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魔女の赤い太陽 樹海の娘と月狩りの騎士 東堂燦
2015年08月08日 (土) 10:16 | 編集

魔女の赤い太陽 樹海の娘と月狩りの騎士 (コバルト文庫)
2015/5/1
東堂 燦 (著),

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魔女の赤い太陽
樹海の娘と月狩りの騎士 

東堂 燦

幼い頃の記憶がなく、人里離れて薬師の師アロとふたりで暮らす少女ルーナエは、時折家を訪れる隻眼の青年イグニスに惹かれていた。しかしルーナエが15の誕生日を迎えてからほどなく、アロが失踪した。あとには不穏な内容の手紙が残されていた。アロを探すため、イグニスを頼りに王都へ出たルーナエは、王国の暗部に関わる秘密に巻き込まれてしまい!?少女をめぐる、哀しくも切ない恋物語!
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切なく鬱々としたシリアスなファンタジー
ひっそりと暮らす少女のもとへ時折訪れるイグニスとの微笑ましい再会から一転、師匠が行方不明になり、街へ捜しに出たとたん、ヒロインがフルボッコにされて、かなり衝撃的な展開に。
記憶を無くしたルーナエを守りたいと溺愛しながらも、踏み越えず、手放さず。そんな中途半端な行動は、彼の弱さ。
青年イグニクの罪悪感とは何なのか?
心に傷を負った主人公たちが、苦しみながら過去を乗り越えるお話です。

あらすじ
過去の自分が壊れて、新しいルーナエがはじまっていく。
「だあ、れ?」
か細い息を何度も吐いて、やっとのことで声は言葉となった。
ルーナエの腹部にまわされた腕に力が込められる。
「……っ、ごめんね。ごめんね、ルーナエ。……ぜんぶ、忘れていいよ。だけど、どうか赦さないで。君を助けられなかった、俺を」
■□■
ルーナエにとって8年前のイグニスとの出逢いが、始まりと呼ぶべき記憶だ。
育ての親であり、薬師の師匠であるアロと2人で暮らしているルーナエは、赤い髪のイグニスの訪れを心待ちにしていた。
「15歳のお誕生日。おめでとう」
不意に大きな掌がルーナエの左頬を包んだ。彼は25歳を迎えた。八年前は、17歳に過ぎなかった青年は、少年の名残を感じさせぬ立派な男の人になっていた。
長居できないという彼を薬草園まで見送りがてら、お守りのピアスが増えたねと他愛もない話をする。
ルーナエには、彼がピアスをあける行為が、まるで自分を痛めつけているかのように感じられる。
魔物から身を守るための守り。おぞましい隣人。
薬草園から見える不気味な森  それは樹海。深く澱んだ魔物の住む森だ。
どうしてあそこにルーナエはいたのか?知りたいけど、話さないのはルーナエを思っての行動なのだと、イグニスを信じたかった。

「変じゃないけど、だめだよ。俺のことを信じては」

「どうして?」

「俺が世界でいちばん、君にとって悪いものだから」


冒頭の経緯。家に帰ると、師匠のアロが不気味な手紙を残し消えていた。何者が送った手紙なのか、師匠は無事なのか…。相談するのに真っ先に浮かんだのはイグニスだが、連絡をとるすべをルーナエは知らない。街へ出て、手紙の差出人を調べようとすると、突然目、腹を割かれた血まみれのイグニスと魔物に遭遇してしまった。
しかも、イグニスに魔物をけしかけた”魔女”だと、ルーナエは疑われ、問答無用で容赦の無い尋問を受ける羽目に…
イグニスによって助けられたものの、魔女疑惑の残ったまま、彼を置いて出て行くことはできない。彼の紹介で、聖堂で働くことになったが…
太陽神と聖女の結婚という聖婚式で、”魔女”が魔物の卵を持ち込むつもりだと脅迫状が届き、実際何人かの被害者が出ている。
そんななか、ルーナエはある人物に出会った…

太陽神と崇められる兄と一時の差で生まれたイグニク。
決して太陽にはなれないというコンプレックスを抱いていたイグニスが、少女と出逢い心を癒された直後、2人に決定的な出来事がおき、彼女の記憶が失われたようで、イグニスは当時の出来事に強い罪悪感を抱いています。
そこには、双子の兄弟の確執というドラマティックな側面があるのです。
中盤少々だれる部分もありだが、ラストの展開に入ると一気に引き込まれて面白かった。
ただ、イグニクの目の中の卵や、彼女の翡翠の話など、そのままなので気になる…
これはこれで良くまとまっていたので、続刊読みたいような気もするが、読みたくない気もする…。
鬱々とした雰囲気が数巻続くのはつらいかも。
でも、雰囲気壊れてほしくないな…

コバルト文庫&オレンジ文庫 読了一覧


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