本読み隊
本の感想・紹介です 。主にコバルト文庫・角川ビーインズ・ビーズログ文庫・一迅社アイリスなどの少女趣味ライトノベル、ハーレクインなどの海外ロマンスなど、3500冊。★スマホからご覧になる方は「海外ロマンス読了一覧」など一部の記事のスクロールが長くなるの場合、”PC”ボタンでPCに切り替えて見ることをオススメです★
猫かぶり花嫁と悪役公爵 恋する仮面舞踏会 葵木あんね
2016年05月11日 (水) 14:18 | 編集

猫かぶり花嫁と悪役公爵~恋する仮面舞踏会~ (ルルル文庫)
2016/2/26
葵木 あんね (著)

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猫かぶり花嫁と悪役公爵 
恋する仮面舞踏会 

葵木あんね

ルシェノワ王国の姫・ディアーヌは、政略結婚でロネベルク王・ユリウスに嫁ぐ。しかし王は叔父であり陰の国王と囁かれる公爵・ヨハンの操り人形のうえ、なぜかディアーヌを避け続ける。そんなある日、お忍びで芝居を見にいった彼女は、脚本家のジークと知り合う。幾度か逢ううち、お互いへの恋心を自覚する二人だが…。王妃の許されざる恋の行方は!?華やかな宮廷と劇場を舞台にしたドラマティック・ロマンス!
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激甘な部分(もちろんルルル痒いところ止まり)もありの安定のクオリティー。
でも、テーマが禁断系の不倫ものっぽくなっており(実際は結婚していないのだが)その手の話があまり好みではない方にはオススメしない。
テーマの重さを払拭するギャグ系ヒロインなので、さくっと楽しめるロマ。ノリの軽すぎる王様のために奔走する忠義者ヨハンは良い人。

あらすじ
『我が国の恥にならぬよう、敬虔な淑女として嫁げ』
厳格な兄王の要求のために、ディアーヌはロネベルク王・ユリウスに嫁いだ。無理矢理笑わされているようなユリウス王の隣には、ユリウス叔父ヨハンが控えており、堂々とした風格と冷ややかな美貌の持ち主のフォルガリーヒ公ヨハンは、陰の国王と呼ばれている。
政略結婚は王族の務めだ。ディアーヌは一度フォルガリーヒ公爵との婚約があったが、情勢が変わって婚約は破棄された。
「フォルガリー公爵が花婿じゃなくてよかったわ」
ユリウス王は頼りなさそうだけれども、少なくとも悪い人ではなさそうだ。
しかし、ディアーヌの願いむなしく、ユリウスは花嫁を避け続け、一向に距離が縮まらない。ユリウスはヨハンにばかり頼り、二人の邪魔をする。
そんなある日、信心深くいつもベールをかぶっているディアーヌは髪を下ろして商家の令嬢を装い、お忍びの観劇に出かけた。広場で男に言い寄られて困っている女性を女子修道院で習った体術で撃退した。
しかし、男がナイフを取り出し、刺されると身構えたとき、誰かが男の腕をつかんだ。

「みたところ無事のようだが、怪我は?」


冒頭の経緯。劇作家のジークと知り合ったディアーヌは、お互いに友情を温めはじめ、彼の作品に影響を与えはじめる。
1日も早くユリウスとの結婚を完全なものにしようと焦るディアーヌだが、報われることのない政略結婚に、愛しい人と結ばれる幸福な花嫁になりたかったと涙をこぼした。
そして、次第にジークに惹かれはじめたことを自覚し…

後半は、お互いの正体に気づいた二人は、違いの未来を模索しはじめる。ヨハンは逃げた王が結婚したことを知らされ、ことを公にせず、丸く収めようと奔走する。だが、二人の間に王太后の罠が…

というお話。厳格な兄のおかげで様々なことを諦めていたヒロインですが、ヨハンの痒いセリフで、元気になるあたり楽しい。走り込みしたくなるあたり元気すぎるヒロインなのです。
まあまあ。

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墓掘り王と身代わり寵妃 葵木あんね
2015年12月14日 (月) 17:19 | 編集

墓掘り王と身代わり寵妃 (ルルル文庫)
2015/6/26
葵木 あんね (著)

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墓掘り王と身代わりの寵妃 

葵木あんね

芝居小屋の娘、瑶蘭は、弟の学費を稼ぐため貴族の娘の身代わりを引き受ける。ところがそれは、悪名高い王の妃の替え玉だった!すぐに王から見抜かれたものの、密偵になる条件で見逃される。王と共に過ごすうち、その不器用な優しさに惹かれていく瑶蘭。一方、王もまた瑶蘭に対し今まで知らなかった感情を抱く。そんな中、王宮に巣くう邪教の魔の手が瑶蘭にのびて…!?元気娘と不器用王のチャイナラブコメ!
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二人の掛け合いが可愛らしく、P126あたりのほっぺむぎゅーなシーンは、気に入っている。
でも後半、もうちょっと胸キュンがあるかと思ったのだが、そうでもなかったな。
楽しかったし安定のルルル痒さなのだが、王道な話なだけに作者の他の作品よりちょっぴり物足りない。

あらすじ
「だんまりでやり過ごせると思っているのか、偽妃」
王から船遊びを誘われ、甘い囁きから一転、団扇を握った手を払いのけられ、顎先をつかまれた。
事の発端は二月前、瑶蘭は芝居小屋の座長からさらに給料を下げられ、弟への学費に困っていたとき、お嬢様の身代わりをすれば二十貫稼げるという話をもちかけられたのだ。
(お嬢様って……墓掘り王の貴妃だったんだわ!)
知っていたらこんな仕事は引き受けなかった。
誰もが墓掘り王は酷薄だという。彼は生まれてこの方、人間らしい情を抱いたことがなく、すべてのものに冷淡で、気に入らないものは生きたまま墓に埋めると。
彼は、瑶蘭の素性も知っていた。大切な弟の名前を出され、あまりにも軽率だったと心配と不安で考えがまとまらない。
自分の素性を白状した瑶蘭は、王に慈悲を求めた。

「弟を救うためなら何でもするか?」

「ならば俺の犬になれ」


冒頭の経緯。瑶蘭は、弟の安全と、さらに高額の報酬(肉饂飩で四千杯分!)で王様の犬として女官姿で宮廷内の情報を集めることに。探るのは六慈教の教祖、影天師の行方。六慈教は最近盛んになった宗派だが、民衆を扇動し税収を脅かす。だれも姿をみたことがないという影天師は、宮中にいると考えており…

というわけで、うろうろする瑶蘭が、病弱な王の弟と出会ったり、王と一緒に調べに行ったりという、中盤はほんわか。
だが、人に心をゆるすことのない王は瑶蘭の口を封じることすら考えていただけに、次第に彼女に惹かれていくことを自覚して苦しむという展開。
後半は、犬であり偽物であることで、瑶蘭は思い悩み、事件に巻き込まれる。
その辺りの切なくなりそうな展開は予測できるだけに、どんなふうに胸キュンさせてくれるのかとワクワクしたが、もうちょっと追い詰めて欲しかったかな。丼4杯は、極太麺な神経だとちょっと思った。

私としては、ヒロインなら稲庭系の細麺な神経が好きだ。ごめん、どうでもいい感想。

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呪われた皇帝と百人目の花嫁 葵木 あんね
2015年11月24日 (火) 21:40 | 編集

呪われた皇帝と百人目の花嫁 (ルルル文庫)
2015/9/25
葵木 あんね (著),

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呪われた皇帝と百人目の花嫁 

葵木 あんね

手負いの吋怪を助けた山育ちの娘、仙麗は、ある日突然、皇帝の前に連れて行かれ、そこで自分が助けたのが呪いにより妖怪姿にされた皇帝だったと知る。その呪いとは「女に触れると妖怪になる」というもの。真に愛し愛されれば解けると知り、今まで九十九人の花嫁を娶ったが、すべて失敗だったという。驚く仙麗に皇帝・鳳雅は言う。「予を愛してくれないか」。果たして仙麗は呪いを解くことができるのか…?
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女性に触れたとたんに獣になってしまう呪がかけられている皇帝・鳳雅は、自らの窮状を打ち明け、山で出会った仙麗に自分を愛するようになって呪を解いてほしいと、仮契約に七日間のお試し期間を提案する…

中華版、美女と野獣。
とてもトキメキの壺を突いてくれる作品で、好感。
ストーリー展開は”美女と野獣”そのままの王道展開ですが、期待を裏切らないヒーローの一途さやヒロインの献身と愛は素晴らしく、笑いあり涙ありでとても気に入った作品。
気軽に手に取れるルルル痒い胸キュンもの。

あらすじ
山頂の小さな村で育った仙麗は、ある日手負いの獣(妖怪)を助けた。仙麗自身、幼いころ山賊に襲われ、父親を亡くし、妖怪に育てられたため、獣に対して恐怖は感じない。
言葉を話す獣は、龍が彫られた翡翠を仙麗に手渡すと、求婚した。
翌日、獣の姿はすでになかったが、半月すると都から迎えに来たという大男に担がれるように山を下りることに。

皇帝・鳳雅は記念すべき百人目の花嫁を前に緊張していた。
女性に触れたとたんに妖怪に変化する瞬間を見せても、娘は悲鳴を上げない代わりに口をあんぐりと開けていた。
この体のせいで、九十九人の花嫁が鳳雅に背を向けて宮廷から出て行った。それでもまだ諦めていない。呪いを解いてくれる娘を探している。

「戸惑う気持ちはわかる。予と会うのは二度目だからな。だが考えて欲しい。無期限ではないのだ。三ヶ月以内に呪が解けないようなら、諦めて別れる」

「何で三ヶ月なの?」

「男女の縁とは  (割愛)」
無理もない。貴族ではない彼女は皇帝との結婚など想像したこともないだろう。鳳雅は考えを巡らせた。どうにかして彼女を引きとめたい。

「7日待つ。その間、予と過ごしてみて好感が持てるかどうか様子を見るというのは?」

何としても7日で彼女の心の一欠片でもいいからつかまなければ。彼女は最後の望みなのだから。


冒頭の経緯。お試し7日間を過ぎて、鳳雅を理解しはじめもふもふが気に入ったことで、三ヶ月以内に恋愛成就で彼の呪を解くことを考えはじめる。
しかし、三ヶ月はあっという間。彼に残された時間が少ないことなど知るよしもない仙麗は、山で世話になった老婆”おばば”のために、山に一度帰ることになったが…

時間の無いことを決して口にしない男らしさに、純情と切なさが加わって、とても良い男でした。
今回のこだわりはクッキー。酥蜜餅。
二人の会話は、ほのぼのしていて楽しい。
こんなに想い合っているのに、二人に足りないものはなんなのか?
夢見る乙女ノベルらしいラストで嬉しい。
ルルル痒いのをお求めなら、一読。

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嘘つき女王の恋わずらい 葵木あんね
2015年06月15日 (月) 17:31 | 編集

嘘つき女王の恋わずらい (ルルル文庫)
2015/3/26
葵木 あんね (著),

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嘘つき女王の恋わずらい 

葵木あんね

玲艶は、即位を二月後に控えた煌昌国の次期女王。大好きな夫・才諒に対し、意識しすぎて冷たくしてしまうのが悩み。一方、才諒も、玲艶のことが好きすぎて、うまく接することが出来ずに悩んでいた。そんなある日、即位式に必要な宝物、「龍珠爪」が盗まれる事件が起きる。犯人を捜し出し、龍珠爪を取り戻そうとする玲艶と才諒。しかしついに、魔の手は玲艶にまでのびて…!焦れったくてクセになりそうな、極甘中華ラブコメ!
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国の中心の大樹に万物を司る蝶の群れ。この国の王女が月に一度、蝶をとどまらせる儀式を行う。
蝶が去ってしまったら、この国の時間は止まり、人は生きられない世界。
母である女王が亡くなり、公主である玲艶は重責を担う身になろうとしているが、二年も経つのに未だにキスもできない夫婦仲である夫・才諒との関係はぎくしゃくしているし、好きな時に好きな場所に抜け出せる妹公主が羨ましい…。
そんな自分の欠点を自覚し抱える女王・玲艶が、立場の弱い夫・才諒との関係をとおして、成長するお話。
全体的にかなり甘ったるくてルルル痒いです。
視点は、男女半々で、成長するヒロインだけではなく、玲艶にべた惚れの才諒の切ない男心も楽しいかった。
幻想的な蝶の舞う風景がとても印象的。

あらすじ
結婚して二年。玲艶のつれない態度は初夜から変わらない。目覚めている玲艶が才諒に抱きついてくれることなど、海が干上がってもあり得ない。
愛する妻が寝言をつぶやきながら、体を寄せてくるなんて、まさに至福のひとときだ。
「……妾ね、あなたのこと、好きなの」
寝言とはいえ、幸せをかみしめる才諒だが……

「ずっと前から……ずっと前から、好きなのよ……幽月」

(幽月ってだれだよ!?)


冒頭の経緯。この国に蝶を留めるために、女王は月に一度儀式を行う。母である女王が亡くなり、公主である玲艶は、毎晩儀式を行わなければならない。
即位を間近に控えたある日、「龍珠爪」が盗まれてしまった。「龍珠爪」がなければ、女王は毎晩儀式をしなければならなくなってしまう。
母を愛するあまり、玲艶の父を呪殺したとされる楊影嵐は、流された島で亡くなったと聞いていたが、その姿が目撃されはじめた…

玲艶の夫である才諒は、義母から、凶相の持ち主としてことあるごとに騒ぎたてられ、父親からは太公の地位を退くように(離婚しろ)と、迫られている、苦しい立場の才諒だが、一生懸命彼女のために犯人探しをするという展開。
すでに二年も夫婦をしているので、2人の仲は、ささいな思い違いこそあれ、信頼関係が出来上がっているので、切なかったり痒くはあるが、ハラハラはしない。
ラストに女王らしい凛々しい姿でシメル所をビシッと決めてくれたので、全体のバランスも良く、安定感のあるラブコメだった。

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鳥籠の寵姫 虜の皇子は恋をしない 葵木 あんね
2015年02月07日 (土) 11:33 | 編集
鳥籠の寵姫-虜の皇子は恋をしない- (ルルル文庫)
(2014/07/25)
葵木 あんね

鳥籠の寵姫-虜の皇子は恋をしない- (ルルル文庫)

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鳥籠の寵姫 
虜の皇子は恋をしない 

葵木 あんね

レヴィーリーンは皇帝の寵姫に仕える奴隷娘。「いつか皇帝に見初められてのし上がり、贅沢三昧の暮らしをしてやる!」と野望に燃えている。だが得意の舞で目立ちすぎてしまい、あえなくクビに!代わりに派遣されたのは「鳥篭」と呼ばれる、皇位につかなかった皇子たちの幽閉所。今は皇帝の異母弟シャルハードがひとりで暮らしている。皇弟は魔神と語り、送り込まれる女官で夜な夜な妖しい「実験」をしていると噂の人物だが…!?
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奴隷のレヴィーリーンは、粗野で、ガサツで、野望に燃えるガツガツしている娘なので、読み手の好みが別れそうですが、根が良い子なので可愛い娘です。
奴隷といっても身分差の恋愛ものではない。
鳥籠と呼ばれる幽閉された孤独な皇子と出会うことで、それまでのガツガツした生き方から自分のための生き方を考えはじめるというお話。
物心ついた時には孤児として生きるために自分を奴隷商人に売り込み、主に恩を返すために、高く売れなきゃ!賄賂をたんまり渡せるようになりたい!そのためには…!と考える子なのです。
何も持つことのできない皇子の絶望的な孤独を察することができるようになるレヴィーリーンの優しさがキュンな良いロマでした。

あらすじ
皇帝の寵姫になる。男子を産む。正妃の座につく。
そして  夫亡き後、皇太后の宝冠をかぶり、国母となってやりたい放題!
アズガール帝国では息子を帝位に据えた女が皇太后になる。身分は関係ないから、すべての女奴隷が皇太后になる可能性を持つ。ただし、戦いに勝つのは一人だけ。
(つまり! 私の! ことよ!)
妻を産褥熱で亡くしてから、後宮に無関心だった若き皇帝が久しぶりに<六の寵姫>であるテュネハを訪ねてくる。テュネハに仕え、目立たずに群舞を踊るはずだったレヴィーリーンだが、チャンスとばかりに猛烈にアピールした。
(待ってなさい出世の階段!あっという間に駆け上ってやるわ!)

期待どおり陛下からお呼びがかかり、足の悪い友人の女奴隷ラアナとともに、出発した。「寵妃になったらギーレ様にたっぷり賄賂を送りますからね」
ところが、牛車がついた先は幽閉された弟皇子の住む<黄金の鳥籠>(アルトウン・カフェス)
魔神使いだと噂のある皇子に生贄にされるとアラナは怯えている。しかも、孕めば海に投げ捨てられる。
(陛下とは似ていないけど……美形ね。無駄に)
無駄中の無駄だ。鋭敏そうな口元も、絵に描いたように整った顔立ちも、均整の取れた長身も、鳥籠の中では何の役にもたたない。
彼は生きて、老いて、死ぬのだ。何をなすこともなく。無意味に。
睨み合いの後、シャルハードは腐った肉を食べたみたいに顔をしかめた。

「ひどい。ひどすぎる。夢に出てきそうな醜女だ」

「……はあ?」


冒頭の経緯。幽閉されているシャルハードは、次々に発明と実験を繰り返す変人だった。当初は距離をおいていた彼だったが、シャルハードに言いたい放題で怯えることのないレヴィーリーンに、助手を命じ…

巨大な貝に二人で閉じ込められて、思わぬ弱みを見せてしまったり、気球で一緒に月の下でデートしたりと、テンポのいい二人の楽しい掛け合いが盛り込まれ、次第に皇帝の寵姫になるという目標から気持ちが遠ざかり始める。
しかし、シャルハードに拒絶され…

というわけで、孤独な彼の優しさがキュンです。
ルルル的な痒さは少なめだったが、元気なレヴィーリーンの勢いが楽しく、さくっと楽しめて良かった。
安定のクオリティー
もちろん、ラストの彼のセリフは背中痒。

ところで、物語はリアリティーがあっただけに、砂で水を作るっという微妙な実験がなぜあのアイテムで成功するのか、気になって気になって…たぶんそこは突っ込んじゃダメよね。

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首狩り帝の後宮 寵姫は文を読む 葵木あんね
2015年01月15日 (木) 17:26 | 編集
首狩り帝の後宮 ―寵姫は文を読む― (ルルル文庫)
(2014/11/26)
葵木 あんね

首狩り帝の後宮 ―寵姫は文を読む― (ルルル文庫)

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首狩り帝の後宮 
寵姫は文を読む 

葵木あんね

身代わりで後宮に入った桃霞は、古い本にばかり心ひかれる冴えない少女。ライバルの姫君たちにも無視される地味ぶりだが、恐ろしい「首狩り帝」の相手をするより読書のほうが楽しいと気楽な暮らしを満喫中だ。そんな頃、誰もいないはずの書庫で不思議な青年と出会う桃霞。本好きな自分の前に“書物の神様"が現れた!と感激し、以来、青年とこっそり書庫で語り合う仲に。だがある夜、ついに皇帝の夜伽を命じられて…!?
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読み切り。久々に中華もの。
”苛烈な帝の後宮に入った身代わり姫の運命! ”
という売り文句のような、身代わりをメインとした話ではなく、苛烈な帝との鬼ロマ!でもない。
図書室で、出会った男を文字の神仙”考帰真君”だと思い込む、かなり浮世離れした文字好き乙女と、人に恐れられる皇帝という身分を隠したまま彼女に言い出せずに、もじもじする男とのルルル痒い、ほぼの後宮ロマ。
でも、だらだら甘いだけではなく、詩に使われる文字の意味をモチーフに、反逆者の陰謀や、彼の苦悩など、締めるところは締めている物語。
漢詩の文字の使い方のうんちくは興味深かった。
良いです。安定のクオリティー。
椎名咲月のキラッキラのイラストが、これまた可愛いね。
カラーpはないヨ。

あらすじ
叔父夫婦の愛娘が男と駆け落ちした。見劣りする桃霞が身代わりに後宮に行くことになってしまった。
(そ、そんな……嘘でしょう?私が、首狩りの後宮に入るなんて……)
新しい妃が美しくなければ、首狩り帝は激怒するに違いない。
彼が剣を抜いたら何もかもおしまいだ。
  桃霞の首は鞠のように床に転がるだろう。

入宮して一月。桃霞は才人という位をさずけられた。後ろから数えたほうが早いが、目立たないぶん、自由に後宮書庫の本を読み漁っている。
今日も、『百華録』を読破しようと書庫へむかった。両手いっぱいに抱えたまま、踏み台につまずくと、巻子が転がっていった。駆け寄ると、漆黒の長袍を着た男が眠っている。
面差しに視線を向けたとたん、息をのんだ。
(……綺麗な人……)

それからというもの、高確率で黒服の美青年に遭遇した。
(……だんだん近づいてきてる……)


冒頭の経緯。彼を皇帝だと考えもしない桃霞は、彼を神仙”考帰真君”だと思い込み、それからは詩について彼と学を交わすことが日課になった。
首狩り帝として、妃からも恐怖の対象とされる彼は、恐れずに彼と話をしてくれる桃霞に気持ちを向けるようになったものの、帝であることを言い出せない。
しかし、侍女から帝の妻である以上、他の男と会うことは許されないと釘をさされ、桃霞は彼と別れる決意をするが…
後半は、彼の正体を知り、さらにほのぼのモード。しかし、帝への反逆を目論んだと鉤王が捉えられ…

龍気を操る力を持つ帝だが、浮かれると、うっかり家具が浮いてしまうという、かなり可愛い男。
彼女のブレゼントを大事に抱える…生首話、笑った。
とはいえ、彼が反逆者の首を刎ねるのも事実。そんな彼の苦悩を一緒に引受ける覚悟をもつ桃霞は素敵でした。
さくっと楽しめる、乙女ノベルらしい良いロマ。
好きです。

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