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雨の日の出会い ベティ ニールズ
2015年08月12日 (水) 10:49 | 編集

雨の日の出会い (ハーレクイン・イマージュ)
2004/10
ベティ ニールズ (著)

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雨の日の出会い 

ベティ ニールズ

仕事にも私生活にも不満はないというのに…。ロンドンの病院で病棟婦長を務めるジョゼフィンは、自分の人生にはなにかが足りないと感じていた。ある雨の日、ジョゼフィンは危うく車に轢かれそうになった。ところが運転していた男性は、道路の真ん中に突っ立っていた彼女に非があると言う。憤りを覚えながらも、彼女はその男性のことが妙に気になった。二日後、出張で留守にする医師の代理の人物が病院に現れたとき、ジョゼフィンは心臓が止まりそうなほど驚いた。その代理医師ユリアスは、彼女を轢きそうになった男性だったのだ。(I1709)
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copyright 1985
Never the Time and the Place

ベティ作品に多い、第三者のかき回しはラストに数ページという程度。
全体的にまったりしている地味ロマでございます。
忙しい日常で思い悩む乙女心と、タイミングが合わずに言い出せない男心がいい感じ。

あらすじ
悪天候もまったく気にしないで歩く娘は、しゃがみ込み犬に語りかける。「なんだか結婚なんてまったくしたくないんじゃないかって気がしてきて、たまらなくなるの」
娘には背後の坂をのぼってくる車の音は聞こえなかった。一台のベントレーが悠然と走ってきて、彼女と犬からほんの数十センチのところで止まった。
もう少しで轢かれるところだったと文句を言った。
そこで彼女は、男の瞳がこれまで見たこともない冷たいブルーの瞳であることに気づいた。そして彼の声は、その瞳と同じくらい冷ややかだった。

「僕には人は動物を轢く趣味はない。ここは私道なのか?」

■□■
婦人科病棟の婦長であるジョゼフィンは、嵐を起こしそうな雷雲のごとき形相で研修医を従えるドクター・ブルの癇癪をなだめ、医者の指示どおりに患者を移動させ、看護婦たちをお茶にいかせたあと、夜の投薬にまわった。
そんな忙しい日常のある日、ドクター・ブルからユリアス・ファン・タクスを紹介される。
ハンサムなドクターに看護婦は浮き足立っているが、ジョゼフィンにはマルコムがいた。
だが、またしても沈んだ気持ちになった。マルコムとは結婚できない。勝手になんでも決め付けるマルコムにはうんざりだった。病院の前でマルコムの車のテールランプを見送り、正面玄関から中に入ると、ドクター・ファン・タクスの姿があった。

「こんばんわ。喧嘩かい?」

「あなたには関係のないことでしょ?」


冒頭の経緯。同じ職場で働く者として、なんとか友好関係を築きはじめたファン・タクスとジョゼフィン。
彼はある日、ジョゼフィンの失恋の痛手を気遣い、彼もまばゆいほどの美人を愛し、捨てられたあとなのだと話した。
「あなたって……最初に会ったとき、女を片っ端から憎んでいるみたいな…。私もあなたのことは好きになれそうになかった。今はすきかどうがわからないけれど」率直にそう彼に告白した。

実家の近くにある風景式庭園スタワーヘッドをめぐり、親睦を深める二人。二度目にスタワーヘッドを歩いたときにプロポーズされます。
もちろん、友情という形での結婚。
予想外にお金持ちの彼に驚き、戸惑い、おしゃれを始めるが、彼に予想外の言葉をもらい、恋人らしい展開は期待していないと言われ、自分の気持ちにきがつきます。
ラストの山場は、”しかるべき時と、しかるべき場所、そして、愛する者が全てそろうことは決してない”と詩人ブラウニングの言葉を引用する彼が、何を語ろうとしているのか、あらぬ嫉妬を抱き怯えるジョゼフィンともどと、ジレジレさせてくれます。
この淡々としながらもちょっぴり切なく、それでいてふんわりとした雰囲気の日常の風景。ベティらしい持ち味の地味ロマです。

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