本読み隊
本の感想・紹介です 。主にコバルト文庫・角川ビーインズ・ビーズログ文庫・一迅社アイリスなどの少女趣味ライトノベル、ハーレクインなどの海外ロマンスなど、3500冊。★スマホからご覧になる方は「海外ロマンス読了一覧」など一部の記事のスクロールが長くなるの場合、”PC”ボタンでPCに切り替えて見ることをオススメです★
真珠の涙がかわくとき トレイシー・アン・ウォレン
2016年03月04日 (金) 15:52 | 編集

真珠の涙がかわくとき (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション(ロマンス・コレクション))
2015/12/18
トレイシー・アン・ウォレン (著)

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真珠の涙がかわくとき 

トレイシー・アン・ウォレン

身に覚えのない不倫の罪を着せられて夫に離縁され、社交界を追われたタリア。愛人との逢瀬が絶えない“悪女”と噂されているが、実際は孤独にひっそりと暮らしていた。ある夜、タリアは久しぶりに出席したパーティで一人の若き貴族と出逢う。そのレオは最初は興味本位だったが、会うたびに彼女の内面に魅かれ、熱烈な求愛や贈り物でタリアのかたくなな心を解きほぐしていく。甘い月日を重ね、互いの離れがたい愛情を確信したレオは正式にプロポーズ。しかし彼女には、二度と結婚できない“理由”があって…!?
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copyright 2015
The Bedding Proposal

バイロン家は8人兄弟。その5人までが前のシリーズで描かれました。作者の新シリーズは残り三兄弟。(プリンセスシリーズを先に読みたかった!)
包容力のある男になったレオの物語です。
前のシリーズで活躍した兄達もチラホラ登場しますが、単品でも楽しめます。しつこくない程度にホットなシーンも多いエンタメ感のある楽しいロマンス。
ただ、全体的に欲望の火花は激しくても、主人公たちの彫込みが浅く感じて、物足りないと思わなくもない。前の夫によって悲惨な結婚と離婚劇に傷つくヒロインが不憫だが、強引なレオに対しヒロイン側から仕掛けてくるので、不憫さは感じず、いい感じに楽しそうな二人でぐっとこない。
そして、ラストのシメ方は、それでいいのか…。

あらすじ 1817年
タリアは、ある舞踏会でレオ卿に声をかけられた。
「レオと呼んでください。親しい人はみんなそう呼びます」
それはつまり、ベッドの相手のことを指しているのだろう。
気がつくとタリアは、グラスの中身をレオ卿の顔に浴びせかけていた。
その数日後、タリアはレオ卿と競売所で再開する。
タリアは元夫との離婚で返してもらえなかった両親の形見を、乏しい経済状況ながらも必死に集めてきた。
今日も思い出の品が出ている。ところが、レオ卿が値を釣り上げ、タリアは落札することができなかった。
父からの贈り物をまたしても失ったことへの怒りと失望がこみ上げた。
レオポルト・バイロン卿のせいだ。
どういうゲームをしているつもりかは知らないが、あの人の思いどおりになどならない。男性からチェスの駒みたいに扱われるのがどういうことであるか、自分はいやというほど知っている。それだけは二度とごめんだ。
後日、彼から落札した品が届いた。タリアは苦い想いとともにそれをレオ卿に送り返した。

一週間後、ホランド邸から招待され、久しぶりにタリアは社交に出た。しかし、屋敷に招待されたのは裏からレオ卿が手を回したからだと知ってしまう。
そして、レオ卿はタリアの横に座る男性達を強引に追い払い、タリアを誘惑しはじめた。

「わたしはあなたの愛しい人なんかじゃないわ、レオポルド卿。そういう呼びかたはしないでちょだい」

わたしは、彼にひるんだり負けたりしない。このゲームの主導権を握っているのはわたしだ。
わたしがあの人を思うままにあやつってみせる。


冒頭の経緯。元夫から屈辱的な罠にかけられ離婚されたタリアは孤独だった。タリアはレオに対抗意識を燃やすと、彼を誘惑した。
恋人であって、愛人ではない。そう考えるタリアだったが、金銭的に彼が何かしかを贈ろうとするために愛人と変わりない状態に。
そんななか、クリスマスに彼女への気持ちを確信したレオは彼女に結婚を申し込むことを決めた。しかし、タリアには絶対に結婚できない理由があり…

悲恋の展開かと思いきや、そうでもないのでご安心を。
もうちょっと何かあるだろうと思ったのだが、それでいいのか…。いいのだろう。
双子の弟ローレンスがお隣さんに興味をもち、後半で監獄に入っております。何をしたのかは、続刊へのお楽しみ。妹エズメも夫の不品行に傷つく女性。続刊では夫婦仲の修復の話になるようで楽しみ。

ちなみに、巻を重ねるごとにエンタメ重視ののっぺりした印象になっているのだが、私としては「ふたりきりの花園で」が一番気に入っている。

----バイロン・シリーズ----
1. その夢からさめても 2011.8 ケイド
2. ふたりきりの花園で 2012.2 ジャック
3. あなたに恋すればこそ 2012.6 公爵エドワード
4. この夜が明けるまでは 2013.5 マロリー
5. すみれの香りに魅せられて2014.02ドレーク

トレイシー・アン・ウォレン 読了一覧

ロマンス 読了一覧
薔薇のティアラをはずして トレイシー・アン・ウォレン
2015年09月05日 (土) 14:25 | 編集

薔薇のティアラをはずして (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション(ロマンス・コレクション))
2015/6/22
トレイシー・アン・ウォレン (著),

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スコットランドの女学校を卒業したばかりの名もなき小国の王女マーセデスは、皇太子である父が用意した馬車でロンドンへ向かう道中、何者かに襲撃された。従者や親戚を失い、命からがら森を逃げのびて村はずれの宿屋にたどりついたものの、全身ずぶ濡れで汚れきった彼女が本物の王女だとはだれも信じてくれない。ただひとり、ヨーロッパ戦線の武勇で名を馳せたダニエル・マキノン少佐を除いては-。護衛を引け受けたダニエルとふたりきりの旅が始まるが、再び襲撃者の魔の手が迫り…!?
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copyright 2012
Her Highness and the Highlander

襲われて命からがら逃げ延びたものの、誰もお姫様だと信じてくれない。そんな中、彼女を気遣ってくれたダニエル・マキノン少佐に信頼をよせ、彼を護衛として雇おうとしたけれど…

お姫様だと信じてもらえないお姫様と、落ちぶれたキルト男子の、逆身分差、ホット系エンタメロマ。
スコットランドの女学校で親友となった王女3人のロマンスの”プリンセス・シリーズ”第2弾。
真面目系マーセデスに待ち受けるロマンスは、波瀾万丈。
ストーリーは単純な構成だが、見知らぬ二人が、夢見がちのまま惹かれあう危うさが楽しすぎる。
惹かれ合いながらも一線を置こうとする二人の間の徐々に高まる緊張感の描写はさすがです。徐々に高まる情熱と葛藤。その果てにある絶望もキュンでございます。
キルト男子の生活や習慣、信条を理解し、絶対領域の太ももを妄想してくれたまえ。
他のプリンセスの活躍は少ないので、単品でも楽しめます。

あらすじ スコットランド高地 1816年6月
「お逃げください、王女様!さあ、早く!」
森の中に見を隠したマーセデスは、とうとう勇気を振り絞って隠れ場所から出た。
願わくは、土砂降りの雨で視界がさえぎられ、男たちにわたしの姿が見えないことを。
■□■
元スコットランド高地連隊のダニエル・ジェームズ・マキノン少佐は、女給の誘いを無視した。28歳であるにもかかわらず、戦いに明け暮れた苦悩と喪失の連続の日々が、自分の中の青年らしい部分を殺してしまった。身も心も疲れきっている。
そのとき宿屋にずぶ濡れのみすぼらしい姿をした娘が入ってきた。襲われたという娘は、「すわらせていただいてもいいかしら」と言いはしたものの、自分で椅子をとりに行こうともせず、だれかが持ってきてくれるのを待っているらしい。
だがだれもそうしなかった。
ダニエルは迷うことなく立ち上がり、彼女のひじに手をかけ椅子にすわらせた。
ショック状態を何度も見てきたダニエルは、襲われたことは本当だと信じた。だが、自分はアルデン国フレデリック皇太子の娘だと言い出した。
いったいなにがあったのだろう。彼女はすっかり恐怖にとらわれ、荒唐無稽な空想の世界に逃げ込んでいる。
ダニエルは、なりゆきからマーセデスと名乗る彼女の宿代を出し、食事を与えた。
深夜に、窓の外に不審者がいると怯える彼女をなだめた。

「どういたしまして。気にしなくていいよ、お嬢さん」
王女様よ」マーセデスは困惑のせいで、思った以上に強い口調で言った。
「なんだって?」
王女様よ」口調をやわらげてくり返した。「あまりくだけた呼び方をしないでちょうだい。”お嬢さん”なんて論外だわ」


冒頭の経緯。故郷を離れ10年。スコットランドで祖父の時代は大地主として世が世ならダニエルは城を持つ身であったが、すべてをとりあげられ、父は世を恨みながら亡くなった。誰が待つわけでもないスカイ島へ向かうダニエルは、宿を求める大法螺吹きの娘・自称”お姫様”のマーセデスの世話をしたものの、彼女をロンドンまで送る義理もなく、郵便馬車の乗り方と路銀を渡し突き放した。
一方、かつてない境遇に陥ってしまったマーセデスは誰も信じてくれない上に、護衛として雇おうとしたダニエルにも背を向けられ、孤独と戦いながら、ロンドンへの旅を始めたが…

結局、彼女を心配し、さらなる窮地を救い、共にロンドンをめさずことに。
高まる二人の情熱。そして、スコットランド流に、とうとう結婚!!?

というわけで、中盤、石を背負わされた花婿参りにニマニマしながら、幸せいっぱいの二人がいよいよ真実に目を向けることになる後半へ。
彼女の真実に目を向け苦悩する彼に対し、お姫様全開で脳天気から抜け出せないマーセデス。トキメキの緊張感から一気に破局の緊張感の怒涛の展開が待っております。
自分の彼に対する仕打ちに後悔しきりの彼女と、屈辱に打ちひしがれるキルト男子の姿に萌転がってくれたまえ。

とりあえず、なんか面白いのない?という一般的なホット系ヒストリカルロマをお求めの方にオススメの本。

トレイシー・アン・ウォレン 読了一覧

ロマンス 読了一覧
純白のドレスを脱ぐとき トレイシー・アン・ウォレン
2015年04月04日 (土) 00:10 | 編集
純白のドレスを脱ぐとき (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション(ロマンス・コレクション))
(2015/01/21)
トレイシー・アン・ウォレン

純白のドレスを脱ぐとき (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション(ロマンス・コレクション))

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純白のドレスを脱ぐとき 

トレイシー・アン・ウォレン

“せめて一週間、王女の立場を忘れて、ありのままの自分でいられたなら"-エマは公邸を抜け出した。母国のために隣国の王に嫁がされる前に、最後の自由を満喫するのだ。だがロンドンの街に到着した矢先、所持金を奪われてしまう。途方に暮れる彼女に救いの手を差しのべたのは、海軍帰りの伯爵ニックだった。やむを得ず正体を隠したまま彼の屋敷に逗留させてもらうことになり、つかのまの同居生活をはじめたエマ。彼の魅力にふれるうちに、やがて抑えきれない感情が芽生えてきて…
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copyright 2012
The Princess and the Peer

スコットランドでの同級であり親友である王女3人のロマンスの”プリンセス・シリーズ”第1弾。
ローマの休日的な、逆身分差の物語です。
政略結婚から逃げ出した王女がつかの間の自由を求めての展開は、そのまんまなので、先が見えてしまうのが難点ではあるが、トレイシー作品らしい適度な緊張感のある心理描写と、甘やかなでしびれるようなセクシーなシーンは、さすがです。
無垢な王女が初めて知るときめきがイキイキと描かれ、後半の二人が引き裂かれ絶望的な状況下での淡い希望となる王女達の友情などが絡み、ラストまで一気に読めるエンタメ感のある作品。
面白かった。

ナポレオン戦争の後の軍縮の時代、ヨーロッパの国境が大きく書き換えられ、小国であるローズウォルド王国は存亡の危機にある。
王国の摂政皇太子・ルパートは、妹王女エマを呼び戻し、由緒ある王家オットー王に嫁がせることを決めており、王家の義務を生まれながらに教えられてきたエマは、夢を見ながらも唯々諾々と従う覚悟を決めているが…

あらすじ
ローズウォルド王国の18歳になるエマ王女は、手に握りしめた美しい乳白色の羊皮紙の手紙を茫然と見つめた。
政略結婚が決まり、エマは呼び戻されると…
友人マーデスは、品行方正で優しい性格で、エマの先行きを案じる。一方、女性の自由を主張するアリアドネは、エマの窮状を知るや、エマの兄ルパートに対し辛辣な言葉を吐く。だが、口論しても三人は約束した。
「わたしたちは姉妹」「いつまでも」
■□■
動揺と倦怠。それがエマの心を占めていた。
屋敷で軟禁状態にあり、豪華な牢獄から抜け出す自由を求めはじめた。
ロンドンに行けば女学校時代の元教師が結婚して住んでいる。
かくして、エマは屋敷を抜け出したが…

ニックは海軍の大佐だったが、兄の死で継ぎたくもない義務を背負わされることになり、途方にくれていた。ある日、退役させられ船を降ろされ酒に溺れ同じように途方にくれる男を、ニックは助けに行った。
家族も同然の存在だ。力になるのは当然だろう。
その帰り、ニックは暴漢にバックを奪われながらも猛然と追いかけた美しい女性を助けた。
友人を訪ねる途中だというエマに付き添い、案内したものの、屋敷の主は留守で彼女は途方にくれている。
エマは、スコットランドから来た元家庭教師で、着るものはあるものの、金を奪われた今は一文無し。
ニックは彼女を自分の屋敷に案内し、彼女を落ち着かせた。

「しかたない。しばらくここにいるといい」

ニックはエマの口があんぐりとあき、青い瞳が見開かれるのをながめた。
愛らしい客人を一週間もてなすのは、なかなか楽しそうだ。


冒頭の経緯。というわけで、ニックの叔母を付き添いに呼び(寝てばかりで役にたたない)、お上りさんよろしくニックと一緒に、ロンドン庶民派観光。<アストリー・ロイヤル演芸劇場>(サーカス的な)で大興奮し、居酒屋で女性のくせにダーツをやると言い張り、本当に教師なのかとニックに疑われつつ、じれったいトキメキ。
中盤、二人の中が一気に加速し、兄皇子のロンドン到着と衛兵の捜索開始を知り別れを決意の展開。
後半は、思わぬ再会と、探していた彼女が王女であったことを知り絶望的な状況でのロマ。

引き裂かれながらも、想い合う二人をなんとかしたいと一生懸命な友人二人の王女の友情が嬉しい展開なのだが、小国の義務を前に二人はどうなるのか?
王女の物語という筋立ても楽しかったのだが、二人の火花と切なさを楽しむトレーシーらしい表現を楽しんでくれたまえ。
続刊も楽しみ。

トレイシー・アン・ウォレン 読了一覧

ロマンス 読了一覧
すみれの香りに魅せられて トレイシー・アン・ウォレン
2014年07月05日 (土) 15:24 | 編集
すみれの香りに魅せられて (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)
(2014/02/21)
トレイシー・アン・ウォレン

すみれの香りに魅せられて (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)

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すみれの香りに魅せられて 

トレイシー・アン・ウォレン

早くに母を亡くし、父の母国フランスで慎ましく生きるセバスチャン。英語が堪能で、数学者である父の影響で数学にも明るい彼女は
突然、フランス軍から極秘の任務を命じられる。それは敵国イギリスの天才数学者、ドレーク・バイロン卿の屋敷に潜入し、彼が英国
軍の依頼で開発した暗号を盗めというもの。父と弟を人質にとられた彼女は家族を守るため、女中頭としてドレークのもとで働きはじ
めるが、彼の優しさに惹かれていってしまう。一方ドレークも聡明な彼女に心奪われ、情熱を抑えきれなくなったふたりは……! ?
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copyright 2011
The Bed and the Bachelor

バイロン家シリーズ最終話の5巻。
ドレークのお話です。
数学者の少々変わりもののドレークと、脅迫され彼の編み出したイギリス軍の暗号をさぐることになったセバスチャンとのロマンス。
でも、ラスト巻な割に、いまいちぱっとしなかったナ。セバスチャンは彼を警戒し、ドレークも女中頭に手を出せないからと距離があったためか、駆け引きの緊張感がいまいちで焦れったい印象。
これまでの兄弟も各所に登場ですが、物語に絡む話はないので単品で楽しめます。

あらすじ  1813年
ドレーク・バイロン卿はせかせかした足取りで書斎へ入り、白いシルクのハンカチで手についたチョークの粉をはらった。相手を一時間ちかく待たせたが、それも使用人の資質を試すためだと自らを納得させる。
29歳?この若々しい女性が自分よりも一歳年上だというのか?
バラ色の唇はキスを誘うためだけに作られたようだ。
これほど魅力的な女性でなければ、なんの問題もなかったのだが。

なにがなんでも雇ってもらわなければならない。それ以外にありえない。
返事のほぼ全てが嘘であることに、感づかれたのかもしれない。
なんとか採用してもらえたけれど、スパイであると気づかれ、監獄で処刑を待つことになったらなにもかもおしまいだ。
ああ、神様(モン・デュ)不安でおしつぶされそうです。
どうかわたしをお守りください。


冒頭の経緯。数学者だった父はフランス軍に利用され狂ってしまった。そんな父と弟達の命をだしに脅迫され、セバスチャンはフランスから来た。気のいい使用人達と仲良くなり、ドレークを傷つけることなく暗号を手に入れたい彼女だが、鍵は彼がいつも首に下げていることを知り…

後半は、暗号を盗み出しフランスへ。彼が結婚を意識した矢先だけにドレークへの衝撃は大きく…
という展開。どうやって彼から盗み出すかをとても意識しているので、いまいちロマンスが育った感じがしなくて、物足りない。
悪くはないんだけど、ロマンス面に期待していただけに残念。

----バイロン・シリーズ----
1. その夢からさめても 2011.8 ケイド
2. ふたりきりの花園で 2012.2 ジャック
3. あなたに恋すればこそ 2012.6 公爵エドワード
4. この夜が明けるまでは 2013.5 マロリー
5. すみれの香りに魅せられて2014.02ドレーク

トレイシー・アン・ウォレン 読了一覧

ロマンス 読了一覧
ふたりきりの花園で トレイシー・アン・ウォレン
2014年01月07日 (火) 09:48 | 編集
ふたりきりの花園で (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)
(2012/01/23)
トレイシー・アン・ウォレン

ふたりきりの花園で (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)

楽天Yahoo
ふたりきりの花園で/トレイシー・アン・ウォレン/久野郁子


ふたりきりの花園で 

トレイシー・アン・ウォレン

裕福な実業家の娘グレースは、知的で聡明でありながら婚期を逃がし、もうこのまま一生独身の身でいいと思っていた。そんなある日、書店で容姿端麗な貴族ジャックと出逢う。気さくで家柄もよい彼は社交界の人気者、自分など相手にするはずもないのに、なぜか行く先々でジャックに再会し、求愛されてしまう。グレースは戸惑いながらも華やかな外見とは異なる彼の知的な一面にも触れ、次第に心を許すように…だが結婚式の直前、ジャックがグレースの父親とある取引をしていたことが発覚して!?―。
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copyright 2009
Seduced by his touch

賭けの借金の帳消しと多額の持参金を条件に娘を誘惑し結婚することを迫られたジャック。
公爵の弟である彼が、商人の娘と結婚しなければならない。
出会いから仕組まれているとも知らず、彼を愛したグレース。
そして、彼も、知的で美しい彼女の率直さに惹かれて行く。
仕組まれていることを隠す彼の苦悩と、結婚間際にそれを知り、全てを信じられなくなった彼女…

バイロン家の兄妹のシリーズ第二話。
シリーズものですが、この話は単品でも楽しめます。
展開はオーソドックスですが、繊細な心理描写とホットなシーンでラストまですれ違う二人に、ジレジレロマ
ラストに何も信じることのできない彼女が、彼の愛を知るシーンではホロリときてしまった。彼のメロメロっぷりに惚れる。

あらすじ ロンドン、1809年8月上旬
ジャックことバイロン卿は、糊のきいた白いタイをむしり取りたい衝動に駆られた。兄の結婚という二度と出られないろう獄を前に、自分も数ヶ月後のうちに同じ運命をたどることになる。

出会いは書店を指定された。背の高い赤毛で眼鏡をかけた地味な顔立ちの女性。ほんの少し言葉を交わしただけなのに、彼女の瞳が妙に印象に残っているのはなぜだろう。
ジャックは下半身が硬くなっていることに気づいて驚いた。少なくとも、彼女とベッドをともにすることについてはなんの異論もない。
計画通り、バースで彼女と再会し”求愛”の第一歩を踏み出すことができた。だが、自分のしていることが”求愛”と呼べるならばの話だ。彼女の父親と結んだ契約の残酷さを考えれば”口説き落とす”という表現のほうがずっとふさわしい。
植物学の本に目を通していて正解だった。グレースは知的で愛嬌がある。まさか彼女に魅力を感じるとは思ってもいなかった…

グレースは、彼女を慕ってくれる出版社の友人テレンスの協力で図鑑の絵を書いている。ジャック卿は手の届かない雲の上の存在で、あまりにも身分が違う。なのに、彼に絵を賞賛してもらうことを望んでいる。私のことを好きになってほしい。

公園にある迷路に続く小道に二人は向った。近くの枝で小鳥がさえずり、二匹の蝶がその風に舞うように飛んでいる。
「ここで十数えます」彼が数え始めると、グレースは駆け出した。
彼女の足音がだんだん遠ざかっていく。
考えてみたら、これほど長い時間待つ必要はなかったのかもしれない。

「七」
彼女に逃げられたどうするつもりなのか。
「八」
彼女が逃げなかったらどうなるのだろう。
「九」
あと少しだ。
「十!さあ、つかまえるぞ」


求婚してきたテレンスは、同性愛者であることを知ってしまったグレース。裏切られたショック状態の彼女を介抱し、愛し合った二人。てっきり愛人になるのかと思い込んでいた彼女は、彼の思わぬ求婚に喜ぶ。
だが、彼の親族にも受け入れられ準備も整った結婚式を数日に控えて彼女は真実を知ってしまった。
罪悪感で葛藤していた彼の胸の内と謝罪を受け入れることはできず、自分にすら自信がもてなくなってしまった彼女。
社交会が終わったら、別居するという条件で式を挙げ、気まずい空気と埋められない溝に葛藤する後半の展開。
視点はどちらでも、感情移入しやすいですが、全体的に、ジャック卿の胸の内のほうがキュンな構成。
グレースが彼の深い愛を理解する庭のシーンは、とても素敵。
くどいくらいに、ホットなシーンが多いが面白かった。
ヒストリカルロマの王道と恋愛のキュンを楽しみたい方におすすめです。

----バイロン・シリーズ----
1. その夢からさめても 2011.8 ケイド
2. ふたりきりの花園で 2012.2 ジャック
3. あなたに恋すればこそ 2012.6 公爵エドワード
4. この夜が明けるまでは 2013.5 マロリー
5. すみれの香りに魅せられて2014.02ドレーク

トレイシー・アン・ウォレン 読了一覧

ロマンス 読了一覧
この夜が明けるまでは トレイシー・アン・ウォレン
2013年10月20日 (日) 13:55 | 編集
この夜が明けるまでは (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)
(2013/04/22)
トレイシー・アン・ウォレン

この夜が明けるまでは (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)

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この夜が明けるまでは 

トレイシー・アン・ウォレン

婚約者の戦死から一年。公爵令嬢マロリーは、いまだに悲しみから立ち直れずにいた。そんな彼女を元気づけようと、一家の親しい友人である伯爵アダムを招き、ハウスパーティが開かれる。幼いころ彼に淡い恋心を抱いていたマロリーは、亡き婚約者への罪悪感に苦しみながらも、マダムから親身に励まされるうち、心を癒されていく。一方アダムも、以前からマロリーに惹かれていたが、彼女の幸せを想って過去に人知れず身を引いていた。そんなある夜、ひょんなことからふたりの関係は一変して?…。
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copyright 2010
Wicked delights of a bridal bed

バイロン家の兄妹のシリーズ第四話。
明るい妹令嬢のマロリーは、婚約者の死で嘆き悲しんでおります。
親族の女性がやたらと妊娠出産し、その周囲と彼女の落差を気遣うアダムの優しさが嬉しいお話。
周囲の女性を誰?と思わなければ、単品で楽しめる作品。

一度は諦めた想い。
失意の彼女を元気づけ、愛をいつかは自分に向けてくれると切ないほどに願うアダムの、理性と欲望の葛藤がとても紳士で素敵過ぎる前半と、嫉妬と猜疑心で彼女の心を信じられないドロドロ後半という情熱のヒストリカルロマンス。
ストーリー展開は王道。愛を育む前半は、男性視点がかなり多め。彼女の中で育った愛を信じることが二人に試される後半の試練。前半と後半で、かなり雰囲気の違う作品。
彼女を身勝手と感じるか、失うことを恐れるあまり嫉妬で信じることのできない彼を哀れに思うか、読者の意見の分かれそうな後半の泥沼劇場。
前半は、あんなに優しくウットリロマンスだったのに…と、その落差が楽しい。

あらすじ 1812年
最愛のマイケル・ハーグリーブス少佐の戦死から一年以上たつ今も、夢にうなされ失意にくれる毎日をすごすマロリー。
アダムはいまもなお立ち直れずにいることを知り、胸が苦しくなった。未だに心を閉ざしているのか…
16歳の彼女への気持ちを封印した。10歳の年の差で、まだ、結婚を持ち出せる年齢でもなく、まして、放蕩ものの父は伯爵家の財産を使いつくし妹を死に追いやった。
たとえ結婚できたとしても、マロリーの財産目当てだと揶揄され、マロリーは愛か財産目当てか苦しんだだろう。
そうこうしているうちに、マロリーはマイケルと婚約した。
父親の死後、ペンドラゴンの勧める投資で成功し領地の改革に忙しいが、どんなことをしてでも、マロリーの笑顔を取り戻すと心に誓った。
マロリーとの関係は、兄のように友人のようにお互いなんでも言い合える関係だ。気遣いは今更だと、早朝の乗馬に誘い、眠れない彼女のために、昼寝の腕枕をした…
マロリーを腕に抱いている幸せに、全身が激しく打っている。
マロリーがため息をつき、アダムの胸に顔を深くうずめた。
アダムはまたもやうめき声を呑みこみ。空を見上げてそのままじっとしていた。

マイケルの死から一年、招待された人々を避けるならとアダムに誘われ早朝の乗馬で楽しいひと時を過ごしてしまったことに罪悪感を感じるマロリー。アダムと過ごすひとときに、明るさを取り戻し始めるが、マイケルの死が反動のようによみがえり、悪夢にうなされる。
部屋に籠る彼女をアダムは、深夜に見舞い、熱いキスをかわしながらも、彼女の心にはマイケルがいることを感じる。身のうちに潜む狼を押しとどめ、悪夢をみるから傍にいて欲しいと願う彼女に添い寝した。
しかし、寝入ってしまったアダム。早朝、親族の出産でマロリーを起こしにきたグレースに見つかり、兄弟全員に知れることとなってしまった…

彼女はぼくのものだ。もうけっして離さない。


責任からの結婚だと思い込むマロリーと、彼女を手に入れたことでウキウキしているアダムとの結婚の中盤。甘いハネムーンと、彼の領地での展開。父に持ち出され、何もない屋敷を切り盛りしはじめる彼女。彼の人となりを理解し、マロリーは愛し始める。
そんなマロリーの前に…


せっかく、アダムもここまで我慢してきたのだから、誰が現れるのか、書き込みたいところだが、我慢だッ。(?)
前半のアダムの紳士の下に隠された欲望まじりの切ない想いがキュン転がって大変楽しい。
ああ、結婚式の嬉しそうなアダムが可愛くてたまらなかった。舞い上がりすぎで、反動が…
アダムに気持ちを肩入れしすぎると、マロリーの葛藤が意固地で酷く感じてしまうが、その辺りのパワーバランスは絶妙。
私的には、ラストの もつれる展開は、イイゾやれやれ〜!と、結構好きだが、三角関係で男同士の殴り合いやら、自分の気持ちをスッキリさせたいがための彼女の行動は身勝手な部分が嫌いだわ!と、感じる方にはおすすめできない。
双子のデビュー当時の作品にくらべると、こなれた感じがして展開に捻りがないと感じるが、細やかな心理描写がとても好きなだ。
次は、ドレークで完結。

----バイロン・シリーズ----
1. その夢からさめても 2011.8 ケイド
2. ふたりきりの花園で 2012.2 ジャック
3. あなたに恋すればこそ 2012.6 公爵エドワード
4. この夜が明けるまでは 2013.5 マロリー
5. すみれの香りに魅せられて2014.02ドレーク

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