本読み隊
本の感想・紹介です 。主にコバルト文庫・角川ビーインズ・ビーズログ文庫・一迅社アイリスなどの少女趣味ライトノベル、ハーレクインなどの海外ロマンスなど、3500冊。★スマホからご覧になる方は「海外ロマンス読了一覧」など一部の記事のスクロールが長くなるの場合、”PC”ボタンでPCに切り替えて見ることをオススメです★
ぼくは明日、昨日のきみとデートする 七月隆文
2016年04月30日 (土) 21:17 | 編集

ぼくは明日、昨日のきみとデートする (宝島社文庫)
2014/8/6
七月 隆文 (著)

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ぼくは明日、昨日のきみとデートする 

七月隆文

京都の美大に通うぼくが一目惚れした女の子。高嶺の花に見えた彼女に意を決して声をかけ、交際にこぎつけた。気配り上手でさびしがりやな彼女には、ぼくが想像もできなかった大きな秘密が隠されていて―。「あなたの未来がわかるって言ったら、どうする?」奇跡の運命で結ばれた二人を描く、甘くせつない恋愛小説。彼女の秘密を知ったとき、きっと最初から読み返したくなる。
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たまには話題のものを。(というか、ローティーンの娘に勧められていつもとは違うものを手にとった次第)
漫画化&映画化で話題の人気小説。
文字を普段読まない方から、ローティーンまで読みやすい文字量の作品です。
時間軸の違う二人が出会い別れるまでを描く切ないラブストーリー。電車で一目惚れをした美大生・”ぼく”の一人称男性視点。
SF要素が入っていますが、細かなくどくどしい説明はあまりなく(逆に言えば物足りなくもあり)、実際の風景や神戸などでの震災や事故などを織り込んであるためにリアリティーを感じます。
ちなみに、ハッピーエンドで終わる話ではない。とはいえ、淡く切ないながらも読後感は後に引きずるようなことはなく、悪くない。

細かなあらすじは割愛。

前半は、電車で一目惚れをした彼の片思いから始まる痒い話。後半は、連絡は電話のみで12時前に家に帰る彼女の秘密が語られ、パラレルワールドで生きる彼女との出会いと残された時間を思い知ることに。

お互いの時間軸と、彼女との関係を考えると切ない展開となる。でも、彼女視点がないぶん彼の観察眼で補いたい所だが、もう少しでぐっときそうなのに、いまいち見えてこない。読者の妄想で補完してくれたまえ。
で、私的な感想では、設定は面白かったけど、文章的にはいまいち。
折角の風景が全然見えてこないし、ヒロインの切ない表情も感じない。出会いの場面でありながら、彼女にとって別れの場面でもあるシーンの彼女の切なさが表現しきれていないのは、もったいない。
(その辺り、映画でどんな表現するのか気になる。)

正直30分で読み終わった。この値段と文字数を考えると文字に慣れた人はちょっとイラッとする。



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王女ベリータ カスティーリアの薔薇 (下)  榛名しおり
2014年10月14日 (火) 17:43 | 編集
王女ベリータ~カスティーリアの薔薇~(下) (講談社X文庫ホワイトハート)
(2013/11/01)
榛名 しおり

王女ベリータ~カスティーリアの薔薇~(下) (講談社X文庫ホワイトハート)

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王女ベリータ 
カスティーリアの薔薇 (下)  

榛名しおり

ベリータは、現国王妃ファナに拉致されそうになった。自分の娘にカスティーリアの王位を継がせるため、無理矢理にでもポルトガルへ嫁がせようというのだ。間一髪でアロンソに救出されたベリータは、束の間の安息を得るため、仲間と共にコルドバに身を寄せる。起死回生の一手として、条件つきで隣国アラゴンの王子との婚姻を提案するベリータだが、心はアロンソへの想いに揺れていた。歴史ロマンの傑作、完結編!
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王女ベリータ カスティーリアの薔薇』に続く下巻です。
(注:すっかりTL化したX文庫の中で、こちらは純然たる乙女ノベル)
世界史に興味をもつ切っ掛けになるようなロマンティックでドラマティックな作品を描く作家さんです。とはいえ、史実などの説明はくどくなく、とても理解しやすいです。
結婚の選択を迫られる姫。騎士として距離を置こうとする苦悩を抱えるアンソロと、彼への気持ちと、義務に揺れる乙女心をたのしんでください。

アンソロの騎士っぷりのジレンマにニマニマしながら、予想外に男前で、器の大きいフェルディナンドに混乱するアンソロと一緒に、混乱して転る。

あらすじ
王妃はこのままベリータをポルトガルに送り、20歳も年上の王の後妻にするつもりだ。
(そんなことになれば、もう二度とアンソロに会えないかもしれない  いや)
ベリータは何度も何度も呼ぼうとした。
はたしてアンソロに声が届いた。
袋ごとアンソロが抱き上げてくれて、身体がふわりと浮いた瞬間、ベリータは心から安堵して身をゆだね、目を閉じた。
ああ、もうこれで大丈夫。
アンソロが来てくれたから、もう大丈夫。
(夢)もっともっといまの夢を見ていたかった。アンソロがそばにいる夢なら、どんな夢でもいいのに。
そして、そんなふうに思う自分に驚いた。
(私、こんなにもアンソロを信じてる)
母から人を信じてはならないとざんざん言われ続け、あれほど人を信じることは危険だと思い込んでいたのに
なのに、アンソロはトレドに向けて発った。
(でも、大司教に連絡をとりたいと言い出したのは、この私だ)
どうして  

上巻での経緯
修道院で暮らすベリータは、騎士アンソロの迎えとともに、弟の死に立ち会った。
国王と反体制派の貴族たちが跡継ぎを巡って争う中、ベリータを旗頭にしようと画策。しかし、戴冠を拒んだ彼女は、異母兄王と協定を結び内戦を終わらせる。
だが、ベリータの結婚相手を巡って、再び国が割れる事態に。
ポルトガル王の実妹である王妃によって、兄王はベリータをポルトガル王に嫁がせるべく逃げ出した彼女を執拗に追いかける。
一方、ベリータはポルトガルの属国になることを阻止するべく、アラゴン王国と婚姻関係を結んで同盟の道を探るが…

大司教と連絡をとり、兄王に先手を打つ方法を探る。アラゴン王国のフェルディナンドと結婚式を披露し、事実上認めてもらうことを計画し、王子を連れてくることをアンソロに頼む。アンソロと離れることに引き裂かれる想いのベリータだが、賢い方の自分との狭間で揺れながら、彼を送り出す。
フェルディナンドと合流し、無事結婚式をしたが、兄王はベリータらが逃げ込んだ教会に火を放ち…
兄王に追いつめられ、死を覚悟する二人の運命は…

おばかな彼女と賢い彼女の二面性のあるヒロインに読者が共感するのは難しいが、そこが彼女の魅力でもある。
窮地をどう乗り切るのか、修道院からの従者ラモンの秘密や、最南端のイスラムの街グラナダ、そして兄王への逆転劇などラストまで目の離せない展開が続きます。
もの凄く感動とか、涙の物語というわけではないが、エンタメ感たっぷりのドラマティックなヒストリカルに一気に引き込まれて楽しかった。
フェルディナンドってば、度量大きすぎだォ。釘刺すことも忘れないし…。アンソロ、今後とも苦しい道のりになりそうだが、どこまでもプラトニックな純愛を捧げて頑張れ!男の純情の生け贄に、喜。

史実など、どの辺りまでフィックションかなど書かれております
榛名しおりHP→http://harunasior.exblog.jp/

昔の作品を、デジタル配信にしてほしいナ。

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昨日の彼は今日の敵! 麻生ミカリ
2014年08月25日 (月) 11:32 | 編集
昨日の彼は今日の敵! (エバーロマンス)
(2014/04/25)
麻生ミカリ

昨日の彼は今日の敵! (エバーロマンス)

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昨日の彼は今日の敵! (エバーロマンス)

麻生ミカリ

―なんで?どうして!?恵花がそう思うのも無理はない。出向先で再会したのは、俺様でイジワルで傲慢で傍若無人、そのくせ優しい元カレの潤だったのだから。別れた七年前に比べ、潤がいっそう洗練されたオトナの男になっていようと、クライアントの副責任者だろうと、恵花には関係ない。自分は与えられた仕事をするだけ!なのに、恵花は潤が気になってしょうがなく、ついぶっきらぼうな態度をとってしまい…。
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恵花と潤は、学生時代に、友人にやっかまれ彼の浮気をつきつけられ破局してしまった
同じ仕事のチームとしての再会は、気まずくて…

前に読んだ作品が、悪くなかったなぁと、久しぶりに手にとってみた
普通だった。
俺様的なぶっきらぼうな彼×美人なのに残念な彼女
お互いの過去の別れる切っ掛けや、気持ちの変化などは丁寧な書き方です。
コールセンターのリアルな描写や仕事へのけじめのある姿勢は好感。
ただ、盛り上がりどころがどこかはっきりしないのは残念。
物語らしいドラマッチクさには欠けるが、恋するOLらしい普通の恋愛をお求めの方にはおすすめ。
ホットなシーンは、巻末にねっちこくない程度なので、そっちを目当で買うと、ハズレ感があるカモ。

あらすじ
  なんで?どうして?
たとえ違う名前で呼ばれていようと間違うはずがない。こんな男はふたりといないのだ。七年ぶりの再会に驚愕する元カノの姿を見て、してやったりとでも言いたげな笑みを浮かべた時点で彼が布忍潤であることしっかり確信していたのだから。
うんざりするほど整った顔立ちも、孤高の王子のように人をよせつけない独特のオーラも、二重のはっきりしたまぶたの下できらめく黒く美しい瞳もあのこころのままだ。
多くの女性を虜にしてしまう、大嫌いで大好きだった潤の笑顔  


冒頭の再会。コールセンターの研修の担当になった恵花の前任者と入れ替わり再会する。
スタッフの研修を手引きしながら、彼らの人間関係まで面倒を見る恵花だが、潤とは気まずさから距離を置いていることをスタッフに気づかれていたことを反省。
スタッフの中には、彼のお見合い相手である専務のお嬢様もいるようで…

仕事を頑張り、美人なのに、華やいだ話もなく、美人なのになんだか残念と言われてしまう恵花。潤との再会で、俺様ぶりを発揮する彼にヤキモキしながら、オフィスラブの展開。
王道な展開なので、特筆すべきところはないが、さくっと楽しく読めた。

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---麻生 ミカリ---
妄想ラジオ
Love me do!
Love me more!
丕緒の鳥 十二国記 小野 不由美
2014年04月28日 (月) 11:01 | 編集
丕緒の鳥 十二国記 (新潮文庫)
(2013/06/26)
小野 不由美

丕緒の鳥 十二国記 (新潮文庫)

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丕緒の鳥
十二国記 

小野 不由美

「希望」を信じて、男は覚悟する。慶国に新王が登極した。即位の礼で行われる「大射」とは、鳥に見立てた陶製の的を射る儀式。陶工である丕緒は、国の理想を表す任の重さに苦慮していた。希望を託した「鳥」は、果たして大空に羽ばたくのだろうか―表題作ほか、己の役割を全うすべく煩悶し、一途に走る名も無き男たちの清廉なる生き様を描く全4編収録。
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かなりおひさしぶりの十二国記シリーズ
書き下ろし2編をふくむ短編集です。
シリーズは全部読みましたが、古いためレビューがないので、他の話に関して記憶が曖昧で、細かい話ができず申し訳ない。
全体的にかなり重いトーンの短編です。
簡単に世界観を説明すると、仙籍に入った官僚や王が治める国。王の人心が傾けば国も傾き、王の崩御で国は荒廃する仕組み。台輔(麒麟)に認められた者のみが王となり、再生がはじまる。
最低限、このことを知っていれば、この短編だけを読んでみようかというチャレンジャーな読者でも面白いと感じます。

今回のどの作品にも共通するのは、王ではなく、王に届かないほど遠い位置にいる人々。下っ端官僚や、虐げられた女性など、国が傾き、崩壊する中で生き、王が立つことに希望を見いだす人々の物語です。
国を憂いながら、自分に何ができるのかという焦燥と、寂寥感。
それでも、自分の気持ちを届けたいという思いが、温かく胸を打ちます。お涙頂戴でも、建国の爽快感があるわけでもない。淡々とした文体ながらも、考えさせられる良い短編です。

ここで、十二国記シリーズを軽く説明。当時講談社X文庫―ホワイトハートから出版されましたが、恋愛要素はありません。
国を憂い王となる主人公達の苦悩や葛藤の物語。
壮大でありながら、一国自体の話は読み切りがほとんどなので、手に取りやすい。
かなり細かく作り込まれた世界観。ファンタジーなのに、国の抱える問題は身近であり、人の心が抱える問題は共感しやすい。
新潮文庫からの再版で少女ノベルという枠を越え世代を越えて愛されている作品。面白いので、未読な方が是非この機会に読んでみてください。

あらすじ
●丕緒の鳥
鳥に見立てた陶製の的を射る儀式「大射」。仙籍に入り300年陶工として数々の名誉を持つ丕緒だが、陶製の的である鵲(カササギ)は民に似ていることに気がついた陶工の丕緒は、荒廃した国を憂い王に民を大切にすることを訴えたかった…

●落照の獄
「お父さまは人殺しになるの?」
幼い娘に問いかけられた柳国の司刑・瑛庚は胸の中に痛みを感じながら、幼い子供を殺した狩獺(シュダツ)という人非人の死刑を執行するか否かを考える…
たった十二銭のために殺したとしか思えない殺害

●青条の蘭(書き下ろし)
男は無言でその枝に視線を向けた。本来なら白いはずの枝先は、方々が錆びたように黒く変じていた。  枯れかけているのだ。
この里は、もはや滅びてしまうのかもしれない。
木が枯れれば、山も崩壊する。里を守り国を守りたい男は王にあるものを届けるために走る…

●風信(書き下ろし)
女は国から出なければならないという布令に背き、生活していた蓮花の村。母と妹は目の前で殺され、蓮花は生き延びた。身を寄せることになった苑囿は、自然を観察しながら暦をつくり天候を考える施設。どこか浮き世離れした人々に、蓮花は何を思うのか…

私としては、『青条の蘭』が一番良かった。
幻想的な風景だが、どこか懐かしい風景。私利私欲に走る悪意の人、男を助ける善意の人。伝えたい想いが誰かに伝わる時、人は感動する。

若い世代の人にこそ、是非一読。




花術師 糸森 環
2014年03月08日 (土) 00:42 | 編集
花術師
(2012/04/21)
糸森 環

花術師

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花術師

糸森 環

リスカは花を媒体としないと魔術を使えない“花術師”。魔術師のあいだでは“砂の使徒”と呼ばれ蔑まれていた。リア皇国の辺鄙な町オスロルで魔力を込めた花びらを売って、細々と暮らしていたリスカは、強盗に襲われボロボロになって森に逃げ込む。そこで傷ついた魔剣を見つけ治癒を施した。翌朝、自宅のベットでリスカが目覚めると、見知らぬ男がいた。彼こそは、伝説の“剣術師”セフォーだった。そのころ皇国内では“死にいたる媚薬”が売られ、被害者が続出していた。リスカとセフォーは、不穏な世界に否応なく巻き込まれていく…。
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リスカは、性別を偽りながら街で魔力を込めた花びらを売って暮らしている。盗賊に店を荒らされ逃げ出したところ、森で、重なり合った死体の山の中に傷ついた魔剣を見つけた。自分の命よりも魔剣に治癒を施したリスカ。
気がつくと、男がリスカを介抱していた。彼は、言語障害 言葉少なに魔剣として眠っていた伝説の“剣術師”セフォーだと語る。

糸森 環デビュー作。作者らしい世界観とヒーローの雰囲気。少女レーベルとは違って、淫靡で、妖艶で、残忍。なのに、ヒロインの絵が色気なさすぎで、かなり残念。なんてこったもったいない。
もちろん、この作品も、ヒロインの理解を越えた言語機能に問題ありな彼。『花神遊戯伝』では、言語が難解すぎて意味不明な彼。『恋と悪魔と黙示録』では、激甘言語で何を求めているのか意味不明な彼。など、妖艶で一癖ある男を描く作者。この作品の彼は、文章の構築ができない単語男の殲滅宣言で、ヒロインと乙女読者をガクガクブルブルさせてくれます。そんな壊れた彼との出会いと、街での事件を通し二人が信頼関係を築くまで。

あらすじ
上質の魔力を持ちながらも詠唱で魔術を発動させられないために、致命的な欠陥があると判断されてしまう。これが、魔術師仲間に”砂の使徒”と蔑称される所以だった。リスカは魔力で性別を変え男として、街で細々と魔力を花びらに込めて売り生活していたが、ある夜、盗賊に店を襲われ森に逃げ込んだ。
切羽詰まった状況で、治癒のための野花を求め藁にもすがる気持ちだった。自分の身から放たれる血の匂いが気持ち悪い。強い強い血の匂い。
強すぎる。強過ぎるのだ。
突然視界が開けたとき、リスカは確かに血の海を見た。
月明かりは美しいものだけではなく、凄惨な景色までもを平等に照らし出す。
修羅の光景の中できらりと光を反射し、死にかけた魔剣をリスカは見つけた。力ある魔剣は主を選ぶという。もったいない。たとえ自分のものにならぬとしても。
なんて夜だろう。
一輪の白い花、クルシアを見つけ、混濁した意識の中で握り締めた魔剣と我が身を見比べた。治癒の魔力を魔剣に施す。回復した剣の美しさに心を奪われる。魔を秘めたるものは、かように甘く、美しい。

「出会うべくして出会う者が現れるときまで、森でゆっくり眠るとよい」

森の中を歩きまわったリスカは気がつくと、自分の寝台にいた。傍には冷酷さに拍車がかかっているような、白づくめの銀色の目の男が。死を覚悟して質問を投げかけることにした…

「あなたに感謝を」

男は、リスカの決死の覚悟などあっさり無視した。「か、感謝?」


伝説の剣術師セフォーとの冒頭の出会いと経緯。言葉足らずの彼にガクガクブルブルのリスカとのすれ違いの出会いから、彼女を主と決めてしまったセフォーの居候生活の始まり。街で腹上死をするほどの媚薬が流行っているという噂の矢先、謎の美女ティーナが媚薬を求め買いに…。しかし、その美女をめぐり、騎士フェイがリスカを劇薬の媚薬を売った罪で投獄されてしまう。
恐怖と拷問で極限状態の彼女のために、騎士も神官も血の海にしてリスカを助けに来たセフォー。しかし、リスカはことの真相を知るために街に戻ろうとする。「私がいつも、あなたを追うと?」

後半は、セフォーと別れ、騎士フェイと行動をともにするリスカ。そして、淫靡で醜悪な現場に踏み込み、媚薬を作った犯人をつきとめるが、フェイとリスカは魔力の罠に捉えられて…

美女ティーナの伯爵への愛の顛末。夫婦間での愛ゆえのすれ違いの凄惨な末路は、凄みのあるお話。
事件の顛末は、読み切り感のあるスッキリとした終わり方だが、邪魔者には死の凶器人間の彼は街で生活できるのか…?、この二人がこの先どうなるのかこれからな雰囲気で、フェイもいい当て馬っぷりを発揮しそうでもっと読みたい。続刊があってもいいのにとは思う。面白かった。

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シュガーラブ―契約上の婚約者 若菜 モモ
2014年03月06日 (木) 12:05 | 編集
シュガーラブ―契約上の婚約者 (ベリーズブックス)
(2012/05)
若菜 モモ

シュガーラブ―契約上の婚約者 (ベリーズブックス)


シュガーラブ
契約上の婚約者 

若菜 モモ

22歳の一般事務職・下山柚葉は、ある日突然、真宮コーポレーションの副社長、27歳の真宮琉聖から自分と偽装婚約の契約をするよう言い渡される。ある事情からその契約を条件つきでのむことにした柚葉だったが、住む世界の違いすぎるふたりに障害は絶えず、さらに柚葉を思いもよらない病魔が襲い…。ハラハラドキドキの偽りラブ。
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真宮琉聖から、偽の婚約をしてほしと頼まれるが、ちょうど弟が事故を起こし、彼との偽装婚約に合意。彼がみせつけたい女性とは…
彼への想いに苦悩する矢先、柚葉は白血病になってしまった…

ポップな表紙に、偽装婚約の裏書きの紹介から、可愛いお話を期待してはいけません。
がっつり闘病ものロマンスの展開で、かなり重いです。
その割にあっさりした文章と、あっさりしたラストで、かなり拍子抜けなお話。アマゾンの評価から期待しただけにガッカリだった。

あらすじ
雨の中、店の入り口をふさいでいた柚葉は、雨の中に押し出された。雨に濡れた彼女を半ば強引に連れ回し、美しく装わせ、ラウンジ・バーでカクテルを目の前に出される。
真宮さんが言っていた”芝居”とはなんだろう…
そんな矢先、モデル風の美しい女性が顔を真っ赤にさせて立っていた。
ひどい別れ方に、自分がもしあの立場だったらと、怒りを感じて立ち上がった。その途端、自分の身体がフワッと浮いたような感じに襲われた。
消えかかった意識の片隅で、二重に見えても、いい男はいい男なんだからと思いながら……。

翌朝、目を覚ますと彼の腕に抱かれていた。挙げ句に、彼の母親にまで挨拶するはめに。戸惑いながら、真宮さんのことが気になりながら毎日をすごしていたある日、会社で呼び出しを受けた。
応接間に向うと、真宮さんから話があるという…

「婚約してほしいんだが」


「契約だから、無論報酬は払う」と言われ、一端は断ったものの、弟が事故を起こし1500万もの金が必要になってしまった…
という冒頭の出会いと経緯。彼の態度に傷つきながらも、婚約者の役を始めた柚葉。菜々美さんは、彼が結婚を考えていた女性。その彼女は他の男と婚約したものの、婚約破棄したという…。演技とはいえ優しくされて幸せを感じていたのに…。いつ契約は終わると告げられるのか…。度重なる貧血と熱に悩まされる柚葉を心配する真宮。彼女を病院に検査に行かせると、白血病だと診断されて…

というわけで、後半は白血病との闘病ロマ。前半で契約結婚も、意地悪な元恋人との関係も終わります。ラストまでベタ甘に甘い彼と、自分に自信のない彼女との結婚の展開。
前半面白くなりそうな雰囲気だったのに、後半微妙だった。死にそうな彼女は不憫だが、この手の話は苦手なだけに、読んでいて苦い。しかも、ラストは安易にハッピーエンドで簡単にまとまってがっくり。
感情移入ができれば素直に感動できるかモ。

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