本読み隊
本の感想・紹介です 。主にコバルト文庫・角川ビーインズ・ビーズログ文庫・一迅社アイリスなどの少女趣味ライトノベル、ハーレクインなどの海外ロマンスなど、3500冊。★スマホからご覧になる方は「海外ロマンス読了一覧」など一部の記事のスクロールが長くなるの場合、”PC”ボタンでPCに切り替えて見ることをオススメです★
ビブリア古書堂の事件手帖 (6)  栞子さんと巡るさだめ 三上延
2015年06月24日 (水) 00:16 | 編集

ビブリア古書堂の事件手帖 (6) ~栞子さんと巡るさだめ~ (メディアワークス文庫)
2014/12/25
三上 延 (著)

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ビブリア古書堂の事件手帖 (6)  
栞子さんと巡るさだめ 

三上延

太宰治の『晩年』を奪うため、美しき女店主に危害を加えた青年。ビブリア古書堂の二人の前に、彼が再び現れる。今度は依頼者として。違う『晩年』を捜しているという奇妙な依頼。署名ではないのに、太宰自筆と分かる珍しい書きこみがあるらしい。本を追ううちに、二人は驚くべき事実に辿り着く。四十七年前にあった太宰の稀覯本を巡る盗難事件。それには二人の祖父母が関わっていた。過去を再現するかのような奇妙な巡り合わせ。深い謎の先に待つのは偶然か必然か?
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今までの巻とは違って、物語の終わりに向かって一つの事件を追いかけながら色々な人物の背後関係に焦点をあてることに重点を置いているので、事件のトリックなどの肝心の部分が予想できたのは、ちょっと残念だった。
冒頭のプロローグは、この巻の事件後からの出来事で混乱した。いつケガした?と、かなり焦った。
とまぁ、マイナス部分を先にあげてみたが、おもしろいことは言うまでもないので割愛。
妹の恐ろしい拡散と、それに耐える恋人となった2人の淡い雰囲気がたまらなく萌転がれて楽しかったなど、あとは今更どこにでもある感想をだらだら書き込んでも、だれも興味ないだろう…ということで、これまでの人物関係&あらすじを簡単にまとめ。

これまでの流れとあらすじ
→1巻参照
栞子の持つ太宰治の『晩年』を奪うために危害を加えた青年・田中敏雄ががもうすぐ釈放される。
栞子は、田中敏雄の目の前で『晩年』を燃やし、一芝居打ったことで、田中敏雄は本物の所在は知らないはずだ。
だが、ビブリア古書堂に一通の手紙が届けられた。
本当に田中が書いたものなのかどうか、主人公・五浦大輔は、彼を探るために、直接会うことに。
しかし、田中敏雄は意外にも、違う『晩年』を捜して欲しいと大輔を通じて栞子に依頼を持ちかける…

田中敏雄の依頼は、祖父・田中嘉雄が生前安値で売るしかなかった太宰治の『晩年』の特別な本だという。
五浦大輔は、祖母の『漱石全集』の”それから”にまつわる出来事で、自分の祖母と田中敏雄の祖父の不倫関係を知ったことを胸にとどめたままだ。
調べを進めるうちに、田中嘉雄の仲間たち”ロマネスクの会”と、その集まり先をつきとめる。
しかし、その人物は、四十七年前にあった太宰の稀覯本を巡る盗難事件から、人を会うのことを拒むようになったと、その娘は語り、盗難事件の顛末を調べて欲しいと栞子に依頼した…

というわけで、その事件から、さらに複雑な人間関係が次々と明らかになるという展開。

---備忘録----
篠川智恵子 栞子母
篠川聖司  栞子祖父←依頼・稀覯本”駆け込み訴え”限定版の捜索

杉尾   虚貝堂主人

杉尾   ロマネスクの会 虚貝堂・杉尾の父
田中嘉雄 田中嘉雄祖父 ロマネスクの会 大輔の祖母と不倫
小谷次郎 ロマネスクの会
富沢博  教授 ”駆け込み訴え”持ち主
五浦絹子 大輔祖母
久我山尚大 栞子の祖父に古書業を教えていた人物

wiki/ビブリア古書堂の事件手帖

一般書 読了一覧

 
ケルトの封印 上 下 ジェームズ・ロリンズ
2014年10月21日 (火) 13:29 | 編集
ケルトの封印 上 (竹書房文庫)
(2014/04/24)
ジェームズ・ロリンズ

ケルトの封印 上 (竹書房文庫)

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BOOKFAN Yahoo!店→ケルトの封印 上/ジェームズ・ロリンズ
BOOKFAN Yahoo!店→ケルトの封印 下/ジェームズ・ロリンズ
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ケルトの封印

ジェームズ・ロリンズ

ヴァチカンのサンピエトロ大聖堂での神父、アフリカ・マリ共和国の難民キャンプでのアメリカ人大学生、アメリカのプリンストン大学での大学教授―三つの大陸で起きた三つの殺人事件には、ある共通点があった。シグマフォースのグレイ・ピアースは、ヴァチカンでの事件でおじが巻き添えになった元恋人レイチェルの依頼でイタリアに飛び、渦巻模様と円環の謎を追う。一方、マリで犠牲になった大学生の父親である上院議員の要請で調査を進めるペインター・クロウは、遺伝子組み換え作物を手がけるノルウェーの企業が事件の裏に存在することを突き止めた。だが、調査を進めるグレイとペインターに、炎と氷の脅威と裏切りの罠が迫る。「ドゥームズデイ・ブックの鍵」を巡り、シグマとギルドとの争奪戦の火ぶたが切って落とされた。
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copyright 2009
The doomsday key

「シグマフォース」シリーズの5巻目
最先端の科学知識と史実を元に構成され、謎を解きながらギルドとの戦いを描くアクションものです。
この巻は、シリーズを読んでいないと話に入り込めない部分が多いので初読を考える方はご注意。
「ドゥームズデイ・ブックの鍵」を求め奔走することになるグレイ。
彼は世界を、ある女性を、救うことができるのか?
キリスト教の下に隠されたケルトの遺跡の謎、遺伝子組み換え食品の恐怖、人口増加問題、種子保存のドゥームズデイ貯蔵庫、蜂群崩壊症候群(ミツバチの謎の失踪)といった事実や科学を織り交ぜ、次々に迫る危機に手に汗の展開です。

『ケルトの封印』という邦題からケルトの魔術的な部分を予想しますが、原題の『The doomsday key』の名のとおり、ドゥームズデイ・ブックを記した11世紀イングランド国王ウィリアムの土地台帳に記された「荒廃した」表記の謎に迫る物語となっているので、ケルト史に触れつつも彫り込みは浅いです。

『マギの聖骨』でのヒロイン・レイチェルの再投入で、セイチャンとグレイとレイチェルという構図がどう転ぶのか…。
綿密な調査と根拠がフィックションにリアリティーを添えてものすごく面白いのに、そこはかとなく漂う三流感は何故なのか、セイチャンとグレイの話がメインになるとどうしても感じてしまう登場人物への、様々な感情への感想はとりあえず横へ。
発火装置のついたクロスボウから、WASPナイフに、シロクマを呼ぶ笛など、謎やアクションの他にも武器ネタも忘れずに入れてくれます。

あらすじ
歴史的史実に関して
十一世紀、イングランド国王ウィリアムは、王国全域の調査を実施するようにとの勅命を下した。調査結果は「Domesday Book(土地台帳)」という名の一冊の長大な書物に編纂された。いまだその調査の謎が多い。
そして、この書物は当時の人々から「Doomsday Book(終末の日の書)」と呼ばれることとなった。

十二世紀、アイルランドカトリックの司祭メル・メドック(後の聖マラキ)は、112名のローマ法王に関する知識を得たという。何より気がかりなのは、聖マラキの予言では、法王ベネディクト16世が予言に記された111番目の法王だという点である。その次の法王で世界は終末を迎えることとなる。

科学的事実に関して
2006年から2008年にかけての「蜂群崩壊症候群」について-割愛-

プロローグ
1086年春 イングランド
ウィリアムから勅命を受けた調査団マーティン・ボーは食料の備蓄があるにも関わらず、餓死者の村を調査する。遺体から出てきたものは…

現在
ヴァチカンの神父マルコが襲われた。叔父が襲われたことでグレイの元恋人レイチェルは彼に助けを求める。
叔父が残した袋に記された模様と中に入っていた小指。グレイがかけつけると、ホテルには拘束されたレイチェルと、1年ぶりとなるセイチャンの姿が…
同じ頃、アフリカの難民キャンプが襲撃された。殺された学生の父親である上院議員は、息子が死ぬ間際に送ったメールの調査を依頼するが、トウモコロシの遺伝子組み替えに隠された秘密が明らかに。それを知った教授は殺され、モンクと新人のジョン・クリードは、真相を追うことに…

二重スパイだと主張したセイチャン。しかし、再びの彼女の裏切りにより、時間との戦いを余儀なくされたグレイは、「ドゥームズデイ・ブックの鍵」を求め、泥炭火災の炎の川を渡り、極寒の荒海を乗り越え、”炎と氷の脅威”の売り文句の通り、ペインターは氷と戦う展開となっております。

ケルトの封印 下 (竹書房文庫)
(2014/04/24)
ジェームズ・ロリンズ

ケルトの封印 下 (竹書房文庫)


ケルトの封印 下 

ジェームズ・ロリンズ

「ドゥームズデイ・ブックの鍵」を探し求めて、グレイたちはウェールズ沖合いのバードジー島を調査する。一方、ペインターはノルウェー北極圏のスヴァールバル諸島にある世界種子貯蔵庫へと乗り込み、ヴィアタス社のCEOイヴァー・カールセンと対峙することとなる。カールセンを追及するペインターだが、すでに破壊の種子は世界各地に拡散しつつあった。「ドゥームズデイ・ブックの鍵」の正体は何か?それは人類にとって癒しなのか、それとも呪いなのか?法王の預言で知られる聖マラキの生涯や、黒い聖母の伝説を手がかりに、グレイたちは最終目的地へと向かう。だが、イングランドの湖水地方、北極圏、ウェールズを経て、グレイたちがたどり着いた「鍵」の在り処は、厳重な警備態勢の敷かれた意外な場所だった…。
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遺伝子組み換えの植物汚染。
事実、遺伝子レベルでの汚染が広がりつつあるなか、ある予感が…
泥炭の中からみつかったミイラ、ヴィアタス研究所で発見された遺体との共通点。イヴァー・カールセンのが上院議員を自分の都合のいいように操っていたのは間違いない。しかし、その目的は何なのか?
ペインターは上院議員の協力を得て、モンクとジョン・クリードを連れ世界食料サミットに参加し、イヴァー・カールセンに近づく。


謎やアクションは『ウバールの悪魔』より面白い。でも、『ロマの血脈』ほどじゃない。それなりに、恐怖感を煽られながら、手に汗の連続で面白かった。
でも、そこはかとなく漂う三流感は何故なのか…
登場人物は、ロマの血脈のモンクがかっこ良かっただけに、女子的に、今回もグレイには…ガッカ…
ここはかっこ良くヒーローには振舞って欲しいものだし、人間くさい部分はほのめかしつつも、読者の想像にまかせたほうがいいと思うのだが、やっぱりグレイは男くさいのだ。
セイチャンとレイチェルの間で、女子的にモヤモヤするのだ。
そんなところが、続刊が気になってしまう罠なのだがヌゥ〜〜!

”男の仕事に終わりはない”そうで…、忙しい所なんだが、ちょっとスリッパで叩いてもいいですか?

-----「シグマフォース」シリーズ------
1.マギの聖骨→アマゾン
2.ナチの亡霊→アマゾン
3.ユダの覚醒 上 下
0.ウバールの悪魔 上 下  シグマフォースシリーズ0
4.ロマの血脈 上 下 
5.ケルトの封印
6.ジェファーソンの密約→アマゾン2014/10/30発売

一般書 読了一覧

続刊出ますッ!


天切り松闇がたり 第五巻 ライムライト 浅田 次郎
2014年06月03日 (火) 13:04 | 編集
天切り松闇がたり 第五巻 ライムライト
(2014/01/24)
浅田 次郎

天切り松闇がたり 第五巻 ライムライト

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天切り松闇がたり
第五巻 ライムライト 

浅田 次郎

五・一五事件の前日に来日した大スター、チャップリンの知られざる暗殺計画とは―粋と仁義を体現する伝説の夜盗たちが、昭和の帝都を駆け抜ける。人気シリーズ、9年ぶりの最新刊。表題作「ライムライト」ほか5編を収録。
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仕立て屋銀次が跡目とまで言った中抜きの名人、細目の安吉。正面切っての押し込み強盗、人呼んで説教寅。玄の前の女掏摸、振袖おこん。俺に天切りの技を教えてくれた、黄不動の栄治。そして百面相の常。まあ、俺なんざァみそっかすの使い走りだが、これだけの芸人が揃えば、かかわらずにおれねえ話しがいくらでもあるのァ当たり前さ。

9年ぶりの新作なら、本の中身の皆様がたも年を経ての闇語り。
時は昭和。震災の焼け跡から復興した帝都東京は、不穏な空気に満ちている。任侠あふれる彼らの男気は、相も変わらずだが、年を重ねたぶんだけ背負った重さを感じさせる短編集。
一巻の頃の若い勢いとは違った、年を経た哀愁や苦さを感じても、カッコつけるかっこよさが素敵です。
ただ、この巻だけで読んでも、キャラに思い入れがしにくいので、ご注意。

あらすじ
●男意気初春義理事
年の末、赤坂署の交番に立つ新米の巡査にある老人が声をかけた。
「坂を登るのも億劫だ。若え衆にサシで話を聞かせるのも悪かねえ」

仕立て屋銀次が牢で亡くなり、細目の安が葬式を仕切ることになったが、親分衆や、警察は色めきたつ…

●月光価千金
ハンサム・ボーイで大金持ち。齢は三つも下。まことのジェントルマンに惚れられてしまった、おこんさんの選択は…

●箱師勘兵衛
掏摸は列車の車内ではしてはならない。車内は箱師と呼ばれる掏摸集団の縄張り。箱師勘兵衛と、50を半ばに西路戦争を今も引きずる寅兄ィの話。

●薔薇窓
田舎から出た娘は、娼婦となり、妾となってしまった。
千代子はどんな時でも、汽車を見送ってくれた先生の言葉に縋った。

●琥珀色の涙
結核の快癒した栄治は35歳。なさぬ仲の父である親方は、ようやく納得のいく仕事をしたと高笑いをした。しかし、それは栄治の実の父の屋敷…

●ライムライト
5.15事件となる犬養毅暗殺にチャップリンの暗殺も計画されているという。
常次郎は、たぶん素顔にちがいないつるりとした白面をもたげて、たぶん地声にちがいない低い声で言った。

「売られた喧嘩は買ってやる」


どの話も、男気とつっぱりに、ホロリとくる
ファンの要望に応えての…といった雰囲気の一冊。松を中心とした新しい展開はない。天切りは一人前になったとはいえ、相変わらず下っ端。
続刊はあるのだろうか?
戦中、戦後の混乱に松はどんな活躍をしたのか、皆様どうなったのか、読みたい。

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政と源 三浦 しをん
2014年05月21日 (水) 12:16 | 編集
政と源
(2013/08/26)
三浦 しをん

政と源

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政と源 

三浦 しをん

東京都墨田区Y町。つまみ簪職人・源二郎の弟子である徹平(元ヤン)の様子がおかしい。どうやら、昔の不良仲間に強請られたためらしい。それを知った源二郎は、幼なじみの国政とともにひと肌脱ぐことにするが―。弟子の徹平と賑やかに暮らす源。妻子と別居しひとり寂しく暮らす国政。ソリが合わないはずなのに、なぜか良いコンビ。そんなふたりが巻き起こす、ハチャメチャで痛快だけど、どこか心温まる人情譚!
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若くして熱烈に愛した妻に先立たれながらも、人生を謳歌するつまみ簪職人・源二郎。
かたや、真面目に銀行員として働きながらも、出て行った妻をはじめ家族に背を向けられた国政としては、ひがまずにはいられない。

コバルトの雑誌で連載されていたものを文庫化。
長年の源二郎の友情を通じて、自分の人生を見つめ直す国政の物語。
いいたいことは、溜め込まず口に出す職人気質・源二郎と、鬱々と考えてしまう真面目な国政とのでこぼこコンビでの掛け合いがとても清々しく、さくっと読める楽しいお話。
挿絵のポップさや、文章量などから、かなり幅広い年齢層に向けての物語であることがうかがわれます。
若い世代には、年を経ることへの憧れと切なさを、年を経た近い世代には、苦い過去への哀愁と若さへのの羨望を、感じることでしょう。 
それぞれの世代で感想は異なると思われますが、三浦しをんらしい、職人気質や、男気のかっこよさなどを堪能してください。
それにしても、あの挿絵は悪くないしカッコイイと思うのだが、爺のBLだと誤解を…(イラスト・円陣闇丸)

あらすじ
「変わらねえよ。昔もいまも、のんびりしたいい町だ」

つまみ簪職人の社会見学に来た小学生に、源二郎はそう微笑みかけた。
戦後の焼け野原から半世紀。変わったにきまっている。

「なぜ、あの子たちに本当のことを言わなかった?」

源二郎は数瞬、国政の目をまっすぐに覗き込んだ。子供のころから変わらない、黒く冴え冴えとした目だ。

「俺の弱さかねえ」

つまみ簪職人・源二郎のところに20歳になる徹平が弟子入りしてからというもの、調子を狂わされっぱなしだ。俺はひがんでいるのだろうか。国政は内心を点検した。
国政の妻は数年前に出て行き、長女一家と暮らしている。妻も、二人の娘も、孫も、国政のところにはとんと顔を出さない。仕事の忙しさを言い訳に、休日も家族とろくに話さず、寝てばかりいた夫であり父だったのだから、あたりまえだ。国政はもう諦めている。がむしゃらに働いたのは家族のためであったのだと言いたくても、相手が逃げだしてしまったあとでは意味がない。
心のどこかに、妻に先立たれ子どももいない源二郎も、自分と同じような境遇なのだからと囁く声があった。
ところが、源二郎は、天涯孤独の身の上なのに、「さびしい老後」をてんで送りそうにない。いつのまにか若い弟子を取って、なんだか楽しそうにしている。
置いて行かれたようなきがする。


冒頭の経緯を紹介。
各章と内容 単行本化にあたり掲載作品に加筆修正されています
1.政と源     弟子の徹平が元不良仲間に脅迫され…
2.幼なじみ無線  ぎっくり腰になった政
3.像を見た日   つまみの技法を使って新しい何かを作りたい弟子
4.花も嵐も    源二郎の妻とのなれそめ
5.平成無責任男  国政は妻を迎えに行くが…
6.Y町の永遠    徹平とマミちゃんの結婚式の仲人を…

結婚式の仲人を国政は引き受けてしまい、出て行った嫁に仲人をしてくれるように頼むために、手紙を書くのです。いままでを振り返り、気持ちを綴る彼の言葉に、ホロリときてしまいました。
でも、”大切な人”どまりなのネ。
これからも続くであろうY町の楽しい彼らの物語が終わって、余韻を残しつつ読了。
ちょっと、しょんぼりしている国政にニマニマしつつ、いまからでも遅くはない!恋愛の基本のデートから始めるのだ!と、転がって応援してみれば、続刊はないかネ?。
楽しかった。

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まほろ駅前狂騒曲 三浦 しをん
2014年05月18日 (日) 14:37 | 編集
まほろ駅前狂騒曲
(2013/10/30)
三浦 しをん

まほろ駅前狂騒曲

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まほろ駅前狂騒曲 

三浦 しをん

いつもの奴らがなぜか集結―?まほろ駅前は大騒ぎ!四歳の女の子「はる」を預かることになった多田と行天。その後なんとバスジャック(?)に巻き込まれることに―。
待望のシリーズ第三弾。
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駅前で無農薬野菜を売りに、うさんくさい団体「HHFA」が幅を利かせることに懸念を感じるまほろ市のヤクザからの依頼で、星はHHFAを調べることに…もちろん面倒なことは便利屋へ…
HHFAを信じた母親に、畑仕事を強制された同級生の裕弥を助けたいと、小学生の由良は多田に相談する。多田は、盆の墓参りのために、行天に裕弥の依頼を託すが…
HHFAの大規模集会を潰したいという星の依頼、横中バスの間引き運転を許すまじ!の妄想老人・岡さんの暴挙!まほろ駅前は大騒ぎの結末は…?

シリーズの完結巻のような話なので、巻を二作読む事をおすすめ。
まほろ駅前多田便利軒 (文春文庫)』では、行天との出会いと過去、彼の便宜婚での血のつながりだけの娘の存在と、子供を亡くし離婚した多田の過去の経緯を。
まほろ駅前番外地 (文春文庫)』では、多田がホの字の喫茶店の女社長の依頼と亡くなった夫との経緯などが描かれます。
過去に傷を抱える彼らの苦悩と旅の終わりの巻き。

あらすじ
行天とはたしかに同級生だった。それが、二年前の正月に偶然再開し、なんとなく事務所に転がり込まれ、居座られて、いまに至る。多田は丸二年のあいだ、素っ頓狂な行天の言動にふりまわされっぱなしだ。当時、妻とのあれこれが尾を引き、多分になげやりになっていた。すべてがどうでもよかった。このごろようやく、本当に前を向いて歩けそうな気がする。明るいもの、あたたかいものを求める自分を、許せそうな気がする。そんな心境の変化が起きたのは、行天の素っ頓狂さに一因があるとも言え、その点では多田も感謝している。しかし、居候が三年目に突入って、いくらなんでも長すぎるだろう。
「何も聞かないで」と行天が願っていることが感じとれて、多田は口をつぐむ。だいたい、三十も超えた大の男が、「親とうまくいかなくなって」だの、「子供が苦手で」だのと、ぐじぐじ悩むものだろうか。
現に、行天はちっとも悩んでいるふうではないのだ。多田が勝手に不穏な陰を感受しているだけだ。
だが、本当にそれでいいのだろうか。
多田は不安になった。存在するかもしれない痛みの核心に触れることなく、見てみぬふりで放っておいていいのか。

「どこまでフリーダムなんだおまえは」


冒頭の経緯。行天から精子提供を受けた元妻である凪子は、突然のアメリカ行きのために、子供”はる”を多田にあずけ、涙の別れをした。マイペースに事を運ばれ、行天に嘘をつくことになったが、はるを一目みただけで、行天は驚き、距離を置こうとする。
女社長の亜沙子と多田の恋が進展しはじめ…

無農薬野菜の怪しい団体と、行天の過去の関係などが明らかに。
行天は、刻み込まれた過去の苦悩を抱えながらも、娘の存在を受け入れる事ができるのか?
駅前での大騒ぎの結末にホッコリの展開です。
こちらも、映画化でしょうか?
おもしろかった。





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まほろ駅前多田便利軒  三浦 しをん
2014年05月15日 (木) 13:05 | 編集
まほろ駅前多田便利軒 (文春文庫)
(2009/01/09)
三浦 しをん

まほろ駅前多田便利軒 (文春文庫)

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まほろ駅前多田便利軒  

三浦 しをん

お困りの節はお電話ください。多田・行天コンビが迅速に解決いたします-。東京のはずれに位置する“まほろ市"。この街の駅前でひっそり営まれる便利屋稼業。今日の依頼人は何をもちこんでくるのか…。
第135回(平成18年度上半期) 直木賞受賞
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三浦 しをんの作品は、何作も読んでいるのに、こちらを読んでいなかった。
”まほろ駅前狂騒曲”おもしろかった!と、旦那くんが楽しそうなので、その巻から読めるか?と聞いたら、知らなくてもいいけれど、前の巻を知っていた方が、より深く彼らを理解できるという当たり前のことを言われ、挙げ句、何故これを読まない!と、なじられた。

行き場のない元クラスメートの男との共同生活で見いだす、BL要素友情のヒューマンドラマ。
切れ役の行天。彼の行動に振り回されながら、多田は過去の結婚と離婚そして、無くなった子供との関係を見つめ直すというストーリー。

感想はいまさらだナ。
文句無く良い。もちろん、続刊が読みたくなる。

まほろ駅前狂騒曲”は、ここから三年。
いまだに居候の行天に笑う。

ちなみに、”政と源”もこれから読むのだが、旦那くんに「コバルトの年寄りのBLか!」と一笑に付され、ムカつく。
コバルトを馬鹿にするなぁ〜〜!

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