本読み隊
本の感想・紹介です 。主にコバルト文庫・角川ビーインズ・ビーズログ文庫・一迅社アイリスなどの少女趣味ライトノベル、ハーレクインなどの海外ロマンスなど、3500冊。★スマホからご覧になる方は「海外ロマンス読了一覧」など一部の記事のスクロールが長くなるの場合、”PC”ボタンでPCに切り替えて見ることをオススメです★
下鴨アンティーク 雪花の約束 白川 紺子
2017年02月19日 (日) 15:13 | 編集

下鴨アンティーク 雪花の約束 (集英社オレンジ文庫)
2016/12/16
白川 紺子 (著), 井上 のきあ (イラスト)

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下鴨アンティーク
雪花の約束

白川 紺子

京都、下鴨―。ある日、野々宮家を、見知らぬ男性が訪ねてきた。知人の女性を探しているという。聞けば、その女性の祖母が、鹿乃の祖母に着物を預けていたそうだ。鹿乃が蔵から取り出したその着物には、斜めに横切るように鮮やかな赤い糸が描かれていた。ところが、まばたきする間に、その糸は切れてしまい…?古い物に宿る想いをひもとく、温かな人情譚。
———————

シリーズも5巻目に突入し、兄妹のようだったジリジリした二人の関係も変化をはじめてきました。
これまであまり描かれなかった慧視点が増えて、いい感じにこそばゆいです。
もちろん、着物にまつわる人情譚も良いです。年配の方が、それぞれに抱える過去をひもとくとことで、二人の成長の助けになっているあたりが、ぐっとくるのです。
シリーズものなので、一巻から読まなければ、二人の経緯を知ることができないので、途中から読むのは難しいのですが、とても気に入っているシリーズなので、ぜひ一読していただきたい。
オススメ。

あらすじ
●星の糸
その拍子に、鹿乃の肩が隣にいた慧に軽くぶつかった。と、慧は熱湯でもかかったかのように、ぱっと身を引いた。鹿乃はびっくりして目を丸くする。

「……そんなに痛かった? ごめん」
「あ、いや……悪い」

慧は気まずそうに目をそらす。鹿乃は何でもないように広間に向かいつつ、内心、水の底に沈んでいくような気分になっていた。
このところ、慧はときどきこんなふうなのである。鹿乃との接触を極端に嫌がる。鹿乃自身を避けているようでもある。
こうなったことの原因はわからないが、きっかけは知っている  

見知らぬ青年が、ある女性を探していると訪ねてきた。慧や兄たちと同じ年に関わらず、子供っぽい青年だが、探している女性を心底案じているいるようだ。その女性の祖母が預けたという着物には、モダンな柄を横切るように鮮やかな糸が描かれていて…

●赤ずきんをさがして
●雪花の約束
●子犬の魔女とワルツ

本編3話+兄の骨董関連話
兄の話は、幽霊がよく出てくるだけに、本編とはちょっとテイストが違うのだが、これはこれで、ぐうたらした兄の意外な一面が垣間見得て楽しい。

怒りを抱えたまま生きるのは辛いね。一方で怒りを感じた当時の自分と、今の自分では見えてくるものが違うのも事実。
彗の気持ちの変化が嬉しいね。
ところで、鹿乃にちょっかいをかけずにいられない春野の存在が気になる。彼が抱えるものはなんなのだろう?
そして、鹿乃が出かけると聞けば、気にせずにはいられない慧にも笑う。おいかけてくるしw
このあと、慧がどう出るのか、気になる!!!

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雪侯爵の銀灯師 みせかけ夫婦と王宮の庭 白川紺子
2016年11月28日 (月) 13:01 | 編集

雪侯爵の銀灯師 みせかけ夫婦と王宮の庭 (コバルト文庫)
2016/9/30
白川 紺子 (著)

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雪侯爵の銀灯師
みせかけ夫婦と王宮の庭

白川 紺子

変人と噂される侯爵ヴィクトル。22歳になる彼は、異母兄である国王から結婚をするように言われてしまう。「エミリア、俺と結婚しろ」。そうして人嫌いの侯爵と、17歳の銀灯師エミリアは偽装結婚をすることになった。しかし結婚報告に王宮を訪れた後、魔物が出現し、二人は王国の秘密に関わることに!さらに二人は互いに言えない秘密を抱えていて!?素直になれない同士のじれ恋ファンタジー!
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公爵夫人は銀灯師」と世界観は一緒ですが、物語での関連はないので、単品で楽しめます。
お互いに秘めた想いを告白できない切ない恋心がとても良いお話だった。
だが、物語は212ページと少なくさくっと読み終わる。
後半に、1話目に登場したキャラの続編SSが2本収録されている。
「銀灯師と雪狐」二人の息子の恋バナ
「おやすみ、わたしの魔術師」は、短い作品だが愛の奥深さが涙を誘う感動作だった。
是非一読。

あらすじ
冴え冴えと輝く月に小さな手を伸ばせば、するすると月光が集まってくる。淡く、ほの白い光は指先に触れるたびひんやりとして、心地よい。ゆるやかにたぐりよせ、銀灯へと織り込んでゆく。エミリアの銀灯は、雪の結晶をつなげたような模様をしていた。はじめはもっと、飾り気のない格子模様だったのが、ヴィクトルの屋敷に来てから、こんなふうになった。雪の結晶ばかり見て過ごしたせいだろうか。
「綺麗だな」
ヴィクトルはエミリアの銀灯をことのほか気に入った。

「世の銀灯のなかで、きっとお前の銀灯が一番美しい」


冒頭の経緯。7歳でヴィクトルの屋敷に来てから10年。国王から結婚するようにと言われた侯爵ヴィクトルは、エミリアに結婚を命じた。王宮からは距離を置いて暮らす彼は、雪の結晶を観察することだけが趣味だが、エミリアを従僕として扱い、エミリアだけをそばに置いた。そして、結婚もエミリアがいいという。エミリアの胸に甘やかな痛みが広がる。夫婦でいるのも今だけだ。決して溺れてはいけない。
エミリアはヴィクトルを裏切っているのだから。

先代国王と闇の魔術師との間に生まれたヴィクトルは、”夜の庭”の門を思いがけず開いてしまった  。というわけで、二人は、庭の秘密を解くことになるのだが、お互いを思いやりながらも打ち明けられず離れられない気持ちが、ロマンチックで幻想的な風景とともに、切々と伝わってくるのです。
この雰囲気が好きだわ。

「銀灯師と雪狐」は息子世代。さらりとした甘いお話。
「おやすみ、わたしの魔術師」は、本編で助けてくれた弟子魔術師アロイスのお話。泣けた。


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若奥様、ときどき魔法使い。 白川紺子
2016年10月26日 (水) 17:29 | 編集

若奥様、ときどき魔法使い。 (コバルト文庫)
2016/9/1
白川 紺子 (著)

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若奥様、ときどき魔法使い。

白川 紺子

魔女が玉座に座り、貴族は魔法使いであるオムニア王国。優秀な魔法使いであるバイオレット伯爵レンの妻ローズは、たまにしか魔法が使えない落ちこぼれ魔法使い。王国では、春を呼ぶ魔女―春荒れの魔女―が現れず、冬の精霊があちこちで悪さを働いていた。しかも魔法使いたちが氷漬けにされるという事件も発生。そんな折、女王はローズこそが春荒れの魔女だと言い、拘束しようとして!?
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雑誌コバルト5月号から、Webコバルトにまたがって掲載された「若奥様、ときどき魔法使い。 バイオレット夫人と冬枯れの魔女」
そのほか、二作を書き下ろしての短編集です。
ファンタジーを読み慣れた方には物足りないかもしれないが、ローティーンなら読みやすい作品。
夫のレンは優秀な魔法使い。嬉しいことがあると、ポンポンと花が飛び出す恥ずかしい可愛い魔法を生まれつきもっている。その一方で、妻のローズは魔法がろくに使えない落ちこぼれ。今日もめげずに魔法を使おうとすると…。
甘々の夫婦のいちゃつきが楽しい作品。

あらすじ
●バイオレット夫人と冬枯れの魔女
ローズの生まれつきの魔法は、名前をつけ命を吹き込むこと。ぬいぐるみの従僕マルコはローズのお気に入りで、ローズがまだ幼かったころから結婚した今でもずっとそばにいる。
心配性で、少々口うるさい弟のようなものだ。
夫レンとは池でマルコとピクニック中に知り合った。レンは令嬢たちから逃げた木の下でマルコを踏んでしまったのだ。
その池のほとりで、今日も魔法を使おうとして失敗したローズは、しゃがみこんでいた。

「あつあつのココアが飲みたい……」

「だったら早く家に帰ろう」

耳に馴染んだ声とともに、うしろからふわりとショールがかけられた。ふり返ると、レンがすぐそばに立っていた。


冒頭の経緯。ローズは突然女王からの呼び出しを受けた。春を呼ぶ”春荒れの魔女”が亡くなり、春がこないのだが、新しい”春荒れの魔女”の芽がローズの中にあるというのだ。
王女は芽がでるまでローズを城に閉じ込めると言い出し…

●薔薇とすみれの結婚行進曲
レンとの出会いと、結婚までの経緯。

●曇りのち雨、ときどき恋わずらい。
自称マルコの友人・リナが、猫を拾った。ローズは猫に魔法がかけられていることがわかったが、猫の言葉はわからない。ローズは、夫レンの副官で動物の言葉がわかるというティオに相談することに。
一方、巷では恋心を盗む”恋泥棒”が出没しており…

明るくほんわかした雰囲気で、さくっと楽しめる作品ですが、かなりターゲット層を低く設定しているので、同作者の「下鴨アンティーク」からのファンからだとかなり物足りなく感じると思うのでご注意。

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下鴨アンティーク 神無月のマイ・フェア・レディ  白川紺子
2016年08月30日 (火) 09:55 | 編集


下鴨アンティーク 神無月のマイ・フェア・レディ (集英社オレンジ文庫)
2016/7/20
白川 紺子 (著), 井上 のきあ (イラスト)

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下鴨アンティーク 
神無月のマイ・フェア・レディ  

白川紺子

京都、下鴨―。ある日、喫茶店店主の満寿から両親の話を聞かされた鹿乃。鹿乃の母は満寿の店の前身である喫茶店「玻璃」で働いていたウエイトレスで、父はそこの常連客だったという。鹿乃は稲妻が描かれた帯を手がかりに、幼い頃に亡くなった両親の馴れ初めをたどりはじめる。また、蔵から出した枯れ菊の着物が、慧の父親に深く関係しているものだと知り…!?それぞれの「過去」が明かされるシリーズ第4弾。
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相変わらず恋愛の方はじれじれですが、それなりに進展しております。かなり抑えている慧の内面を読み取れると、ムフムフできます。そして、鹿乃が警戒する男・石橋春野の言動に注目!!
とはいえ、メインよりサブストーリーが充実。過去などがあきらかになったり、鹿乃の両親の物語や、慧の父親の登場で慧の苦悩を知ったり、曽祖母の時代のおまけなど、過去を知ることで内面の成長を感じさせる巻でした。

あらすじ
●星の花をあなたに p5-82
祖母の化身ともいうべき猫の白露が桔梗をくわえて座っていた。
鹿乃は足早に玄関まで歩み寄ると、白露の前にしゃがみこんだ。白露はくわえていた桔梗をぼとりと下に落とす。
「これ、白露がやったん? なんで  
祖母が集めた曰くつきの着物を管理する鹿乃は、桔梗の柄の着物を取り出した  
持ち主は祖母の友人で今は亡くなっているというが、親族に会いに行くつもりだ。そんな折、春野が鹿乃を東福寺の光明院で桔梗を見ないかと誘ってきた。鹿乃はとっさに慧も誘ったが  

「……春野くんと東福寺に? それに俺もついていくのか? 変な組み合わせだな」


●稲妻と金平糖 p83-154
大学の助手だった父と、喫茶店でウエイトレスをしていた苦労人の母・千鶴の物語。

●神無月のマイ・フェア・レディ p155-223
「わたし、八島さんを見てわかったよ。『本当の意味でレディと花売りの違いは、どう振る舞うかではなく、どう扱われるかにある』っていうの」
友人の奈緒は『マイフェアレディ』の原作『ピグマリオン』に出てくるセリフを持ち出し、文化祭に訪れた慧を褒めた。
「大切に扱われるっていうのは、気持ちがいいね」
奈緒はきりりとした顔にめずらしく笑みをうかべて、鹿乃を見た。それから鹿乃にすっと身を寄せてくる。いかにも内緒話、といった体でささやいた。

  で、今どんなふうなの?」

『枯れ菊』という名の着物を調べることになったが、目録を凝視していた慧はこの件を自分に預からせてくれといったままどこかへ。心配になった鹿乃は、自分なりに調べを進め…

●兎のおつかい p225-296
曽祖母と曽祖父の結婚話。


メインは『神無月のマイ・フェア・レディ』です。
慧の父親の登場で、彼の父親なりの後悔や罪悪感を知ることに。とはいえ、慧の中での心の傷は深く、そんな彼との距離感が繊細で良い話でした。
続刊も楽しみ。

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公爵夫人は銀灯師 おしどり夫婦の愛は王宮を救…う? 白川紺子
2016年05月13日 (金) 16:48 | 編集

公爵夫人は銀灯師 おしどり夫婦の愛は王宮を救…う? (コバルト文庫)
2016/3/1
白川 紺子 (著)

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公爵夫人は銀灯師
おしどり夫婦の愛は王宮を救…う? 

白川紺子

国王の娘でありながら、ある事情から生まれてすぐに王宮を追放されたミレナ。辺境を治める公爵夫妻と、老齢の銀灯師に預けられた彼女は、たっぷりの愛情と魔術を授けられながら育つ。17年後―、ミレナは王宮に戻ってくることになる。稀代の銀灯師として力をたずさえ、愛する夫とともに。王宮は闇の宝物“夜の王冠”の魔力で蝕まれ始めており、これを探し出し、破壊してほしいというのだが…?おしどり夫婦の王宮ラブ・ファンタジー!
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気に入っている作家さんなのだが、物足りなかった。
イチャラブ夫婦が魔物退治という展開のミステリーっぽい雰囲気のお話。
隙を見てはお互いを褒めあってイチャイチャしているのだが(もちろん清く正しい乙女ノベルレベル)二人についての背景があまり描かれないので、消化不良に感じる。
夫婦の醸し出す雰囲気は好みなので、続刊があれば、読みたいかも。

あらすじ
ミレナは国王の娘でありながら、王宮を追放され辺境で育ったが、育ててくれた辺境の公爵夫妻と老齢の銀灯師に預けられ、たっぷりの愛情と魔術とを授かった。
公爵の息子であるヴィートとミレナは結婚した。だが、ミレナは銀灯師としてその力を乞われ、王宮に戻って力を貸して欲しいと陛下からお達しが来て…
「閣下、どうかミレナ様を説得なさってください」
「おやおやそれは無理というものだ。私は恐妻家なのでね」

「わたくしのどこが怖い妻だとおっしゃるの、あなた」

「間違えた。愛妻家だ。君はかわいい奥さんだよ」


冒頭の経緯。先代の王は病の中で禍々しい気配を放つ、甲冑の影<夜の騎士>から<夜の王冠>を受け取った。当時力のある銀灯師でも破壊することは難しく、封印することに成功したものの、こんかい何者かによって封印が破壊され持ち出されたというのだ。
気配をたどると、離宮にたどりつくものの、それ以上の手がかりがつかめないという。しかも、当時封印したのはミレナの師匠ヤンで、封印時に亡くなっているというのだ。かくして、ミレナは王宮に行く決意を固め、妻を守るべくヴィートも共に行くことに。

魂だけ絵に逃げ込んだ師匠ヤンに助言を受けながら、依頼された<夜の王冠>を探し出し破壊するために、離宮で暮らす王妃候補や女官の女性たちから聞き込みを始めるという、いらぬ噂話を交わしつつの人間模様。
淡々としながらも、芯が強く、ちょっとお人よしなミレナは作者らしいヒロインで好きです。そんな彼女をハラハラしながら見守るヴィートは良い男ですが、鬱陶しいほど妻好き。「おっほん!」By ヤン。続きは向こうでやってくれと言いたくなる二人です。
でも、二人の馴れ初めなどは描かれません。
知り合ったリリアナなども気に入ったのだが、続刊はあるのだろうか? この作品だけだと正直辛い。

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こっちは、かなりオススメ!


下鴨アンティーク 祖母の恋文 白川 紺子
2016年01月12日 (火) 23:25 | 編集

下鴨アンティーク 祖母の恋文 (集英社オレンジ文庫)
2015/12/17
白川 紺子 (著)

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下鴨アンティーク
祖母の恋文

白川 紺子

蔵にある“いわくつき”の着物の管理を、亡き祖母から引き継いだ高校生の鹿乃。ある日、祖母が懇意にしていた骨董店の店主から、祖母が、祖父に宛てて書いたという恋文を渡されて…?一方、鹿乃の兄・良鷹は、野々宮家の別邸にこの時期だけ現れる、風鈴草の着物を着た女性について調べていたが…。京都、下鴨が舞台。古い物に宿る想いをひもとく、温かな人情譚。
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京都を舞台とした、いわくつきの着物の管理をする高校生の鹿乃と、その兄・良鷹、大学教授の幼い頃からの同居人・慧、そしてその友人や、ヒロインの祖母などが絡む人情譚、3巻目。
残された着物に宿る、消えない思い。時を超えて明らかになるその思いはどこにあるのか…
ホンワカする物語だけではななく、ほろ苦かったり、やるせなかったり…人情譚という言葉がぴったりのお気にりのシリーズ。
ヒロインの成長とともに、戸惑う兄&慧の反応が良いです。
特に子供として見ることが難しくなってきた慧の混乱ぶりがクスっと笑えます。
とはいえ、物語は着物の問題を軸にした登場人物達の人間関係が織りなす情緒あふれる物語なので、恋愛の歩みの遅さはご容赦くださいませ。
短編構成4話収録。ラストは着物を離れての兄・良鷹の物語。
巻末にコバルトに掲載された各話の挿絵が8ページ。
(想像していた鹿乃と違った!見たくなかった;;)

あらすじ
●金魚が空を飛ぶ頃に p5-88
鹿乃は慧とともに行きつけの喫茶店「オー・ルヴォアール」に入った。店主の萬寿は友人・梨々子の祖父でもあるが、その萬寿が、いわくつきの着物を祖母・芙二子に預けたことを思い出す。
一緒に暮らしていた女性の着物で、赤い金魚の柄だと言う。
喫茶店に置かれた童話メアリー・ポピンズみたいに<また会う日まで>オー・ルヴォアールとは書き残してくれなかったという名前も知らない同居人の恋人の真意は…

友人・梨々子は、祖父の萬寿に対し、どこかぎこちない。そんな友人を気遣いながら、金魚の着物の持ち主の足跡をたどるが…

「毬江さんにとって、お祖父との暮らしは、おとぎの国みたいなものやったんやろか…」

●祖母の恋文 p89-131
「北窓堂」の店主が祖母の恋文を鹿乃に渡しに来た。祖母の夫婦喧嘩の顛末とは?

●山滴る p133-197
薔薇を育てることが趣味の大学生・春野は、ある日祖母の写真を手にやってきた。亡くなった画家のお婆ちゃんの遺品整理に駆り出されたというが、祖母と映る写真の女性の羽織に見覚えがあった。蔵の着物なのだ。
鹿乃は、子供扱いする兄や慧の力を借りずに謎をとくために、春野とともに国文学の教授をしているという田村に話を聞きに行く…

●真夜中のカンパニュラ p199-257.
『如月堂』の大学生の娘・真帆は、父の使いで良鷹が夏の間だけ滞在する別荘へ向かう。すると、はかなげな面影の女性が立っており…

三話目は、春野に対して警戒心の無かった鹿乃が急に怯えを感じるようになったり、村田が某人物と絡んでいたりと、今後の展開に注目。
ラストの話は、着物と離れているだけに、かなりガッツリくる心霊サスペンス混じりの展開で、驚きだが面白かった。
続刊も期待しております。

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