本読み隊
本の感想・紹介です 。主にコバルト文庫・角川ビーインズ・ビーズログ文庫・一迅社アイリスなどの少女趣味ライトノベル、ハーレクインなどの海外ロマンスなど、3500冊。★スマホからご覧になる方は「海外ロマンス読了一覧」など一部の記事のスクロールが長くなるの場合、”PC”ボタンでPCに切り替えて見ることをオススメです★
恋するシェイクスピア もうひとつのロミオとジュリエット 吉村りりか
2017年01月15日 (日) 16:54 | 編集

恋するシェイクスピア もうひとつのロミオとジュリエット (ビーズログ文庫)
2016/9/15
吉村りりか (著), 椎名 咲月 (イラスト)

---楽天---




恋するシェイクスピア
もうひとつのロミオとジュリエット 

吉村りりか

女の子にモテるが、本当の恋を知らないロミオ。勝気な性格ながら親の庇護にあるジュリエット。そんな二人が運命的に出逢い、恋に落ちた―。けれど二人の家は古くから因縁を持つ仇同士!この恋が許されるはずもないと考えた二人は、ナイショで結婚の契りを交わすが…!?あの名戯曲がラノベで登場!運命に弄ばれたロミオとジュリエットが迎える、もう一つの結末とは?
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ロミオとジュリエットといえば、シェイクスピアを知らなくても、それをモチーフにしたお話や楽曲に触れたことのある方は多いはず。
ロミオとジュリエットは、敵対する家に生まれたために悲劇的な恋となってしまった悲恋の物語。
こちらのシリーズは、シェイクスピアを乙女ノベル的にアレンジして、舞台や文学に興味のないティーンにも親しんでもらおうというコンセプト。
なんとなく知っているけれど、本当はどんな話? そんな疑問に答えてくれる一冊です。
あとがきでは、実際の翻訳との違いなど丁寧に説明してくれていいます。巻末にある参考文献の数も半端じゃない量!
巻頭には、シェイクスピアの専門家「東京大学教授 河合祥一朗」先生からの”おすすめ”のメッセージつき。
ロミジュリはネットでも溢れているし食傷気味だと思ったのに、主人公二人の狂気じみた恋愛から、その結末まで、予想外にディープで面白かった。

あらすじ
争いの音はもう、聞こえない。けれど、この静けさの中に妙な不吉さを感じて、ジュリエットは不安に高まる心臓にそっと手を当てた。
いつかヴェローナの街に救う因縁が、自分の大切な世界を粉々に壊してしまうのではないか。あの怒りがこの塀を乗り越え、自分を呑み込んでしまうのではないか。そんな言い知れぬ不安が、ジュリエットの心を締め付ける。
(どうか、もう争いがおきませんように)


冒頭の経緯。キャピレットとモンタギューが激しい乱闘を起こしていた頃、モンタギュー家の跡取り息子であるロミオは、退屈にため息をついた。
そんな彼を案じた友人のマーキュシオやベンヴォーリオは、ロミオを誘いキャピレット家の仮面舞踏会に忍び込むことに。
そこで、ロミオはある少女を助けて…

そんな二人の恋の行方は…読んでみてね。
狂気に近い二人の恋模様はツッコミどころ満載で、三時間前に夫となった彼を罵るジュリエットのシーンは、原作に近いのか罵り方が変で、ちょっと笑った。
昔この作品に触れたときは、ロミオの行動に怒りすら覚えたのだが、今感じるのは、年若いロミオの行動の青さが、なんとなく歯がゆくて良いわ。
私的には、二人の死で、全ての人が後悔するシーンがぐっとくるね。

安心してください。
悲劇で終わる物語ですが、いちよう作者の創作による乙女ノベルらしいエピローグもついています。悲しい結末は好きではないだけに、ちょっと嬉しい。

→wiki/ロミオとジュリエット

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十二夜 ―身代わり小姓と不機嫌な公爵 恋するシェイクスピア 吉村りりか

十二夜 ―身代わり小姓と不機嫌な公爵― 恋するシェイクスピア (ビーズログ文庫)
2016/10/15
吉村りりか (著), 雲屋 ゆき




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十二夜 ―身代わり小姓と不機嫌な公爵 恋するシェイクスピア 吉村りりか
2017年01月11日 (水) 15:09 | 編集

十二夜 ―身代わり小姓と不機嫌な公爵― 恋するシェイクスピア (ビーズログ文庫)
2016/10/15
吉村りりか (著), 雲屋 ゆき

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恋するシェイクスピア
十二夜 ―身代わり小姓と不機嫌な公爵―

吉村りりか

船旅の最中嵐に遭遇したヴァイオラは、遠く離れた地に漂着。帰る術もなく、女の身で生き抜くためにはと、男装し、オーシーノー公爵に仕えることに。ところがこの男、極端な人嫌い!!初めは戸惑うヴァイオラだったが、本当は不器用なだけの彼に、気づけば恋をしてしまう。そんななか、彼の様子もどこかおかしくて…!?「公爵、私は男、ですよ!?」珠玉の喜劇ラノベ化!
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稀代の劇作家シェイクスピアをラノベ風にアレンジしてみんなに親しんでもらおうというコンセプトのシリーズ。
今回は、”十二夜”。
乙女の心理増量の前半と、恋心入り乱れて大混乱の後半とで構成される楽しいお話。
”シェイクスピアって何?” ”とりあえず、簡単に楽しく知りたい”そんなあなたにオススメの一冊。
あとがきには、ラノベ化にするにあたって気を使った点や、舞台と違い場面転換が容易にはいかない小説での難しさが書かれている。

あらすじ
家を双子の兄とともに飛び出したヴィオラは、船旅の途中で嵐の海に投げ出され、気がつけば船長とともに美しい浜辺で途方にくれていた。
兄を探しに行くにもお金もなく、女一人で荒くれ者のいる船に乗るわけにもいかない。
(となると   
自ら働いて金を稼ぐ必要があった。いずれ帰るにせよ、先立つものがなければどうしようもない。
面倒を避けるためにも伯爵令嬢という身分を隠したままでいたい。
船長に聞いたところ、この土地を治めているのはオーシーノー公爵で、公爵に求婚されているオリヴィア様は兄を亡くしてから一人で泣き暮らしているという。
ヴィオラはまだ見ぬオリヴィアを慕わしく思った。
「私……その方に、お仕えしてみたいわ」
だが、オリヴィアは人を一切館に寄せつけないという。
それなら公爵の家にお仕えするのはどうかと聞くと、公爵は女嫌いだという。

「あっ、じゃあ女でかることを隠して小姓として公爵様にお仕えするのはどうかしら?」


冒頭の経緯。気難しい公爵の小姓となったヴィオラだが、嵐の夜に怯えていると、優しさを見せてくれた。抱き上げられ、息が止まりそうになりながらオーシーノーの肩にしがみつく。
(お願い、オーシーノー様。私の正体に、気づかないで……)

彼に想いを寄せ始めたものの、求婚中のオリヴィアへの使いをすることになってしまった。兄の真似をして公爵の代わりにオリヴィアを誘惑しはじめると、オリヴィアはヴィオラに夢中になってしまい…!?
後半は兄も登場での喜劇の展開。狂言回しの道化も登場して語りが増えるのだが、かなり削ったにしてもやっぱり難しいなキャラだな。
舞台らしい切り替えの速さにこだわらず、小説なら、追い詰められるヴィオラのヒロイズムを盛りまくって、ゆっくり読みたいところかな。
でも、作りすぎるとシェイクスピアじゃなくなるし、難しいね。
面白かった。
今後のシリーズも見守りたい。

https://ja.wikipedia.org/wiki/ウィリアム・シェイクスピア
https://ja.wikipedia.org/wiki/十二夜

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花冠の王国の花嫌い姫3 騎士と掲げるグラジオラス 長月遥
2017年01月05日 (木) 15:56 | 編集

花冠の王国の花嫌い姫3 騎士と掲げるグラジオラス<花冠の王国の花嫌い姫> (ビーズログ文庫)
2016/10/15
長月 遥 (著), まち (イラスト)

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花冠の王国の花嫌い姫3 
騎士と掲げるグラジオラス 

長月遥

花がない極寒の国のイスカ王子と婚約するも、夏季に入り結局引きこもることになった花粉症姫フローレンス。そこに、大砂漠帝国が攻めてきたとの報せが!しかも前線では兄セリスが篭城中だという。イスカと救援に向かうことを決めたフローレンスだが、道中はアレが大蔓延!仕方なくヴェールで顔を隠すのだが!?「俺にも、見せてはくれないのか?」絶対無理です第三弾!
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花粉症姫の嫁ぎ先、極寒の地にも春が!
暖かるなるにつれ辛い症状のフローレンスなのであります。

くしゃみ鼻水による顔面崩壊から始まった物語は、壮大な軍記物へと変貌。
少女小説らしいまわりくどすぎない程度の軍略、善と騎士道精神&お笑い(ヒロイン)に満ちた物語でした。
この巻だけで、大砂漠帝国の侵入による戦はすっきりカタがつくので、爽快感あり。だた、ラブ面はかゆいところはかゆいが、マンネリ化しそうかな。
予想外な物語の変化のしかたに笑いつつ、大砂漠帝国の心意気やイスカ王子のかっこよさに惚れる。

あらすじ
「わたしには分かる。体が、訴えてくるから」
おそらく数日のうちに、部屋に引きこもる日々を送ることになるだろう。
そんなフローレンスの諸症状をイスカは気にしないと言ってくれている。
だが  むしろフローレンスのほうが無理だ。
一体誰が、好ましく思っている異性に無様な姿を晒したいと思うものか。
自ら作ったお菓子を手に、北の庭園でお茶を楽しむ。
お菓子の材料は高価だからこその貴人の趣味だというイスカとアルフルードの言葉で、ラハ・ラドマの財政事情を思い知らされる。忘れていないつもりで、忘れていた。
そんな団欒のなかに、一人の兵士が駆け込んできた。

「オ、騎士橋(オーダーブリッジ)が崩落し、橋周辺が砂漠大帝国によって占領された、という知らせが入りました!」


冒頭の経緯。大砂漠帝国の侵略を騎士団領で防げなければ、西側は侵略される。だが、遠い小国のラハ・ラドマからは見守るしかなく、フローレンスの兄セリスがなにがしかの策は立てているだろうと思われた。しかし、兄セリスは、騎士団領へ物資を運ぶことに成功するが、それはセリスの身をかけた作戦だった。
兄の身を案じ、侵略される人々を案じるフローレンスに、イスカの下した決断とは…

今まで存在感の薄かった兄セリスが大増量で、切れ者であるところを見せてくれます。フローレンスも、この兄にしてこの妹!という目から鼻に抜けるような切れ者ぶりを発揮してくれます。もちろん、南下するので、鼻は大変なことになっていますけどw
残念なのは、花粉の量が多すぎると、ただただ大変なだけで、せっかくの鼻(花粉センサー)の活躍場所がなくなるという、w
楽しかった。

これだけ派手に戦ったら、次はないような気がしますが、次巻はあるようです。
正教会絡みかな?

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花冠の王国の花嫌い姫2 ガーベラの約束 長月遥
2016年12月25日 (日) 15:35 | 編集

花冠の王国の花嫌い姫2 ガーベラの約束 電子DX版<花冠の王国の花嫌い姫> (ビーズログ文庫)
2016/6/15
長月 遥 (著), まち (イラスト)

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花冠の王国の花嫌い姫2 
ガーベラの約束

長月 遥

アレルギー体質のため花が少ないラハ・ラドマ国、イスカ王子の元に嫁いだフローレンス。そこに彼の弟セクトが帰国。しかも弟は、ラハ・ラドマ建国時から深い因縁のある正教会の聖職者を連れていた。胡散臭い聖職者の動向に疑念を抱くフローレンスだが、彼の存在が兄弟喧嘩を巻き起こし!?(おかしい…。残念体質が微妙に役立ってる気がす…)花粉症姫大奮闘続編!
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花粉のアレルギー体質から逃れるために、『花冠の王国』から植物の少ない不毛の地とされる小国ラハ・ラドマへ嫁いだフローレンスなのだけれど、大国から嫁いだ花嫁に周辺各国は、ざわざわ…。

弟と、謎の聖職者の登場で、
傭兵で身をたてていた小国の建国から、イスカの国に対する思いまで、一巻にはなかった設定も盛り込まれ、花アレルギーを周囲に隠したい姫のドタバタした雰囲気だけではなく、思惑も絡み始めて面白くなってきた。
さらわれたフローレンスを助けるために奮闘する姿はかっこよかった。(奇抜なヒロイン以外は、わかりやすい展開。あくまでロウティーンの読み物であることをお忘れなく)

あらすじ
イスカはフローレンスの、花アレルギー体質によって現れる醜態を笑わなかった。それは彼が、人が傷つくことを絶対にしない、優しい人だから。
当たり前のように、フローレンスが隠したいと思えば守ってくれるし、困っていればてを差し伸べてくれる。
好ましい人だ。花から逃げるためだけに望んだ婚約者が好人物であったことは、本当に幸運だと思っている。
イスカに好意を抱いているのは間違いないのだが  最近少し、彼の顔が見づらい。イスカの美貌は対面するだけで妙な緊張を生んでくれるのだが、それだけではなく。

「……いや、そんなに構えなくても、貴女に危害を加えるつもはないぞ?」

「そ、そのような心配はしておりませんわ」
(最近のわたしはおかしいわっ)


冒頭の経緯。弟セクトの帰国を喜ぶイスカ。だが、弟は帰国早々招待したい友人がいるという。ラハ・ラドマ国とは壊滅的な関係にある正教会側の人間だというのだ。セクトの友人を歓迎することが、奴隷解放宣言から独立したラハ・ラドマ国を一方的に忌み嫌う正教会との関係改善の小さな一歩となるのか?
だがフローレンスには、正五位神官のハイヴィス・クライメル卿の笑顔が表面的に感じられて…

というわけで、謎の神官の思惑がからみつつ、フローレンスとイスカのほのぼのカップルを愛でるという展開。
後半はバトル色多め。

どうでもいい話だが、表紙絵の二頭身フローレンスが可愛くて、脳内でずっと二頭身モードだった。もちろん、雪玉のシーンも。ナイスアシスト。3巻目も楽しみにしております。

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続刊でました。
花冠の王国の花嫌い姫3 騎士と掲げるグラジオラス<花冠の王国の花嫌い姫> (ビーズログ文庫)




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わけあり商人の皇宮録 想いは遙か、海の果てまでお届けします 九月文
2016年11月02日 (水) 18:34 | 編集

わけあり商人の皇宮録 ~想いは遙か、海の果てまでお届けします~ (ビーズログ文庫)
2016/5/14
九月 文 (著), すがはら 竜 (イラスト)

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わけあり商人の皇宮録
想いは遙か、海の果てまでお届けします

九月 文

男装して皇宮御用達商人として活躍するマィヤ。常に側にはお目付け役のサフィードがいるのだが、彼は買い付けの旅へ…ところが、どこかいつもと違う気がする!不安を隠しきれないマィヤに、その時サフィードの祖国であるファルナスで内戦が起きるかもしれないという情報が!!何も言わず旅立ったサフィードを追いかけ、ついに彼の過去を知ったマィヤは―!?
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この巻でラストです。3巻でスッキリとまとまってくれます。ヒロインが商魂たくましい設定や、各国から集めた男後宮での奇を狙ったスタートで、さらに話が大きくなって、どんなふうに着地するのかと心配していたのだが、思いのほか面白かった。
目の前で彼との差をまざまざと見せつけられてどっぷり落ち込んでも、素晴らしい商魂で見事に彼の力になるヒロインの根性は清々しかった。
ラブ面も、いままで薄かっただけに、余裕のないサフィードがいい感じだった。ヒロインの乙女的な成長がもう少し欲しいと思わなくもないが、元気で明るくて良い子だった。

あらすじ
「えっ、サフィードはもう行っちゃったの!?」
旅の行きと帰りは必ず挨拶、それがマィヤ家の決まりごとだったのに。
さらにマィヤは皇宮でヴァルディアで内乱が始まったと聞かされた。
10年前の内乱で殺された大公一家の中で、生き延びた公子を旗頭に祖国奪還の兵を挙げたというのだ。
ファルナスはサフィードが生まれた国だ。今回のサフィードの急な出立とファルナスでの蜂起、とても無関係とは思えない。
(まさか祖国奪還の戦にくわわるつもり……?)
  <公子>
(公子だなんてまさかそんな、ご大層な人じゃ)
ない  とはいえない。
そんな時、父さまが大船を購入して帰ってきた。サフィードなら…と思いかけてマィヤははたと我に帰った。
  サフィードは、いない。
(もし本当に公子だっていうならもう一生このまま……?)

「父さま!わたしも船に乗せて!」


冒頭の経緯。少年姿でサフィードの元へ会いに行ったマィヤだが、サフィードの口から真実を教えられたものの、帰れと言われてしまう。しかし、次の船は半月後。マィヤは側近のオレス預かりとなり、場内の掃除を始めだした。
だが、サフィードのもとへ元婚約者イリスが、ヴァルディア特使として現れ、二人の親密さを目の当たりにすることに…。

そのあたりで、ぼっこり凹んでも、素晴らしい商魂でたくましく生きてくれます。サーフィドをどれだけ助けるのか、その手腕に最後には後光がさして見えていたようで、笑った。
物語のスタート時は、王子がわらわらといて混沌としていただけに、3巻で終わると思っていなかったのだが、スッキリまとまってハッピーエンドで嬉しい。
楽しかった。

政治的に一商人に権力が肩入れするというのは、どうかな?経済と政治は切り離すべきだ…などという大人のうんちくは横へ置く。

九月文 読了一覧

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空と鏡界の守護者 3  小椋 春歌
2016年09月29日 (木) 14:30 | 編集

空と鏡界の守護者 3 (ビーズログ文庫)
2016/5/14
小椋 春歌 (著), ホームラン・拳 (イラスト)

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空と鏡界の守護者 3  

小椋 春歌

エリルとリトの友人ターニアとユークが、精霊祭に現れた魔物を倒した後昏倒。なかなか目覚めない二人を心配するエリルだが、そこにユークの親類らしき女性がやってくる。やたら学園の内情に詳しく、リトとしか連祷できないエリルに興味津々な彼女は、突然ターニアの抱える秘密を告げてきて!?憧れの女に年下男子の想いは届くのか!?―全ての謎が明かされる最終巻!
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ラスト巻です。
壮大な話を一気にまとめたボリューム感。
物語は学園から精霊王が結界を張った300年前以来の大きな問題に変化。エリルの使命や大きすぎる力の謎や魔物に関してが明らかになりつつ、友人ターニアとの友情が大きなウエイトを占めます。
1・2巻で楽しかった年下男子とのラブコメ要素はほとんど消え去り、リトとの関係はかなり横に置いてきぼりにされたのは残念だが、仲間とともにエリルの成長する姿は、スッキリする読後感だった。

あらすじ
連禱はよく”掛け合わせる”と表現されるように、乗法の術だ。
そのため、連禱できない人間はそのことを悟られないよう、一人で倍以上の力を出して皆を欺くしかなくなるのだ。

ユークのように。

ターニアと東の森で連禱したときのことは、今でもさまざまと思い出せる。
結果、あの激しい嵐と異種を倒すほどの落雷となった。
(……そうだ、俺だけじゃない……!)

「ターニア先輩。あなたは連禱ができないんですね?」


冒頭の経緯。魔物を倒したターニアとユークはその力を思い出し、お互いが連禱できない事実を明らかにし、ターニアはユークがジェーン・グリンダ研究所から送られてきたことを指摘し、ユークはターニアの出生について保護されたのではと指摘すると、ターニアは明らかに動揺する。
事実、ユークを送り込んだルーシー・グリンダが現れ、異種の核についてパンティアとの協力を求めてきて…。

ターニアの重い過去が明らかになり、ターニアは許されない過去に押しつぶされそうに。
一方で、連禱できない者が明らかになったことでエリルと連禱できるのかが、ポイントになってくる。
ユークはグリンダ出現で動揺しまくり、ターニアもグリンダに追い詰められ半狂乱。そんな二人を、エリルとリトがどうやって助けるのかが読みどころ。
仲間も混ぜての壮大なストーリーのラストになって、ちょっと驚きだった。
子犬はしょせん子犬のままだったあたり、ちょっと残念な気がしなくもない。最後は男らしいここぞというところをメインにもってきてほしかったナ。笑えるけど。
ラストの学園を卒業して守護者となった彼らの晴れやかな笑顔が良いです。

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