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お嬢様の悪だくみ みどう ゆか
2014年01月19日 (日) 16:27 | 編集
お嬢様の悪だくみ (ルルル文庫)
(2013/09/27)
みどう ゆか

お嬢様の悪だくみ (ルルル文庫)

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お嬢様の悪だくみ 

みどう ゆか(みどうちん)

生きるためには悪事もやむなし!をモットーに、日々たくましく悪だくみを練るイケナイお嬢様のラウラ。叔父一家にいじめられて育つうち優しさを封印してしまったのだ。そんなラウラだが、うっかり騙されて極悪貴族に嫁がされて…と思いきや、ラウラの前に現れたのは相手の息子で美青年伯爵スヴェン!金と権力ゲットのため妻になろうと、スヴェンをたぶらかそうとするけれど…。トキメキラブコメディー!
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身を守るために、日々たくましく悪を身につけたラウラ。しかし、裏をかかれ、意地悪な養父母一家から売られてしまった彼女は、そこで美青年伯爵スヴェンと出会う。
金と権力を手に入れるために、スヴェンをたらし込もうと、執事のゴードンを巻き込み作戦を錬るドタバタコメディー。

私は、この手のルルルの痒さがたまらなく好きだ。
みどうちん改め、”みどう ゆか”という割と普通のペンネームになられたためか、いつものぶっとんだ展開ではなく、方向性としては、宇津田晴様のご主人様シリーズに近い王道的な痒さがあるお話仕様。
ヒロインがアクの強いキャラなので、ヒロインに感情移入したい人にはおすすめできないのでご注意。
自称悪女を気取る、世間知らずなラウラの自己防衛的な前向きな悪巧みを、スヴェンを助けてあげたいと願う執事ゴードン的な立ち位置で生暖かく見守りながら読む本。
トキメキ痒くで楽しかった。

あらすじ
生きるためには、多少の悪事もやむなし  
それが幸せをつかむ事になるのだと、生々しい苦い苦痛の中でラウラは知った。
しかし、叔父夫婦の勧める縁談に、騙されたことを、嫁ぎ先で知った。
しかも、相手のダニエルは亡くなっており、その息子スヴェンが跡を継いでいた。状況が変わったことを叔父夫婦は知らない。
…これはある意味好機なんじゃないかしら
優良物件  そして、取って食いやすそうな上等の獲物だわ……!

ところが、必至のぶりっこアピールは相手に通じず、小指の先程の進展もなかった。
彼は不義の子という噂があり、屋敷に使える者達は彼にビクビクしている。情報収集の活動の場を広げようと塀を登ろうとした所を彼に見られてしまった。
必至でごまかしたけれど、作戦を見直さないと。

ありゃだめだな。爵位を狙う従兄のベッティルは捨て台詞まで能がねえ。スヴェンは天上を仰いだ。
父は領地を顧みず、領民は喘ぎ、必至に立て直している最中に、鬱陶しい横やりを入れてくる従兄のベッティル。そして、あのラウラも胡散臭い。
その夜部屋に忍び込んできたラウラを押し倒し、問いつめると、妙なことを言い出した。
その紐で俺を縛って花瓶の水を…こぼして、それから?

「『あらあら。あなたのベッドは局地的豪雨に見舞われたの?それとも…以下略…』」

「……あんた頭悪いだろ?」


中盤まで、圧縮して粗筋にしたので、かなり割愛しております。
いずれは都に帰るという彼をとどめるために、ゴードンと協力し作戦を展開。次第にほだされていく彼。
後半は、爵位を狙うベッティルは、村の子供を誘拐。事件解決のために彼と調査をする展開。
ラウラには、頭悪いだろ?と、スヴェンと一緒に突っ込みながらも、痛々しい方向の悪女っぷりが微笑ましく、常に前向きな彼女の行動に好感。
読み切りとしてスッキリと纏まっております。
ヒーローも、ヒロインも、もう少し上品な方が好みだったと感じるし、万人ウケする話とは言わないが、私は好きよ。

みどうちん 読了一覧

ルルル文庫 読了一覧
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