本読み隊
本の感想・紹介です 。主にコバルト文庫・角川ビーインズ・ビーズログ文庫・一迅社アイリスなどの少女趣味ライトノベル、ハーレクインなどの海外ロマンスなど、3500冊。★スマホからご覧になる方は「海外ロマンス読了一覧」など一部の記事のスクロールが長くなるの場合、”PC”ボタンでPCに切り替えて見ることをオススメです★
ロミオとシンデレラ 後編〜シンデレラ編 doriko 西本紘奈
2016年10月17日 (月) 17:08 | 編集

ロミオとシンデレラ 後編〜シンデレラ編〜 (角川ビーンズ文庫)
2016/8/31
西本 紘奈 (著), nezuki (イラスト), doriko (その他), & 1 その他

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ロミオとシンデレラ
後編 シンデレラ編

doriko 西本紘奈

「ねえ、私と生きてくれる―?」ひょんなことから学校の王子様・蒼真くんと付き合うことになった未紅は、幸せいっぱいの毎日。だけど2人の関係がパパにバレて、もう会わないように言われてしまう!大好きだからこそ離れたくない。必死に自分の気持ちを訴える未紅だったけど、なぜか蒼真くんからは距離を置かれてしまって…?私たちの恋はニセモノなの―?ニコニコ動画で伝説入りボカロ恋愛ソング、感動の完結巻!!
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パパに会うことも禁止されてしまって、どうしたらいいのかと戸惑う未紅は、彼を信じると決めたものの、自信が持てずにいる。そんな未紅を、灰野の言葉がむしばみ…

doriko作のボカロソングからの小説化。
ロミオとシンデレラ 前編 ジュリエット編の続きです。
未紅をねたむ灰野リリコのウラの顔があらわに!
ローティーン(小学生)から読める物語。
(この記事は小学生が読むことを前提に漢字少なめです)
恋に悩む乙女心の前半も、彼女を心配し必死に探す蒼真くんも、トキメキを求める乙女ならワクワクしながら楽しめると思う。
おとぎ話の王子様みたいですてきね。
カラーピンナップつき。

あらすじ
頭をよぎるのは、幼馴染のリリコと恋敵だった樹里先輩の言葉。

”反対されても貫き通すのが本当の恋でしょ。
誰かの反対で我慢できる気持ちなんて、きっとニセモノだから気にしなくていいんだよ”
”反対を押し切れるくらいの強い想いこそ、恋なんじゃないかしら”

怜は未紅のことを好きだと言ってくれた。
そんな怜を信じたくて、未紅はメッセージを送ったのだ。
(パパに反対されたからって消えちゃうような気持ちじゃないよね  ?)

すがるような気持ちでケータイ画面を見ていると。
ヴヴヴヴヴ、とケータイが震えた。

(着信だ!)


P10引用。冒頭の経緯。怜は、未紅のお父さんに反対されて”未紅にうそをつかせたくないと”しばらく会わないと決めてしまった。
”怜のことを信じよう”と受け入れたものの、未紅の胸には不安がいっぱい。
未紅は怜からのケータイが気になり、落ち着かない。灰野リリコは、そんな未紅の不安をあおるように、どうしてそんなに気にするのかと問いかける…。

なんて言ったのかは、読んでのお楽しみ。
後半、楽しみにしていた鎌倉の校外学習まで、父親に反対されて未紅はとっさに…。

個人的な感想では、友人灰野のかなりのブラックな部分をまざまざと見せつけられてしまっただけに、反省している灰野を読者的に許せるかビミョ〜な気分ではあるが、友情を取りもどした未紅は”いい子ねぇ〜”と温かい目にはなれる。
パパの行動は、一行で説明されてもちょっと理解できない。ここはさすがにバックがもっと欲しい…。
ということで、細かいことは横へ置ける人向け。
恥ずかしいくらい王道のトキメキが、カユくて楽しかったよ。

いいな〜
鎌倉の海行きたくなった。

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ロミオとシンデレラ 前編 ジュリエット編 doriko 西本紘奈
2016年07月28日 (木) 13:56 | 編集

ロミオとシンデレラ 前編~ジュリエット編~ (角川ビーンズ文庫)

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ロミオとシンデレラ
前編 ジュリエット編 

doriko 西本紘奈

「私の恋を悲劇のジュリエットにしないで―」未紅は、真面目で女の子らしいことが大の苦手な高校2年生。以前、電車で助けてくれた学校の王子様・蒼真くんにひそかに憧れているけど、恥ずかしくて気持ちを伝えられないまま。そんな中、バレンタインの翌日、突然彼から告白されてしまう!「なんで私なんだろう」自信を持てない未紅の恋の行方は―?ニコニコ動画で伝説入りのボカロ恋愛ソング、ファン待望の小説化!!
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ニコニコ動画で伝説入りのボカロ恋愛ソングからのスピンオフ。
初音ミクは、初音未紅。
”あくまで楽曲解釈の一例として”By西本
ということで、曲のイメージの妖艶な雰囲気とはちょっと違った爽やかさもある学園恋愛ものとなっております。(前編の感想としては)
ローティーンをターゲットにした文庫なので、挿絵が多く、文字少なめ。
文字好きなビーンズ乙女にはちょっと物足りないかもしれないが、普段小説を読まないような乙女が手に取りやすい文字量となっています。
各章ごとの扉絵が全部同じなのはちょっと残念。せっかくだがらもっと色々な絵が見たかった。
カラーピンナップ付き。

あらすじ
小さくて可愛らしい灰野リリコを守るのは、いつも未紅の役目。
高校に入学したてのころ、リリコを守るために電車の痴漢に注意したことで逆ギレされて恐怖に凍りついた未紅を助けたのは、蒼真怜だった。
そのときから、彼は憧れの王子様。

痴漢事件から二年近く経ち高校2年の冬を迎えた未紅は、灰野リリコから一緒に蒼真くんにチョコを渡さないかと誘われた。
サッカー部の蒼真くんは、才色兼備なマネージャー樹里先輩との噂があるが、サッカー部は恋愛禁止。
引き裂かれる二人は悲劇のカップルロミオとジュリエットから、彩高校のロミ・ジュリと呼ばれている。

(でも、ただの憧れならこんなに苦しいはずない)
まだ淡い気持ちでしかないかもしれないけど、この気持ちはきっと”好き”だ。
(私の、初恋  


冒頭の経緯。勇気を出して、チョコを彼の机においてきた。その時みつけたのは、本気度高い樹里先輩のチョコ。ところが、諦めに近い気持ちでいた矢先、蒼真くんから付き合ってほしいと告白され!!?

美人だと言われるけれど、無自覚で自分に自信のない未紅は、どうして彼が付き合ってくれる気持ちになったのか、理解できない。
そんな彼女の不安を煽るように、リリコは何もしらない方がいいと言われ、サッカー部のロミ・ジュリと言われる素敵なマネージャーと彼の関係を何もきけずに、疑問ばかりが膨らんでしまうことに…。

というわけで、ときめき乙女の妄想独り言的な妄想が多い前編です。一様、彼とデートまでこぎつけ、いい雰囲気にはなるので、前編の満足度はそれなりにありです。マネージャーもとても良い人で、未紅よかったねぇ〜と暖かい気持ちで見守れます。
とはいえ爽やかに感じたのは、あくまでこの巻の感想。リリコの今後の行動や二人の試練など、続刊は狂おしいほどの恋というものについてどの程度掘り下げるのか気になる。

角川ビーインズ文庫 読了一覧

パパに反対されて合うのを禁止されてしまった二人がどうなるのか、ワクワクの後編へ。







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恋愛裁判 僕は有罪? 西本紘奈
2015年07月24日 (金) 23:00 | 編集

恋愛裁判 僕は有罪? (角川ビーンズ文庫)
2015/5/30
西本 紘奈 (著)

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恋愛裁判
僕は有罪? 

西本紘奈

歌楽坂高校に入学した美空は、裁判官にあこがれる優等生。なぜか図書室で出会った学校の人気者、バンドマンの柊二と“仮”交際することに。ダメ男に見えた柊二は、美空のために裁判同好会を立ち上げてくれ、キョリが近づく二人。だけど、美空は柊二の「浮気」現場を見てしまい…!?「だから―有罪」柊二の罪を問う美空、それはまさに“恋愛裁判”―!?ニコニコ動画発!40mP×たまが贈る、超人気恋ウタを完全小説化!!
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わたくしはボカロに興味はないので、曲との関連や解釈はノータッチで紹介します。
結論からいえば、ボカロの曲を知らなくても楽しめました。
絵師”たま”によるオリジナルイラストも多く、文字の余白も多いので、本の厚みはありますが、早い人では一時間もかからずに読了できます。
恋愛裁判というタイトルから、裁判らしい小難しいお話を予想しましたが、全体的にかなり痒く、ローティーンからでも楽しめるシンプルなストーリー展開。(単純。だけど一生懸命な柊二も、初めての恋に迷う美空も良かった)
ラストは恋愛裁判というより、告白大会。自分を見つめなおし、恋愛に一生懸命な2人の成長が良いお話となっておりました。
”ボカロ”というカテゴリーや、”ミク”というネームに捕らわれずに、気軽に手に取ってみるのも良いでしょう。
作曲者40mP&絵師たまのメッセージ付き。
豪華8ページのコミック風のカラーピンナップ付き。

”「君も有罪」というフレーズには、様々な解釈ができると思いますが、今回の物語の結末もその解釈の一つとして楽しんでいただけたら幸いです”by作曲者40mP

あらすじ
  浮気です」

告げた声の冷たさに、美空は自分自身で怖くなる。
こんな時に、何の感情もこもっていない声を出せるなんて思っていなかった。

「ねえ、待って  
彼が焦った顔で口を開く。
だけど、その言葉を聞く前に美空は告げた。
「だから  有罪」

■□■
あこがれの従兄・海音お兄ちゃんが通っていた神楽坂高校での生活が始まった。美空は、人と喋ることが苦手で、自分のことを全部話せるような友達はできないままだった。
(目立ったりとか、うまく人と話したりとか、できないよ)
特に美空が苦手なのは、断ることだった。
入学してもやっぱり上手く話せない。六法全書をお守り代わりに読むことを、うまく説明するのは難しい。
(……憧れの高校に入ったら何もかもうまくいくと思ってたのに)

    ねえ」

頭の上から、中低音の甘い声がかけられた。
はっきり言って格好いい。しかも軽そう。まさか……カツアゲ?
差し出された二枚の紙を見て、美空はとっさに思い当たった。
高校、バンド、ライブ、チケット。
押し売りは犯罪だもん、ここは断っていいはず!!

「あなたの行為は強要罪にあたります!」


冒頭の経緯。美空の突飛な発言に興味を引かれた柊二は、法律に関してのみ快活に話す美空のひたむきさに惹かれ始める。”(仮)でいいから”柊二からの告白で交際を始めた2人は、デートを重ね、美空がやりたがっていた裁判同好会の復活や部員集めにも手を貸す。
一方美空は、柊二のおかげで憧れの高校生活を手に入れ、人と話すこともできるようになり、友人もでき、明るくなった。全てが柊二のおかげ。しかし、柊二に惹かれ始める一方で、(仮)でしかない2人の関係に不安を感じ始める。
そんな矢先、バンドのファンの一人から呼び出された柊二は、裁判同好会に現れず、心配した美空は彼の浮気現場に踏み込んでしまい…
有罪?無罪? 美空の情状酌量はとれるのか?

中盤までは、2人の関係の進展と甘い関係が続くので、いい感じに背中痒いです。
後半になって、ギクシャクした2人の関係から面白くなってきた。
え〜柊二そんなに悪く無いじゃん!とか、突っ込んで転がってくれたまえ。
期待していた裁判の方は、ラストの山場で数ページと擦れっ枯らしの大人としては物足りなさがあり。でも、告白しあう2人の構図はローティーンには理解しやすいかも。
裁判は白黒つけるだけではなく、納得し区切りをつけ未来に踏み出す場なのだという従兄・海音の言葉から、臆病な自分と戦いはじめる美空が良いお話でした。
読了後に曲を聞いたが、曲の中のテンポの良さが、文庫でも2人の楽しい掛け合いになっていたと感じた。
文庫苦手な女子も、読んでみて

西本 紘奈 読了一覧

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藤陵学院の花嫁 万葉の桜と橘の宝玉 西本 紘奈
2013年02月25日 (月) 14:05 | 編集
藤陵学院の花嫁    万葉の桜と橘の宝玉 (角川ビーンズ文庫)
(2012/11/30)
西本 紘奈

藤陵学院の花嫁 万葉の桜と橘の宝玉 (角川ビーンズ文庫)

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藤陵学院の花嫁
万葉の桜と橘の宝玉 

西本 紘奈

真十、おまえに、俺のとなりを選んでほしい―。藤原史の目の前で、葛城昂に「常璽宮」の本拠地に連れ去られた「陰の花嫁」の広瀬真十。「常璽宮」の総帥・昂と結ばれる運命である真十だったが、史への想いを忘れられない。そんなとき昂の部下・天探女が真十に襲い掛かる!!一方、史は「神祇部」のため「陽の花嫁」の石見ハルカとの婚姻を迫られていて!?キケン度120%の学園ラブ・ファンタジー、激動の完結。
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完結です。下照姫としての彼女と史の関係は、多少こじつけ的だと思わなくもないが、敵役の昂との関係がメインの話だと思えば、ほろ苦さがなかなかいい味出して、良いお話だった。
勢いのあるまま4巻で完結する辺り、面白かった。

一瞬の美しさにこだわり、物事に執着しなかった昴。そんな彼が唯一こだわった真十への想い。愛されることではなく、憎まれることを選び、彼女の期待を裏切り続けようとした男の切ない哀愁の物語だった。

あらすじ
背後から抱きしめられ、ふれあう部分から送り込まれる甘い熱に、真十の唇から声がもれる。こんな姿を史に見られたくなかった。絶望に囚われうごけない。
史の手をとるべきなのだろう…

でも、けれど、どうしても。
(できない)

史の役に立つために力を使いたくても、彼女に力を送り込むのは昴。<陰の花嫁>として、史とは結ばれる運命にない真十は、昴に連れられるまま「常璽宮」の本拠地に来た。携帯の電源を入れて彼と連絡をとることを許すという昴。しかし、何を史に言えるだろう…
一切の私物は自らの棺の中にしかない昴。
天探女は、昴の生活と本質を語り、史の両親の死の真相を語った…

「総帥は、変わってしまわれた」

漆黒の瞳の双眸が、真十を見すえる…


「常璽宮」の本拠地で知る過去の歴史と、「常璽宮」の今。
後半は、天探女に襲われる真十と、迎えにきた史、史と昴の対決の行方…、真十と史の恋の行方は…?の怒濤の展開です。
橘の歴史やら、その辺りの説明は正直わかりにくかったが、設定好きな人なら面白いだろう。
その辺りのポイントを押さえつつ、昴の想いと交差する真十の心理的な駆け引きの展開。
憎まれようとする昴の思惑通り、憎もうとする真十。口ではそういいながらも、同情し理解しようとする彼女。しかし彼はそれを望まない。相容れない思いが、切なくほろ苦いストリーでした。
ノー天気な娘だったので、ノー天気なラブラブかと思いきや、かなり違ってた。
というわけで、乙女ノベルの読者の期待を裏切り、ヒーローとして今ひとつだった史様。
ラストなのに、ここまで存在感の薄いヒーローもざらにはいないと、ちょっと可哀想になったナ。最後まで”俺はー”の決め台詞を言ってくれる辺り、笑った。カッコいいと言いたいところだが正直、可愛い。
次の作品も、期待しております。

表紙裏の作者紹介。今回も気になってしまった。
『ええまあつまり孤独ですよ』
孤独について語ると、誰しもモンモンと悩み出すので精神衛生上おすすめできないが、つきつめて、是非次回作に活かしてくレ!などと、鬼なリクエストをしてみる。

西本 紘奈 読了一覧

角川ビーインズ文庫 読了一覧
藤陵学院の花嫁 万葉の桜と春の夢 西本 紘奈
2012年12月26日 (水) 15:30 | 編集
藤陵学院の花嫁  万葉の桜と春の夢 (角川ビーンズ文庫)
(2012/07/31)
西本 紘奈

藤陵学院の花嫁 万葉の桜と春の夢 (角川ビーンズ文庫)

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藤陵学院の花嫁
万葉の桜と春の夢 

西本 紘奈

俺となら、真十は罪を背負わずに、幸せになれる―藤原史に想いを寄せながら、彼を滅ぼす「陰の花嫁」と予言された広瀬真十。そのうえ史と敵対する葛城昴に、自分の妻になれと迫られることに。一方、藤陵学院では寮生たちが、一斉に同じ夢を見るという事件が起きる。それは、史と結ばれる「陽の花嫁」が現れるというものだった!!すれ違う想いと花嫁の予言の行方は―!?キケン度120%の学園ラブ・ファンタジー。
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いい感じに脇からえぐるようにエグイ話になって面白くなってきました。連載当初心配していた、ヒロインキャラの崩壊は食い止められ、愛を率直に告げられながらも、彼と一緒になることのできない切なさにキュンころがって、「陰の花嫁」である真十にちょっかいをかける葛城昴の動き、脇から横やりをガンガン入れて食い込んでくる様はエグエグで楽しい。
『俺は藤原史だぞ』……何度も言わなくても分かったわヨ、ンもう、そういうの嫌いじゃない……ップ。嬉

テンション上げでついて来れない皆様に、これまでの粗筋
「陰の花嫁」と予言され互いに思い合うようになった史とは結ばれれば彼の藤原氏の滅亡につながると言われてしまった真十。しかし、彼女を手に入れれば繁栄されるとされる敵対組織”常璽宮”に渡すわけにはいかないと、引き続き学園に留まることになってしまった彼女。神祇部の内部分裂で石見ハルカに命を狙われた真十だったが、史と同室の昴に世話になり気を許した矢先、彼の裏切りを知る…

あらすじ

「あんたは、  その俺の妻、常璽宮総帥の妻、<陰の花嫁>だ」

病院で目覚めた真十は、昴の言葉が許せなかった。口空内を指でまさぐられ、彼女が使った力を補えるのは昴だけだと知らされることも、潮鳴りのように全身の血がざわめくことも、熱い躯とは裏腹に心は凍え、理解したくなかった。

  神通力を使うたび、俺にキスをされて癒されていた、なんて、真十には言えない。……史を想う、真十には」

史の命を盾にさらに脅しをかける昴
昴が裏切り者であることを、告げることができない真十
そんな折り、<陽の花嫁>が現れるという同じ夢を学園の関係者達がみたことから、三輪は石見ハルカが「陽の花嫁」なのではと、結論つげた…
<陽の花嫁>
それは、藤原家を栄光にみちびく存在。
<陰の花嫁>と真逆の  
   史と結ばれるべき、女性だった。

石見ハルカの護衛に、真十をつけるべきだと言う照月。あまりにつら過ぎる選択に迷う彼女の背を押すように、昴が挑発する…。
何もかも言ってしまいたい気持ちをひた隠しにする彼女を気遣う史…

「……俺は、おまえをあきらめる気はない。俺が欲しいのは、おまえだけだ。たとえ、なにがあっても。」

ハルカは、真十に気持ちを告げ、積極的に古い文献から下照姫について探ろうとする。読解が困難なら誰かに聞けばいいと、ハルカは古事研究者の菅原に連絡と約束を取り付けた…


後半、石見ハルカと史は、<陽の花嫁>の情報集め。菅原と真十と昴で平城京跡を散策し話を聞く。襲われたハルカと真十。真十を助けた昴の真意は…。昴の行動が気に入らない史…。行方不明のハルカの行方は…?の展開です。
史としては、藤原氏総帥としての責任と、真十との約束を違えたくない想いとの板挟みの図。そこを、彼視点無しで、ぐッとえぐり込んでくるラストへの展開が、イイ。
『俺は藤原史だ』と自分に言い聞かせるように何度も言う彼。そんな彼のデレに萌え。人間味ある部分だと嬉しそうな真十とのやり取りと、昴への警告の迫力の展開、そして、衝撃のラストでス。
黙って見てないで、ボケて突っ込め〜〜!助けろ〜!と、ビーンズ乙女的に転がりながら、ショック状態の史のまま、続刊へ。読者生殺し。

シリアス展開だった この本で一番ウケたのは、表紙裏の作者紹介。カラオケ『週末のお一人様はお断り』の話。”平気じゃなかった!”……可哀想に。…ップ

西本 紘奈 読了一覧

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---完結巻です----
藤陵学院の花嫁    万葉の桜と橘の宝玉 (角川ビーンズ文庫)藤陵学院の花嫁 万葉の桜と橘の宝玉 (角川ビーンズ文庫)
(2012/11/30)
西本 紘奈

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藤陵学院の花嫁 万葉の桜と月の鏡 西本 紘奈
2012年11月12日 (月) 13:38 | 編集
藤陵学院の花嫁  万葉の桜と月の鏡 (角川ビーンズ文庫)
(2012/03/31)
西本 紘奈

藤陵学院の花嫁 万葉の桜と月の鏡 (角川ビーンズ文庫)

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藤陵学院の花嫁
万葉の桜と月の鏡

西本 紘奈

―真十が誰を想おうと、俺は真十を手に入れる―藤原家の総領・藤原史を破滅させる「陰の花嫁」だと予言された広瀬真十。しかも「陰の花嫁」は、史が敵対する「常璽宮」の総帥と結ばれる運命にあるという。一方、藤陵学院では、特待生が神隠しに遭うという事件が頻発していた。そんな中、命を狙われた真十を守ってくれたのは、寮で同室の葛城昂で―!?キケン度120%の学園ラブ・ファンタジー、第2弾。
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ヒロインが怪しい方向にいかないか、心配しておりましたが、割合まともでした。もちろん、とぼけた天然入りですが、ストーリーはもともと作れる作家さんなので、思ったより良かったです。
今回は話が広がることなく、史と結ばれない恋への自覚と、彼女に無駄に色気を振りまく昴、藤原家の内部抗争と「常璽宮」との対立、消えた父親からの若干の連絡といった話です。
なんの努力もなく、かなり二人の関係が進展してしまったように感じるのが、若干気になる、モテモテ状態と、微妙な三角関係は前作と一緒が、それぞれの思惑が絡みあい、続刊がきになる構成でした。
真十の瞳が可愛い絵なので、モテモテでも、許せるゾ

あらすじ
『陽の花嫁』は神祇部の妻
『陰の花嫁』は常璽宮の妻 
『陰の花嫁』だと予言された真十は、自分がここにいることに罪悪感を感じるが、史は自分の一族から彼女を殺そうとする動きを食い止めるため、明良に彼女を頼み、総領として内部をまとめるために奔走していた…
美しいものが好きだという昴

「だったら、俺はあんたを大事にするよ。あんたの心を奪えば  
「…  俺も永遠を手に入れられるかもしれない  

彼女を守ると勝手に宣言する昴。
彼女を狙う藤堂と石見とよばれた少年と昴の一瞬の攻防、『陰の花嫁』と惣領である史が契れば、一族を死に至らしめるという予言…
想っちゃいけない。思うことすら許されないと、震える手を握りしめる…
数学の追試に昴と―真は呼び出されたが、こちらの足止めだときがついた昴。かけつけた二人が見たものは、明良を歪んだ鏡がのみこむあり得ない光景だった…
美少女の石見は告げた…

「広瀬真十、あなたを消すこと  

彼への好きだという止めようもない気持ちと戦う彼女。攻撃をしかけてくる「常璽宮」、彼女を殺そうとする藤堂大老、彼女を守るために『陰の花嫁』と知った上で組織に取り込むために奔走する史。それぞれの思惑がぶつかりあって、面白かった。三輪や藤堂などの描写が薄く、その他のキャラもいまひとつ人物像を攫みかねたが、絵が補ってくれてありがたい。
昴はセクシー度アップで、ラストは危険度も急激にアップでス。
気持ち伝えた史ですが、前途多難な二人の関係を楽しみにしておりまス

西本 紘奈 読了一覧

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藤陵学院の花嫁  万葉の桜と春の夢 (角川ビーンズ文庫)
(2012/07/31)
西本 紘奈

藤陵学院の花嫁 万葉の桜と春の夢 (角川ビーンズ文庫)

藤陵学院の花嫁    万葉の桜と橘の宝玉 (角川ビーンズ文庫)
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藤陵学院の花嫁 万葉の桜と橘の宝玉 (角川ビーンズ文庫)
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