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夢の宮  王の苑囿  (夢の宮シリーズ)  今野 緒雪
2012年09月03日 (月) 18:08 | 編集
夢の宮 〜王の苑囿〜 (夢の宮シリーズ) (コバルト文庫)
(2012/08/01)
今野 緒雪

夢の宮 〜王の苑囿〜 (夢の宮シリーズ) (コバルト文庫)

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夢の宮  王の苑囿 
(夢の宮シリーズ)  

今野 緒雪

七歳の春、翔志は初めて鸞城に入った。しかし、それは家族との別れを意味するもので…。そうとは知らず『夢の宮』に案内された翔志は、四人の少年と対面する。彼らは、帰ろうとする翔志に「帰れない」と言い、「我々は、王への供物なのだ」と言う。事情もわからぬまま『夢の宮』での生活を強いられることになった翔志はある日、新たに仲間となりともに勉強するという少女・麗婀に恋をして…
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『夢の宮』が学園として使われております。驚!
王の贄として集められたという子供達。
孫の代でもはや王位とは無縁と思われた子供達を集めたことは、何を意味するのか…?
疑問に率直に応えてくれる大人達のいない世界で、葛藤しながら成長する少年の思いと、少女への想いへの目覚めでス。
夢の宮らしい文章で、学園ものとはほど遠く、虜囚感が漂い、キャピキャピ恋愛感はないでスヨ。(当たり前だ)
ちょっと鈍感な彼が主人公のお話なので、恋愛要素が薄いのですが、ストリー展開の上手さはさすがでス。そこはかとない彼女の諦めまじりの届かない思いと、そんな彼女を思うもう独りの人物に思いを馳せる読後感でス。
翔志、気がつかないのはお前だけだよと、仲間同様、読者的にも突っ込み入れちゃってください。

あらすじ
突然の母との別れ。一番最後に集められた自分は、何故ここに連れてこられたのかもわからない。王への供物だという仲間達と、やがて国を支える人物になるために集められたのだという大人達…
逃げ出しても捕まるだけだという、隔離された『夢の宮』での集団生活が始まった…
泣きながらも生活に慣れ始めたある日、女の子が一緒に勉強することになった。彼女の名は”麗婀”。ある日、急に母が恋しくなった翔志は、一人泣くために、築山を登った。しかし、先客 麗婀に涙を見られてしまった。
自分の着物を着て、母に会いに行けと言う彼女。
しかし、母は、会ってはくれなかった…
自分のいるべき場所を自覚し、覚悟を決めた翔志。

「いまのままがいい。大きくなんてなりたくない」

彼女が何故大人になりたくないと言ったのか、その時はわからなかったが、彼は麗婀のために強くなった…

後半は、別れなければならない二人の運命と、仲間の一人が殺されたことで、『夢の宮』を出ることになった彼らでス。
日々成長でス。少年の成長記的要素が強かった。
冒頭から、王はどんな悪い人物なのだ?と、思わされるので、シルシルの上田 晋也ばりに、悪い人物を想像してしまいましタ(アホですナ。方向性が間違ってル)
実際は、王はどんな人物か、読んでみてください。ホッコリする素敵なお話でした。とにかく、かなり恋愛に鈍い彼にジレジレで、周囲が心配し手を貸してあげたいと思わせてしまう、好青年でした。

ところで、『夢の宮』は今後何巻出るのかネ?
好みの別れる作品があって、
前の作品を再び読んでカテゴリーでまとめるのは面倒だナ…

コバルト文庫 読了一覧
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