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山姫と黒の皇子さま 遠まわりな非政略結婚 咲村 まひる
2013年09月26日 (木) 23:26 | 編集
山姫と黒の皇子さま ~遠まわりな非政略結婚~ (ルルル文庫)
(2013/07/26)
咲村 まひる

山姫と黒の皇子さま ~遠まわりな非政略結婚~ (ルルル文庫)

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山姫と黒の皇子さま 
遠まわりな非政略結婚 

咲村 まひる

山岳国家リア=イリスの王女リーフェは、幼い頃に出会ったハーロクト帝国の第四皇子シャルトールのことをずっと想い続けていた。十六歳の誕生日にシャルトールから求婚の手紙が届いたものの、「結婚はするが、恋愛をする気はない」と宣言されてしまい、リーフェは激怒!結果、「一週間後の婚儀までにシャルトールがリーフェを好きにならなければ、結婚はしない」という賭けをすることに…!おてんば姫は王子の心の鎧を外せるのか!?
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ルルル文庫部門奨励賞の受賞作を改稿しデビューした作家さんです。
何を言われても前向きな主人公の”山姫”と呼ばれるやんちゃな姫と、暗殺で母を亡くし裏切りをうけた皇子との物語です。
10年越しの再会と素敵な恋と結婚に憧れてシャルトールのもとに来た彼女。ところが彼は、恋愛は自由だと政略結婚だと割り切っている。リーフェは、彼に好きになってもらうために、結婚を賭けることに。
彼の心を開こうと一生懸命なリーフェ。
しかし彼は、なぜ彼女を呼び寄せたのか?

王道な展開で、意外性はなかったけれど、ルルル的痒さのある好感のもてる作品でした。
奨励賞の作品を水増しした感じはあったかナ。中盤、彼女が帰った以降の話など、もうひと波乱欲しいところと若干の物足りなさもありでした。
今後の作品には期待したいと思います。

あらすじ
大自然の中で育った少女は、自分も自然の一部に  木になりたいと、考えるようになっていた。でも、16歳になり結婚の話、結婚の話も来た。相手は幼い頃に出会ったハーロクト帝国の第四皇子シャルトール。彼の国に行った時、口さがない貴族の汚れた言葉に傷ついた時、助けてくれたのは彼だった。いつか彼のもとに嫁げたらと、本気で政略結婚を願っていた。
この政略結婚を、完全なる恋愛結婚にしてみせますからっ!!
侍女のウィスナもいっしょ。
やっと、会えた!との喜びもつかの間、ソファにふんぞり返っていたシャルトールは一言。
彼女を山の猿よばわりし、悠々と言葉を紡ぐ。
当然結婚はするが…

「恋愛までする気は、さらさらないんだ」

俺以外のやつと好きに恋愛すればいいと言う。
募っていた苛立が、期待との隔たりが、ついに爆発する。

「なにがなんでもわたしと恋愛してもらいますっ」

山に帰ります!好きになってもらえないなら、意味が無い、結婚式までに好きになってもらえないなら結婚はしない。そう賭けにでたが、花嫁修業も大切なうえに、彼は一緒に食事もとってくれず、会話すらままならない。
なんとか彼と会話しようと、リーフェは彼の部屋の前の木に登ったが…
その木に登ったことで、彼を激怒させてしまった。どうやら彼は木にのぼって落ちて怪我をしたらしい。
彼の母の死との因果関係もあるらしく…?


というわけで、彼の部屋に無理に入って、彼が彼女を呼び寄せる切っ掛けになった、川に流した自分の手紙を発見。彼が人をよせつけない訳も次第に明らかになる展開。
彼に素直な気持ちを伝えるべく、彼女は国に帰り、川に流す手紙に希望を託すという山場へ。
そんな怪しい連絡手段に、ちょっぴり無謀だろ?と突っ込みを入れたくなるところだが、リーフェなのだし…と多めに見てあげたくなる。可愛いイラストの効果は、大。
彼の側近のエスラルもなかなか楽しい人物。読者の読む立ち居値としては彼女に感情移入するというよりは、側近のエスラル的に生温かく見守るという所。
本当に、陛下のその行動ひとつで、命を狙っていた人がおとなしくなるのか微妙だナ、とハッピーエンドに冷静に突っ込みを入れたくなるが、続刊があるならその辺りの人の話が欲しいところ。続刊はないかナ?

ルルル文庫 読了一覧
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