本読み隊
本の感想・紹介です 。主にコバルト文庫・角川ビーインズ・ビーズログ文庫・一迅社アイリスなどの少女趣味ライトノベル、ハーレクインなどの海外ロマンスなど、3500冊。★スマホからご覧になる方は「海外ロマンス読了一覧」など一部の記事のスクロールが長くなるの場合、”PC”ボタンでPCに切り替えて見ることをオススメです★
純真な花嫁 スーザン フォックス
2016年12月26日 (月) 16:24 | 編集

純真な花嫁 (ハーレクイン文庫)
2004/12
スーザン フォックス (著), Susan Fox (原著), 飯田 冊子 (翻訳)

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純真な花嫁

スーザン フォックス

ステイシーは破産状態だった。三年前に唯一の家族である祖父を亡くして以来、資産の管理を任せていた人物に、すべて横領されてしまったのだ。あと一週間で、自宅も明け渡さなくてはならない。自暴自棄になって開いた最後のパーティーで、ステイシーは長身のたくましい男性の存在にふと気がついた。テキサスの大牧場主オーレン・マクレーン…。数カ月前、ステイシーは彼に結婚を申し込まれたが、何かの冗談だと思い、真剣に受け取らなかった。私の破産のうわさを耳にして、弱みにつけ込みに来たんだわ!ステイシーはどんどん近づいてくるオーレンの姿に怯えた。(I1724)
——————————
copyright 2003
Bride of Convenience

テキサスの牧場主(田舎者)&NY育ちのお嬢様のロマです。
彼女にプロポーズを蹴られても再び現れる、ストーカーベタ惚れなダーリンなのです。
都会育ちで、途方にくれるステイシーのプレッシャーと、オーレンの傲慢さが、いい感じに作者らしい。
全体的にほのぼのした雰囲気。

あらすじ
お金に困ってここを逃げ出し、どこか異郷で逼塞した暮らしをするのと、悲劇的な死を遂げた富豪の令嬢とみんなに思われるのとどちらがましかしら?
でも私が貧乏になってしまったことは、いずれみんなに知れてしまうのだ。
ふだんはどんなアルコールも好きではないし、たまにしか飲まないほうなのだけれど、今夜は別。今夜は私のお別れパーティー。資産をなくし、ただ一つのお付き合い仲間での私の居場所がなくなる前の、社交カレンダーにのった最後のパーティー。
そしてそのとき、ステイシーは彼に気づいたのだった。
長身の、ひどく男らしいテキサスの牧場主は、初めは、絶望と恐怖が彼女を悩ますために生み出した、一つの幻影としか思えなかった。彼の記憶に悩まされて当然なのだから。
もう何ヶ月も前の出来事で、ようやく忘れられそうになっていたのに。マクラーレンは  そう、私はその名前をまだ覚えていたのだわ  決してハンサムではなかった。けれど、彼ほど強くない男ならただ夢を見るしかない、カリスマ的な男らしさがあり、一目を引くタイプの男性だった。

「きみに会いに僕はニューヨークに来たんだ」

あのとき、彼からの狂気じみたプロポーズを受け入れていたらどうなっていたかしら?

「きみのほうの事情が変わったかどうか、見てみなくてはならないと思ったんだ」


冒頭の経緯。資産を持ち逃げされ住む家も失おうとしている。そんな孤独と絶望に苦しむステイシーの前に再び現れたのは、テキサスの大牧場主オーレン・マクレーンだった。彼のプロポーズを断っているだけに、優しくて誠実で率直な彼を利用するようで気が咎める。
一方、オーレンも彼女の窮状につけこむような形で結婚することを承知していた。その上で、ステイシーの弱さを鍛え直すつもりだが…

なれない牧場生活でヘロヘロになるステイシーに、反省しきりのダーリンなのであります。
もちろん、諦められまいと必死にオーレンを説得するステイシーの頑張りも可愛い。
さくっと楽しめた。



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罪深き天使 スーザン フォックス
2016年12月08日 (木) 15:09 | 編集


罪深き天使 (ハーレクイン文庫)2012/2/1
罪深き天使 (ハーレクイン・イマージュ)2001/12
スーザン フォックス (著), Susan Fox (原著), 高杉 啓子 (翻訳)

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罪深き天使

スーザン フォックス

トレイシーは若く美しい遺産相続人。誰にも言えない過去の罪に苦しみ、心は孤独だった。だから、親しくもない男性のディナーの誘いを受けてしまったのだ。男はテーブルの向こうから欲望をむき出しにした視線を送ってくる。トレイシーはなんとか帰る口実を作ろうとやっきになっていた。だが、さっき席を立ったとき、タイ・キャメロンとぶつかったせいで、動揺して頭がうまく働かない。ハンサムなタイ・キャメロン―私の暗い過去の一端を知る男性。できることなら会いたくなかった。グラスを口に運んだとたん、トレイシーはめまいを覚えた。同席の男の顔に狡猾な笑みがよぎった気がした。次の瞬間、彼女は意識を失った―目覚めると、服を脱がされてベッドにいた。そしてそこは、あろうことかタイ・キャメロンの寝室だった!いったい何があったの?トレイシーは言い知れぬ不安に襲われた。(I-1489)
—————————
copyrignt 2000
The Man She’ll Marry

作者は薄幸なヒロインが多いのだが、その中でも薄幸。
野の花に寄せて」のスピンオフ。
前作では、悪役の母と娘で登場しており好印象ではなく、ヒーローは前作では恋敵として登場しています。その理由も後半で明かされるのはかなり不憫で納得。そんな薄幸の弱気だったヒロインが、彼の力で母と対峙し、強く前に進む姿が印象に残る物語です。
単品でもたのしめますが、セットで読むと包容力のあるヒーローの優しさがさらに素敵にみえる。

あらすじ
「ここはどこ?」
「酔いをさまして考えるんだな」

タイの言葉は鞭のようにトレイシーの頬を打った。彼の瞳から突然表情が消えたのを見て、トレイシーの胸は痛んだ。
あと1秒すらも注意を払う価値はないのだと、彼の無表情は物語っている。トレイシーは裕福だった。23歳でまだ若く美しいが、まったく無意味な生活をしている。彼女の生活は地に足がついていない。彼女には希望も心のよりどころもない。
生きていく意味がない。存在する意味もないのだ。
トレイシーは絶望的な考えをなんとか振り払い、理性を取り戻そうとした。昨晩、タイ・キャメロンとの間に何が起こったのかはっきりさせるよりも、今はとにかく彼から逃げ出したい。

だが、彼に借りた車は、キーを差し込んだとたんガレージのシャッターで傷つけてしまった。ドラッグの禁断症状かアル中の精神錯乱かと責めるタイの言葉に、トレイシーは震えた。
だが、弁償するという言葉ははねつけられた。何か言えばいうほど、タイの機嫌は悪くなる。タイの前ではトレイシーは無力だ。こんなにも彼は私を嫌っている!

「どうやって君が僕に弁償すればいいのか、僕にははっきりわかっている」「僕のところで時間給で働くんだ」


冒頭の経緯。彼の牧場で住み込みで働くことを命じられる。だがそれは、ある意味今の生活を変えるチャンスだった。トレイシーは彼を見返すために、厩舎の掃除から始めることになる。だが、日頃働いたことのないトレイシーは熱を出し、その後、彼に料理を作る仕事をすることになるが、料理をしたこともなく…

彼のおかげで、前向きな思考になり、生活にも精神的にも大きく変化したことを自覚するトレイシー。だが、彼に惹かれているものの、過去への罪悪感に苛まれ、母親の登場で再び心を閉じてしまう…。
そんな彼女に辛抱強く接するタイが素敵ダーリンなのであります。
前のヒロインにも謝罪できてハッピー。
良いロマだった。

昔読んだ薄幸ヒロインかどうかどうしても確認したい人は白文字を反転させてね
↓注ネタバレ
母親とともに屋敷で泥棒を働いた子供時代、レイプされ買春だと脅迫された娘時代


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禁じられた結婚 スーザン フォックス
2016年12月07日 (水) 12:37 | 編集


禁じられた結婚 (ハーレクイン文庫)
禁じられた結婚 (ハーレクイン・イマージュ)2003/5
スーザン フォックス (著), Susan Fox (原著), 飯田 冊子 (翻訳)

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禁じられた結婚

スーザン フォックス

ローナは不義の子として生まれ、里親を転々として育った。実の母親は油田で莫大な富を築いたエラリー家に嫁ぎ、養子に出した娘などいないと否定している。勤め先の上司からフィアンセとして紹介されたケンドラは、腹違いの妹だとローナにはすぐわかったが、真実は告げなかった。何も知らずに慕ってくる妹に、彼女は密かに家族の絆を感じた。ところがある日、ケンドラの異母兄ミッチがやってきた。ローナが金目当てでケンドラに近づいたと思いこみ、たくましい体を怒りでこわばらせている。ローナはミッチの理不尽な要求に衝撃を受けた。「僕の不実な恋人を演じて、兄思いのケンドラに嫌われてほしい」(I-1604)
———————
copyright 2002
Her Forbidden Bridegroom

ローナは身勝手な母に捨てられ、実の子としての名乗りすら無視され、母の義理の息子ミッチからは金持ちから金をゆすろうとする人間だと思われている。それでも、父親違いの妹ケンドラと親しくなる喜びからぬけだせず…

アメリカ南部を舞台にした、不憫なヒロインの物語。
正直な感想を言えば、おいおいお兄さん、前半のチミの態度に対する謝罪は足りていない気がするのだが、急に風向きを変えてくれてもそれってどうよ?もっと凹んでよ、と突っ込まずにはいられないが、この手の鬼展開は好きな人間なので、満足。

あらすじ
かつてローナは、見当違いの友人が不意打ちの再会をアレンジして、痛い目にあっている。母は実の娘であることを否定した。家族を守ろうとする義理の息子ミッチはローナの主張をでたらめだと決めつけ、しまいには言いがかりをつけて金持ちから金をゆすろうとする日和見主義者だと決めつけたのだ。
そのことにも、もっと何年も前に捨てられた私生児などいらないという顔を母親がしていたらしいと知ったことにも、ローナは打ちのめされ、逆に自分のほうがうそつきだと思われて悔しさのほぞをかんだものだった。
それからは実の母とは距離を置いて生きてきた。だが数ヶ月前から友人となった上司の恋人ケンドラが、父親違いの妹だと思うと、ミッチを恐れながらも距離をおけなかった。
だが、そのミッチがケンドラを迎えに上司のオフィスに来ているという。
この日が来ることをもう何ヶ月も前からわかっていた。ケンドラのおかげで、子供のころから憧れていた家族の味を味わうことができた。高い代償を支払わされても仕方がない。

上司の部屋でケンドラに紹介され、初対面のように挨拶をしたが、ミッチはその晩ローナの部屋に乗り込んできた。
金銭でローナをケンドラから引き離すために。

「幸せな生活を選ぶんだね、ミズ・ファレル。金を受け取って町を出るんだ」


冒頭の経緯。ミッチ・エラリーは弱いものいじめの威張り屋だ。だが、不意に意識を失ったローナを気遣い、震える彼女を誰か世話する者がいるのかと気にかける。ローナは必死に気丈に振る舞い、DNA鑑定をしようにも逃げるのは母のほうだと彼を追い払った。
覚悟を決め、金は受け取らずに会社を辞めることをミッチに伝えた。だが、ミッチは妹ケンドラの前で恋人役をして妹を傷つけずに距離をおくことを提案してきた…。それも母の考えだ…。

ミッチは家族を守るためなら手段を選ばない。ローナはその中に入れない。そんな家族への憧れから、孤独がいっそうつのるです。
母の思惑通りに動くヒーロー歯噛み。そして、恋人役を強要したときも、どれだけ過保護よ!とイラっとくるのだが、翻弄されながらも頑張る健気なヒロインが良いロマなのです。

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Kindle版
禁じられた結婚 (ハーレクインコミックス)
禁じられた結婚 前編 ハーレクイン・デジタルS
禁じられた結婚 後編 ハーレクイン・デジタルS





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赤いばらの誓い スーザン・フォックス
2016年11月01日 (火) 23:25 | 編集


赤いばらの誓い (ハーレクイン文庫)2014/6/26
赤いばらの誓い (ハーレクイン・イマージュ (I1561))2002/10
スーザン・フォックス (著), 竹中 町子 (翻訳)

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赤いばらの誓い

スーザン・フォックス

「おまえはフォード。ハーロウと結婚する」父親の信じがたい命令に、リーナは唖然とした。土地の取引を利用して娘を結婚させようというのだ。でも、フォードのように魅力的な男性が私に関心を持つはずがない。リーナはそう思ったが、どういうわけか彼はこの結婚を強く望み、彼女も父親のもとを離れたい一心で承諾した。しかし、リーナはフォードになかなか心を開けなかった。フォードのそばにいると、自分でもコントロールできない激しい感情がわきあがってくる。ときめきと興奮、希望、不安、そして愛……。リーナは初めて味わう感情に翻弄された。(I1561)
————————————
copyright 2001
Marriage on Demand

父親の仕打ちに対して、怯えながら生きてきたヒロインのリーナ。
父と同じように支配されることに対してビクビク震えるヒロインにとても辛抱強く優しいヒーローなのです。似たような展開が多いので前半が少々もたついていると感じなくもないが、ハートフルな良いロマだった。

あらすじ
リーナの父は見下げ果てた男で、彼が一人娘を粗末に扱っていることはだれもが知っている。フォードはなぜリーナがそれを受け入れているのか疑問だった。彼女は当然だと思っているのだろうか?それとも、アブナーに毒され、自分の力で世の中に出て行くのを恐るようになってしまったのだろうか?
昨日、気が進まないながらもフォードがアブナーの訪問を受けたのは、リーナに好奇心をそそられていたからだった。だが、アブナーが娘にしようとしていることを知ってショックを受けた。娘の夫を買うために土地を売ろうという屈辱的な行為よりも、彼が娘をそれほど不当に扱うこと自体にショックを受けたのだ。
いったいなぜアブナーはそんなことをする必要があるのだろう?リーナは美人だ。
だが、僕が個人的に興味を持っているそぶりを見せたら、彼女は怖がってしまうだろう。それに僕自身も、あの一区画の土地のほかに自分が本当はなにを求めているのか、まだ確信がもてない。


冒頭の経緯。フォードに断りにきたリーナは、彼に圧倒され、父親のような支配される恐怖に怯えたが、不意に彼に対しての認識が変わった。彼は私の味方だ。8歳の時に叔母が亡くなって以来、父親に逆らってリーナの味方をしてくれるものなどいなかったのだから…。

父親から理由もなく憎まれてきたリーナは、結婚に対する不安の中でフォードに嫌われることを恐るように。だが、二人が理解し合い始めた矢先、リーナの父のが倒れ、狂気じみた事実が明らかになるという展開。
フォードが辛抱強くてかなりじれったいが、内気なリーナが心を開いて行く姿が、可愛らしいロマだった。

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心に鍵をかけないで スーザン フォックス
2016年10月29日 (土) 15:54 | 編集

心に鍵をかけないで (ハーレクイン文庫) 2012/10
心に鍵をかけないで (ハーレクイン・イマージュ)2001/7
スーザン フォックス (著), Susan Fox (原著), 飯田 冊子 (翻訳)

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心に鍵をかけないで

スーザン フォックス

五歳のときシングルマザーだった母を亡くして以来、冷酷な祖父に引き取られ、ひどい仕打ちを受けてきたハローナ。牧場主である祖父は今、死の床にあり、病院に呼ばれた彼女は祖父から思いもかけない話を聞かされた。牧場は遺言状によってハローナに遺す。ただし…祖父の存命中にハローナが結婚すればという条件つきだ。女性として生きることを捨て、牧童たちにまじって重労働にも耐えてきた彼女に結婚相手など見つかるはずもない。だが愛する牧場を手に入れるチャンスもあきらめられない。ふと、ハローナの頭に一人の男性の名前が浮かんだ。境界線の柵を挟んで隣り合う牧場を経営するウェス・ランシング。牧場を手に入れられるかどうかは彼の返答しだい―大きな賭だ。決意を胸にハローナはウェスの屋敷のドアを叩いた。
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copyright 2000
The Marriage Bargain

心無い祖父にいじめられて育った、女性として自信のない引きこもり気味のヒロインです。牧童として男性のように働いてきた反面、傷つきやすい少女のような心のヒロインを、優しく気遣い、温かく見守るヒーローの姿が嬉しいロマ。

あらすじ
「おまえは母親に連れられてここに来てから、一族の恥さらしだった。だがどんな生まれをしようと、血は血だ。初め半年分の必要経費以外、金はびた一文おまえに遺すつもりはないが、フォーシーズはくれてやる。私の目の黒いうちに結婚すればな」

驚きのあまりハリーは表情を繕うのを忘れた。祖父のいうとおり、私みたいな女の夫になる人なんているわけがない。
心のよりどころである牧場を手に入れるチャンスを待ち望み、苦しい人生にも耐えてきたのに。
フォーシーズはくれてやる……結婚すれば、ですって?
月まで飛べと言われたも同じだわ。

隣の牧場とは、ある一区画を巡って5世代にわたり確執があるのだが、今の牧場主ウェスリー・ランシングだけが、従姉妹のキャンディスに無関心だった。
あの土地を彼はどれほど欲しがっているのかしら?
話をもちかけてきっぱり断られても、牧場を手に入れるチャンスを失ったら出て行けばいいのだから。
祖父が可愛がる従姉妹のキャンディスは、祖父が亡くなればハリーを牧場から追い出すだろう。その楽しみだけは従姉妹に与えまいと、ハリーは固く決心していた。


冒頭の経緯。ハリーは祖父の遺言書を握りしめ、ウェスリーに便宜結婚をもちかけた。彼は祖父の仕打ちに憤り、ハリーと結婚することを承諾。ラスベガスで二人はその日のうちに結婚することに。
だが、もし祖父ハンクの食い物にするような策略をハリーが考えているのだとしたら、容赦はしないと彼は念を押す。
「きみは僕にとってなんの意味もないんだし、僕の法律上の妻であることなんてもっと意味がないんだから」

というわけで、祖父の裏をかいて結婚。本物の夫婦のように振舞おうという彼のぶっきらぼうな言葉に打ちのめされつつ、彼に惹かれ始めるという、微妙な距離感の二人なのであります。
祖父の歪んだ思考に苦しみ、祖父のなくなったあとは従姉妹のキャンディスにしてやられるハリーは、留置所に行く羽目に。そんな不憫なヒロインなのだが、立ち向かうことを覚え、精神的に変わりはじめるのです。
しがらみに苦しんでいたヒロインのスッキリした心中が心地よい読後感だった。

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十六歳の傷心 スーザン フォックス
2016年10月22日 (土) 20:57 | 編集

十六歳の傷心 (ハーレクイン・イマージュ)
2014/6/13
スーザン フォックス (著), 藤峰 みちか (翻訳)

---楽天---




十六歳の傷心

スーザン フォックス

半年前、結婚式当日に事故に巻きこまれ大怪我を負ったヴェロニカは、花婿に婚姻を無効にされたうえ、ごみのように捨てられた。不幸のどん底で脳裏に浮かんだのは、継父ハンクの優しい顔―すがる思いで継父の暮らす家を訪れたヴェロニカを待っていたのは、父は半年前に亡くなったという、息子コールの言葉だった。16歳の頃、ヴェロニカはコールに熱い思いを寄せていたが、彼は父を煩わせる継妹をひどく疎んじていた。時を経て男らしさを増したコールに心を奪われそうになった瞬間、彼が蔑みもあらわに言い放った。「放蕩娘がついに帰ってきたか。どうせ父の遺産目当てだろう?」(I-2328)
——————————
copyright 1986
Vows of The Heart

日本では最後の未邦訳作品ですが、86年の初期作品。
ぼろぼろに傷ついた小鳥のようなヒロインはスーザン・フォックス作品の醍醐味。
結構な鬼ロマ。ヒロインについてかなり思い違いをしているヒーローなので、戸惑う姿がいい感じなのだが、隣人ジェシーがかなりの曲者で、ヒロインが不憫すぎるのだ。
でも、それがいいの。

あらすじ
ヴェロニカ。スペンサーは慎重に松葉杖をに体重を分散してから、横に踏み出してドアを閉めた。
二年間だけの短い期間にもかかわらず、実の父に限りなく近い存在であるヘンリー・チャップマン  ハンクが私に会うのを喜ばなかったら? 
結婚式の後に事故にあったヴェロニカは、結婚を無効にされて捨てられた。それでもついに自己憐憫の泥沼から這い出し、彼に手紙を書いた。その数日後、ふと気がついた。私の知る最高に思慮深くて心やさしい人物を直接訪ねれば、粉々になった自分という存在のかけらを拾い集めることができるかもしれないと
だが、電話に出たのは息子のコール・チャップマンだった。
ヴェロニカは義兄の容赦ない嫌悪に身構えた。

「自分の金鉱でひともうけする気になったのか?自分は母親とは違って金目当てじゃないことを証明しようと時間を置いたんだろうが、僕にはその手は効かないぞ」


冒頭の経緯。コールはヴェロニカの母親からの電話で怪我をしていることを知らされた。自分勝手な彼女の母親らしからぬ懇願に彼は驚いた。ヴェロニカは父ハンクの死を知らなかったのだ。墓地に行かせたことに罪悪感を感じつつも、再び彼女が自分の人生にかかわってきたことに怒りを感じた。資産を彼女に残した父の考えも苦々しい。
だが、ヴェロニカは早々に遺産の権利を放棄すると宣言し、帰ろうとする。彼は引き止めるつもりはなかったものの、牧場ではコックが辞めたことで、牧童から食事に不満が出ており…

コールは妻ジャッキーを亡くし、7歳になる息子カーティスがいる。息子の面倒を見るのは亡き妻の姉ヘレン。そして隣人のジェシーなのだが、その息子をめぐっていろいろと難しいことになるのだ。
子供を操るあたりかなりエグい話だが、読み応えはあり。
ちょっとアクが強いが良いロマだった。

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