本読み隊
本の感想・紹介です 。主にコバルト文庫・角川ビーインズ・ビーズログ文庫・一迅社アイリスなどの少女趣味ライトノベル、ハーレクインなどの海外ロマンスなど、3500冊。★スマホからご覧になる方は「海外ロマンス読了一覧」など一部の記事のスクロールが長くなるの場合、”PC”ボタンでPCに切り替えて見ることをオススメです★
薔薇は王宮に咲く 黒き騎士と裏切りのくちづけ  岐川 新
2014年05月19日 (月) 12:20 | 編集
薔薇は王宮に咲く  黒き騎士と裏切りのくちづけ (角川ビーンズ文庫)
(2014/01/31)
岐川 新

薔薇は王宮に咲く 黒き騎士と裏切りのくちづけ (角川ビーンズ文庫)

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薔薇は王宮に咲く
黒き騎士と裏切りのくちづけ  

岐川 新

「おまえは私のものだろう?」。後継者問題で混乱するロワール王国。騎士に憧れ、黒鷹騎士団副団長アルベールのもとで、剣の腕を磨くブノワ男爵の令嬢リリアーヌは、彼が王位継承候補者エドワールの殺害を企んでいることに気づく。驚いたリリアーヌはエドワールを助け、彼の義弟で凄腕の青年貴族レオンと共にアルベールと戦う決意をするが!?「俺がいる。それを忘れるな」。命をかけた運命のトリニティ・ラブロマン、開幕!!
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岐川新さんの作品の新シリーズ。
この作者の傾向として、彼女に想いを寄せる男の間で恋心に揺れながら、自分の道をみつけていくという、つやっぽいラブロマンスになると思う。しかし、ヒロインが暴走傾向にあることを念頭に。
恋した男への気持ちに無自覚なうえに、(別の意味で)大切な男を止めたいと無軌道につっ走る彼女の行動をどこまで寛容に見守ることができるかが、読者に要求される。
その辺りを気にしない人ならば、強引な男との汁っぽいつやっぽい展開にドキドキしながら楽しめるだろうと思う。

今回の絵師は、”くまの柚子”さん。『赤き月の廻るころ』を思わせる”凪かすみ”さん的な雰囲気の絵でいつものポップな絵と違い、素敵男子が色っぽく描かれております。

あらすじ
「鍛錬場を出たら、おまえと私は部下と上官ではない」
そうだろ?と薄く微笑んだルイス副団長  もとい、アルベールはリリアーヌの頬をゆっくりとなでた。ついで、彼女の頬にかかったストロベリーブロンドの髪を一房すくいあげると、軽く口づけを落とす。
この地において、代々騎士団を任されているブノワ男爵家の娘として、国を負う騎士達の纏う黒は彼女の誇りであり  憧れでもあった。
鍛錬場で剣を振るうたびに、『所詮、お嬢様のお遊び』だと告げられながらも、努力する。アルベールに師事して八年。年を経るにつれて、憧れ以上のものになったリリアーヌの想いに、アルベールが応えてくれてから、さほど時がたっているわけではない。こうした触れあいにはどきどきが先にたち、いまだに慣れなかった。

アルベールとリリアーヌは、団長である父に呼び出され、世継ぎのいない国王は病床にあり、世継ぎ候補を決めることになったと告げられる。オルデンの第二王子の候補もあるが、国がオルデンに渡りかねない。他の候補として、陛下の庶子フェルディナンド辺境伯の息子エドワール・ヴァレリーの名がある。しかし、エドワール本人は王都入りするにあたり、護衛はいらないと申し出があったという。
護衛として同行したい、自分の力量不足といわれたくないという胸のくすぶりに、アルベールの寄宿舎へ足を向けると、不穏な相談を立ち聞きしてしまった。
アルベールの声で、「道中、襲撃にみせかけて亡き者にすればすむ話しだ」と…
どういう、こと……?しかも、気づいてて聞かせた。
八年待って回ってきた好機だと言う。
「八、年?……って」

「……だれ、なの?」

「ひどい言われようだ。自分の恋人の顔も見忘れたのかリリー」


冒頭の経緯。一緒に来いというアルベールの誘いを蹴り、彼の行動を阻止すべく、リリアーヌはフェルディナンド辺境伯の息子エドワールを迎えに行く。従者のレオンと火花を散しつつ、度重なる襲撃の末に、協力関係を作り上げるが、アルベールへの複雑な想いに揺れるという展開。

そして、案の定、王子様は◯◯◯という分かりやすいストーリー。
テンポよく話しが進むので、飽きずに一気に読める楽しさはある。出会いと布石の巻きといったところで、この巻だけでは物足りないが、今後、リリーは自分の物だと主張するアルベールと、不穏な動きのオルデンの第二王子。そして、レオンの一本気な気質がどのように展開するのか、楽しみな作品。

しかし、ファンの方には申し訳ないが、わたしとしては、この作者の作品を今後読むのか微妙。続刊で、アルベールの行動をどうにかしようと、ふらふらする彼女の行動が気に入らなくなるのが予測できるのだ。
つつましやかな方が好きなので、強引男子の言葉攻めとキス攻撃を安易に受け止める傾向のヒロインがどうにも性に合わず、イラっとしてしまうのもつらい。
続刊どうしようぅ…

岐川新 読了一覧

角川ビーインズ文庫 読了一覧
蒼の狼は華を愛でる 虹色の誓約 岐川 新
2013年06月10日 (月) 15:10 | 編集
蒼の狼は華を愛でる  虹色の誓約 (角川ビーンズ文庫)
(2013/02/28)
岐川 新

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蒼の狼は華を愛でる
虹色の誓約 

岐川 新

第二皇子・利祥への恋心を封印した珪華。『救い手』として国のため祈りをこめて宝笛を吹くが、風は甦らず動揺する。おなじ頃、利佑はある人物と手を組み、秘かに帝位奪還に向けて動きだしていた。最悪の方向へ向かう中、利祥に正式に求婚された珪華だったが、利佑と交わした契約のせいで頷く事ができず!?「灯りを、消して」「…この目で、おまえは俺のものだとたしかめたい」二人が身も心も結ばれる感動の最終巻。
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結局、面白かったのは、やっぱり一巻だけだった。
全体的に物足りなさを感じながら、最後まで読了しました。
前の巻から一気に読了するのをおすすめ。
(間をあけて失敗した)
濡れ場のシーンは、角川ビーンズ文庫らしい部分までですが、作者らしい汁っぽさありです。
佑との約束を守ろうとする彼女に、またもやイライラさせられつつ、再び佑の登場で荒れるラスト巻。
恩師の息子 景舜の企みと対決。

短編つき。
『願いごとにはご用心』

あらすじ
……老師?
夢の中の老師と目があった気がしたのだ。たとえ夢でも会えた懐かしさと、夢でしかない寂しさが溢れ出すのを拭いながら、緩く膝をかかえた。
意味もなく現れたとは思えない。
やっぱり……景舜のこと、よね

宝剣と宝笛をそろえ、宝笛を奏でてみようということになった。『救いの手』として頑張ると約束はできるが、佑との約束から、利祥を避けることしかできない彼女。

  兄との間に、何があった?」

問いつめようとする彼の行動…
触れ合う熱に、肌をくすぐる行きに、戦慄きが止まらない。
儚い抵抗に、いらだっている彼。
ところが、儀式に失敗した珪華
しかも、『後宮』には一族の娘が送り込まれ、後ろ盾もない平民の娘だと、曖昧な立場を自覚されられてしまった…
そんな彼女に、佑からの呼び出し。

「あの時とは状況が変わった」


というわけで、佑 再び。ラストまで謎な男でしたが、いい人でした。なので、佑が目立ってしまって、肝心の利祥を一度もかっこいいと思わないまま終わった。爆
無駄にエロさを散りばめたシリーズだったが、心理的な踏み込みが足りず、状況描写が多く展開は劇的だが、乙女のイジイジ鬱々とした、トキメキに戸惑う姿が好みな私としては、物足りないお話だった。
こんなに岐川 新の作品を読んでいるのに、毎度、面白いと思うのは最初だけだ。
なっ…ちがッ‥…!の中途半端会話は多く、苛つく。彼女の無駄な無鉄砲さにも苛つく。そんなふうに読者として感情を揺さぶられているということは、ある意味小説として成功しているのだろうか?
そんなこと思っ…なっ…ちが…っ!…?
毎度愚痴になってしまって申し訳ない。

岐川新 読了一覧

角川ビーインズ文庫 読了一覧
蒼の狼は華を愛でる 危険な求愛者 岐川 新
2013年01月21日 (月) 14:30 | 編集
蒼の狼は華を愛でる    危険な求愛者 (角川ビーンズ文庫)
(2012/11/30)
岐川 新

蒼の狼は華を愛でる 危険な求愛者 (角川ビーンズ文庫)

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蒼の狼は華を愛でる
危険な求愛者 

岐川 新

最愛の老師を殺した人物が利祥だとわかりつつも、珪華はいまだ彼への想いを封印できぬままだった。困惑する珪華に、元皇帝の利佑は「利祥に手出ししないかわりに、お前は彼のものにはなるな」と契約を持ちかけ、条件を呑んでしまう。さらに珪華は、老師の息子で幼なじみの景舜と出会い、運命に飲み込まれ!?「俺にはお前が必要だ」秘められた利祥の想いと、危険な独占欲が暴走する、危険なラブ大増量の第3弾。
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爽やかさのかけらもない乙女ノベルになってきましたナ
年齢的に上の読者層をターゲットにしている割には、ストーリーに深みが足りなくて、物足りないと思いながら、ふらふらと足元のおぼつかない娘にイライラしながら、それでも、彼に信頼を寄せ戻って行くであろう彼女の行く末を見守ってしまう罠。
次巻でラストだそうで、ダラダラと10巻くらいまで続くのかと思っていただけに、予想外ながらも、利佑との約束にどう対応するのか?次巻が気になるラストへの布石の巻です。

あらすじ
恩師である老師(葵玄陽)を殺したのは、祥かもしれない。
老師の死に際に立つ祥の姿を見た者がいると、佑に告げられた珪華。祥に利用されたことに傷つくと同時に、勝負に負け潔く玉座を明け渡す佑に珪華は、佑なりに国を憂いていたことを知り理解を深めた。
あれがいなければ、お前は私のものになったとかと、佑に聞かれれば、そんなことはないと否定する言葉は出ず、出会うこともなかったと、佑の手をとることは考えられないように、あったかもしれない別の道もまた、思い描けない。

「珪華  心はやらぬというのなら、代わりに一つ約をよこせ」

傲慢な手で耳朶に突き刺された金の玉を連ねた耳飾り。忘れるなと、涼しげな揺れる音が脳裏に刻み込むような感覚を覚えさせた。

少年の姿でうろつく彼女は、町の噂で南都・殷陽でもう一人『救いの手』が現れたと耳にした。真偽を一人確かめようとする彼女の前に、祥の腹心の部下 雷牙が助けに現われ、勝手についていくと言い出した。
旅を初めて数日、肩肘張っていた彼女を盗賊から雷牙が守ってくれていたことを知る。
必要以上のことを口にしてくれない祥への不満、やり場のなさを聞いてくれる雷牙。
南都・殷陽で、宝玉を返して欲しいとうったえる少年を助けた彼女。事情を聞くとともに、少年の身に危険が及ぶことを注意するが、珪華も狙われてしまった…


ということで、後半は、追われた彼女を助けた祥との再会と、老師(葵玄陽)の息子との再会。さらわれた少年の救出と、『救いの手』の噂の真偽は?の展開。

レロレロしたチュ〜はいいから、心理描写は?と突っ込み。彼女が何を考えているのか、今ひとつ理解できないまま、佑との約束に縛られている状態が、解せない。その辺も、ラスト巻で氷解するのか?
前のシリーズのが、まだ乙女のトキメキやキュンにもっと踏み込んで書いていたナ。
佑と接近した玄陽の息子。佑は何を考えているのか?善か悪かでは割り切れない彼の人物像と、玄陽の息子の企み、笛の行方と、恋の行方に注目。
それにしても、痣を消すのに、キスを散らしったって、ストリー的に意味なかったゾ〜〜。無駄にエロいだけだったナ。やはり、二人の絡みというのは、ロマンスであって、心理的駆け引きや葛藤、二人が乗り越えた末に見えてくる何かであったりするものを求めているのだヨ、わかルかネ〜(このヘン語り出すと止まらなので撤収)

岐川新 読了一覧

角川ビーインズ文庫 読了一覧
蒼の狼は華を愛でる 宿敵は想い人 岐川 新
2012年11月09日 (金) 23:15 | 編集
蒼の狼は華を愛でる  宿敵は想い人 (角川ビーンズ文庫)
(2012/08/31)
岐川 新

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蒼の狼は華を愛でる

宿敵は想い人 

岐川 新

「幽鬼騒動を解決すれば望むものをやる、負ければ皇后になれ」と皇帝・佑に勝ち目のない賭を持ち出された珪華。珪華は養い親の過去を知りたいという自らの望みよりも、平和をもたらす宝剣を取り戻すべく、条件を呑んで再び後宮へ!一方珪華に想いを寄せる皇帝の弟・祥の衝撃の過去も明るみになり―!?「…おまえが、好きだ」「あなたを許せない」禁断の運命が激しく交差する中華後宮ラブ、待望の第2巻。
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オイオイ一巻と構成が一緒じゃナイですカ?
というか、岐川 新さんの作品はみんな同じだと…(今更遠い目)
というわけで、今回も、ムダに天然娘が男を煽って、半ば肉食獣的な強引な誘惑を回避しつつ、今回も天然娘らしく無謀な行動を前回 同様 皇帝 佑のもとに転がり込んで罠にハマル、でじゃぶ状態でス。
もちろん、多少進展しました。
あぁ、汁っぽい絵 艶っぽい絵が、乙女なトキメキから かけ離れているッ!と、感じても、ハーレクインみたいなもんだと、……なんか違うケド…
テンション上げていきましょう!(頑張れ自分!…?)
佑と祥どちらからも、色っぽく迫られて、ドキドキな展開です。
宝笛に触発されて、宝剣が笛を求めているようです。笛が鳴ると現れる白い影の正体を突き止めると無謀な賭けにでた珪華、それを心配する祥の図です。祥に対しての気持ちが大きく変化。
二人の気持ちが寄り添うと同時に、ラストでは引き離され次巻が気になるという、破廉恥なうえに、イヤラシイ設計。(決して嫌いな作品ではないのですヨ。)

あらすじ
危ないところを、祥に助けられ彼のともに賓客扱いで滞在する珪華。彼女を心配するあまり何も教えようとしない祥とすれ違う。
気持ちを持て余した珪華は屋敷を抜け出した際何者かに、紙面を忍ばされていた…

『笛を預かっている。葵玄陽について知りたくはないか』

彼女の恩師である老師(葵玄陽)の最後に残してくれた笛を取り戻したかった。そして、彼の死を未だ悼む彼女は老師について知りたかった。再び佑のもとを訪れる珪華。
賭けを持ち出した佑。笛の音とともに現れる白い影の正体を冬至までに探ること。彼女が勝てば、葵玄陽のことを教え、負けたら皇后になること…

「その口から、私を好きだと囀(さえず)らせてみたくなった」

性悪男に思い知らせてやるんだと胸に刻みこみ、少年姿になり 佑の侍僮として彼女は調査をはじめる…
彼女が勝手に抜け出し、皇城にいることに怒気を隠せない祥

「黙っていなくなるくらいなら、巻き込めばいいと言ったんだ」

協力関係を結んだ二人は、白い影を追う。
正体に予測をつけ、追求した先は罠だった…
彼を救うためには…


迷言に磨きがかかってますヨ。
前半、祥が彼女を必要とする理由が気になってしかたのない珪華です。その辺りのすれ違いに、ニマニマしながら、後半の思った通りのピンチと、彼を救うためにとる彼女の行動も予定調和ですが、テンポよく緊張感あって面白かった。散々男を生殺しにしてくれる珪華ですが、ああ、読者も生殺しの終わり方。なんでそっちに行くかなぁと、さらにヒロインにイライラしながら、いくら読後の感想でラストのネタバレしないように気を使っても、タイトルでバレバレじゃないか!とさらにイライラと、しかしそんなふうに、感情をゆさぶられるのは嫌いじゃない。続刊きになりまス。

岐川新 読了一覧

角川ビーインズ文庫 読了一覧

蒼の狼は華を愛でる    危険な求愛者 (角川ビーンズ文庫)
(2012/11/30)
岐川 新

蒼の狼は華を愛でる 危険な求愛者 (角川ビーンズ文庫)
蒼の狼は華を愛でるはじまりの音色 岐川 新
2012年08月24日 (金) 15:40 | 編集
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(2012/05/31)
岐川 新

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蒼の狼は華を愛でる
はじまりの音色 

岐川 新

「お前は自覚すべきだ。煽られればその気になる、男の性をな」老師の敵を討つべく王宮に乗りこんだ少女・珪華は血にまみれた武将・天狼と鉢合わせる。美しい双眸の奥に冷たい光を湛え「命惜しくば後宮の潜入捜査に協力しろ」と迫る天狼と、互いの利益のために契約を結んだ珪華。だが、彼女を待っていたのは暴政を振るう今上帝・佑で―!?陰謀・策略が交錯する激動の時代。運命に翻弄される少女の、中華後宮ラブロマン。
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無垢で無知で無謀なヒロイン珪華。彼女を利用しながらも、そんな彼女の魅力に惹かれ、彼女の暴走を危ぶむ武将・天狼と関係。皇宮にある笛を吹くことが願いの彼女と、宝珠のありかを探りたい天狼の利害が一致し、珪華は今上帝・佑に近づくが…というお話。
相変わらず、つやっぽい文章は健在。周防 佑未さんのイラストが拍車をかけてくれます。ヒーローも、ボーイというよりはガイ。男の色気たっぷりでス。
率直に言えば、面白かったです。
大人な雰囲気で一歩間違うと違う文庫になりそな気配濃厚ですが、前回のシリーズの轍をふまえて、二人の関係をゆっくり作って欲しい。
でも、赤き月の廻るころも一巻は面白かったんだよネ…と、今後どんな展開になるのか、行き当たりばったりな展開ではなく、がっつりしたストーリーが読みたい。

あらすじ
自分を育ててくれた恩人の老師の遺言。”皇宮にある笛を吹け”無謀ともいえる遺言を叶えるために、単身乗り込んだ皇宮で、武将・天狼と出会った。
民衆を苦しめる搾取する側の貴族を嫌う16歳の珪華。しかし、天狼との駆け引きで、互いの利害が一致し、珪華は後宮に情報を得るために潜り込む
彼女の笛の音は癒しと治癒力がある。美しい音色のうわさに、今上帝・佑に召された珪華。彼女は聞いてしまった。
統治者の証しである宝玉は偽物だった…
佑に近づきすぎる彼女を危ぶむ天狼…
17年前に何があったのか?

「この国を統べるのは、天帝ではない。ここは人の地、ならば治めるのもまた人の子―人の力であるべきなのだ」

宝珠が消え、風が止み、世の中が危機に瀕しているが、今までを甘んじてなんの備えもしてこなかったのだと語る佑
身を守るために、眠り薬を香炉に仕込む彼女の浅はかな 計略は彼女を窮地に追い込む…
彼女の背負う宿命とは…

統治者としてのもっともな意見を持っているようでも、利己的な考えの今上帝・佑。ゾクゾクブルブルさせてくれる男で、ナイス悪キャラです。
彼女の痣を逆手にとった、佑の乙女心踏みにじりな駆け引きは、緊張感ありで、そんな場面に危機一髪での王子様の登場に、ベタすぎだろー!キャァ!馬ヨ!馬に乗った王子様が助けるのよ!痒すぎ!と、嬉しくて転がりまくった。
ヒロインが、今のところ無茶無謀で、無がイッパイつくキャラですが、今後、彼女の成長は楽しみにしております。

岐川新 読了一覧

角川ビーインズ文庫 読了一覧
赤き月の廻るころ 祝福の花嫁  岐川 新
2012年03月09日 (金) 15:34 | 編集
赤き月の廻るころ  祝福の花嫁 (角川ビーンズ文庫)赤き月の廻るころ 祝福の花嫁 (角川ビーンズ文庫)
(2011/12/28)
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赤き月の廻るころ
祝福の花嫁  

岐川 新

「女から男が飾り紐を贈られたら、それは―夜、忍んでこいという合図だ」レウリアがジェラールに初めて贈った飾り紐を巡り、囁かれる愛の言葉とは―?(「真夜中の駆け引き」)。故国・ロクソンへ里帰りをしたレウリアとジェラールを待っていたのは兄・ロラウドの提示するとんでもない結婚の条件で―!?(「祝福の花嫁」)など書き下ろしを含む全6作品を収録した、運命のグランド・ラブロマン、待望の短編集。
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短編集です。
いままでの経緯を思い返しながら楽しく読書しました。
『真夜中の駆け引き』『 秘密の香りは甘く誘う』『共同戦線は恋敵と』『 とある従者の気苦労』『 精霊のおくりもの』雑誌掲載の短編です。
書き下ろし『祝福の花嫁』
恥ずかしいイチャイチャと、殿下の迷言を存分に楽しみましょう。

『真夜中の駆け引き』
レウリアがイリーシャのお使いに飾り紐を買いに行くお話。好きな人に告白の意味を含めてプレゼントする習慣。レウリアは店主に押し付けられるように買ってしまった飾り紐をもて余していたが、道で偶然会った殿下は誰のために買ったんだと、嫉妬…
イヤヨイヤヨに、強引に迫って来るこのくらいの時が一番ゲラゲラ笑って(下品ネ)楽しかったワ

『 秘密の香りは甘く誘う』
レウリアが森の魔力を秘めた木に惑わされ捕まってしまった…
いつもより、素直なレウリアに殿下は…
殿下嬉しそうでスッ!手放せませんッ!笑

『共同戦線は恋敵と』
レウリアの身の回りに起きる危険な兆候を察したロシュア。侍女の不信を問いつめようとした矢先、ジェラールが妨害した…
彼の真意は…
「あれは俺のものだ。どう扱おうがこちらの勝手だろう」
火花バリバリだった頃の話でス。簡潔な文の中に3人の関係がぎゅっと詰まっていました。

『 とある従者の気苦労』
あの船の後での、グレイグの愚痴と、グレイグを気遣い薬草を取りにいくレウリアの話です。
グレイグお父さんみたいな心境だ。不憫だ

『精霊のおくりもの』
炎の精霊に殿下が加護をうける話です。ラストでの本編でそんな話が出ていたので、いったい何時から?と謎だっただけに、スッキリした。

『 精霊のおくりもの』
突然の婚約に不快感を表すロクソン。ジェラールは剣術大会に出ることに。レウリアを廻る男達と剣を交え、そして結婚まで。
キャラクター総出で、挨拶でした。
レウリアの幸せそうな花嫁姿の絵が可愛い。
お幸せに。

岐川新 読了一覧

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