本読み隊
本の感想・紹介です 。主にコバルト文庫・角川ビーインズ・ビーズログ文庫・一迅社アイリスなどの少女趣味ライトノベル、ハーレクインなどの海外ロマンスなど、3500冊。★スマホからご覧になる方は「海外ロマンス読了一覧」など一部の記事のスクロールが長くなるの場合、”PC”ボタンでPCに切り替えて見ることをオススメです★
青春注意報!  くらゆいあゆ
2017年04月04日 (火) 16:56 | 編集
青春注意報! (角川ビーンズ文庫) 2017/2/1
くらゆいあゆ (著), はくり (イラスト)

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青春注意報!  

くらゆいあゆ

高校1年生の菜子には、気になる人がいる。テニス部で女子にも人気の一澤くん。見てるだけで幸せだったのに、ある日突然一澤くんに「お前、何様のつもりだよ」と言われてしまった。なんのことだかわからないし、告白もしていないのに失恋するなんて!一澤くんの親友の宮内くんや、菜子の双子の姉・亜子も絡んできて、「スキ!」と「キライ!」を行ったり来たり。この恋、どうなっちゃうの?すれちがい恋愛ストーリー!
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いい感じにキュンキュンじれったいラブで、楽しかった。
ストーリー的にも、満足。
ティーンズ小説で感じるような落胆はまったくない。
一澤くんの冒頭のキレ方や、ヒロインのネガティブなトラウマ思考が、あわない人もいるかもしれないが、私は好み。一澤くんのハニカミっぷりが壺にハマった。
次々に場面転換する二人の位置関係や姉妹関係に目が離せず、一気に読んでしまいたくなるお話。
ロウティーン(中2)の娘も、”ぱらっとめくってそのまま明け方まで読み切った。面白かった”と久しぶりに感想を述べてくれた。娘いわく、”表紙買いはしにくいけど、中の絵はイイ!”らしい。ひさしぶりに、トキメキ小説で母子で盛り上がった。

あらすじ
一年間こっそり見つめ続けた人に、こんな強烈なフラれ方をした女子は、世界広しといえども、あたしくらいなんじゃないだろうか。

「お前、最低だな」
「……」
「人のことが言えるのかよ、このブス」

”このブス”
女子高生にとって気になる異性からブス、と言われることは世界が暗転するほどショッキングな出来事だ。しかもよりによって、その単語はあたしにとってピンポイント爆弾ほどの威力を持っている。自分が深い傷を負ったことだけはしっかり理解していた。


冒頭の経緯。高校1年生の菜子は、超美人な双子の姉・亜子と勘違いされて、よりによって密かに見つめ続けていた男子からビンタをされたうえに、ブス呼ばわりされてしまった。
一澤の友人の宮内が亜子にヒドイフラれ方をしたせいで、一澤くんは激怒してしまったらしい。すぐに誤解だったと丁寧に謝ってくれた。
でも、一澤くんのいった言葉”このブス”という言葉だけは、菜子のことを言っていると理解しているだけに、2年になって同じクラスになっても気まずくて…。

2年になって気まずい二人ながらも、文化祭でかんばるうちに、いい感じに。でも、根本的に一澤くんの言った言葉からなかなか抜け出せず、そこには、超美人の姉・亜子の存在が絡んでいて…というわけで、楽しいので一読してみてください。
一澤くんが叫ぶたびに、”おう!頑張れ!”と応援してしまったw

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花に嵐 恋し君 雪花舞う出逢い あさば 深雪
2016年12月02日 (金) 17:27 | 編集

花に嵐 恋し君 雪花舞う出逢い<花に嵐 恋し君> (角川ビーンズ文庫)
2016/8/31
あさば 深雪 (著), アオイ 冬子 (イラスト)

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花に嵐 恋し君 
雪花舞う出逢い

あさば 深雪

大納言家の姫・梓は、男性に触れられると顔が赤くなる病の持ち主。人目を忍んで暮らしていたが、突然冷徹な“氷華の帝”那智の尚侍として宮仕えを命じられる。多くの男性がひしめく内裏で、帝の不興を買ったら一族左遷の一大事!不安な気持ちのまま出仕した梓だったが、なぜか帝は彼女を見た瞬間、膝を折りひれふしてきて…?「ようやくお逢いできました―白蘭皇后さま」前世の主従が今世で恋の絆を結ぶ、平安風恋絵巻!
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中華っぽい雰囲気も混じった、なんちゃって平安ものです。
前世では六州を救った英雄的な女傑の皇后・白蘭と、彼女を心酔する大将・千桜だった二人が、主従逆転しての再会の物語です。
読み切りなので、ぎゅうぎゅうに詰め込んだ感じや、平安ものとしての爪の甘さや、既視感のあるお話に低評価も多いですが、うまくまとまっているので楽しめた。
舞台は平安ってことでスルーして、ついでにヒーローがいつまでもヒロインの中にいる前世にこだわっているあたりも目をつぶってくれるとありがたい。
わるくないですよ。

あらすじ
「約束しよう、千桜。おまえに再び逢えたその時には」
■□■
梓は男性に触れられると獅子の面になってしまう奇病の持ち主。そのため結婚もできず、今日も屋敷の奥にこもっていた。だが、忍び込んできた中将を驚かせてしまった。倒れこんだ梓が意識を取り戻すと、月の光に照らし出された、満開の桜の下に武人が…。
「千桜の、」
梓の口から、思わぬ言葉がぽろりとこぼれ落ちた。梓は我に帰って口を覆う。
(千桜って、どなた?)
今のはなに。口が勝手に動いた。自分に驚いて桜のほうに目を戻すが、しかしそこに居たのは、さっきの勇ましい武人じゃない。もう一回り線の細い青年だ。
この世ならぬ美しさ。荘厳なほどの、圧倒的な美。
まさに氷の華、いや、冬の王が立ち現れたのかと思った。


冒頭の経緯。庭先で見た青年は新しい帝だった。梓は、彼のお召しで内侍として後宮入りすることに。ところが、初めて見る帝が突然ひれ伏してきた。それは、帝の気分がすぐれないということで、ことなきを得た。だが、二人きりになるのを待っていたという帝・那智は「この日をのために生きて参りました」と言いだし…

といわけで、梓は彼の話を信じることができず、さらに彼の寵愛をかったことで、人のやっかみにあい辛い想いをすることに。その中で、いままで意識していなかった前世や、彼に対してのときめきなどを感じつつ、帝を引きずりおろそうとする何者かを探ろうとする。

彼のほうは、現世のヒロイン本人にもちょっぴりときめいているようだけれど、前世の皇后への崇拝が捨てられないので、最後まで重ねている。でも、読者としてはやっぱり自分だけを見て欲しいという…。そのあたりのジレンマをヒロインがかんじているのかいないのか、もうちょっと彫りこめたらもっと面白かったのではと思わなくもない。
貴子や伊吹、蛍などの脇キャラとの掛け合いは、いい感じに焚きつけてくれていて楽しめた。

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令嬢鑑定士と画廊の悪魔 糸森環
2016年11月27日 (日) 18:38 | 編集

令嬢鑑定士と画廊の悪魔 (角川ビーンズ文庫)
2016/10/1
糸森 環 (著), 宵マチ (イラスト)

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令嬢鑑定士と画廊の悪魔

糸森 環

「契約する。私に飼われなさい」「愛するようにお仕えしよう、お嬢様」絵画好きな伯爵令嬢リズは、叔父の雇った画廊臨時管理人ジョンに「あんたをくれ」と告げられる。しかし、それは愛や恋でなく、リズが持つ絵画に潜む悪魔を見抜く『至聖の目』が欲しいから。実は悪魔のジョンに、契約を迫られたリズが出した答えは―自分が悪魔を飼うことだった!?型破り令嬢と毒舌悪魔の絵画を巡るラブファンタジー!
—————————

絵画に無意識に込められた神への冒涜”歪画”(ひずみが)には悪魔が住み着く。
リズは、”歪画”を見抜く『至聖の目』の持ち主であり、悪魔ジョンに目をつけられたリズは…。

図象がテーマのファンタジーです。
幻想的な風景を描くのがすごぶる上手い作者。
文字だけで、悪魔の棲む歪んだ絵画の、美しくも禍々しい様を表現してくれます。
かなり落ち着いた雰囲気の作品。ヒロインが”内気を装った怠け者”でひねくれた部分のある人物なので、悪魔ジョンとの”愛するように仕える”という契約から、ちょっぴりときめきそうになるあたりが可愛いです。
ただ、初期の頃の作者の作品に感じられた躍動感や、えぐるような内面の描写は少なく(一巻目だし今後に期待)、説明的な部分が多いためテーマ的にも人を選びそうな作品かも。
私は気に入った。
続刊待ちでジリジリしなくてすむぶん、絵画ごとに話が一区切りするのは嬉しいかな。
ジョンが探している悪魔が見つかるまできっちり描ききってくれることを祈!

あらすじ
青から、暁。黎明の色を瞳に閉じ込めた旅人の絵は、リズ・ミルトンの宝物だった。
滞在費がわりに贈ってくれた絵画。
彼はその絵に『しろがねの娘』という題名をつけた。
リズがモデルだ。
しかし画布に描かれていたのは娘ではなかった。
そもそも人間ですらない。
魚だ。
一匹の魚が白銀の尾びれを揺らめかせ、月星夜を優雅に泳いでいる。
リズとの類似点を無理やりあげるなら、色彩だろうか。リズの髪も、星の光を束ねたような白銀だったので。
誰かに呼ばれて振り向いているかのような構図だ  

「なにもおかしくはないさ。君は魚の素質を持っている。そのせいで、不可思議な存在が見える」
「君は隠れ家に潜む悪魔を見抜く、魚座の子なんだよ」


冒頭の経緯。人には見えないものが見える言動を虚言癖とされ、祖母の家に預けられて育ったリズは、17歳になり都の屋敷に呼び戻され、思いがけない事態に直面していた。母親のヴィルマが選んだ婚約者候補は納得できないほどいい男なのだ。現実逃避など無理だとわかってはいるが束の間の気晴らしに、叔父のハインに連れられ、彼の経営する画廊に足を運んだ。
だがそこにあるのは、”混沌の坩堝”(るつぼ)黒っぽいモヤに包まれた禍々しい物件と、不安が胸に広がる絵画  
そして、最近働くようになったという鑑定士のジョン。
「俺よりも絵画を眺めてはいかがか」「身売りはしていない。金を積んでも俺は買えませんのでね」

訳ありどころか、悪魔だというジョン。彼に目をつけられたリズは命の危機!?…二人の契約の駆け引きが一番の見どころなので、そのあたりはヒミツ。
家族との距離を感じているリズは内面に孤独を抱えた少女なのだが、口うるさい母や姉のツンデレと関わり、しだいに彼らを理解するあたりは嬉しい展開だった。
悪魔ジョンは、甘いです。糸森作品のヒーローの言葉はいつも甘くて背中が痒いのだが、それが悪魔の言葉なのでうっかりときめいてはいけないあたりが、ポイントなのであります。
悪魔ジョンの探す悪魔や、プロローグの旅人さんなど、謎が多いのでそのあたりが今後楽しみ。
もちろん、絵画の図象の美しい比喩も謎解きも!!


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階段坂の魔法使い 恋で射止めた水曜日 糸森環
2016年10月27日 (木) 18:01 | 編集

階段坂の魔法使い 恋で射止めた水曜日 (角川ビーンズ文庫)2016/7/30
糸森 環 (著), 山下 ナナオ (イラスト)

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階段坂の魔法使い 恋で射止めた水曜日

糸森 環

「僕は、君が好きだ」ヴィクターの言葉に、ジュデイは泣きたくなる―もう拒めない。けれど、“呪い”のせいで一生触れることもできない私が、好きだと言って恋を返していいの?そんな中、商談で出向いたゴットニーで、ジュディが“魔女”と糾弾される事件が起きる。その時、ヴィクターは…!?「魔法使い。私に、永遠の魔法をくださる?」―愛しい魔法があふれ出すラブ・フェアリー・テイル、ついにフィナーレ!
——————————

紹介文に”ついにフィナーレ!”となければ、最終巻だと思えない終わり方に、ちょっとびっくり。
二人の気持ちは通じ合ったし、ヴィクターが何者なのか判明することになったけれど、呪いに関しては何も解決していないのです。
かなり期待して楽しみにしていただけに、ちょとショックで放心状態。
え、ホントに、おわりなの?

あらすじ
ヴィクターから送られてくる手紙で、ジュディは朝から羞恥心の海で溺れそう。
そんなある日、郵便事業拡大のための下準備に九月の第1週は工房を閉める予定だとヴィクターから聞かされる。石鹸の注文販売を受け付けることを考えおり、ゴットニーの町での展示会へみんなで行く予定だという。

「私も行っていいの?」

「もちろんだ。君も工房の人間だよ」


冒頭の経緯。ジュディはエインズワース夫妻からの手紙をいまさらのように感じ、両極端な感情に、心が乱される。それでも、ゴットニー町では心ゆるせる仲間たちやヴィクターへの甘い言葉にときめいていた。だが、ヴィクターがある令嬢を偶然手袋なしでエスコートしたのをきっかけに、ジュディは温もりを分かち合えない現実を突きつけられ、落ち込んでしまう。
一方、ヴィクターも”永遠にこの女性と結婚しない”と誓ってしまった言葉に抵触する行動に縛られ、体調不良気味。そこへ、ジュディは魔女だと罵られ大騒ぎになる事件が起きてしまい…。

この展開から、後半になってもシリーズの終わりを感じない。
最後に強引にまとめた雰囲気なのだが、まとめきれていない。
街の人たちから慕われる郵便屋さんってことで、みんなの力を借りて口にできない言葉を手紙に託した告白だったので、それはそれで素敵だったのだが、フィナーレ!と言われると”え!?”と叫ばずにはいられない。
呪いに関して何か壮大な設定があったような雰囲気だっただけに、肩透かし感が半端ない!
第2部をいつか書いて欲しいものだぉ。
くすん。

糸森 環 読了一覧

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ロミオとシンデレラ 後編〜シンデレラ編 doriko 西本紘奈
2016年10月17日 (月) 17:08 | 編集

ロミオとシンデレラ 後編〜シンデレラ編〜 (角川ビーンズ文庫)
2016/8/31
西本 紘奈 (著), nezuki (イラスト), doriko (その他), & 1 その他

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ロミオとシンデレラ
後編 シンデレラ編

doriko 西本紘奈

「ねえ、私と生きてくれる―?」ひょんなことから学校の王子様・蒼真くんと付き合うことになった未紅は、幸せいっぱいの毎日。だけど2人の関係がパパにバレて、もう会わないように言われてしまう!大好きだからこそ離れたくない。必死に自分の気持ちを訴える未紅だったけど、なぜか蒼真くんからは距離を置かれてしまって…?私たちの恋はニセモノなの―?ニコニコ動画で伝説入りボカロ恋愛ソング、感動の完結巻!!
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パパに会うことも禁止されてしまって、どうしたらいいのかと戸惑う未紅は、彼を信じると決めたものの、自信が持てずにいる。そんな未紅を、灰野の言葉がむしばみ…

doriko作のボカロソングからの小説化。
ロミオとシンデレラ 前編 ジュリエット編の続きです。
未紅をねたむ灰野リリコのウラの顔があらわに!
ローティーン(小学生)から読める物語。
(この記事は小学生が読むことを前提に漢字少なめです)
恋に悩む乙女心の前半も、彼女を心配し必死に探す蒼真くんも、トキメキを求める乙女ならワクワクしながら楽しめると思う。
おとぎ話の王子様みたいですてきね。
カラーピンナップつき。

あらすじ
頭をよぎるのは、幼馴染のリリコと恋敵だった樹里先輩の言葉。

”反対されても貫き通すのが本当の恋でしょ。
誰かの反対で我慢できる気持ちなんて、きっとニセモノだから気にしなくていいんだよ”
”反対を押し切れるくらいの強い想いこそ、恋なんじゃないかしら”

怜は未紅のことを好きだと言ってくれた。
そんな怜を信じたくて、未紅はメッセージを送ったのだ。
(パパに反対されたからって消えちゃうような気持ちじゃないよね  ?)

すがるような気持ちでケータイ画面を見ていると。
ヴヴヴヴヴ、とケータイが震えた。

(着信だ!)


P10引用。冒頭の経緯。怜は、未紅のお父さんに反対されて”未紅にうそをつかせたくないと”しばらく会わないと決めてしまった。
”怜のことを信じよう”と受け入れたものの、未紅の胸には不安がいっぱい。
未紅は怜からのケータイが気になり、落ち着かない。灰野リリコは、そんな未紅の不安をあおるように、どうしてそんなに気にするのかと問いかける…。

なんて言ったのかは、読んでのお楽しみ。
後半、楽しみにしていた鎌倉の校外学習まで、父親に反対されて未紅はとっさに…。

個人的な感想では、友人灰野のかなりのブラックな部分をまざまざと見せつけられてしまっただけに、反省している灰野を読者的に許せるかビミョ〜な気分ではあるが、友情を取りもどした未紅は”いい子ねぇ〜”と温かい目にはなれる。
パパの行動は、一行で説明されてもちょっと理解できない。ここはさすがにバックがもっと欲しい…。
ということで、細かいことは横へ置ける人向け。
恥ずかしいくらい王道のトキメキが、カユくて楽しかったよ。

いいな〜
鎌倉の海行きたくなった。

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春天繚乱 雪月花の君と春暁の夢 九月文
2016年10月16日 (日) 17:20 | 編集

春天繚乱 雪月花の君と春暁の夢 (角川ビーンズ文庫)
2016/7/30
九月 文 (著), 雲屋 ゆきお (イラスト)

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春天繚乱
雪月花の君と春暁の夢 

九月文

都の権力争いから領国を守るため、宮中に入った透子。幼い頃に大切な約束を交わした姫宮は、敵ばかりの宮中で心を許していた朱雀院の宮だった―隠されていた真実にくわえて、幼なじみの龍尚からの求婚に透子はとまどう。一方朱雀院の宮は藤原氏と共謀して、梅壷の更衣・紗子を宮中から下がらせる。その裏には朱雀院の宮と藤原氏との縁談が?はたして朱雀院の宮は敵か味方か―長年の想いが花ひらく平安恋絵巻、第3弾!
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3巻で完結のようです。
お互いの正体を知った上で遠回りな二人なのだが、互いの空白を埋める彼の告白が嬉しいラストでした。
とはいえ、あれだけ志が高かったのだから、どんなすごいことをするのかと思ったが、これといった部分がなかったのは惜しいな。これで本当に終わりなのか?

あらすじ
「平然とだましつづけるような奴を信用できるか・味方ヅラして近づいてくる奴なんて敵よりもタチが悪い」

龍尚はそう苛立たしげに吐き捨てた。敵ばかりの宮中でようやくできた味方だ。
それは自分を欺くための仮面だったのだろうか?それはいったいなんのために……?


P9〜10引用。冒頭の経緯。幼い頃に大切な約束をした姫宮が彼だったことを、幼なじみの龍から知らされ、愕然とする透子。しかも、龍から求婚されて…!!

彼の正体を知ったことで、今までの言動を恥じ彼を避け始める透子。しかも、政敵である藤原氏の僧侶と行動をともにする彼の行動に透子は…。

彼女なりに、今まで観察してきた彼の人となりを理解した上で、彼の行動に対して公平な判断をする透子なので、安心して読めます。

でも、もっと話が広がるかと思ったのに、妖退治もので終始して終わってしまった。やっぱり宮中から政治を変えようとするってあたりで、テーマ的な難しさがあったナ。
全体的には楽しかったのだが、世の中が変わる激動の時代を前に、あとがきにあるように”みなさまのご想像におまかせ”で終わったのが残念な気もする。

九月文 読了一覧

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