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愛に溺れて 『隣人は大富豪』カーラ レノックス/『夫に恋して』スーザン マレリー
2013年10月01日 (火) 10:17 | 編集
愛に溺れて (シルエット・スペシャル・エディション)
(2007/06)
カーラ レノックス、スーザン マレリー 他

愛に溺れて (シルエット・スペシャル・エディション N1150)


愛に溺れて 
シルエット・スペシャル・エディション  N1150

隣人は大富豪 カーラ・レノックス 松村和紀子 訳
夫に恋して スーザン・マレリー 朝霧こずえ 訳

シルエット・スペシャル・エディションの大人気作家の新作2作を併録。
作家どうしの連作ではない。詰め合わせ感たっぷりな作品集。
どちらの作品も遜色無く面白かった。




隣人は大富豪 

カーラ・レノックス

不動産エージェントのアマンダは、湖畔のキャビンを借りたいと相談に来た父娘に好感を持った。気がつくと、普段なら絶対に勧めない特別なキャビン―彼女の隣家を勧めていた。翌日、新しい隣人のハドソンが、釣りを教えてほしいとアマンダに頼みこんできた
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copyright 2003
The Millionaire Next Door

あらすじ
血圧が150を越えた心臓病外科医のハドソン。常にマスコミに注目される毎日。妻を亡くしたあと、孫娘をレディーにすることに一生懸命な祖母にまかせきりの子育て。
親友の忠告で、湖畔のキャビンを借りにきた。
そこで知り合った不動産会社に務めるアマンダが気に入って、自分では住んだこともないような安いコテージを借りたが、必至にストレスを溜め込む彼女は、自分の合わせ鏡のよう。
そして、彼女の血圧も危険な数字だった…

歩合制の不動産会者で、トップを張るために常に頑張り続けるアマンダ。過去は父親を看取り、ろくでなしになりつつある弟の面倒をみながら、人のためにがんばってきた彼女。
釣りのしかたもろくに知らない、ぎこちない父娘が気になる彼女だが、彼の正体を知らずに、過去の貧しい自分の父親像を重ね、彼との交際に一歩引き気味。

そんな二人の間の思い違いが楽しく、一方で、彼と愛娘との関係、アマンダのろくでなしの父との思い出も温かくとってもハートフルなお話だった。
彼の正体がバレることになった、竜巻。
テキサスのヒョウと竜巻の災害で、彼の真実の姿を知る彼女は、ボストンに戻る彼についていくか決断を迫られる。
彼の自称婚約者と母の登場で荒れる修羅場と、彼女の決断のラストの展開。必至な彼にニマニマ。
笑いあり、ほっこりするところありのいいお話だった。




夫に恋して 

スーザン・マレリー

たった一度の経験が、ノエルの人生を大きく変えた。妊娠の事実は幸せな未来をもたらすはずだったが、父親であるジミーはもうこの世にいない。そんな彼女に、ジミーの兄デヴリンがとんでもない提案を持ちかけた。“二年間だけ結婚しよう。そのあとで離婚すればいい"
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copyright 2006
Having Her Boss's Baby

『夫に恋して』『恋に落ちるまで』『たった一度の誘惑』の三部作
邦訳で切り売り状態で見つけにくいシリーズの一話目
編み物教室で知り合った女性三人の恋模様を描く話だが、すでに知り合いで、ヒロインへのアドバイス的な行動以外、物語に絡んでいないので、単品で楽しめる。

あらすじ
牧師の娘のノエルは、ある朝早くに会社のトイレで妊娠検査薬をためした。家には家族がいっぱいでおちつかなかったから‥。結果は陽性。ジミーとのたった一回でできてしまった子供。今となっては愛していたのかすら疑問だが、牧師の娘だと遠巻きにしていた男達と違ってジミーは陽気で楽しかった。
でも、ジミーは亡くなった。妊娠していると分かった以上なんとかしなくては。あと二週間で二十歳を迎えて、秋には短期大学の二年生になるはずだったのに…
自分のデスクに戻るまでに、もっとも会いたくない人にぶつかってしまった。
おまけに、スティックをみられてしまった。

デーブ・ハンターは、自分の責任から逃れるつもりはなかった。ジミーが幼いころから世話をし、成長するにつれて何かと問題を起こすたびに後始末をしてきた。だが、赤ん坊なんて…
ジミーが亡くなったのは僕のせいだ。
罪の意識は絶えず存在し、大きな蛇のように絡みついているが、今はそれにとらわれているわけにはいかない。

「僕たちは早く結婚しないとね」

二年間で離婚を前提に結婚。牧師の娘として両親に嘘をつき、結婚の誓いに嘘をつくことをためらう彼女だが、自分の家族は経済的に苦しく、彼女が大学に通い、自立するまで面倒をみて、生まれる子供にはハンターの財産を分けたい。唯一の親族をなくしている彼の願いをきくことを受け入れた。
しかし、彼のもたらす喜びと安心は、とても大きく、彼に心を惹かれていく…


好奇心溢れるバージン同様の妻に罪悪感を感じつつ優しく接する彼との関係はうっとりロマ。
中盤は、彼女の妹が押し掛け、後半は彼の生き別れの父も戻り、にぎやかな状態に。
そんな中、愛せないのではなく、愛そうとしない彼の心の壁に傷つく彼女。
ラストは、彼の壁を必至に崩そうとするノエルとの攻防の展開。
大人になりきれないティーエイジャーの悩みと、父との確執と、亡き弟への贖罪を織り交ぜながら、前半は幼くすら感じたノエルが、ラストは素敵な女性に変化する繊細な描写力はさすがでス。

スーザン マレリー 読了一覧

ロマンス 読了一覧

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