本読み隊
本の感想・紹介です 。主にコバルト文庫・角川ビーインズ・ビーズログ文庫・一迅社アイリスなどの少女趣味ライトノベル、ハーレクインなどの海外ロマンスなど、3500冊。★スマホからご覧になる方は「海外ロマンス読了一覧」など一部の記事のスクロールが長くなるの場合、”PC”ボタンでPCに切り替えて見ることをオススメです★
鳳凰の婚姻 なつかれ巫女の育てかた 彩本和希
2015年12月06日 (日) 18:49 | 編集

鳳凰の婚姻 なつかれ巫女の育てかた (コバルト文庫)
2015/9/1
彩本 和希 (著),


鳳凰の婚姻 
なつかれ巫女の育てかた 

彩本和希

翡翠村のはずれに、一人で暮らしている藍珠。気持ちをうまく言葉にできない内気な性格だが、動物にはいたく懐かれ、時には意思が通じることも。ある日、見慣れぬ鳥が藍珠の家の屋根にとまったことで、国を守護する「鳳凰君」という名の巫女に選ばれてしまった!強引に連れていかれた都で巫女としての最初の仕事は、「5人の花婿候補から1人を選ぶこと」という驚くべき事実を聞かされて…!?
------------------

ほのぼの系。
幼馴染の隼との再会に嬉しい半面、「鳳凰君」という巫女に選ばれ、皇子の中から”比翼の契約”をする婿を探せと言われて…
個性的な皇子たちに囲まれながらも、気持ちは隼へ…。というトキメキ中華もの。
後半は、二人の間にできたブサイクな鳥を育てるために四苦八苦するのだが、できちゃった婚的な嬉し恥ずかしでムズムズする痒さが大変可愛らしいお話。
なかなか楽しかった。

あらすじ
「お慶び申し上げます。あなたは鳳凰神女の巫女に選ばれました。五鳳の雛を神界より呼び出し、いずれ鳳凰君となるべきお方。あなたはこの国の守護する凰巫とおなりです」
そのまま、うやうやしく拝礼され、藍珠は一瞬気が遠くなった。
鳳凰君といえば、むかし隼に語り聞かせてもらった、神々に等しい力を持つ人ではないか。

藍珠の髪はふわふわとしてまとまりがなく、幼馴染の隼からは”トリの巣”と呼ばれていた。
隼が村にやってきたのは藍珠が5つの時だった。祖父から仲良くしてくれと言われ、夜に一人で泣く隼に、衾をかぶせ二人で”巣穴”にこもった。隼とは七年前に父親が見つかったと別れてしまったけれど、その隼から「鳳凰君」の話を聞いたことがある。
その巫女に突然選ばれ当惑し、悪口にいたたまれない思いをしていると、ある男が追い払ってくれた。
男は無造作に歩を詰めてくる。
不躾なほどじっとこちらを見据える目に既視感をおぼえ、藍珠は眉をよせた。

「ひさしぶりだな、藍珠」

         どちら様?」


冒頭の経緯。五鳳の雛を神界より呼び出すために、皇子の中から夫を選び、二人で愛と信頼関係を育み、雛を育てなければならなくなった藍珠だが、皇子は個性的な人ばかり。
戸惑う藍珠を守るべく、隼が側にいてくれるのは嬉しい。
動物と心を通わせる力のある藍珠は、皇子たちの相談にものり、それなりにお互いを理解しはじめた。そんなある日、藍珠は何者かに狙われ、隼は彼女を守るべく、連れ出すが…

いかがわしいことは何もないのに、二人の間で生まれた雛を前に、婿決定な雰囲気が痒すぎる。
後半の、雛を育てるために二人で一生懸命イチャイチャする辺りも、微笑ましくて笑えた。
まったりした話だが、乙女ノベルらしい痒さが気に入った。

まったくの余談だが、表紙絵の犬の存在感がヒーローを超えているのはいかがなものかと…w
犬は小話的な脇役なのに、リアルな瞳がつぶら過ぎるッ!

彩本 和希 読了一覧

コバルト文庫&オレンジ文庫 読了一覧



姫頭領、百花繚乱! 光さす花の都に結ぶ恋  彩本 和希
2014年06月09日 (月) 15:51 | 編集
姫頭領、百花繚乱! 光さす花の都に結ぶ恋 (コバルト文庫)
(2014/04/01)
彩本 和希

姫頭領、百花繚乱! 光さす花の都に結ぶ恋 (コバルト文庫)

----楽天----

-------

姫頭領、百花繚乱!
光さす花の都に結ぶ恋  

彩本 和希

葵の母、吹雪の過去が明らかになり、衝撃を受けた葵。だが、和狼の存在に救われ、父・幽玄と対決する覚悟を決める。その頃、あちこちで外来種の発生が相次ぎ、対応に追われる葵。その最中、偶然、和狼と見知らぬ女性の密会の現場を目撃してしまう…!動揺を隠しきれない葵に、「あなたには関係ないことだ」と冷たく答える和狼。彼の真意とは…。桜花衆の活躍もこれで見納め、恋の最終巻!!
---------------------

葵の母への執念のために外来種を発生させ、混乱に落とし入れる父・幽玄との対決と、その隠された目的があかされる、最終巻です。
美麗イラストと楽しいテンポで少女小説らしいバトルものとして、悪くなかった。もの凄く感動するとか、切ないトキメキがあるというわけではないが、サクサクと楽しめるお話だった。
ラスト巻で話が重くなるかと思いきや、やっぱり軽いです。細かいことが気になる人には向かない作品

あらすじ
「ぼくが思うに女ができたのかもね」
ぽつりと言った巌次郎に、葵は一瞬言葉につまった。
鬼無桜の異変を誘発している幽玄に警戒している緊張状態のなかで、あの和狼が女遊びに耽るとはとうてい思えない。
ところが、和狼を問いつめると、和狼は懇意にしている女がいると、顔色ひとつ変えずに断言した。

「否定もなにも、俺は事実を言っただけだ。……思いがけず、深い関係になってしまったもので、たびたび本陣を空けることになってしまいました」


冒頭。阿鼻叫喚(主に巌次郎の)騒ぎのあと、和狼のあとをつけ、女に探りをいれる面々。一方で、幽玄をおびき寄せるために、葵の母、吹雪が自ら囮になり、罠を仕掛けることに。
葵は、母や父への複雑な思いを抱えながら、和狼の女性が気になって…


というわけで、女が何者なのか、母と幽玄との再会はどうなるのか、後半の展開は、ヒミツ。割と早くバトルは方がつき、その後の物語のページ数は多い。
女疑惑で、モンモンとしているお話は好きだが、和狼の女性関係の話しはいっそ要らなかった。
幽玄の複雑な動機や母との関係などだけで構成してほしかったナ。
とはいえ、ラブ度はあっぷ。おめでとう。
葵らしい最後で、楽しそうな見開きのカットが嬉しい。
次回作期待してます。

彩本 和希 読了一覧

コバルト文庫 読了一覧
姫頭領、百花繚乱! 忘れ桜と禁じの恋 彩本 和希
2014年03月15日 (土) 13:26 | 編集
姫頭領、百花繚乱! 忘れ桜と禁じの恋 (姫頭領、百花繚乱!シリーズ) (コバルト文庫)
(2014/01/31)
彩本 和希

姫頭領、百花繚乱! 忘れ桜と禁じの恋 (姫頭領、百花繚乱!シリーズ) (コバルト文庫)

---楽天---

------

姫頭領、百花繚乱!
忘れ桜と禁じの恋 

彩本 和希

貴族の姫君に剣豪集団を率いることなどできるはずがないと思われていたが、葵の存在は町の人々にも認識され、桜花衆に対する印象も変わりつつあった。副長の和狼に説教される回数も目に見えて減り、葵もほっとしていたある日、乳姉妹の詩乃が突然、桜花衆を訪ねてくる。その目的とは一体…?時を同じくして、葵の父・幽玄に関する情報がもたらされ…!?衝撃の秘密が明かされる第3巻!
------------

キャラのノリが、わいわいと楽しい剣豪ものの三巻。
この巻も、脇役のボケ話が多く、肝心の本人達の恋話も少ないです。
葵の母と幽玄との関係はラストに少し話しが進展し、4巻へもちこし。
突然尋ねてきた葵の乳姉妹の詩乃と、隊士達の掛け合いや、隊士の一人との幼なじみのかすみの話やら、一癖ある上様やら、女子キャラになりきっている厳次郎など、割とどうでもいい話をどこまで楽しく読めるかで、感想は変わるだろうという話

あらすじ
葵の今いる場所は、桜花衆本陣屋敷の奥殿に面した庭である。
不審者よけに作った罠にかかるのが「今のところ身内だけって、どういうことかしら?」

「この者達は、警備体制が正常に機能しているかどうか、身をもって確認しているだけです。どうかご心配なく」

こめかみをひくつかせながらも、副長は凄みのある低音で答える。
「よう姫さん。今夜はひときわ月の奇麗な晩だねえ」
余裕ぶった表情でそう声をかけるのは、木の枝から荒縄で逆さ吊りにされた、二番隊長の白鳥礼門である。
その傍らで、逆海老固めで宙づりに縛られた、一番隊長の猪熊厳次郎がわめき、さらにその隣では投網と縄でがんじがらめ…(以下割愛)


冒頭。前半は、葵に手を出したい和狼。それを見透かす医師。そんな中、葵の乳姉妹の詩乃が、母の吹雪が幽玄を捕まえるために自分を囮にして欲しいと上様に直訴したという話をきかされる。城でひらかれるお菓子争奪戦のドタバタと、後半は、男所帯で葵を心配する詩乃の悲鳴。隊士の一人との幼なじみのかすみの登場と、恋話。
幽玄が庭に埋めた玉手箱と、それにまつわる話。

彼の中ではモンモンとした挙げ句のチューなのに、彼女は一巻での毒にやられたのだろうくらいにしか思われていない辺り、不憫な…。泣き上戸の彼女を抱いて、我慢の展開などに、ニマニマ。
外野のどうでもいい話は、それなりに楽しいのだが、遅々として話が進まないことに少々物足りなく感じたり。
4巻で話は纏まるようで、楽しみ。

彩本 和希 読了一覧

コバルト文庫 読了一覧
姫頭領、百花繚乱! 恋敵はお奉行様 彩本 和希
2014年03月15日 (土) 00:31 | 編集
姫頭領、百花繚乱! 恋敵はお奉行様 (姫頭領、百花繚乱!シリーズ) (コバルト文庫)
(2013/10/01)
彩本 和希

姫頭領、百花繚乱! 恋敵はお奉行様 (姫頭領、百花繚乱!シリーズ) (コバルト文庫)

---楽天---

------

姫頭領、百花繚乱!
恋敵はお奉行様 

彩本 和希

桜花衆の頭領に就任してから二月あまり―。飛龍葵の存在は隊士たちにも受け入れられ、副長の和狼との仲も当初に比べれば穏やかなものとなりつつあった。そんな折、不穏な噂が流れはじめる。それは、桜花衆が「奉行所」の支配下に入れられ、解体されてしまうというものだ。この春、新しく奉行となった虎牙家の御曹司が葵を見初めたためで、ふたりの縁組みも調えられている、という話もあり!?
---------------

和気あいあいの桜花衆、2巻目です。
ラブはまったく育っていない状態で、恋敵の登場。彼としては、無自覚ながらも、恋敵もどきの登場にやきもきしつつ、自分たちを信頼してくれない彼女の行動に、歯ガミする展開となっております。
恋敵という副題をつけておきながら、恋の話よりは、隊士と彼女の信頼が中心。
ローティーンが楽しめるノリの軽さです。

あらすじ
白鳥の夜這を、副長の和狼が退治しての馬鹿騒ぎ
外来種という有毒の花を狩る剣豪集団に、剣の腕を買われた飛龍葵が桜花衆の頭領に就任し、受け入れられ、ようやく落ち着きまとまりつつある。
そんなある日、謎の恋文をもらった葵。
そして、蒼井龍之介という海軍という設定のお忍びで訪れた上様から、、幽玄の捕縛に協力して欲しいと頼まれる。しかし、幽玄の捕縛に関しては、新任奉行に一任することにしたと話を聞かされる。
桜花衆と奉行所は折り合いが悪いというのに、新任の奉行と協力して幽玄を捉えよとは、これで頭痛が起きないほうがどうかしている。しかも、新任奉行との会談は、にわかにお見合いの様相を呈してきた…
恋文をおくったのは、新任奉行・虎牙で、彼との幼いころを葵は思い出してしまった。


前半のあらすじ。虎牙に頬を染めた彼女に、ヤキモキする和狼。
後半は、外来種を退治しつつも、ついつい一人で頑張りすぎてしまう彼女を、身を挺して守る和狼。彼女が全てを一人で背負ってしまうことを、なんとかしたい彼との展開。

白鳥が和狼をヤキモキさせたり、上様のお忍び姿を細かく書いたりと、脇キャラの話が多い。
幽玄の登場はなし。桜花衆のメンズとのキャラの掛け合いが楽しいと思えるかどうか。キャラのノリだけで展開されるので、ストーリー的に捻りがなくラブも薄く、私としてはちょっと辛かった。
おたがい背中をあずけることを覚えたって話は爽やかで良い。
そんな二人の恋の変化を期待。

彩本 和希 読了一覧

コバルト文庫 読了一覧
姫頭領、百花繚乱! 恋の病と鬼副長 彩本 和希
2013年09月09日 (月) 11:17 | 編集
姫頭領、百花繚乱! 恋の病と鬼副長 (姫頭領、百花繚乱!シリーズ) (コバルト文庫)
(2013/06/01)
彩本 和希

姫頭領、百花繚乱! 恋の病と鬼副長 (姫頭領、百花繚乱!シリーズ) (コバルト文庫)

---楽天---

------

姫頭領、百花繚乱!
恋の病と鬼副長

彩本 和希

名門家の姫でありながら、人並み外れた剣の使い手である葵。彼女は、このたび桜花衆の頭領を任じられた。この陽源の国は長く国を閉ざしていたが、十七年前、他国に開国を迫られた。その際に「外来種」と呼ばれる毒性の植物が持ちこまれ、いまだに人々の暮らしを脅かしているのだ。この外来種の駆除を専門とする、クセ者揃いの剣豪集団に、紅一点、飛びこむことになった葵の運命やいかに…!!
--------------

コバルト総選挙6月刊で『うさぎ姫の薬箱』と争った作品。
総選挙では、『うさぎ姫』のほうが勝利しましたが、続刊でました。
両方読んだ読者としては、どっちもどっちのバタバタした印象の話だったが、『うさぎ姫』のほうが、一本筋が通った話だった。
『姫頭領、百花繚乱!』は、キャラも設定も、飲み込めれば禍々しくも美しい外来種と、楽しい桜花衆の集団の世界観なのだが…
ドタバタしたその場その場のシュチュエーションコメディーで、その次にどうなるの?というワクワク感がないのは辛かった。
シリーズの序章という意味ではキャラ紹介で終わった雰囲気で、悪役のお出ましと同時に逃亡では、尻切れトンボ。今後の展開で面白くなるのか?楽しみにしておきます。

あらすじ
剣が一閃するごとに火を吹くように花が散り、人とは思えぬ軽やかさで娘は飛ぶ。その姿は、さながら剣仙。あるいは、
(天女か?)

一年前、海都台場と呼ばれる浮き島に、恐るべき毒を持つ妖花が大量発生する事件が起きた。花の名は「外来種」といい、この陽源(ヒノモト)の国ではなく、隣国・臥瑠名理阿(ガリューメリア)が17年前の戦いのさいに発芽した毒の花粉をまきちらす生物兵器だった。そんな外来種を散らすことのできるの剣の名を、散華刀という。
一年前の大量発生の時には、葵も紛れ込んで駆除にあたった。その時から、散華姫と呼ばれるようになった葵は、五公の一人である蒼龍公から桜花衆の頭領を任じられた。

「外来種」の毒に強い体質の葵は、これ以上苦しむ人を見たくなかった。もしこの海都から外来種が消えたら母上だって笑顔をとりもどしてくれるかもしれない…

一年前、むせ返るような瘴気の中、和狼は一人の剣士に救われた。その剣士は、まだほんの少女に見えた。あの時の少女が、散華姫とあだなされる飛龍家の姫だということはあとから知った。
その少女が、頭領になった…


前半のゲームみたいなキャラ紹介は、辛かった。ストリーに絡めて登場人物を出してほしかった。桜花衆の頭領になって、みんなにちやほやされて、そんな彼女が気になる副長のジレジレとした雰囲気。
後半も、だからなんだというストリーもなく、みんなで団子を食べたり、外来種の駆除をしたり、騒いだり、わめいたり…物語の伏線上に、謎の僧侶が外来種をばらまいているらしいという情報に右往左往。
彼女の生まれが、この国の人間ではなかったこと、必至に戦っていた理由が山場にきますが、やっと対決で逃げられるという‥
ラストまで、そんな雰囲気でノリツッコミの激しい会話についていけなかったうえに中途半端に終わった。彼女の気持ちの整理も、続刊に持ち越し。
続刊がないと、面白いとか、面白くないとか判断はむずかしい

それにしても、鬼の副長設定は、花粉の毒『絶倫発情花』にやられてぶっとんだナ。ベタな口説き魔になってくれたが、ドキドキ度は今ひとつだった。

ンァ、感想がまとまらない。スマヌ

彩本 和希 読了一覧

コバルト文庫 読了一覧

姫頭領、百花繚乱! 恋敵はお奉行様 (姫頭領、百花繚乱!シリーズ) (コバルト文庫)
(2013/10/01)
彩本 和希

姫頭領、百花繚乱! 恋敵はお奉行様 (姫頭領、百花繚乱!シリーズ) (コバルト文庫)
レディ・スカーレット 令嬢の危険な恋人 彩本和希
2011年10月10日 (月) 15:54 | 編集
レディ・スカーレット 令嬢の危険な恋人 (コバルト文庫)レディ・スカーレット 令嬢の危険な恋人 (コバルト文庫)
(2011/09/01)
彩本 和希

商品詳細を見る


レディ・スカーレット 令嬢の危険な恋人 

彩本 和希

美しい水の都・ウェルベナを統治する父親を持ち、何不自由なく育ったアルディア。だが17歳のある日、父が急死。その上、父が生前に犯した政府への裏切りが発覚したことから、彼女の運命は一転!総督令嬢という身分を失い、財産もすべて没収されたアルディアは、使用人として宮殿に残されることに…。密かに父の汚名を晴らそうとするアルディアだが、ある一人の青年が手を差し伸べてきて…。
-------------
ヴェネツィア辺りを架空の舞台とした異世界ファンタジー。
父の事件の真相を一人探るために、屈辱にまみれながらも一人健気に耐える話で、彼女を陰ながら支えているクロムがとても素敵なお話です。
不器用なクロムの献身の意味を理解しようとしない彼女。
過去の母を亡くした事件から、愛を信じられず、愛されることを期待しないようにする彼女が、切ないです。

あらすじ
アルディア・リゾンは総督令嬢。13歳、一緒に好きな絵画を眺め、彼女の自分の髪を褒めてくれた人。鍵の守護者の自分にしか見えない、パトラシオンが見える不思議な人。
17歳の彼女は、トリクエテルの絵画の中に描かれるトリクエテルを探すクロミウス(クロム)・ハイトミュラー、彼との再会を果たしたと思ったが素知らぬふりをされてしまった。

  あなただけに、お願いにうかがいます。いずれ、また」

父の急死に境遇は一変し、友人サルヴァの侍女になってしまったアルディア。クロムは見せしめの儀式を耐え忍ぶ彼女に怒りを露にし、何もできない自分に苛立つ。
父の無罪の証拠を手に入れたかったアルディアだが、見つかってしまい娼館に連れて行かれそうになるところを逃げ出す。
雨の中、無力感に崩れ落ちる彼女…

「この手に誰も残っていないなら、俺を最後の一人にしてくれ」

父の汚名を晴らす手伝いを任せて欲しいと頼むクロム。
彼女が渡すべき星剣(ステリオン)の持ち主とは…
手がかりを握る財務長官の居場所は…
父が本当に渡したかったものとは…

後半、事件解決へ向け、アルディアが受け継いだ鍵を使う場所を探すため、絵画を巡り謎を解きます。絵画の美しさを感じながらも、彼と二人で鑑賞するは、ドキドキも含んで楽しい。
彼の正体は、なんとなく最初から解ります。
宝石泥棒の汚名まで着せられ、彼に迷惑をかけまいと、巻き込むまいとする彼女は彼を信用しようとせず頑。なにもかも背負い込もうとする彼女を、少々怒らせながら、距離をつめていくクロムにニマニマ。
侍女エレオラの美貌の挿絵に驚き。格好良すぎ。
物語は、彼女視点て進んで行くので、二度読みの際は、最初からアルディア大好きのクロムの言動を注意して読むと、また違って楽しいです。

彩本 和希 読了一覧

コバルト文庫 読了一覧
Powered by . / Copyright ©本読み隊All Rights Reserved→m117117/Template by sukechan.
スポンサードリンク