本読み隊
本の感想・紹介です 。主にコバルト文庫・角川ビーインズ・ビーズログ文庫・一迅社アイリスなどの少女趣味ライトノベル、ハーレクインなどの海外ロマンスなど、3500冊。★スマホからご覧になる方は「海外ロマンス読了一覧」など一部の記事のスクロールが長くなるの場合、”PC”ボタンでPCに切り替えて見ることをオススメです★
しろいうさぎとくろいうさぎ  ガース・ウイリアムズ
2013年06月10日 (月) 10:17 | 編集
しろいうさぎとくろいうさぎ (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本)
(1965/06/01)
ガース・ウイリアムズ

しろいうさぎとくろいうさぎ (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本)


しろいうさぎとくろいうさぎ  

ガース・ウイリアムズ

しろいうさぎと くろいうさぎ、二ひきのちいさなうさぎが、ひろい もりのなかに、すんでいました。
まいあさ、二ひきは、ねどこからはねおきて、いちにちじゅう、いっしょに たのしくあそびました。
でもあるとき、くろいうさぎは、とてもかなしそうなかおをしました。
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copyright 1958
The rabbits' wedding

「ちょっと考えていることがあるんだ」

黒いうさぎが考えていることはなんなのか?
白いうさぎの不安の先にあった温かなラストは、女の子には嬉しい物語。
人を愛する心を知るということの素晴らしさを、繊細な絵で表現している。

全体の色彩は子供向けとは言えないが、黄色のタンポポやキンポウゲが可愛らしく、鮮やか。
意図的に黄色を使い分けた幸せの色が心温かい。

この作品は、58年に作者が、絵と文の両方を手がけた作品。
白と黒のコントラストが印象的な作品だが、異人種間結婚を連想させるとして論争を呼んだそうだ。
wiki/ガース・ウィリアムズ
当時の重い社会背景などを知ると、作品に深みを感じる。
気がるに読み聞かせるには、くすぐったさを感じつつ、永遠に変わることのない人を愛するということを突き詰めて考えてることの大切さは、心に残して欲しいと願う。

男の子には、理解できないかもしれないけれど、女の子には理解できるかな?

というか、この本は、一人で読んでほしい。
恥ずかしくって、背中痒い。そのくせ、琴線にふれるものがあって、声に出すにはかなり勇気がいる。
…というか、ムリ。
気に入って買ったのだが、一度も読み聞かせることはなかった本。テヘッ

絵本・児童書 一覧
恐竜の谷の大冒険 (マジック・ツリーハウス (1))
2013年05月27日 (月) 11:50 | 編集
恐竜の谷の大冒険  (マジック・ツリーハウス (1))
(2002/03/29)
メアリー・ポープ オズボーン

恐竜の谷の大冒険 (マジック・ツリーハウス (1))



マジック・ツリーハウス
恐竜の谷の大冒険 (マジック・ツリーハウス (1))

ジャックとアニーは、アメリカ・ペンシルベニア州に住む、なかよしきょうだい。ある日、ふたりは、森の大きなカシの木の上に、ふしぎなツリーハウスを見つける。中で本を見ていると、とつぜんツリーハウスがまわりだし、本のなかの世界へ行ってしまう。ついたところは、恐竜の時代。本物の恐竜たちと、なかよくなったり、追いかけられたり。ハラハラどきどきの大冒険がはじまった。はたして、ふたりは、ぶじに帰れるのか。
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メアリー・ポープ・オズボーンの児童文学シリーズ。
慎重派の兄ジャックと、冒険大好きで行動派の妹アニーの二人が、ある日、魔法のツリーハウスをみつける。
アーサー王の姉で司書のモーガン・ルー・フェイは、ツリーハウスを使い、時空を越え世界中の本を集めている。
主人公の、兄ジャックと妹アニーは、魔女モーガナの頼みを引き受けマスターライブラリアンになるために、本の世界に入り込み、謎を解くという
14巻までは、マスターライブラリアンになるまでのシリーズで、一冊の本二話収録。
15巻以降は、一話一冊。
詳細は、/wiki/マジック・ツリーハウス

中学年から高学年まで楽しめる本で、学級文庫にあったものに夢中になり購入した。ニンタマや、ゾロリを卒業して欲しい子におすすめ。

世界中の本の中で様々な暮らしや事件を体験する二人。
無鉄砲な妹アニーに振り回されながら、フォローする兄ジャック。力を合わせて頑張る兄妹の図は理想的。
世界中の歴史を少しずつわかりやすく物語りにすることで、当時の暮らしを身近に感じさせてくれる。
アメリカ人の作者らしく、アメリカ史に関してはマニアックさを感じ、大人が読んでもヘェ〜と、感じてしまった。
私は、『ハワイ、伝説の大津波』に収録の「はじめての感謝祭」とか、地味ながらも好きだ。

江戸の大火と伝説の龍 (23)では、外国人をきびしく取りしまっていた江戸の町で侍に追われるはめになったり、火事にまきこまれたりで、異国文化中心だった作品と、自分の知らなかった日本の歴史を身近に感じて子供なりに語ってくれる。
近年では、2012年のマジック・ツリーハウス 第33巻 大統領の秘密 (33)で「リンカン大統領」に会いに行っております。

基本一話完結。巻を数冊飛ばして、適当に読んでも楽しめます。



絵本・児童書 おすすめ
ナツカのおばけ事件簿 魔界ドールハウス 斉藤 洋
2012年06月27日 (水) 10:43 | 編集
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魔界ドールハウス―ナツカのおばけ事件簿〈10〉 (ナツカのおばけ事件簿 10)魔界ドールハウス―ナツカのおばけ事件簿〈10〉 (ナツカのおばけ事件簿 10)
(2012/01/25)
斉藤 洋

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ナツカのおばけ事件簿 
魔界ドールハウス 

斉藤 洋

アンティークショップで女の子が消えた。依頼を受けたナツカとパパは、その店でドールハウスを見つける。覗いてみると、中には女の子と木馬の人形が…。おもちゃに乗らないとドールハウスに入れないことに気づいたナツカは、おもちゃの自動車に乗りドールハウスの中へ!無事女の子を救いだせるのか!? もう1話は古い教会で起こる不思議な事件。ナツカの友だちがあぶない…!? ゾクッと楽しい大人気シリーズ、待望の最新刊!
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ママは有名なデザイナー。パパは冴えない探偵業おばけ退治業。ナツカは、ちょっと頼りないパパをしっかり者な彼女らしく支えます。飽きさせない長さのわりに波乱に飛んでいてドキドキワクワクさせてくれます。
タイトルに沿ったテーマの2作入りです。
前半の作品のが長め。

1. メリーさんの電話(ナツカのおばけ事件簿 1)
2. 恐怖のろくろっ手(ナツカのおばけ事件簿 2)
3. ゆうれいドレスのなぞ(ナツカのおばけ事件簿 3)
4. 真夜中のあわせかがみ(ナツカのおばけ事件簿 4)
5. わらうピエロ人形(ナツカのおばけ事件簿 5)
6. 夕ぐれの西洋やしき(ナツカのおばけ事件簿 6)
7. 深夜のゆうれい電車(ナツカのおばけ事件簿 7)
8. ゆうれいパティシエ事件(ナツカのおばけ事件簿 8)
9. 呪いのまぼろし美容院(ナツカのおばけ事件簿 9)
10. 魔界ドールハウス(ナツカのおばけ事件簿 10)

一年生から読めるシリーズですが、息子的にはこのシリーズを読み切ったのは、3年になってからです。語彙が 一年生に理解しにくいものもあったり、主人公が女子なのも理由でしょうが、一番の理由はやっぱり、…幽霊電車の巻の絵がかなり恐怖だったようでス。
妖怪ハンター・ヒカルのほうが、息子的には先に気に入ってました。
妖怪と、幽霊は彼の中で違ったようでス。

コミカルなテンポは、斉藤 洋らしく、勝ち気なナツカちゃんの活躍は、オバケ事件の解決後もスッキリとした楽しさがあり、気に入れば全巻読みたくなります。
ちょっぴり頼りないパパが、かっこ良くなる場面は嬉しい。
そして、計算の細かいナツカちゃんを見習えと、大人の私は反省した。

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魔界ドールハウス

<妖怪のりうつり人形>
ハンス・ホフマンさんの依頼をうけたパパ。店からこつ然と姿を消した娘を探す夫婦。ユーリアちゃんの行方は…?ナツカとパパは、店の主人の話を手がかりに、検分を開始した。そして、ドールハウスに気がついた…

<トロメライ・ウェディング>
ママのファッションショーによく出て来るモデルの白川セイラさんと一緒だったナツカ、すいこまれるように教会に入ってしまったセイラさんを追いかけて…

後日談、パパはあいかわらず不憫でニマリ。
そして、あいかわらず野心家のナツカに笑う。

本を読まない男子児童向けおすすめ一覧
ベンガル虎の少年は… 斉藤 洋
2012年06月06日 (水) 10:32 | 編集
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ベンガル虎の少年は… (あかね創作文学シリーズ)ベンガル虎の少年は… (あかね創作文学シリーズ)
(1988/10)
斉藤 洋

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ベンガル虎の少年は… 

斉藤 洋

一人前の虎になって、名前をつけてもらうため、ベンガル虎の少年は、旅に出ました。目ざすのは、はるかな中国!開かれた世界に向かって歩き始める少年の心を笑いと冒険をちりばめて描くユニークな物語。
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本読みの好きではない息子は、好みが難しい。
最近は、斉藤 洋で攻めている。
名前の覚えた作家なら、雰囲気を想像できるのか、手を延ばす確率が高い。
しかし、『なん者ひなた丸』のシリーズは食いつきが悪かった…

そんな息子もハヤ6年。
そろそろ児童書も卒業かと寂しい

この本は、ベンガル虎の少年が主人公のお話。
少年が名前を貰うために旅をすることで、色々な人と出会いながら、時に考え、悩み 自問自答から、自分を発見していく。少年から大人への転換期、そんな面倒くさい説教くさい感覚を上手く隠して、男子がクスッと笑う壺を押さえた作品。
優しくあたかい表現が素敵です

あらすじ
インドのベンガル虎のお父さんとお母さんは、少年に名前をつけなければと言った。しかし、名前をもらうには、一ヶ月から一年の旅をしてこなければならない。
そこいらってのはどこいらなのやら、少年の旅は始まった…
親戚のおじさんに、旅立ちの儀式、ベンガル虎のこころへを復唱させられる。サルとカッパとブタのオバケをつれて旅をしたおぼうさんの話から、行き先は中国に決まった!
子供と老人とは会話が通じることを発見し、モアイ虎のリリョウと出会い、白い雲の中のリュウと対決する…
時には、皮を脱ぐ動物と話のわからないおとなと問答する…

龍との対決の絵がかわいい。
虎視点なので、着物を脱いでいても、だれの皮?と質問したり、コミカルな問答が楽しい。
しかし、本は彼が帰ろうと決心をする旅の途中で終わる
作者のあとがきも、あわせて子供がよむように、このどもの名前を親が勝手につけることへの、理不尽さや反発を含めながら、親の願いもあわせて感じさせてくれるまとめが嬉しい。

本を読まない男子児童向けおすすめ一覧
シュレミールと小さな潜水艦 斉藤 洋
2012年04月01日 (日) 09:17 | 編集
シュレミールと小さな潜水艦 (偕成社文庫)シュレミールと小さな潜水艦 (偕成社文庫)
(2011/07/15)
斉藤 洋

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シュレミールと小さな潜水艦 

斉藤 洋

港町でくらす白ねこシュレミールは、ふとしたことから全自動小型潜水艦アルムフロッサーに乗りこんでしまう。ものを思う潜水艦とねこの海洋冒険小説!児童文学の名手、斉藤洋の初期傑作を新装版にて待望の復刊。小学上級から
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斉藤 洋初期の作品の改訂 新装版
白ねこシュレミールと、全自動小型潜水艦アルムフロッサーの不思議な友情の物語。前半は、コミカルな男子の好きなメカや潜水艦のうんちく、二人のやりとりはコミカルな雰囲気で、笑わせくれます、後半、戦争を題材にした命がけのシーンと友情は大人でも、涙でした。
少々ほろ苦いラストですが、素敵なお話です。
文字は小さすぎず行間もあり文字でびっちり感はありません。漢字も昔より増えたようですが、一ページごとに漢字にはフリガナをつけてあるので、文字の好きな子は3年くらいからでも読めます。
文字嫌いな男子なら、5年からおすすめですッ

あらすじ
白ねこシュレミールは、港に住むねこ。ふとした好奇心から、クジラのような船に乗ってみた。ところが、突然船が沈みだした!

「ぼやぼやしないで、早く!そばにハッチがあるだろ。あなだ。そこにとびこむんだ。」

沈む船だと思っていたのは、潜水艦で、最新型の潜水艦自身が話をしているという。自己紹介する全自動小型潜水艦アルムフロッサー(アムル)。
彼は、レーダーやソナーを使わずイルカと話をして地形を理解すると言う。白ねこシュレミールが気持ち悪くなれば、カタツムリの掃除機が登場し、彼がお腹を空かせば、かめロボが登場する。
一方、海軍本部では、行方不明の新型潜水艦をどうするか話あいがおこなわれていた…
地図のちょうどまん中に火山島ができてしまったために起きた戦争。
アムルは、敵を命令通りに撃つことを考えることに長けた潜水艦だったが、彼は自分のミサイルが大勢の人を殺してしまった事実でショートしたと言う…
「考える」と「思う」の違い…
アムルは、問題の島を沈めようと思い立つ。
そして、友情の芽生えたシュレミールを脱出させようとするが…

「それをはじめっから死ぬ気でいたんじゃ、チャンスがあっても生き残れない。おれは戦争のことはよくわからない。でも、こいつは戦争じゃなくたって同じことだ。平和なときでもいっしょだぜ。事故もあれば病気もある。」

アムルの決意と、アムルを心配するシュレミールの友情…
アムルの計画は成功するのか…

あらすじでは省略していますが、解りにくい用語も、説明が丁寧です。海と陸の境界を越えるネコ。冒険心を刺激し、大切なことを教えてくれる感動作でした。
はしごの登れない猫の移動は…
泳げない猫は…
カメロボ、小学校が立ってしまうくらいの予算!?
クスッと、笑わせて話に引き込む上手さはさすがです。

本を読まない男子児童向けおすすめ一覧
遠く不思議な夏 斉藤 洋
2012年03月15日 (木) 10:56 | 編集
遠く不思議な夏遠く不思議な夏
(2011/07/05)
斉藤 洋

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遠く不思議な夏 

斉藤 洋

子どものころ、わたしは毎年、母の郷里で夏休みの数日間をすごした。その、なんでもないはずの田舎ぐらしの中で経験した幼少年期独特の奇妙(きみょう)なできごとを、いま、記憶(きおく)の底からすくいあげておこうと思う-。「神かくし」「きもだめし」など、昭和30年代を舞台(ぶたい)にした不思議な12話を収録。
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くぐつね山/錦鯉とお地蔵様/本家のトヨエース/神隠し/にとこ踊り/新盆の夜/あずきあらいと座敷わらし/カワイタチ/バナナパヘ/人魂;かぞえ年/きもだめし

ぼくが物心つくころから、6年生になるまでの、母の実家への帰省を大人になって振り返る物語。もうもどれない遠い夏。出会いと別れを感じさせる高学年に読んで欲しい一冊です。
これが読めたなら、あんたはずいぶん立派になったサと、ちょっと褒めたい文字の大きさ。(やはり男子は、文字の量に抵抗。そこを如何に、慣らし攻めるか!?)
年を重ねるごとの12話収録なので、子供が飽きない量で続きを明日読みたいと思わせる構成。各章ごとの見開きの素朴なペン画は、不思議なことがおきても可笑しくない戦後の昭和の素朴な田舎を思い出させ、大人が読んでも損所久なく楽しかった。

あらすじ
(各章ごとのあらすじは省きます。おおまかに再構成していますので、本文とは違います。)

ぼくは母といっしょに毎年いなかにいく。そこでは東京もんは すごいということになる。祖父は不思議な話をたくさんしてくれる。年の近いいとこもいる。そして、不思議な出来事もたくさんある。それは、キツネに化かされ道に迷ったり、きつねのような犬がトラックに乗っていたり、大人にみえないものが ぼくには見えたり…
きっつぁんは、色々な仕事をしている。みんなをリアカーにのせて送ってくれたり、神社のお札を届けたり、時には神社の屋根にいたり、ぼくに犬の人形をかしてくれたり…

「おまえのような子には、見えてしまうことがあるんだ。新盆だからな。でも、心配しなくていい。またいたら、気づかないふりをしていればいい」

いなかの人々に混じって、何者なのか、ちょっと不思議な人、きっつぁんが彼を助けてくれる。ほのぼのとしたちょっとした不思議は、大人では首をかしげて終わってしまったり、見えていなかったり。ぼくの年のぼくだから見える世界感の視点を、大切にして欲しい。
そんな、大人の気持ちを、押し付けがましくない、さらりとした優しい雰囲気の文章で教えてくれます。
この本は、少々文章が大人なので、クスッとしたやり取りはあっても、ギャグ感はありません。
高学年児童書のお手本のような文です。

本を読まない男子児童向けおすすめ一覧
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