本読み隊
本の感想・紹介です 。主にコバルト文庫・角川ビーインズ・ビーズログ文庫・一迅社アイリスなどの少女趣味ライトノベル、ハーレクインなどの海外ロマンスなど、3500冊。★スマホからご覧になる方は「海外ロマンス読了一覧」など一部の記事のスクロールが長くなるの場合、”PC”ボタンでPCに切り替えて見ることをオススメです★
後宮饗華伝 包丁愛づる花嫁の謎多き食譜  はるおかりの
2016年05月26日 (木) 16:27 | 編集

後宮饗華伝 包丁愛づる花嫁の謎多き食譜 (コバルト文庫)
2016/3/1
はるおか りの (著)

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後宮饗華伝 
包丁愛づる花嫁の謎多き食譜
後宮シリーズ

はるおかりの

“偏食”皇太子と身代わり花嫁が紡ぐ、おいしい中華後宮ミステリー! 都で腕利きの料理人として働いていた鈴霞は、ひょんなことから皇太子・圭鷹の正妃に迎えられることになって――!? しかし、圭鷹は妻を愛せない。それどころか、誰のことも……。君王となるために周囲から心を閉ざし、自ら育てた奈落芋だけを口にしている“偏食”皇太子を前に鈴霞は!? 始まりは、偽りだらけの政略結婚だった……。身代わり花嫁の美味なる食譜(レシピ)が謎を解く、中華後宮恋物語。
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背中かゆいコメディ&ミステリー中華のシリーズ。
なにかしらに究極にこだわりのある後宮の美女の恋話です。
笑わぬ花嫁の筆は謎を語りき」と舞台は同じ後宮ですが、前作とは20年後という設定らしく話の絡みはないので、どの巻からでも気軽に手にとれます。
こちらは、食へのこだわりを見せるヒロイン(というか包丁?)。ものすごくうんちく満載というわけでもなく、乙女ノベルらしい甘い雰囲気が楽しいです。
牡丹の髪飾りの美しいヒロインの表紙に惹かれるが、今回はさすがに包丁は持たせてもらえなかったようだ。
安定のクオリティー。

あらすじ
「包丁! 包丁が欲しい!」

行方不明になったという宵麗の身代わりに後宮に入らなければ、恩のある天仙飯庄を妨害すると脅迫され、鈴霞は皇太子・圭鷹の正妃として皇宮に上がったけれど…
包丁がないと不安がむくむくと膨らんでくる。鈴霞が自害用の帯を握ってカタカタ震えていると、側仕えのまあさんはおろおろした。
すると、まあさんが包丁の絵を書いて鈴霞に手渡した。それを見ているといくらか落ち着く。
だが結局のところ、鈴霞は宮廷料理に大興奮し、美食の数々に舌鼓を打ち大いに喜んだ。
からりと姿揚げにした鯉。黒瑪瑙をとかしたような  割愛    
ふと見ると、皇太子・圭鷹の青磁の皿は一枚だけだ。

(え!? あれって……奈落芋!?)


冒頭の経緯。貴人が口にするようなものではない芋しか食べない皇太子・圭鷹を不思議に思った鈴霞は、ついつい料理人として黙っていられず、東宮の所にある厨房で料理をするように。
毒殺を恐れる圭鷹は、自分たちで栽培した芋し料理したものしか口にできず、その結果が粗末な芋料理だったのだ。圭鷹は、鈴霞の素性を不審に思うのだが、次第に心を許しはじめ…

後宮らしいドロドロドラマがありつつ、いい感じに痒くて楽しいヒロインが雰囲気を明るくしてくれるという展開。前作とは物語は絡んでいないのだが、人物は登場する。ちなみに皇帝は前作では弟君だった嵐快。
いったいどこに前作のヒロインがいるのかさらっと読んでも気づかない。お名前が王妃になっているので分かりにくいのだ。(ヒント恵兆王
あとがきでは作者の中華料理うんちくがてんこ盛りだった。

はるおかりの 読了一覧

コバルト文庫&オレンジ文庫 読了一覧

前作



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後宮詞華伝 笑わぬ花嫁の筆は謎を語りき はるおか りの
2016年02月15日 (月) 11:25 | 編集
後宮詞華伝 笑わぬ花嫁の筆は謎を語りき (コバルト文庫)
2015/10/30
はるおか りの (著)
---楽天---


後宮詞華伝
笑わぬ花嫁の筆は謎を語りき

はるおか りの

継母から冷遇され笑顔を失った淑葉の慰めは、亡き母に教えられた書法に親しむこと。しかし、その能書の才さえも継母によって奪われてしまう…。そんな絶望の淵に沈む淑葉の元へ突然、皇兄・夕遼との政略結婚の命が下る。しかし、真に望まれていたのは淑葉の妹・香蝶ということが分かり!?すれ違う二人を繋ぎ、想いを伝えるのは、笑わぬ花嫁の筆ひとつ…!婚儀から始まる中華麗麗恋物語。
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コバルト文庫ではお久しぶりですが、ルルルやオレンジ文庫で別名義で活躍中です。基本読み切り。甘い雰囲気の乙女のベルでは安定のクオリティの作家さん。なので、華麗な表紙から衝動的に買っても損はないと思います。下記読了一覧参照
ルルルでは脳天気に痒い話が多いのですが、コバルト文庫での”はるおかりの”名義ではしっとりした糖度の高い雰囲気の作品が多いです。
こちらは、あえて各章に見出しはないものの、おおまかにわければ三部作の構成。
前半は、作者らしい鬼ロマからの始まり(いつものパターン)ですが、二人が夫婦として続けると決めた後は、悲恋の多い後宮でイチャラブな二人が問題ごとを解決するというお話になっております。
どれも書にまつわる、ぷちミステリー的な要素が盛り込まれ、なるほど〜と楽しい部分ありです。 皆様、お試しあれ。

あらすじ
代理を立てて花婿不在で婚礼を挙げることは、大昔では普通のことだった。昨今ではあまり例を見ないが、任国で恵兆王として働いている間に吉日が過ぎてしまって一年後まで結婚できないのは困るから、留守中に華燭の典が挙げられることに不満はなかった。
ところが、拙いながらも愛らしい琵琶の音に導かれて四阿に駆け込んだ、とたん、夕遼は呆然とした。そこにいたのは李香蝶ではなかったのだ。
弟で皇帝の嵐快は、ト占の結果から李香蝶と兄上の相性は最悪だったから、姉の淑葉を代わりに嫁がせたのだと言う。
「結果に驚いたよ。最高の良縁と卦が出た」
褒めてくれと言わんばかりに得意げに胸をそらされ、夕遼は深々と溜息をついた。

「あんな無愛想な女は願い下げだ」


冒頭の経緯。継母に書すら禁じられ辛い生活を強いられてきた淑葉は、5ヶ月後には離縁すると夫・夕遼(皇帝の弟で恵兆王)に宣告される。夕遼が求めていたのは、叔母の美しい書から代筆をしていた李香蝶だったからだ。 しかし、実家に帰されることを極度に恐れる淑葉の態度から、夕遼は次第に彼女の笑顔を取り戻したいと考えはじめ…

二部は、4編から。後宮に住まう夕遼の叔母公主の女官となった淑葉は、現在最も寵愛されている呉成妃を紹介された。現在妊娠中だという呉成妃は、木刀を振り回す元気な女性だが、ある妃の死に心を痛めており…
5編は、皇帝になる前の嵐快の初恋の悲恋。
三部は、6編から。呉成妃に密通の疑惑が浮上し…。(不倫疑惑)

呉成妃の言葉が重いですね。脳天気で明るく朗らかな人だけに「主上の心は求めません」という言葉も、嵐快の心の中の人の話も、ぐっときました。 一方で、後半はひたすら甘やかな世界に浸る主人公達のイチャラブが痒かった。
ルルルより対象年齢若干高め。いちゃいちゃも中華うんちくも、ちょっぴり濃い目のハイティーン以上向け設定です。サクッと楽しめるお話。満足。

はるおかりの 読了一覧

コバルト文庫&オレンジ文庫 読了一覧


読み切り中華ものとして、シリーズになりそうで喜び。
後宮饗華伝 包丁愛づる花嫁の謎多き食譜 (コバルト文庫)
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ユーレイギフト 二度目のさよなら、包みます 陽丘莉乃
2015年11月10日 (火) 17:55 | 編集

ユーレイギフト 二度目のさよなら、包みます (集英社オレンジ文庫)
2015/9/18
陽丘 莉乃 (著),

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ユーレイギフト
二度目のさよなら、包みます

陽丘 莉乃  (はるおかりの)

大学進学を機に上京した鈴歩は、幼いころ大好きだった祖母と疎遠なまま死に別れたことを後悔している。雨が降る度に思い出す、大好きだったおばあちゃんのこと。守れなかった約束…。そんなとき「亡くなった人にプレゼントを届けられる」というひらさか堂の存在を教えられて―!?もう会えない、あなたへ。すこし不思議で、あったかい最期の“贈りもの”ストーリー。
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コバルトでお馴染みの”はるおかりの”改め、オレンジ文庫では”陽丘莉乃”。かなり雰囲気の違う作品となっております。名前をチェックするまで、気付かなかった! 

「亡くなった人にプレゼントを届けられる」
実際に会えるわけでもなく、言葉を交わすわけでもない。
店主が包装しロッカーにプレゼントを入れると、代わりに死者からの贈り物なり反応なりがあるという、亡くなった人との思い出を大切にする、心温まるストーリー。
なので、涙もろい私としては涙腺ゆるんで大変だった。
ヒロインとの出会いから始まる三話構成。
全体的にとてもふんわりとした雰囲気。
主人公たちも、ほのぼのした関係でラブは薄。
店主に関するエピソードもほのめかしで終わったのだが、ラブとともその辺りを続刊に期待していいのかしら?

あらすじ
●ウサギは桜の夢を見る
一週間前、奇妙な小学生に会った。
「死んじゃった人にプレゼントを届けられるお店があるよ。知りたい?」

山之内鈴歩は、大学生として都会で暮らし始めたものの、母が邪険にしていた祖母との思い出と後悔から抜け出せない。
奇妙な小学生の言葉がどうしても気になり、”ひらさか堂”に入った。
端正な顔立ちに細身の眼鏡で、背の高い店主・柏谷匡吾(きょうご)に、「死んだ人にプレゼントを贈りたい」とも言い出せず、傘を借りたけれど…

●紫陽花と薔薇の花束

●夏の架け橋
小学生の客を相手に留守番で鈴歩は接客していたが、男が突然おしかけたきた。
我が物顔のその男は、柏谷匡吾の腹違いの弟・神庭悠人(噂のイケメン大学生)
そして少女の客は、家出した猫の”めろん”にプレゼントをあげたいと語りはじめ…

店名は『黄泉平坂』からとったもの。日本神話の、あの世とこの世をつなぐ道のこと。
叔父の店であり、今は僕の店だと語る店主・柏谷匡吾だが、彼はあまり自分のことを話さない。
一話目でヒロインの祖母への想いでヒロインの周辺事情は明かされるが、彼に関しては謎が多い。
彼には7年間受け取りにこない亡き人への想いがあるようだが、その人物と何があったのか、気になる。
二話目は、亡き娘への想いをふりきれない父のお話。時間の大切さを感じる素敵なお話だった。
涙もろい人は、ハンカチの用意を。

はるおかりの 読了一覧

コバルト文庫&オレンジ文庫 読了一覧



はるおかりの 葵木 あんね 読了一覧
2014年09月01日 (月) 12:31 | 編集
はるおかりの=陽丘 莉乃= 葵木 あんね 読了一覧

葵木 あんね
---ルルル文庫-------


猫かぶり花嫁と悪役公爵~恋する仮面舞踏会~ (ルルル文庫)
2016/2/26
葵木 あんね (著)

猫かぶり花嫁と悪役公爵 恋する仮面舞踏会
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呪われた皇帝と百人目の花嫁 (ルルル文庫)
2015/9/25
葵木 あんね (著),

呪われた皇帝と百人目の花嫁 2015/9
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墓掘り王と身代わり寵妃 (ルルル文庫)
2015/6/26
葵木 あんね (著)

墓掘り王と身代わり寵妃

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嘘つき女王の恋わずらい2015/3/26
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首狩り帝の後宮 寵姫は文を読む 2014/11

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鳥籠の寵姫-虜の皇子は恋をしない- (ルルル文庫)
(2014/07/25)
葵木 あんね

鳥籠の寵姫-虜の皇子は恋をしない- (ルルル文庫)

鳥籠の寵姫 虜の皇子は恋をしない
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首狩り帝の後宮 ―寵姫は文を読む― (ルルル文庫)
(2014/11/26)
葵木 あんね

首狩り帝の後宮 ―寵姫は文を読む― (ルルル文庫)

首狩り帝の後宮 寵姫は文を読む 葵木あんね

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黒椿姫の優美なる謀略 (ルルル文庫)
(2014/03/26)
葵木 あんね

黒椿姫の優美なる謀略 (ルルル文庫)

黒椿姫の優美なる謀略

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猛獣姫の不機嫌な花婿 (ルルル文庫)
(2013/11/26)
葵木 あんね

猛獣姫の不機嫌な花婿 (ルルル文庫)

猛獣姫の不機嫌な花婿

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毒蛇姫の宮廷菓子 (ルルル文庫)
(2013/06/26)
葵木 あんね

毒蛇姫の宮廷菓子 (ルルル文庫)


毒蛇姫の宮廷菓子

魔術師のプロポーズ

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天界ファンタジー
巫女姫様と千年の恋 (ルルル文庫)
(2012/01/26)
葵木 あんね

巫女姫様と千年の恋 (ルルル文庫)


天の花嫁 
巫女姫様と千年の恋
花嫁は双竜に奪われる
織姫と地獄の帝王
恋する天女と四人の花婿 短編

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女王家の華燭 (ルルル文庫)
(2010/05/26)
葵木 あんね

女王家の華燭 (ルルル文庫)

女王家の華燭



----オレンジ文庫----
陽丘 莉乃

ユーレイギフト 二度目のさよなら、包みます (集英社オレンジ文庫)
2015/9/18
陽丘 莉乃 (著),


ユーレイギフト 二度目のさよなら、包みます 陽丘莉乃




---コバルト----

はるおかりの

後宮詞華伝 笑わぬ花嫁の筆は謎を語りき (コバルト文庫)
2015/10/30
はるおか りの (著)

後宮詞華伝 笑わぬ花嫁の筆は謎を語りき
後宮饗華伝 包丁愛づる花嫁の謎多き食譜2016/3

皇弟は黒き花嫁に跪く (コバルト文庫)
(2013/10/01)
はるおか りの

皇弟は黒き花嫁に跪く (コバルト文庫)

禁断の花嫁三部作
皇弟は黒き花嫁に跪く
公爵家の花嫁は禁断の恋歌をうたう2013/01
失恋姫の花嫁計画!! 甘い毒薬の作り方

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魔女の処方箋 A collection of love stories (A collection of love storiesシリーズ) (コバルト文庫)
(2011/12/01)
はるおか りの

魔女の処方箋 A collection of love stories (A collection of love storiesシリーズ) (コバルト文庫)

A collection of love stories 魔女の処方箋
A collection of love stories 2 黒髪のマリアンヌ
林檎の乙女は王の褥で踊る 3 短編

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三千寵愛在一身 (コバルト文庫)
(2010/10/01)
はるおか りの

三千寵愛在一身 (コバルト文庫)

三千寵愛在一身 
雨降らす花 三千寵愛在一身
天宮の舞姫 三千寵愛在一身
白銀の花嫁 三千寵愛在一身
牡丹姫の再婚 三千寵愛在一身


失恋姫の花嫁計画!! 甘い毒薬の作り方  はるおか りの
2014年07月07日 (月) 16:22 | 編集
失恋姫の花嫁計画!! 甘い毒薬の作り方 (コバルト文庫)
(2014/05/01)
はるおか りの

失恋姫の花嫁計画!! 甘い毒薬の作り方 (コバルト文庫)


失恋姫の花嫁計画!!
甘い毒薬の作り方  

はるおか りの

皇妹エルレンシアは素直で憎めない性格ながら、一途すぎる恋心が常時暴走気味。そして今宵も(49回目の)告白!!→あえなく、即撃沈。あの手この手で、亡国の王太子であり薬術師でもある初恋の君ディートリヒに接近しようと試みるけど…!?めげない失恋姫の次なる奇策は、男装してディートリヒの城へ潜入することで!?ときめきのスペシャル番外編3篇も収録。ひたむき・春めき・ラブコメディ。禁断の花嫁シリーズ。
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『喜んで!』って、居酒屋かヨと、ぼそっと突っ込みつつ、妄想たくましい娘の可愛らしい企みが好きすぎる。
男装女子ものです。
禁断の〜シリーズな割には、禁断な部分はあまりなかったが、ほのぼのとしたトキメキ痒い作品で、これはこれでとても楽しかった。
シリーズと銘打ってますが、話やキャラが かぶるわけではないので、単品で楽しめます。
片思の空回りだとしても頑張ってしまう女の子が、私的に大好きなので、壺にハマった作品。
短編は、二人の初夜の朝のSS『新妻は贖罪の褥で』
友人アンソロ&女官ミーネのSS『どうか貴方が赦されますように』
コバルト2014/3掲載のSS『図書室の求婚者』

あらすじ
「あなたのことが好きなのですっ!どうかわたくしと結婚してくださいっ!」

「いやです」

亡国の王太子であり薬術師でもあるディートリヒに告白し背をむけられること49回目。ディートリヒ様のハンカチは50枚目!今日はディートリヒ様の香りに包まれて眠るわ!
”失恋姫”と渾名のついた皇妹エルレンシアは、失恋記録にめげることなく、兄夫婦からある秘策を思いついた…

ディートリヒは悪夢にうなされていた。街の若者誰もが憧れる美しい娘ベリンダ。そしてベリンダに弄ばれ砕け散ったペンダント…
ディートリヒは女性というものがおしなべて嫌いなのだ。ベットに連れ込むなんて論外だ。ベッドにいる謎の女性が身じろぎした。
(……まさか……)
エルレンシアが既成事実を作って結婚をまとめようとしているのか…?
ところが、隣にいたのは女性ではなく少年だった。調薬師の助手を募集していたが、エルレンシア皇女そっくりの助手なんて寝覚めが悪いにもほどがある。

「要するに、君は女性ではないのですね?」

「……女性に見えますか?」

「ちゃんと男にみえますか?」どう見ても少女だ。しかも、とても可憐な。だが、純朴そうな少年を傷つけるほど冷酷ではないつもりだ。「みえますよ。寝ぼけていたようです。」


冒頭の強引な経緯。まるめこまれてエルノと名乗る彼女を助手として鍛えはじめます。一生懸命 薬学を覚えるエルノに一目置く彼。そして、エルレンシアも、彼の初恋のベリンダという女性の存在と彼の養父への罪悪感を知り、心乱れる。
中盤、彼は彼女の男装に気がつき、彼女への気持ちを押さえられなくなってしまう。そんな彼の行動に驚くエルレンシア。大混乱に陥りながらも、彼からの告白は…

というわけで、ベルリンダの小賢しい邪魔が入りながらの、乙女ノベルらしい痒い展開となっております。
彼のハンカチを集めて香りを嗅いでうっとりできて、うらやましいナ。
(旦那のハンカチを嗅いだら、うっかり死ねる…ゴメンどうでもいいナ)
さくっと読んでキュン転がって楽しめる作品でした。

はるおかりの 読了一覧

コバルト文庫 読了一覧
公爵家の花嫁は禁断の恋歌をうたう はるおかりの
2014年06月05日 (木) 13:08 | 編集
公爵家の花嫁は禁断の恋歌をうたう (コバルト文庫)
(2013/12/27)
はるおか りの

公爵家の花嫁は禁断の恋歌をうたう (コバルト文庫)

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公爵家の花嫁は禁断の恋歌をうたう 

はるおか りの

十七歳で宮廷に上がり、皇太子ヨハンと出会うその日まで…と、黄昏城に隠されているヴォーツェン帝国三大公爵家の一つメヴィラーデ家の令嬢ユティーリア。ところが、忍び込んできた宿敵シュナーツェル家の放蕩息子フェルジオと運命の出会いを果たして!?この人を愛してはならない…と思えば思うほど、互いに激しく惹かれあう禁じられた恋。はるおかりの禁断の花嫁三部作、第二弾!
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第二弾ですが、時系列的には、禁断の花嫁三部作の一作目『皇弟は黒き花嫁に跪く』の、二年前にあたるお話だそうで、物語上の関連はなく、単品で楽しめるお話。
色気やコメディーは控えめで、禁断の恋に嘆くオペラ感じさせる雰囲気。ヒーローは、愛されなかった想いから、義理母に屈折した感情を抱いており、それが、憧れか愛か、憎しみか、自分でも判断ができず、純粋なユティーリアと出会うことで、内面を見つめ直し、ユティーリアへの愛に目覚めるというお話。
少女ノベルっぽいテーマとは言いがたいが、好みです。

あらすじ
森の中の城で大切に育てられたメヴィラーデ家の令嬢ユティーリアは、ヨハン皇太子の花嫁候補であり、父から対立するシュナーツェル家の息子フェルジオを警戒しなさいと教えられる。

「……そんなに怖い魔物なの?」

「怖いなんてもんじゃない。フェルジオは飢えた野獣だ」

■□■
フェルジオは好奇心から黄昏城に近づくと、美しい歌声を耳にした。壁の向こうにいたのは、白薔薇のような乙女。驚くほど純粋で言葉を忘れるほど美しかった。
キスを事故ということにして、二人は夢ではない証拠に、バラ色のリボンと、彼のピンを交換した…

「覚えていてくれ。あなたに心奪われた男の名だ」


冒頭の出会いと経緯。愛のない結婚で生まれたフェルジオと父との関係は良好とはいえず、フェルジオは義母ルイーゼに密かな思いを抱き、妹ローザはそんな彼を嫌っている。
無垢なユティーリアは、敵対する家のフェルジオに誘惑されながらも、輿入れするために彼との関係は断ちたいと願うが、想いはつのって…

物語の前半は、幼過ぎるヒロインには感情移入できず、義理母とユティーリアとの合間で気持ちがどこにあるのか攫みにくい彼には反感すら感じ、少々入りにくいが、後半、皇帝の花嫁候補が出そろい、二人が気持ちを確信し敵対する両家の壁を超えようとする展開から面白かった。
もの凄く感動するというわけでもなく、もの凄くおすすめとは言わないが、定番の安定したクオリティー。

はるおかりの 読了一覧

コバルト文庫 読了一覧

失恋姫の花嫁計画!! 甘い毒薬の作り方

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