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屈辱の楽園で アン メイザー
2015年08月26日 (水) 11:58 | 編集

屈辱の楽園で (ハーレクイン・ロマンス)
2015/6/26
アン メイザー (著),

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屈辱の楽園で 

アン メイザー

会社の金を横領した兄に助けを乞われ、看護師のエマは、兄の会社の社長であるデイモンを訪ねた。じつは彼女にはデイモンから求婚された過去があった。身分違いの恋だと周囲から諭され、結局、泣く泣く身を引いたのだ。「君の兄さんを救ってほしい?では、代償として-」デイモンの要求は非情だった。住み込みの看護師として、6歳になる盲目の愛娘の世話をしろというのだ。彼はエマと別れた直後に結婚し、妻亡きあとは娘と暮らしていた。今もまだ、彼への思いを絶てずにいるのに、なぜこんな仕打ちを?それでもエマは兄のため、デイモンの要求に応えるしかなかった。
1969年に書かれた、アン・メイザーの希少な未邦訳旧作。ページをめくるごとにひたひたと迫りくる、この緊迫感!大御所ならではの、怒涛のロマンス。(R3078)
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copyright 1969
Dangerous rhapsody

エマは、兄のために自らを犠牲に、かつての恋人に会いに行く。横領に目をつぶる代償として、バハマでの娘の世話をすることになった彼女だが…

ハーレ黎明期の大御所作家の1969年の未邦訳作品。
アン・メイザーの作品は多くの女性を魅了し、後の作家に大きな影響をもたらしました。というわけで、記念すべきR1「哀愁のプロヴァンス」c1979年より10年も前に書かれた作品は、ハーレらしい高圧的な年上男性との情熱的ロマンスのひな形になったといってもおかしくないのではないかと思うのだがどうだろう?
この当時にしてはめずらしい男性視点もありです。
しかも、微妙にサスペンス要素もぶっこむという珍しい展開は必見。謎のチャイナ女性がいったいどんな役割をすることになるのか? なんとなく突っ込みを入れたくなる部分も含めて、楽んでくれたまえ。
やっぱり、初期作品のが好きだ。

あらすじ
ああ、ジョニーったら、なぜあんなばかなまねをしたの?
エマはため息をついた。ギャンブルにのめり込んだ兄は会社の金を使いこんでしまったのだ。
だから、ジョニーはエマに助けを求めた。兄はエマとデイモンとのいきさつを知らない。エマがデイモンに掛け合いさえすれば、助けてもらえると信じているのだ。
エマが入っていくと、デイモンの目が細くなり、黒いまつげが目の表情を隠した。けれどその笑みはやや皮肉めいていて、声には嘲りが含まれていた。

「これはこれは、エマ、ひさしぶりだな」

彼は何故彼女が来たのかを知っていた。兄の罪も。
エマはとにかく早くそこから立ち去りたかった。泣き出す前に。
私は試すだけは試した。ジョニーも認めてくれるだろう。そして、私は惨敗した。
デイモンがデスクの横をまわって近づいてきて、鋭い目でエマを見た。

「ああ、助けよう。だが代価がある」


冒頭の経緯。エマは七年前、デイモンのもとを去った。彼のためにそうしたのだ。だが、デイモンはエマと別れた後にすぐに結婚し、子供もいる。
そして、兄の罪との交換条件は、彼の娘アナベルの世話をすること。
娘アナベルは、彼の妻が亡くなった事故に同乗し、事故の後遺症で目が見えなくなったというのだ。
しぶしぶバハマへ旅だったエマだったが、彼女は彼の従弟クリスに快く迎えられ…

クリスの誘いにのり屋敷への到着が翌日になったことで、エマが水に溺れたこと、クリスが結婚している事実を知らされ、エマの仕事は出だしからつまずいた。
エマは意外にもバハマを楽しみ、彼の娘アナベルとの関係を楽しんでいた。デイモンにクビにされることを恐れたが…

ヒロインのアップダウンの激しい感情の揺れと緊張感が、冒頭から読者をひきつけます。
エマが去っていったことに傷ついた憎しみに近い感情を噛み締めながら、それでいて、エマへの未練たっぷり。
エマを賞賛する男へのデイモンの独占欲や保護意識がいい感じです。
エマの献身的な態度で、目の見えないアナベルと、父デイモンとの関係が改善してく過程はぐっときます。
謎のチャイナ女性の布石は後半に急展開をみせます。その辺りは、秘密。
とってもドラマチックで、ロマンチック。
さくっと読了。楽しかった。


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