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月と夜の物語 小椋春歌
2015年08月20日 (木) 13:48 | 編集

月と夜の物語 恋を失くした男と愛を誓った娘 (ビーズログ文庫)
2015/3/14
小椋 春歌 (著),

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月と夜の物語 

小椋春歌

自らの天命を受け入れたライラは、魔術師の修行に励む日々。ザインとの仲も一進一退のままだ。そんな折、彼の祖国エルサムの帝王重篤の報が届く。ザインは元王子のシャールカーンを連れ戻すための罠だと言うも、ライラは彼らの抱える問題の為にも行くべきだと決意。ところがその国で、ライラはザインのものすごい噂を聞いてしまい…!?こんな男でも愛せますか?アラビアンラブ終章!
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終章らしく大団円です。
ライラが前の巻で魔術師として自覚した割には、ファンタジー要素は忘れられ、陰謀渦巻く複雑な人間関係と鬼キュンな恋模様が展開します。
曖昧になっていたシャルカーンとジャスミンの婚約話と、シャルカーン&マルジャーナとの関係がスッキリ。
もちろん、それに関わるザイン&ライラとの関係もポイントを押さえた話になっていて楽しめた。
登場人物の素性に触れ、本音が聞けて、ついでに丸く収まって、後味の良い読後感。
とはいえ、ビーズログ文庫らしいローティーン向けの作品なので、ご注意。逆境で頑張るヒロインの、小気味よい掛け合いを楽しんでくれたまえ。

あらすじ
祖国エルサムの帝王の重篤の報と、シャルカーンとマルジャーナの結婚を許すという正妃バルキスからの知らせが届いた。罠だとザインは警戒するが、ジャスミンはマルジャーナとシャルカーンのために行くつもりだ。
もちろん、ライラも連れて。
しぶしぶ承諾したザインも同行し、一行はエルサムに向かった。しかし待っていたのは…

正妃バルキスは、母違いの第一王子の兄・ハルーンではなく、自分の息子であり第二王子のシャルカーンを帝位につけようと目論む。ゆえに、正妃バルキスは、シャルカーンが選んだマルジャーナが気に入らず、ライラとマルジャーナだけ、後宮に引き離され、命の危険にさらされる。
陰湿な罠が張り巡らされ、しかも、ライラは第一王子ハルーンを前にザイルが彼女を蔑む言葉を聞いてしまい…

「迷惑ですね。旅で出会った女ですよ。たまたま近くにいたから、退屈しのぎで相手をしていたら勝手に好かれただけだ」


前半の経緯。ザイルの言葉に傷つきながらも、不安定な立場のマルジャーナの気持ちを盛り立てようと頑張るライラ。しかし、ザイルを深く恨む第一王子の言葉を聞いてしまい、ますますザイルの顔を見る勇気すら、なくなって…

相変わらず、導入部分が入り込みにくいですが、一山越えて、舞台が後宮に移動すると、陰謀渦巻く世界で傷つきながらも健気にがんばるヒロインが良い味だった。
ライラ以上に、繊細なザインにちょっと驚きつつ、そんな女々しいザインに好感。
過去の因縁や、後宮争いがどうやって八方丸く収まるのかは秘密。
ここまで都合よくそれぞれの立場を明かされると、ご都合主義だといえなくもないが、これはこれで良かった。
ザインの誘惑に対して、及び腰なライラの態度が変化する所も読みたかったかも。

B's LOG文庫 読了一覧
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