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箱入り王女の災難 魔術と騎士と黒猫の序曲 三川 みり
2015年08月01日 (土) 23:58 | 編集

箱入り王女の災難 魔術と騎士と黒猫の序曲 (角川ビーンズ文庫)
2015/5/30
三川 みり (著),

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箱入り王女の災難
魔術と騎士と黒猫の序曲 

三川みり

「エーデルクライン王国の宝石」と称される王女フレデリカは、天使のような容貌に反し、不気味なものが大好きな隠れ根暗姫。気の進まない遠乗りで落馬してしまった彼女は、あえなく死んでしまう―はずが、なぜか召し使いの体に乗り移っていた!王女が死んだと大パニックになる中、フレデリカは「地獄の番犬」と名高い騎士イザークの力を借りて元の姿に戻ろうとするけれど…?箱入り王女の波乱に満ちた冒険、堂々開幕!
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王女フレデリカはある日、落馬した拍子に召し使いの体の中に入ってしまった。
だれも信じてくれないなかで、「地獄の番犬」と名高い騎士イザークは気がついてくれたけれど…

啓蒙思想が広がりはじめ、隣国で革命がおきる時代。のさばる貴族に反感が増える中で、箱入りの王女は貴族嫌いの騎士に拾われ、元の体に戻るために悪戦苦闘しながら、国のあり方について考えはじめるというお話。
ビーンズ文庫らしい生真面目さと、シュールな笑いの混じった、国作り系のファンタジーです。
とことん気弱で、弱腰な王女フレデリカが、守りたいと感じたもののために一生懸命になる姿が良いです。
作者の描く、頑張る乙女は好きです。


あらすじ
「あんたとわたしは姉妹なの。生まれてすぐに引き離された、双子の姉妹よ。わたしのことは誰にも言っちゃだめ」
黒髪で黒い瞳をした小さな女の子と、金髪の天使のような容貌の小さな女の子。
金髪の髪をした女の子  フレデリカは真剣だった。
仲良しの印にもらったのは、不気味な人形だった。
(気味が悪い、……かもしれない。けれどなんとなく愛嬌がある、……かもしれない)
いや、
(愛嬌がある!!!)
その日からそら豆人形は、フレデリカの一番大切な友だちになった。
■□■
それから11年。16歳になったフレデリカは王国の宝石と賛辞される美しい王女となった。
国の唯一の子供であり、王位継承権第一位の王女。
生まれた時から、両親とは別の離宮で育ち、常に節度をもって他人と接してきた。
親しく声をかけてくれる人はいる。
たとえば、ケルナー伯爵はお菓子をくれる親切なおじさまくらいの印象。
しかし、結局その人たちとの誰とも親しく話したことはない。王女が特定の者と親しくなるのは、公平さを欠く恐れがあるために、立場上望ましくないからだ。
気弱で、社交が苦手で、地味でおとなしい自分の生来の性質は自覚している。その自分では、将来、王としてやっていけないのはわかっている。
本来の自分をひた隠し、全ての人を欺いている。
けれど虚像であるべきだ。
(でも……将来大きな責任を担うわたしが、毎日これでいいの?)


冒頭の経緯。残念な貴公子ユリウス・グロスハイムの誘いで、乗馬に出たフレデリカは、落馬した。
巻き込まれた少女グレーテルと、「地獄の番犬」と名高い騎士イザークは同郷の幼馴染で、イザークが意識をうしなったグレーテルの様子を見に行と、グレーテルは自分を王女のフレデリカだと言い出した。
フレデリカは自分は死んでいないことを伝えようとしたものの、城から放り出されるしまつ。
イザークは、小悪魔的なグレーテルとあまりに様子の違う雰囲気からフレデリカの発言を信じることに。しかし、イザークは幼い妹を貴族に殺されてから、貴族そものもを毛嫌いしおり…

弾き飛ばされたグレーテルは、黒猫の中に入ったらしいが、その猫は気まぐれ。
イザークは魔術師でもある。彼の協力で、体に戻るには体に触れればいいと死神から助言を引き出したものの、フレデリカの体であるにも関わらず、”王女の器”に戻るためには、王女らしくなければならず…、王女らしくって!?

オーソドックスなストーリーで、ありがちといえばありがちなお話なだけに、なんとなく先がよめるので中だるみを感じたが、ヒロインの成長は好きだ。
姿を見せない割に圧倒的な存在感の謎のグレーテルが、ラストまでかきまぜてくれて面白かった。
信頼できる者を7人。グレーテルの過去とイザークの関係など、まだ気になる点が多々あるので、今後の展開に期待。

キモ可愛い”そら豆人形”とやらを、それなりに可愛く想像していたのだが、p221頭だけ挿絵あった。コワッ!

***
3巻で終わります。忠臣をすべて揃えて、元の体に戻るまで、書ききってほしかった部分もありですが、。狂犬ユリウスを従えることができる切りの良い部分で終わるので、3巻で終わるお話だと理解して読むと、悪くない量かも

三川みり 読了一覧

角川ビーインズ文庫 読了一覧

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