄想だと片づける彼に傷つくという展開。
サスペンス要素も楽しい部分ですが、男女間の相互理解の過程が話の主軸だった。
前作で、寝室の模様替えを勝手にした夫婦喧嘩の尻拭いまでする羽目になる彼女に同情しつつ、何も分かっていない夫に対して、根気づよく教えるという作業が必要だということを知るまでの、細かに変化する彼女の気持ちも読みどころの一つ。

あらすじ
「群庁舎で結婚するのもありだな」

この男はロマンチックのかけらも持ち合わせていない。それはそれでいい。あたしだってロマンチックな質じゃないし、甘ったるいのは神経にさわる。それでも、物事にはけじめってもんがあるし、子供たちには証拠となる写真を見せたい。
そこがあたしにはストレスなのだ。31歳の誕生日が過ぎ、羊水穿刺にまた一歩近づいた。
なにはともあれ、結婚しないと避妊ピルをやめられない。

「あなたと結婚できません」

真面目に話あおうとしているのに、セックスのことばかり。彼にはまるでわかってない。このまま結婚したら、ブレア・ブラッズワースになるから!
”B”から始まる甘ったるい名前は嫌。

「動物王国では、雄が小便をかけて自分の縄張りを示す。おれが君に頼んでいるのは、名字をおれのに変えてくれということだけだ。好きな、ほうを、選べ」

「あたしに小便かけたら承知しないからね」


冒頭18ページまでを、簡単にまとめてみました。
これじゃ、何がなにやらだが、全体の雰囲気はこんな感じ
結婚式の期日を決めた二人。彼女は彼と喧嘩しながらも準備に忙しい。なのに、白い車に後をつけられていると感じ、彼に助けを求めた彼女は、捜査中の彼に曖昧な情報で助けを求め彼に妄想だと片付けられる。
狂気じみたイタズラ電話を聞いた彼は彼女の話を信じ、捜査を始めるが、その矢先、彼女の家は火に包まれてしまった。自力で脱出した彼女。
狙われる彼女を守るためとはいえ、パトカーの後部座席に閉じ込められ、怒り心頭のブレア。しかも、彼女を見つめる犯人…

そこにいるってば〜〜!の彼女の声は、火事のため喉を痛めて届かない。大量のメモをガムではりつけまくる彼女に笑う。しかも、再利用されて他の警官にからかわれているワイアットに笑う。
高飛車で自信家で面倒くさい女で、読者の女から見ても、さくっと轢きたい気分にさせてくれるブレアなので、犯人の気持ちも分からなくないと同意してはいけないと思いつつ、同意。この、彼女視点の”そうでしょ?”な台詞に、どこまで感情移入できるか微妙なことろだとは思う。
初期作品ほど、のめり込む要素はないが、二人の掛け合いは最後まで楽しかった

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チアガールブルース  リンダ ハワード
2013年07月22日 (月) 12:03 | 編集
チアガールブルース (二見文庫―ザ・ミステリ・コレクション)
(2005/12)
リンダ ハワード

チアガールブルース (二見文庫―ザ・ミステリ・コレクション)


チアガールブルース  

リンダ ハワード

かつてはチアリーダーの女王、今は人気フィットネスクラブの辣腕オーナーとして鳴らすブレア。自慢のブロンド同様、人生は一片の曇りもなかった。あの日、殺しの現場を目撃するまでは。捜査を担当するのはワイアット・ブラッズワース警部補。元NFLのスター選手という異色の経歴の持ち主であり、二年前別れも告げずに消えたろくでなしだ。が、焼けぼっくいに火がついたとたん第二、第三の事件が発生。ブレアの人生もとんだ方向へ…抱腹絶倒のロマンティックミステリ。
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copyright 2005
To die for

典型的なアメリカンガール。陽気で強気で自分の信じる部分にはとことん頑固。そんな美貌の辣腕オーナーのブレアと、二年前に別れた男ワイアットとのコミカルなミステリーロマンスです。
はすっぱにも感じる彼女視点のみの構成。二年前に何故彼女の前から消えたのか……。
次々に命の危機で、悲惨な目にあう彼女を、心底気遣い守ろうとする彼。愛する覚悟を決めた彼の押しの強さと、二年前の心の傷から彼を信用しまいと逃げるブレアとの攻防は、とても愉快。
すべての理由がろくでもなくて、女心を分かっていない男のせいよ!と、共感できる楽しいお話。

初期作品の焦げ付くようなロマンスとは違った、軽いノリながらも緊張感のある展開は、『Mr.パーフェクト』や『パーティーガール』に近いが、こちらは彼女視点のみ。
この作品と『ゴージャスナイト』以降は、ぐっとくる作品があまりない。

あらすじ
チアリーダーなんてただのお飾り。たいていの人がそう思っている。どんなに大変かしらないから…。
絵にかいたようなアメリカ娘、それがあたし。自分の身に悪いことが起きるはずがないと思っていた。だって、ほら、あたしはチアリーダーだから。
あたしの名はブレア・マロリー。言われなくてもわかってる。いかにも浮ついた名前だ。
それで思い出したけど、人殺しを目撃した。
アメリカン・チアリーダーのプリンセスにも悪いことは起こる。結婚したのだ。このあたしが。
それも、殺人事件と関係がある。大学を出てすぐにジェイソン・カーソンと結婚した。絵に書いたようなカップルだったが、ジェイソンと妹がキスをしている現場を写真に押さえ、選挙を控えた彼を脅迫し離婚した。
その金で、フィットネスクラブの経営を始めた。経営は順調。ところが、顧客の”コピーキャット”ニコールが、あたしの真似を始め、周囲に迷惑をかけはじめた。
契約を更新しないと告げ、怒り狂ったニコールとのひと騒動。これがことの顛末。
さて、あたしは通用口を出た。
しとしとと霧雨も降っていて、悪態をつきながら駐車場を見ると、ニコールが待ち伏せしていいる。どうしよう。
バックから911に通報しようかとボタンを押しはじめた矢先、パンと乾いた音がした…

ニコールに殺されると、必至にオフィスに逃げ帰って通報したあたしを、かけつけた警官は見張っている。携帯は現場に落としてしまった。母にも連絡させてもらえない。
次第に、殺されたのはニコールだと理解した。
ふいに襲ってくる震えと戦った。でも、もっと酷いことが待っていた。

彼がやってくることは予期しているべきだった。ワイアット・ブラッズワース警部補。二年たった今でも、あの深い響きは聞き分けられる。一度目のデートは期待に目がくらんでいるうちに終わった。おばかなホルモン。二度目のデートは激しかった。途中でやめたのは、コンドームを信用していなかったから。
なのに、三度目のデートは無愛想で上の空。何も言わずに去って行った…
彼には会いたくなかった。
「ブレア」彼は言い、近づいてきた。近づきすぎ「大丈夫か?」
あたしの何を心配してるの?他人のふりをした。
彼はあたしに指示し、あたしの意見を無視する。

「欲しがっていた。過去形なの。もう終わったこと。あなたはチャンスを逃した」

「いいや、まだある。おれたちは少し距離を置いているだけだ」


という冒頭のあらすじと布石。まぁ、呆れる。
朴念仁な男どもですが、彼女の愛を得ようとする懸命さは喜。
ニコールを殺した犯人は、目撃者である彼女を狙うと心配する彼は、ここにいろと言う。もちろん逃げる。ビーチが大好きな自分がそう言ったから。
連れもどされたその日、ブレアは銃で撃たれ、警戒した彼は彼女の両親に話をつけ、彼の自宅にかくまうことになる。
犯人は果たして誰なのか?
寝室を勝手にデザイナーに頼み寝室を模様替えした夫をひき殺そうとした妻。隣人の夫婦喧嘩の話で、夫が悪いという結論に納得できないワイアット。
二転三転する面白さと、隣人の夫婦喧嘩と、男の鈍さについて、そうよネェ!と、共感と突っ込みながらの楽しさのあるお話。
『ゴージャス ナイト』にスピンオフ

ロマンス 読了一覧

リンダ ハワード 読了一覧

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