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素直になれない二人 ベティ・ニールズ
2015年08月11日 (火) 15:10 | 編集

素直になれない二人 (ハーレクイン・ロマンス (R1757))
2002/3
ベティ・ニールズ (著),

---楽天---
素直になれない二人



素直になれない二人 

ベティ・ニールズ

自分の力でやってみせる。言葉とは裏腹に、心の中にはいつも彼の姿がちらついていた。 一人でもやれるわ。ジュリアは決心した。両親亡きあと、姉二人と助け合って暮らしてきた。その姉たちが相次いで結婚し、ジュリアは取り残されていた。家を手放し、新しい仕事を探す。女だって自立すべき・・・そんなジュリアに、現実は厳しい。住む場所さえもなくした彼女に、意外な申し出があった。「君に助けてもらいたいんだ」いつも意地悪で皮肉屋の、義兄の上司ヘラルトからだった。二人の出会いは最悪だった。古いカーテンを仕立て直して作ったドレスをばかにされ、グリーティング・カードに詩を書く仕事を嘲笑された。あんな人は大嫌い。そう思いながらも、ジュリアは、ヘラルトの元乳母の世話をするためにオランダへと向かった。(R1757)
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copyright 2001
An Independent Woman

ベティ執筆活動最後の年の作品。
中途半端に彼から逃げだしたような状態の独立には、ベディ神は厳しいのだ。
彼に対しては強気な態度でいるくせに、本音はどこまでも惨めな境遇に陥ってしまう。
そんなヒロインを彼女が本音を見せるまで見守るヒーローが、温かくもあるが、ちょっと皮肉が入っている気がするのだ。

あらすじ
結婚を考える姉達は、精いっぱいの努力をしても惨めで気の滅入るような家から出ることを願っているが、ジュリアは古ぼけたカーペットにひさまづいて、布地にパターンをピンで止めている。
ヘラルト・ヴァン・ダー・マース教授が部下である医局員トーマスの婚約者に荷物を届けるためにやってきた。
ルースに案内され部屋に入ってきた教授は、つかつかと近づき、横に立って床に広げられた布を見下ろした。

「カーテンに見えるけど?」
「カーテンです」

ぶっきらぼうにジュリアは言い捨てた。それでも仕立てあがったら、会社主催のダンス・パーティに着て行ってもはずかしくないドレスに変身するのよ、という言葉を飲み込んだ。
三姉妹の姉達は、結婚を考える相手がいるが、問題は末っ子24歳のシュリアだ。楽天家の彼女はセンチメンタルな詩を作り、それなりに流行にあった服を縫ったりしている。
オスカーは今のところ、シュリアに気がある男友達の一人でしかない。詩を買い取ってくれる会社主催のパーティも結局パートナーとして参加することを承知させられてしまった。
10日後、そのパーティーで、よりによって教授に声をかけられた。
遅れてきたオスカーはドレスを悪くないと言ったあと、教授を紹介させ横柄にうなずいた。
「楽しい夜になるといいね」早くも別のカップルに話かけているオスカーを見て、からかうようにつけ加えた。

「どうだか疑わしいけれど。ドレスについては、僕は同意しかねるよ。カーテンだって知っているからかもしれないが」

それを聞いてジュリアは理由もなく叩かれた小さな子どものような表情になった。教授は軽率な言葉を後悔したが、それは一瞬のことだった。彼女がすぐにハンサムな教授を見あげ、こう言ったからだ。

「さようなら教授。私、あなたなんか嫌いだわ。二度とお会いしたくありません」


冒頭の経緯。オスカーは結婚するつもりはなく、挙句にグリーディングカード会社に勤める彼の圧力でジュリアは仕事を失ってしまった。しかも姉は立て続けに結婚し、姉の紹介で一人は下宿人をみつけたものの、もう一人みつけようとしてもみつからない。
そんな時、姉の一人が病気になり、療養にとヘラルトの乳母が管理する別荘に行くことに。
姉達は、屋敷を売り分配した金でそれぞれの家庭のささやかな願いのために使いたいと思っているが、ジュリアの手前言い出せない。そんな姉達の気持ちを察し、ジュリアは家を売る決心をする。


侮辱されて怒り心頭のジュリア。
”どうしてこんな時に教授のことを考えてしまうの…彼の家に泊めてもらっているからだわ。きっと。教授なんか嫌いだもの。”
居心地のいい素晴らしい別荘に短期間滞在し、さらに、彼の乳母の病気の世話をするために再度訪問するうちに馴染み、彼に心を開き始める。しかし、自分で申し込んだ、北の果てのタペストリーの修復の住み込みの仕事に行く決意をしてしまい…
意地っ張りな彼女は、最後まで意地を通すために、孤軍奮闘するのだが、一難去ってまた一難。
ラストに頑張って開業した手芸用品店も惨めな有り様。
絶対に彼には惨めな姿を見られたくないのに、自立とは程遠い状態で本音を晒さなければならないなんて……、ぬぁぁ、負け犬な気分だッ;;

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