本読み隊
本の感想・紹介です 。主にコバルト文庫・角川ビーインズ・ビーズログ文庫・一迅社アイリスなどの少女趣味ライトノベル、ハーレクインなどの海外ロマンスなど、3500冊。★スマホからご覧になる方は「海外ロマンス読了一覧」など一部の記事のスクロールが長くなるの場合、”PC”ボタンでPCに切り替えて見ることをオススメです★
シンデレラ伯爵家の靴箱館7 乙女は新たな靴を履く 仲村つばき
2016年10月13日 (木) 13:55 | 編集

シンデレラ伯爵家の靴箱館7 乙女は新たな靴を履く<シンデレラ伯爵家の靴箱館> (ビーズログ文庫)
2016/4/15
仲村 つばき (著), あき (イラスト)

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シンデレラ伯爵家の靴箱館7 
乙女は新たな靴を履く

仲村 つばき

アランとの結婚を決意するも、彼の父に認めてもらえないエデル。そんなある日、アランの母の提案で、エデルがディセント家に本当にふさわしいか試されることに!一方アランも、父からある人物の日記を手渡され…!?靴職人と伯爵令息、そして魔術師の子とシンデレラの末裔でもあるふたりは、身分も宿命も乗り越えて、結婚することができるのか?感動の最終巻!
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笑いあり涙あり笑いありの楽しい完結巻!
前の巻でエデルのメインストーリーは解決。しかし、二人の前には身分の壁が…ということで、ラストは二人の幸せのための試練(?)です。
エデルは、アランの母に試される形で、ある屋敷の招待を受けて彼の妹ルディアとともに旅立つことに。
一方、アランはシンデレラ伯爵の当主として進むべき道を模索することに。
二人は周囲を納得させる答えをみつけることができるのか?

毎度笑わせてもらったアラン様のカオスな迷言。
そのカオスっぷりを素晴らしすぎる描写力と鋭いツッコミで笑わせてくれた、”あき”さんのイラストが素敵すぎます。
オススメの作品です。

あらすじ
(アランさま……5人も子供が欲しいだなんて知らなかった。しかも以降は無限大って書いてあった)

気持ちがふさぎこんでいくのを感じて、エデルは頭をふった。
昨日、エデルは彼の大切な本を見てしまったのである。

ラスト巻にていろいろと割愛。
謎の”乙女の会”に出席するためにエデルはルディアとともに貴族の屋敷へ。
さっそく嫌がらせの歓迎を受けるエデルだが、身分が低いなりにどうあしらうのかを考えており、前向き。シンデレラ伯爵と対峙していた魔女という立場を超えて彼を助けるためには自分なりにどうすればいいのかも模索することに。
アランが頼りにしていた、あの本の作者も登場!


自分なりの答えが見つかってよかったな。
ぼけ×ぼけでかなり心配だったけれど、最後は、ビシッと決めるアラン様のかっこいいセリフは嬉しかった。
巻数も多くないので、手に取りやすいです。
ぜひ一読。

巻末にSS 『愛しいあなたとダンスを』”アランさま”ではなく、”アラン”と呼び捨てにしてほしいと言われ…。 痒ッ!

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シンデレラ伯爵家の靴箱館 文庫 全7巻完結セット (ビーズログ文庫)



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シンデレラ伯爵家の靴箱館 彼方の乙女は愛おしき 仲村つばき
2016年04月09日 (土) 15:13 | 編集

シンデレラ伯爵家の靴箱館 彼方の乙女は愛おしき (ビーズログ文庫)
2016/1/15
仲村 つばき (著),

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シンデレラ伯爵家の靴箱館 
彼方の乙女は愛おしき 

仲村つばき

アランの父・ディセント伯爵のアルヴァと対面したエデル。だがそれからというもの、彼女を社交界デビューさせようとする(少し不思議なレッスン付)など、アランの焦りを感じるように!きっと結婚が認められなかったのだ…。結婚とは何か悩み始めたエデルは、ひとり故郷に帰ることにするが、そこで母を生き返らせようとするレイに驚きの提案を持ちかけられ―!?
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エデルの窮地を助けることができなかったアランは、二人の身分差だけではなく、力不足を理由に結婚を反対されて…

いよいよ、シンデレラの靴の登場!
『ヴァイオレット・ファーの死から始まった魔術師の靴のお話』はこの巻で決着。
様々な心の歪みにつけ込む魔法の靴。エデルの心の強さが求められる巻です。
巻末に”セスくん日記”1ページあり。『あかん』吹いた。

あらすじ
「お兄さまとエデルさん。ふたりの気持ちをひとつに。今回のテーマはそれですわ!ダンスはふたりの息をぴったり合わせるのにちょうど適しています。それに、実際おふたりが舞踏会に出席なさることで場数を踏めますし」
エデルが頭痛だったことも気づけなかったことをルディアに指摘され、アランはしばし考えた。
たしかにエデルの気持ちの変化にすぐに気がつけるようになれば、何かあったときに自分が助けに入れる。何より、エデルのことをもっとよく知るチャンスだ。
アランは、エデルに頼りにされたかった。彼女はまだ自分に対して遠慮が……ありすぎると思う。

「分かった。俺はいい先生になれるよう、努力する」


冒頭の経緯。舞踏会のシーズンが始まることで、流行のドレスに合わせた靴を求める令嬢の相手に忙しいエデルだが、母と祖父の墓参りに行こうと考えていた。
一方、妹ルディアからエデルとの絆を深めるべきだと指摘され、アランはダンスの指導を始めたものの…

またトンチンカンな指導で笑わせてくれます。
それを一生懸命考えるエデルも可愛い。
後半は、エデルが一人で墓参り。その後、父であるレイとの因縁の対決で、緊張感のある展開が待っております。
アラン様、エデルの弱みになってしまっただけに、残念度がパワーアップなのだが、ラストにちゃんと見せ場があってよかった。さすがお父様。
ほんとうに、シンデレラの血を引く一家の中で、アランだけけが毛色が違ってて笑った。
二人の恋の行方は次巻にて決着!?次で最終巻だそうです。わくわく。
アラン様のボケボケとルディアの煽りが楽しかっただけに、終わってしまうのは寂しい。
でも、引き伸ばしすぎて面白くなくなってしまうよりは、物語がまとまってくれるほうが嬉しいかな。
手に取りやすい文章量のシリーズなので、是非一読。

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シンデレラ伯爵家の靴箱館 偽りの乙女は時をかける 仲村つばき
2015年11月13日 (金) 14:40 | 編集

シンデレラ伯爵家の靴箱館 偽りの乙女は時をかける (ビーズログ文庫)
2015/9/14
仲村 つばき (著)

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シンデレラ伯爵家の靴箱館
偽りの乙女は時をかける 

仲村つばき

シンデレラの末裔・アランと新米靴職人のエデルはついに両思いに。まだ不安は残るものの、仕事に恋にエデルは幸せな日々を過ごしていた。そんなある日、“魔術師の靴”を片方だけ履いた女侯爵が靴店を訪れる!靴の力で彼女の街・シエルナが幽霊街化してしまったという。真実を見極めるべく、幽霊街に向かう2人だったが…そこで、記憶を失ったあの男と再会し!?
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賑やかな港町が一転、幽霊街となったとの情報が。はたして靴の魔力によるものなのか?確かめるべく、二人は現地へ向かうが…

記憶を失ったあの男の登場、母の思い出の地…過去の記憶と未来への選択を考えさせる巻となっております。
二人のラブといえば、晴れて両思い。これぞ乙女ノベルと転がりたくなるくらい、背中の痒い雰囲気。しかし、身分の差を考えると、両親に紹介するにはまだ親密度が足りないようで…。
嬉し恥ずかしでアラン様、突き抜けております。突き抜けすぎ…。

あらすじ
「将来の伴侶としてエデルさんを紹介しても、残念ながらお父様たちはけしていい顔をしないでしょう」
身分差だけではなく、シンデレラの末裔と魔術師の末裔という立場。なぜよりによって彼女を、と思われてもしかたがない。
「けれど、引き離しがたいほど二人が熱烈に愛し合っていると分かれば、一考の余地があるかもしれません」
「というと?」

(兄と妹の会話)P35抜粋。物語の経緯。ブロンドと朝鮮的な黒のドレスの三十代後半の迫力ある女性客がやってきた。彼女は男のようなしゃべり方で、片方だけの靴を見せる。
行方不明の女公爵  ビオレッタ・カラバ
シエルナの港は幽霊街と化しているとの噂を聞いたばかりだが、その地の行方不明の女公爵は、アランに会いたいという。靴の先に黒い靄を少しだけまとっている彼女は、靴を脱ぐと田舎の素朴な女性に戻り「これが本来の姿だ」と衝撃的な発言をするが…

といわけで、シエルナの地へ二人でお出かけです。これからの試練を前に、本来の二人でいる貴重な時間だと、アランとエデルは、ぎこちないながらも”恋人らしく”しようと意識する(もちろん紳士として節度を守って!)…まぁ、言わずと知れた、かみ合ってない状態で痒い展開が待ってます。
町を守ろうとするビオレッタ・カラバこと、ナターシャの心意気が素敵な物語。
記憶喪失のあの男との再会も、心あたたまる展開でした。満足。
しか〜〜し!エデルを守ると豪語していた割に、自分の未熟さを露呈してしまったこと。そして、父親からの容赦のない指摘!
ああ、せっかくラブラブでも今後も障壁が多そうで…それでも奮起するアラン様! そんな彼が宇宙を背景に突き抜けて残念な発言をしたとしても、ちょっと格好いいと思ってしまったのは、私だけではないはずだ!
(あきさんの巻末のラフイラスト、コーヒー吹いた)
ムフムフ。アラン様を応援せずにはいられない。


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シンデレラ伯爵家の靴箱館 小さき乙女は神を知る 仲村つばき
2015年11月12日 (木) 18:06 | 編集

シンデレラ伯爵家の靴箱館 小さき乙女は神を知る (ビーズログ文庫)
2015/5/15
仲村 つばき (著),

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シンデレラ伯爵家の靴箱館 
小さき乙女は神を知る

仲村つばき

シンデレラの末裔・ディセント伯爵家のアランに求婚された新米靴職人のエデル。だが、自らの出生、そして父の存在からその申し出を断ってしまう!失意のアランは熱にうなされるも、とある啓示(?)を受け―?一方のエデルはレイと決着をつけるため、彼が出入りするクラウデッド家の仮装パーティーに潜入することに。そこで“魔術師の靴”による事件に巻き込まれ!?ドキドキを我慢する方法は?靴と恋の物語、第4弾!!
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最近のビーズロブ文庫の中でイチオシのシリーズとなった靴箱館。
あきさんのクールで素敵すぎるアラン様と、作品中の妹に振り回されながら恋のマニュアル本片手に残念男子を演じる彼とのギャップに萌で転がりつつ、乙女ノベルらしいヒロインの頑張りや前向きさが嬉しい物語。
次から次へと結婚したい男No1の伯爵家のアランに舞い込む高レベルな女性達に対し、ヒロインは一職人でしかなく、父親は悪人という業を背負うという薄幸っぷり。
そんなエデルに、一途に純情な男心で恋をするアランが、ついに!
3巻での衝撃的な彼のプロポーズに対するエデルの答えは!!?
(個人的な話でなんだが、3巻がどこか本の山の向こうへ旅に出てしまって未記録…ぬぉぉ!)
抱腹絶倒の冒頭のやりとりは、ネタバレしてはもったいないので、是非読んでくれたまえッ!!!

あらすじ
「俺は……まだ諦めなくてもいいのか……?」
「ええ、もちろんです」
「俺は、エデルを諦めたくない」
「諦めるべきではありません」
「もしあの夢が天啓だというのなら、俺はまだきっとやれるはずだ」
「お兄さまの恋のレッスンは始まったばかりですわよ」
「俺にはまだ」
「伸びしろがあります」


P39より抜粋。物語の経緯。ランタン・ディに向けて仮装用の靴を作るのに忙しい。そんなある日、薔薇の世話をする少女リリー・ローズが、「仕事を辞められる靴が欲しい」と、ガラスドーム店を訪れた。
大人は自分で運命を変えられるが子供は選べない。そう語る少女は靴を作ることなく帰っていった。
「薔薇伯爵と薔薇伯爵夫人には近づかないで  
少女が残した言葉は、どういう意味だったのだろう。
エデルとアランは、父親レイを探るべくクラウデッド家のパーティーに潜入するが…

冒頭の緊張感のあるシーンに対する答え、その後のルディアのフォローがまた素晴らしい。”伸びしろ”ってなんだよと突っ込みつつ、兄妹の仲の良さに腹がよじれた。
もちろん、冒頭の笑える部分だけではなく、ストーリーも良かった。
二人が学ぶことは信頼。お互いを危険から遠ざけるのではなく、共に立ち向かうこと。
そして、ちゃんと格好いい所を見せてくれるアランの魅力も、真摯に靴を持つ少女に語りかけるエデルの姿もぐっときました。
晴れて両思い。ラストは背中が痒くて悶絶。
これから5巻読みます。(遭難中の3巻は発見次第…)

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シンデレラ伯爵家の靴箱館 荒野の乙女は夢をみる 仲村つばき
2015年01月08日 (木) 22:49 | 編集
シンデレラ伯爵家の靴箱館 荒野の乙女は夢をみる (ビーズログ文庫)
(2014/09/13)
仲村つばき

シンデレラ伯爵家の靴箱館 荒野の乙女は夢をみる (ビーズログ文庫)

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シンデレラ伯爵家の靴箱館
荒野の乙女は夢をみる 

仲村つばき

人を不幸にする“魔術師の靴”。その靴を蒐集するシンデレラの末裔・アランの靴店で働き始めたエデルは、厳しくも真摯(でも時々、挙動不審?)な彼の元で、充実した毎日を送っていた。そんなある日、竜巻事故で亡くなった少女の“銀の靴”が消える事件が!魔術師の靴と踏んだアランが事件を追う一方、エデルは靴の行方を知る人物からある勝負を持ちかけられ…!?靴と恋の物語、第2弾!
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”魔術師の靴”を壊す力を発揮したことがきっかけで、黒いモヤが見えるようになった彼女だが、同僚のセスから黒いモヤが見え…

期待以上の二巻目です!
もの作りに真摯に向き合い、一生懸命な娘の話は大好きです。
工房での仕事に馴染み始めながらも、接客やデザインを通して責任というものを学ぶエデルの姿が素敵です。
そんな彼女が気がかりなのは、同僚のセスから出る黒いモヤ。覚悟を決め問いただした結果、新たな事実と向き合うことに…
今回の”魔術師の靴”は、オズの魔法使いをモチーフに。
シリアスな展開の中で、初めての恋に四苦八苦するアランのヘタレぶりが、楽しくて転がる。何度、ぐふっと変な声を出したか…。
今後どんな展開になるのか、期待のシリーズです。
是非一読。

あらすじ
甲革師の資格がもらえる日だと喜ぶ靴底師のディック、その叔父の試作師ジジは、腕はいいが女癖が悪い。
そして、店長の気が優しく熟女好きなセス。
和気あいあいとした朝の光景に、低い声でうなりながら姿を表したのは真面目一徹な性格のオーナー、アラン・ヴィンセントである。
アランはじっとエデルのことを見た。
「アランさま……?」
だんだん目つきが険しくなる。腕を組み、エデルの顔を直視したまま、アランの顔が充血してゆく。しかも、彼は何もしゃべらない。
(こ、怖い!私が会議のことを知らずにのんびりしてたから、アランさま怒っているのかも)

「申し訳ありませんでした、アランさま……」

「? なぜ謝る」

エデルはアランに対して、戸惑うことがよくあった。
最近、彼の様子がおかしいのである。
じっと自分をにらんでいるかと思えば、エデルを見て鷹だのマングースだのと、動物の名前をよく口にする。エデルはそのたびに、反応に困ってしまうのであった。
舞踏会シーズンの忙しさと、魔術師の靴を集めている彼を、お疲れなのだと考える。
舞踏会シーズンを終え、閑散期に入る街に合う靴のデザインを話し合う会議で、積極的に意見を交わし合うが、経営側であるアランの意見はまた違ってくる。エデルは自分のデザインでは商品として対応できない悔しさを味わう。
試作靴を作るにあたって、年長者であるジジに心構えを問うと、「『責任』を意識することだな」と普段の彼からは想像もしないような言葉が出た。

「試作靴のデザインは生命線だ。その店の将来がかかっている。責任を意識するというのは、そういうことだ」

十年後、二十年後のガラスドームと、そのときの自分に責任を持つこと、とジジは続ける。
エデルは自分に問いかけてみる。目の前のことをこなすことが精いっぱいで、遠い未来のことなど考えられない。
(未来の自分に責任を持つって、どういうことなんだろう……)


冒頭の経緯。エデルは、三十代の女性客が求める”旅立ちの靴”を作ることになった。しかも、劇団の会報誌を書いていたというジュディは、エデルの母を知っていた。
なんでもいいと言う注文に、デザインが進まないエデルは、故郷の荒野に帰るというジュディの立場を考える。それは、夢を諦めざるおへない苦しい旅たちの靴なのか…
セスの黒いモヤについては、アランに相談できずにいるが、アランの妹ルディアからの突然の注文という形で力量を試され、”魔術師の靴”についても鋭く追求されることに…

後半は、ジュディが履くことになってしまった”魔術師の靴”の展開。セスに”緑の魔女”を殺せるか試されることに。エデルは、靴のことばかり考えてきたのに、後半、母の過去、父親から受け継いた血、自分の属する世界、そして、アランへの恋心と多くのことに悩みまくりです。
悩める男は、大いに笑えたが、悩める乙女はとてもキュンでした。
ちなみに、冒頭のアランの険しい目つきは、テキストの”じっと彼女を見つめる”を実践中であります。
アラン突っ込みがいのある男で楽しい。
おいおい、ろくなキスもできないくせに、亭主ヅラは早いだろと突っ込み。

まさかビーズログ文庫で、ここまで面白いのが読めるとは、思わなかった。努力の職人娘とあきさんのイラストといえば角川の「シュガーアップル〜」の二番煎じだと感じるかと思ったが、まったく感じない。このまま良いシリーズになるといいな。
おすすめ。

仲村つばき 読了一覧

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シンデレラ伯爵家の靴箱館 仮面の乙女は真を歌う (ビーズログ文庫)
(2015/01/15)
仲村 つばき

シンデレラ伯爵家の靴箱館 仮面の乙女は真を歌う (ビーズログ文庫)

シンデレラ伯爵家の靴箱館 恋する乙女は雨を待つ 仲村つばき
2014年10月23日 (木) 17:31 | 編集
シンデレラ伯爵家の靴箱館 恋する乙女は雨を待つ (ビーズログ文庫)
(2014/05/15)
仲村つばき

シンデレラ伯爵家の靴箱館 恋する乙女は雨を待つ (ビーズログ文庫)

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楽天ブックス シンデレラ伯爵家の靴箱館 恋する乙女は〜
Yahoo! BOOKFAN シンデレラ伯爵家の靴箱館 恋する乙女は〜
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シンデレラ伯爵家の靴箱館
恋する乙女は雨を待つ 

仲村つばき

シンデレラの末裔であるディセント伯爵家はいわくつきの靴を蒐集している―そんな噂を聞いたエデルは、ひとりでに動く母の遺品“赤い靴”を鑑定してもらおうと、次期当主・アランの元を訪ねた。だが、彼が告げたのは…驚くべきシンデレラの真実!!靴を取り上げられたエデルは母の死の真相を知るため、極度な人見知りにもかかわらず、アランの靴店『ガラスドーム』で働くことにするが!?新米靴職人&強引令息で贈る、靴にまつわる恋物語。
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シンデレデラの末裔であるディセント伯爵家は、王家に繋がる由緒ある家系なだけではなく、靴店『ガラスドーム』を経営し、いわくつきの靴を集めた館は”靴箱館”と呼ばれている。
次期伯爵であるアランのもとへ、母の”赤い靴”が勝手に動くのを見てもらおうとしたけれど…

ビーズログ文庫なので、ノリつっこみの軽いテンションを想像しておりましたが、予想以上に面白かったッ!
”赤い靴”を持ち込んだヒロイン・エデルや、靴にまつわる事情は重いものの、アランの予想外のデレっぷりと、それに気がつかないブルブル震えるエデルとのやり取りがかなり楽しい。
イラストは”あき”さんです。
内気なエデルと、色気のあるアランのイラストが素敵です。
近寄りがたいイラストアランに反して、マニュアル本を片手に一所懸命に保護者ぶる辺りが、たまならく萌えでありますッ!

あらすじ
靴は人の運命を変える。
かつて、敬愛する師はそう言った。
エデルは馬車の揺れに身を任せながら、自分の運命の歯車がたしかに回り始めるのを感じた。
家族を失い、住み慣れた土地を離れ、こうして見たこともない景色を次々と瞳にうつしている。
それも、たった一足の靴のために。
トランクの蓋を開けて騒音の原因をじっと見つめた。
真紅に輝く靴が顔を出す。

靴店『ガラスドーム』にオーナーは不在だった。店員に屋敷の場所を聞き、やってきたものの、屋敷の中は歩いても、箱。背伸びをしても、箱。振り返っても、箱。
果てのない長方形の海に、ひとりぼっちで飛び込んでしまった。
彼女が触れると水色のガラスは光を帯びて、思わず箱を引き出してみたくなる。
「動くな」
一人の青年がとがめるようにこちらを見ている。
青年はエデルの手首を素早くつかんだ。恐怖のあまり、彼女は体をすくめる。

「名前と、どうして来たかを言ってみろ」

震えながら店からもらった水色の名刺を差し出すと彼はみるみる険悪な目つきになり、さながら天敵をみつけた狼のよう。
(こ、怖い……!)
母の遺した、勝手に動く”赤い靴”を見せると、思案顔の後、彼は顎を逸らしてエデルを館の奥へとうながした。

「あなたを正式に靴箱館の客人として招待する」


冒頭の経緯。彼は”赤い靴”を硝子の箱に封じようとしたが、エデルは母の踊りを踊る靴が苦しむ様を見ていられず、返して欲しいとアランに頼む。硝子の箱は壊れ、アランは激怒。
翌日、店を訪問すると、職人が逃げ出した所にでくわした。祖父に靴職人として仕込まれたエデルは、雇われることに。アランもいい顔はしなかったものの、祖父デルタ・アンダーソンの名と”赤い靴”を二人で見守ることで彼女を受け入れることに。
そして、アランは、150年前の真実を語りはじめた。
シャルロッテ・ディンセント。通称シンデレラ。
かつてシンデレラはその魅惑で成り上がり”硝子の靴”は王子と結ばれるためではなく、復讐のために使われ継母と義姉たちは『硝子の靴』の生け贄として捧げられたのだと。
シンデレラの子孫達は、魔術師達がバラまいた靴を集めて封印することにした。祖先が犯した罪の責任をとり、これ以上不幸な人間を増やさないために…

職人として働きはじめたエデル。彼女が職人として馴染めるように、妹ルディア(悪女系美女)のおすすめする本をもとに、下手な誘惑 残念ぶりを発揮 彼女を気遣い心を砕く。
客の少女カーレンのために、エデルはいい靴を作ろうとするものの、アランが好きなカーレンは気に入らず…

アランとエデルのニマニマしたやりとりだけではなく、彼女の職人としての意気込みや、内向的な性格が前を向くまでなど、赤い靴への執着を乗り越えるまでがとても良かった。
職人の個性派ぞろい。少年ディックと試作師(店に飾る特別な靴職人)のジジ、熟女好きの職人セス、アランに妙な入地恵をする妹ルディア。
ルディア、いい仕事してます。彼女のおすすめの本、二巻目はどんな攻撃なのか。
彼女の出生の秘密や、靴にまつわる魔術、そして見当外れな彼の誘惑が、なんだかんだと成功している辺りなど楽しみ。

続刊も出たので是非おすすめ。
アランのイラスト、モア!

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