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乙女を愛した悪魔 クリスティン メリル
2015年08月03日 (月) 14:51 | 編集

乙女を愛した悪魔 (ハーレクイン・ヒストリカル・スペシャル)
2015/4/25
クリスティン メリル (著)

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乙女を愛した悪魔 
公爵家に生まれて 1

クリスティン メリル

僕が孤児院から引き取られてきたというのは嘘だったのか…。育ての親と思っていたソーン卿に実の親だと聞かされたとき、サムは共に育ったイーブリンへの想いを断ち、屋敷を去ることを決めた。まさか血のつながった妹を愛していたとは。僕はなんと罪深い悪魔なのだ!6年後―サムが帰ってきた。再会を待ち侘びていたイーブリンはしかし、今はセイント・オールドリック公爵に求婚されている身。いっそサムが私をさらってくれたら…。なのに、なぜ彼は私に冷たいの?そんな折、彼女は驚くべき事実を父に告げられる。なんとサムはセイント・オールドリック公爵の異母弟なのだという。高貴な出自をサム本人に明かしてほしいと懇願するイーブリン。だが、父は言った。おまえが公爵の求婚を受け入れるならば、と。
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copyright 2013
The Greatest of sins

公爵家の異母兄弟の2部作です。
悪魔と邦題はありますが、悪魔っぽくありません。原題からわかるように罪深き業に苦しむ(と思い込んでいる)ヒーローの苦悩とそれに振り回されるヒロインという構図。
育ての親ソーン卿の一言によって、イーブリンを異母妹だと思い込んだヒーローは罪深いことだと彼女を拒絶し、後半は、状況が変化し彼女を誘惑し婚約破棄させようと奮闘するという展開。
イーブリンの相手オールドリック公爵(マイケル)は、聖人と呼ばれるほど完璧な貴公子。サムは軍医でしかない自分とを比べ、妬みや嫉妬、はてまた、病気で弱った公爵を前に殺人までが心の中をよぎり、イーブリンとの関係からの罪悪感から逃れても、新たな罪に苦しむという苦さのあるロマ。
もつれ合い、罪悪感の上でなりたつほろ苦い2人の関係をお楽しみください。
ヒロインよりは、ヒーローに重点を置いているので、ヒロインに感情移入したい人には向かない。

あらすじ
サムが帰ってくる!
サムが出て行ってから6年近くになるかしら。サムはイーブリンに一度も便りをよこさなかった。彼が卒業後船医に就任した話を聞かされたのは出港後だった。
この三年間、結婚話が持ち上がっても、イーブリンは乗り気になれなかった。もう一度サムに会うまではとても結婚できない。
玄関ホールの階段の下から様子をうかがった。わたしと同様彼も変わったのだ。戸口に現れた人物は見覚えがあるようであり、以前とは違うようでもあり、不思議な雰囲気を漂わせている。
サムはあのキスを覚えていないのかしら?

サムは恩人だった男性に向かってぎこちなくお辞儀をした。イービーと公爵との結婚を彼女が承諾こそしていないが、事実上決まったようにソーンは語る。
サムを育て仕事にも就かせてやったのだから、これ以上責任を感じる必要はないのだ。
玄関ホールの彼女には気がついていた。イーブリンは大人になった。公爵夫人になるのだ。
ところが、サムが階段の一番下に着いたとき、いきなりイーブリンが隠れ場所から出てきて彼の首にしがみついた。

「捕まえた!」


冒頭の経緯。公爵とサムを引き合わせたイーブリンは、ある事実に気がついた。2人はあまりにも似すぎている。他人の口から噂が立つまえに、事実を明らかにするべきだと、父親を問い詰めたところ、父親はサムが公爵の庶子だと認めた。
サムへの想いを確かめ、彼ともう一度話し合いたいイーブリンは強引に宿屋へ押しかける。彼の欲望を感じ、希望を感じたのもつかの間、彼は冷たく拒絶した。
しかも、父親は、公爵との婚約を承諾したら、公爵とサムの2人に話すと約束する。
サムを更なる誘惑へ刈りたてながらも、再び彼の拒絶にあい、希望が途絶えたイーブリンは、公爵との結婚を承諾したが…

異母妹だと思い込まされていたイーブリンと自分との間に、血のつながりがないことを知らされ歓喜し、彼女の婚約を知って奈落の底へと再び突き落とされるサム。
サムは婚約を撤回させようと彼女を誘惑しはじめるが、父親の裏切りを彼女に話せず、彼女の信用を得られない。
そんなとき、公爵がおたふく風邪にかかり…

成人男子がかかると、生殖機能に障害が出る可能性がある”おたふく風邪”。弱った公爵は見え見えの鬱陶しい2人にイラッとしておりますよ。あたりまえですナ…
ヒロインが拒絶されるならもう少しキュンとしそうなのだが、今ひとつ。
頑張るヒロインが折れてしょんぼりしているところを見たいのだが、立ち直りが早く、ガッツがあって、切り替えも早いので、少々ついていけないのが難点だった。
イーブリンがサムの元へ戻る切っ掛けになった公爵の酷い言葉だって、いい人すぎる公爵のことだから、彼女の背中を押したにきまっているではないか〜〜TT
そう思ってしまうと、いろいろと空気を読まないヒロインが、身勝手に感じてしまって、どうにも感情移入できなかった。
とはいえ、この作品を前振りだと考えれば、孤高の聖人公爵のロマのほうがかなり気になる。

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