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コテージに咲いたばら ベティ ニールズ
2015年08月11日 (火) 15:10 | 編集

コテージに咲いたばら ハーレクイン・ロマンス
ベティ ニールズ (著),

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コテージに咲いたばら 

ベティ ニールズ

カトリーナは田舎道を自転車で走っていてオートバイにはねられた。オートバイはそのまま逃げ、道に座り込んでいた彼女を助けたのはちょうど車で通りかかったハンサムな医師グレンヴィルだった。カトリーナは十二歳のときに両親を事故で亡くして以来、独身の伯母と田舎のコテージでつましく暮らしている。医師は親切にも彼女をコテージに送り届けてベッドに寝かせ、外出していた伯母に代わって面倒を見てくれた。彼の親切には感謝すべきだったが、医師としての義務感からそうしているとしか思えず、カトリーナは素直になれなかった―好きじゃないわ、あんな人。それでも彼女はしぶしぶ礼状を書いて送った。どうせ私のことなんて忘れているでしょうけれど。 (R1565)
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copyright 1999
An Innocent Bride

カトリーナに惹かれ、彼女を案じ、彼女の気持ちが傾くまで、優しく見守る彼の姿に、とても温かな気持ちになれるロマです。
男性視点が多く、マイナス思考に陥りがちなヒロインの気持ちに寄り添うよりは、客観的に見守るようなお話です。
愛したおばあさんを一緒に悼んでくれる心優しいグレンヴィルとの会話に思わずホロリしてしまった。
じれったくて地味だけれど、ベティ晩年の優しさにあふれた、とても良いロマです。

あらすじ
ダークグレーのベントレーのハンドルを握る男性は、のんびりとドライブを楽しんでいた。だが突然、オートバイが猛スピードですれ違った。カーブを曲がると、変わり果てた自転車が倒れている。そのそばに若い女性が座り込んでいた。
なんて素敵な女性だろう。ベントレーの男性は彼女のほうへ歩きながら思った。

サイモン・グレンヴィルと名乗った彼は、医師らしい指示を出し、大柄なカトリーナを抱え上げ車に乗せると、ローズ・コテージまで連れ帰った。
彼女を一人にするわけにもいかず、面倒をみるグレンヴィルに、カトリーナは不躾な態度をとってしまった。
謝ったものの、無頓着そうな返事から、言わなければよかったと思った。
嫌いよ。親切で力になってはくれるけれど、それはこの人が医者で、あの立派な車に飛び乗ってさっさと立ち去るわけにはいかないからだわ。

カトリーナの伯母も同じように不躾な態度をとってしまったが、彼は高名な医者であり、お礼状を出すべきだとかかりつけの医師に言われた。カトリーヌは丁寧なお礼状をしたためた。
カトリーナは12歳の時に両親を亡くし、私立学校の校長をしていたサーザ伯母に引き取られた。優秀な成績だったが、進学するにはお金がなかった。伯父や伯母に援助を求めたものの申し出はなく、コテージに住むのがいいと言うサーザ伯母の意見に従った。働くことを考えたものの、伯母は賛成しなかった。しかし、月日は流れてしまった。
伯母は、カトリーナに幸せかと、少し震える声で尋ねた。カトリーナは年老いた顔に寂しさをみつけ、伯母を安心させるために、とても幸せよ、と答えた。
なにより伯母が好きだったからだ。

グレンヴィルとの再会は、伯母の貧血の検査の時だった。伯母は白血病と診断され、いつ亡くなるかわからないと、グレンヴィルから直接伝えられた。
カトリーナは24歳。男性との出逢いもなく、結婚する機会も過ぎ去ろうとしている。グレンヴィルは39歳。
伯母のために、薔薇の苗を手土産に訪ねてくれる彼は、助けになれることがあるかと気遣ってくれる。
二人は薔薇を植えた。
その二日後伯母は亡くなった。


冒頭の経緯。伯母の死で気落ちする暇もなく、お金がない現状を突き付けられる。村人達はカトリーナを気遣ってくれるだろうが、お金がないことを知られたくなかった。農家に季節労働で日銭を稼ぎ、バザーのボランディアで明るく社交をする。
しかし、村の名家の姪のモーリーンは、グレンヴィルの元で働いているという。村では、モーリーンとグレンヴィルはもうすぐ結婚すると噂され…

というわけで、暇をみつけては、55キロの道のりをせっせと通う豆なグレンヴィル教授。
経済的な困窮にいち早く気付いた彼は、白血病の娘を抱える母子を病気療養させるという仕事(彼の財布)をもちかけ、さらなる足がかりを築く。
だが、純粋培養で鈍いヒロインは気付くわけもなく、どうでもいい村の噂を鵜呑みにし…
というお話。
エグイ展開ではないので、ほのぼのとした気持ちになれるロマです。一生懸命な教授が素敵すぎです!

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