本読み隊
本の感想・紹介です 。主にコバルト文庫・角川ビーインズ・ビーズログ文庫・一迅社アイリスなどの少女趣味ライトノベル、ハーレクインなどの海外ロマンスなど、3500冊。★スマホからご覧になる方は「海外ロマンス読了一覧」など一部の記事のスクロールが長くなるの場合、”PC”ボタンでPCに切り替えて見ることをオススメです★
なりゆき斎王の入内 比翼の鳥は和を調ぶ 小田菜摘
2017年01月24日 (火) 08:21 | 編集

なりゆき斎王の入内 ~比翼の鳥は和を調ぶ~ (ビーズログ文庫)
2016/11/15
小田 菜摘 (著), 凪 かすみ (イラスト)

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なりゆき斎王の入内
比翼の鳥は和を調ぶ

小田 菜摘

三条女御の策略にハマり、呪詛をかけた犯人に仕立て上げられた塔子。冤罪を晴らす決定的な証拠を手に入れるまで、宮中の混乱に乗じて故郷・熊野に帰ることに。「必ず、戻ってきてください」―明槻との約束を果たすためにも、身の潔白を証明して入内を果たしたい。なりゆきで始まった東宮妃の塔子に、国母として戦い抜く自覚が芽生え…!?平安恋絵巻最終巻!
——————————

ラストの9巻です。
これも、ここまで続くと思っていなかったw
後半、細かな設定好きな作者のくせが色濃く出てきたけれど、少女小説らしいテンポの良さを崩すことなく楽しめた。
ラブラブな度合いはかなり減ったけれど、女御としての覚悟もできて丸く治るところに収まって、乙!

あらすじ
呪詛の嫌疑をかけられ、入内も延期。
熊野に逃げるように戻った塔子は、疲労から倒れるように眠り込んでしまった。
目を覚ますとそこには、懐かしい貴哉や範康の姿が。
「私が甘かったのよ」
無実の人間を陥れようとするやり方に憤る範康や万結。
「そうは思うけれど、悔しいのよ」
ぐっと手を握りしめた塔子を、貴哉は訝しげな表情で見つめる。

「産まれも育ちもよいお姫様に、謀で負けるなんて本当に悔しい」
「え?」
「本当に悔しいったらありゃしない。見てなさいよ、このままじゃ終わらないから。絶対に巻き返して、都に戻ってみせるから!」


冒頭の経緯。明槻は塔子を熊野に逃し、先手を打ったことで塔子に無実の罪を着せるのを阻止することに成功した。だが、都では疫病が流行し、三条女御の出産まで間もない。
このままでは、都に戻れないのでは…

焦りや不安が大きくなる中で、疫病のことで、あることを思い出す。そうなると、熊野に帰った塔子だけれど、やっぱり明槻の手助けがしたい!
ということで、やっぱりじっとしていられない塔子なのでした。
ラストには二人の子供のエピローグも。
母似のやんちゃな子で可愛い。親子との血縁で悩んできた明槻だからこその幸せそうな笑顔が良いね。

功労者・縋子様。いやな退位の仕方になってしまって不憫だけれど、心からお疲れ。

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なりゆき斎王の入内 まばゆき胡蝶はまどはしたり 小田 菜摘
2016年06月28日 (火) 15:22 | 編集

なりゆき斎王の入内 ~まばゆき胡蝶はまどはしたり~ (ビーズログ文庫)
2016/4/15
小田 菜摘 (著)

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なりゆき斎王の入内 
まばゆき胡蝶はまどはしたり 

小田 菜摘

なりゆきで女帝・縋子に献上された七弦琴を披露することになった塔子。そんな彼女の指導を、東宮・明槻の異母弟・二の宮がすることに。塔子にすれば天の助けだが、明槻にとっては面白くない様子。ところが、その琴が何者かによって盗まれた!!事が明るみに出れば、東宮の責が問われてしまう。早く見つかってほしいと願う塔子に、二の宮が思わせぶりな言動をしてきて!?
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ますます男前になりつつある東宮・明槻に溺愛されまくりの塔子。二人のテンポのいい掛け合いも、物語の展開も、作者自身が楽しそうにのびのび書いているなぁ〜と感じさせる雰囲気です。
この巻は、1話完結の事件解決ものみたいなお話。
要所に入った分かりやすい和歌が効果的だった。
さらにイチャイチャカップルになっていて、それはそれでいいのだが、安定しすぎちゃってもの足りない的な…。
次巻からは、ラストスパートに入るとあとがきにあるので、楽しみにしておきます。

あらすじ
乳兄弟の直霧の父を重用したいという理由に加え、防衛面も考えての昇進で、、太宰府大弐(直霧の父)から女帝・縋子に数々の貴重な品が献上された。なかには、いまや弾けるものはほとんどいないという七絃琴も。
あてこすりをはじめる発言がはじまり、塔子はむっとして御簾の向こうを睨みつける。
すると、不意に三の宮が塔子が弾けると言い出した。そのうえ、女帝・縋子は琴を塔子に与えるという。
危うく悲鳴をあげそうになる。冗談ではない。こんな宝物にも近いような楽器。弾けない人間に与えられても、文字どおり宝の持ち腐れではないか。
ところが、場の空気から、塔子がお披露目をすることになってしまった。
左近衛大将への反発も加え、がぜん塔子の闘志に火が点いた。

(見てなさいよ。目にものみせてやるんだから!)


冒頭の経緯。二の宮に教わることになったものの、明槻は心配からか、頻繁に足を運ぶように。だが肝心の琴は修理に出す必要があった。しかし、修理に出した琴は何ものかに奪われ、修理をしていた楽士が怪我をしたという。
しかも、琴はもともと宋国の持ち物で、盗まれて売りに出されたものらしく、さらには塔子の沽券にかかわるということで…

かなり不思議キャラの登場に戸惑います。何を話しているのか、かなり読みにくいですw。
それにしても、左近衛大将はボスキャラ的な男のはずなのに、小物感満載なのだが、続刊も絡むのだろうか?そして、かなり怪しすぎるキャラも絡むのだろうか?
ラストスパートまってます。

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なりゆき斎王の入内 心の花は咲き出ずる 小田菜摘
2016年02月20日 (土) 17:37 | 編集

なりゆき斎王の入内 ~心の花は咲き出ずる~ (ビーズログ文庫)
2015/12/14
小田 菜摘 (著),

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なりゆき斎王の入内 
心の花は咲き出ずる 

小田菜摘

異母弟・三の宮と激突した明槻が心配な塔子は、後を追って東宮御所へ。しかし彼を待ってたはずが、気づけば朝で、隣には明槻が寝ていた!!これはまさか―と盛大な勘違いをする塔子の元に、再び苑子の母・省子から文が届く。真意がわからなぬまま誘いを受けた塔子に、彼女は「姫の産む子が若君であれば、引き取っていただけませんか?」と衝撃の提案をしてきて…!?
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明槻への入内の話のあった苑子は、彼の弟三の宮の子を宿している。一方で、報復人事によりスネぎみの三の宮は苑子から遠ざかり、それが塔子は気になってしかたながい。二の宮に相談を持ちかけるが…。
苑子の母であり、明槻の叔母にあたる省子も、油断のならない人物のようで…。

宮中編の後半です。しょっぱなから、塔子の寝顔を見て素で恥ずかしことを口走る明槻にムフムフ。
二人の関係は安泰?なようで、塔子がやっと彼への強い気持ちに目覚めてくれた辺りは嬉しい巻となっております。
ただ、ラブ好きからすると、二人の関係が順調すぎる故に物足りなさを感じる部分も人によりありかも。
とはいえ、前巻で説明的だった明槻の母と、その妹(明槻の叔母)省子の暗い思惑、母という存在に求める明槻の気持ちや、塔子の成長など、読み応えありで面白かった。もちろん、(それ必要かよ!と突っ込みどころありの)史実なども。

あらすじ
そういえば塔子と別れる寸前は、三の宮の件で立腹して自分のことも周りのこともまったく見えていなかった。そんな自分の態度に、塔子は心配をしてくれたのだろうか。
明槻は、あらためて膝の先にある塔子の寝顔を見下ろした。
うっすらと開いた唇から規則的な寝息が聞こえる。白くすべらかな頬に艷のある黒髪が打ちかかり、寝息にあわせて華奢な肩が緩く動く。彼女のひとつひとつの有様や所作を眺めているうちに、自然と口元がほころんでくる。

  どうして」
「は?」
「どうして、こんなに可愛いのかな」


冒頭の経緯。明槻を待ち疲れて寝てしまった塔子は、翌朝盛大な勘違いをする。「新手枕の夜のことを全然覚えていないなんて!」(初夜)
そんな塔子のジタバタはさておき、政敵であった左近衛大将から明槻は屋敷に招待され、彼から母である省子内親王は姉と自分を比べ、イワナナガ姫のように取るに足らぬ存在だったと語っていたと聞かされる。
省子が塔子を招待したのは和解のためだと思っていたが、真相は分からずじまいだった。
左近衛大将は、周りに聞こえないような、小さな声で言った。
「内心では妹である自分のほうこそ、コノハナノサクヤヒメになるべきだと思っているのかもしれません」

コノハナノサクヤヒメとイワナガヒメの物語から、女の妄執が怖い部分のあるお話となっております。省子が何を考えて提案してきたのかは、面白い部分であるので、ヒミツということで。
直霧さんの妹ハイスペック女子・万結が笑えた。二の宮のちょっかいから天然塔子を守る鉄壁女子。せっかく前の巻で粥杖で叩く尻を間違えたのだからと期待していたのだが、万結の鉄壁のガードにより読者のゲスな予想は見事に粉砕されてしまった(´・ω・`)
塔子が心配する、”新手枕の夜”の件に関しても、塔子可愛かった。紅茶吹いた。

政治的な駆け引きが多くなってきましたが、その中で、惑わされない強さを塔子には持って欲しいものだと、続刊にも期待しております。
早く御子の顔がみたいわ。(ヤダ!自分はそんなことを口にする歳じゃないわ!

ところで、どうでもいいのだが気になってしまう菜摘お嬢様のうんちくネタなのだが、参考文献の多さから本当かどうか気になるところではある。
そこで、p205にある孫王についてwikiを見てみた。
…だから何?とか聞かないで!そこが面白いところでもあるのだからw
34代/wiki/舒明天皇
36代皇極天皇/wiki/斉明天皇
36代/wiki/孝徳天皇

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なりゆき斎王の入内 心惑ひははかりなし  小田菜摘
2015年10月28日 (水) 12:58 | 編集

なりゆき斎王の入内 -心惑ひははかりなし- (ビーズログ文庫)
2015/8/12
小田 菜摘 (著),

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なりゆき斎王の入内 
心惑ひははかりなし 

小田菜摘

東宮・明槻と向き合っていくため、宮中に帰ってきた塔子。しかし、明槻の義母・縋子が帝に即位した関係で明槻の異母弟・三の宮が帥職を解かれてしまう!!明槻の妃候補だった苑子が三の宮が奪ったことによる報復人事ではと噂されるなか、塔子は、明槻が本当は三の宮を解任したくなかった思いに気づく。そんなある日、塔子はなぜか苑子の母親に呼び出しを受け…!?
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舞台は、宮中へ。
縋子が帝に即位し、新しい体制の基板を作る中で、帥職を解かれた三の宮が問題に…
というわけで、さぞや華やかで妬みの絡んだ宮中絵巻になるのかと思いきや、そうでもなく、明槻と塔子の仲は横に置かれ、三の宮とその関係者が登場。
いろいろと複雑な姻戚関係の説明が少々ややこしいが、頑張って乗り越えてくれたまえ。
全体的に続刊への布石的な要素ばかりで終わったので、この巻だけでの感想はなんとも言えない。

あらすじ(簡単にまとめ)
女帝の即位に決して好意的とはいえない状態だが、無事、明槻は東宮のままでいられることに。
東宮妃候補であった苑子(二の姫)と三の宮との間に子ができたことで、明槻と塔子の仲も安泰、と言いたい所だが、世間的には東宮の顔を潰されたことになり、人事的な報復ともとれる帥職(太宰府関連の美味しい役職)を解かれることに。
そのことにへそを曲げた息子を心配する、三の宮の母である(明槻から見て義母&母の同母妹)更衣・篤子からの話を、明槻は塔子の部屋で受けることに。
(細かな説明を割愛すると、そこら中親戚で)明槻と塔子は似ていないけれど、三の宮と塔子は似ているかもと、塔子は興味深々。
その上儀式の最中、三の宮とハプニング!


スマヌ。いつもは、本文の雰囲気を考慮するのだが、話が複雑になってきたので、今回はかなり要約した。
後半は、入内予定だった苑子(二の姫)の母である中の宮・省子内親王(大納言家)に招待されることに。隙のない省子に対し、娘二の姫は、あどけない。しかも、二の姫のものとに三の宮が現れず、代わりに二の宮が現れ…
三の宮と明槻の間に、二の宮(現在は優婆塞・政治から遠退いた人)という人物の登場。女たらしだと有名で、優婆塞だからと警戒心ゼロの塔子に、皆様心配なご様子。

姻戚関係を事細かに説明したくなってしまう辺り、作者の癖が多く出ており(まだ序の口だが)、軽いノリツッコミの好きなビーズログ文庫乙女達の脳が煮え煮えになるのではないかと心配。
(すでに私も…うまくまとめられなくて申し訳ない!)
明槻はいい感じに甘えてくるのだが、塔子の気持ちの高まりがも少し欲しいのぅ。
他には、明槻の従者の直霧の妹・万結なども登場。
三の宮の問題に首をつっこんで、粥杖(wiki/粥杖)で叩く尻を間違えたけれど、その相手とは今後どうなるのか?
続刊に期待!

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なりゆき斎王の入内 その想い、ひとかたならず 小田菜摘
2015年07月16日 (木) 23:08 | 編集

なりゆき斎王の入内 -その想い、ひとかたならず- (ビーズログ文庫)
2015/4/15
小田 菜摘 (著)

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なりゆき斎王の入内 
その想い、ひとかたならず 

小田菜摘

本音をぶつけ合い、ようやく想いを伝えることができた塔子と東宮・明槻。ところが、塔子をかばって叔父の貴哉が大怪我を負ってしまう!!容体が落ち着くまで熊野に残りたいと訴えるけれど、なんと明槻はその申し出を拒否!東宮妃候補という立場上わかっていたことではあるが、塔子は衝撃を隠せない。そんななか、都から突然、塔子の天敵・左近衛大将が訪れ…!?
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熊野編完結です。
2人の仲もずいぶん進展しました。
作者にしては珍しいくらいの甘い雰囲気でございますっ。
塔子の気持ちは自分に向いていると理解しながらも、家族として貴哉を心配し、側にいたいと願う2人の間に苦い想いが…
そんな彼がどんなふうに変化するのか、読んで★

あらすじ
「よかったですね、叔父君が一命をとりとめられて。さぞご心配だったでしょう」

なぐさめるように明槻は言った。
「う、うん……」
抱きしめられたままこくりとうなずくと、これまで堪えていた思いが一気にこみあげてきた。気がついたら不覚(?)にも、彼の胸の中でなきじゃくっていた。

弓は誰を狙ったものなのか?この事件の首謀者は何者なのか?
別当の失態で関係をこじらせることが狙いなのか?
貴哉が亡くなればひとりぼっちになってしまう。不安を抱える塔子は明槻の胸を借りて泣き、熊野に残りたいと訴えた。それに、明槻らの身の安全を考えると、最後の那智参りは中止にするべきだ。だが、明槻は迷うことなく那智参りに行くと言う。
これまで見てきた明槻の姿とは、少し違っていた。
変な言い方だが、あっさりと強気なのだ。
   危険を顧みることより、誇りや義務を果たすことのほうが大切なんだ。


冒頭の経緯。那智参りから戻る3日後には都へ向かう。その間だけ、塔子は熊野で叔父の看病をするために残ることがゆるされた。苦い思いの塔子と、塔子と叔父との家族という関係に自分にはないものを感じる明槻。
だが、3日の間にことの真相をあきらかにすることができれば、塔子がここにとどまることも可能だ。

彼女を信じる一方で、自分の欠落した家族関係を想う明槻は、彼女の危機を知ることで、ある感情がめざめるという展開。
ほわわんとした草食系だった明槻でしたが、だいぶ男らしさが出てきました。どんだけべた惚れよ!と突っ込みつつ転がって喜んでくれたまえ。
作者らしい地名や人物名、役職名、古語などへのこだわりは、ローティーン文庫にしては多少の煩わしさもあるかもしれないが、それはそれで知ることも楽しいと思う。知識を広げてくれたまえ。
そろそろ塔子の彼への感情の幅が欲しい所だな。
次は、宮中絵巻編!いろいろと頑張って考えているようですが、塔子は東宮妃ってがらじゃないだけに、心配でもあり楽しみ。。

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もうすぐ発売!

なりゆき斎王の入内 -心惑ひははかりなし- (ビーズログ文庫)2015/8/12
なりゆき斎王の入内 この恋路、乱れがはしき 小田菜摘
2015年06月11日 (木) 11:17 | 編集

なりゆき斎王の入内 -この恋路、乱れがはしき- (ビーズログ文庫)
2014/12/15
小田 菜摘 (著)

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なりゆき斎王の入内 
この恋路、乱れがはしき 

小田菜摘

暁が東宮・明槻親王だった―。その事実を受け入れられないまま、塔子は東宮の義母・縋子の熊野行啓に付き添う羽目に。もちろん明槻も一緒だ。気まずい状態で熊野に到着した途端、塔子は迎えに来てくれた叔父の貴哉に人目もはばからず抱きついてしまう!!おかげで縋子には釘を刺され、明槻とも距離は開くばかり。だが、惑う恋心をよそに、東宮を狙う不穏な動きが…!?平安恋絵巻、第三宴!
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熊野編でごさいます。
彼が東宮であることを知った塔子は、今まで気さくに話ができた暁がいなくなってしまって、彼とどう対峙していいのかお悩み中。
一方、彼女に急に距離をとられてしまって、明槻としても落ち着かない。そのうえ、熊野でのびのびする塔子を前に…

というわけで、ぎこちないキュンな雰囲気の2人の間に叔父の貴哉の登場で、どんな展開になるのか楽しみな巻となっております。
もちろん、熊野行啓では怪しい雲行きも…
やっと塔子が恋を自覚してきた辺り、とっても嬉しい。

あらすじ
「忙しいのね、い、いえ、……お忙しいのですね」
「…………ええ」
うっかり以前のように口を利きかけて、あわててあらたまった物言いに直す。
明槻の答えが一拍遅れたことに、塔子は冷や汗をかきそうになる。
(馬鹿!東宮様相手に、なんて口の利き方をしているのよ)
気をつけなくては。この人は正七位の平少尉ではなく、東宮明槻親王なのだから。
  一年経ったら、熊野に帰っていい。
あの言葉の真意を質して、もやもやしたこの思いに決着をつけたい。
熊野に帰りたい気持ちと、都に残りたいという矛盾した気持ちが、自分の中で混在している。
だけど明槻の真意を知ることができれば、決断できる気がするのだ。
しかし、彼が途切れることなく一気に語った言葉に、塔子はやるせない気持ちになる。
こんなふうに御簾越しに、しかも言葉を選んで話すなんて、暁じゃない。
塔子が知っている暁少尉はもっと気さくに話せる人だったのに。
  それとも彼は最初から存在しない人だったのだろうか?

「あなたには、あと一年居てもらわなければなりません」

一年は居なければならない  つまりそれは、”一年経ったら帰ってもいい”ということだ。

「分かってます」


冒頭の経緯。東宮の義母・縋子の熊野行啓のために船に乗る一行に、海賊が。しかし、塔子と明槻は海賊の出方に違和感を感じた。海賊を追い払い助けてくれたのは、幼なじみにして現在の熊野別当・範康。別名”熊野悪太郎”
そして、懐かしい叔父の貴哉との再会に、感極まって抱きついてしまったことで、縋子に釘をさされ、明槻ともますます距離が…
文を書いたらとうですか?と、直霧の勧めにしたがって、書いてみたけれど…

熊野別当家と、摂関家の家司受領の間で、荘園と公領の境をめぐって悶着があるらしく、そのことを明槻に話すと、検地に行くことにしてくれたけれど、どうやらきな臭くなりそう…という展開。
前半は、2人の仲がかなりじれったかったのだが、あとがきから担当者に”ロールキャベツ男子”と言われた明槻らしい行動力を発揮してくれます、テンション↑
彼が彼女を帰したい理由も、そんなふうに考えていたのかとストンと納得がいくと、ちょっと切ないね。
それでも、明槻、ラストに頑張ります!かなりじれったかっただけに、嬉しい告白。
でも……!!!
ぬぉぉ!いいところで終わった。
続き気になるっ

小田 菜摘 読了一覧

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4巻 熊野編完結。出てます。

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