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めぐり逢う四季 ステファニー・ローレンス,  メアリ・バログ  他
2015年08月27日 (木) 18:37 | 編集

めぐり逢う四季(きせつ) (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)
2009/10/20
ステファニー・ローレンス (著), メアリ・バログ (著)他

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めぐり逢う四季 

ステファニー・ローレンス,  メアリ・バログ  他

ある二月の寒い雨の日。商用でロンドンに向かっていたローグ・ジェラード子爵は悪天候のために旅を中断し、街道沿いの宿屋に入った。そこにいたのは、十年間音信不通だった幼なじみのリディア。あでやかな美女へと成長したリディアに魅了されるローは、心ならずも彼女の企みに巻き込まれていく…。RITA賞受賞の『ローグ・ジェラードの陥落』をはじめ、十年ぶりに初恋の相手と再会し、その後二十四時間をともに過ごす男女の恋愛模様を、四人の実力派作家が四季ごとに描き分けた珠玉の短篇集。
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copyright 2008
It Happened One Night

”もし四人の作家が、それぞれアンソロジー向け短編小説を書き、それらがたまたま同じ設定だったら?”
偶然なら悲劇になる想像を、意図的に、ということで
メアリ バロウとジャッキー・ダレサンドロ,キャンディス・ハーンの三人で出し会ったアイデアに、ステファニー・ローレンスを誘いこの短篇集が出来上がった。
基本的な設定が似通っていていようとも作家の独自のスタイルを実証したいと、メアリ バロウは冒頭の読者への手紙で語る。
”共通の設定は、十年間音信不通となっていた一組の男女が、再会する。偶然同じ宿に泊まり合わせ、24時間過ごすことになる”
どの作品も、作家の意欲を感じさせる力作ぞろい。
ホットなシーンも多い情熱的な作品集となっております。
各作家のアンソロジーというわけで、関連作品があると思うのだが、調べていない。スマヌ。



ローグ・ジェラードの陥落

ステファニー・ローレンス

それは真っ暗なひどい嵐の夜だった。ロバート”ローグ”・ジェラードは宿屋に入った。寒さから暖炉のある談話室へ向かうと、宿屋の主人は他の者が使っているという。有無をいわさず、談話室で濡れた服を脱ぎ、ぬくもりを感じていると、部屋のドアが開いた。振り返ったローは  
彼はその場で凍りついた。
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copyright 2008
The Fall of Rogue Gerrard

2009 RITA賞の”Best Romance Novella”を受賞した作品。
宿屋で偶然再会したのは、リディアだった。16歳の彼女にキスをして逃げ出したローグは、放蕩者となり、今はそれも飽き、慈善事業を隠れてしている。
そんな彼が、既に26となり選り好みのうちに行き遅れた彼女と再会。女性運動をしている妹の手紙を取り戻したいという彼女のために、人肌脱ぐことにというロマ。

とくに、感動!という話ではないのだが、生真面目に生きてきた彼女が、隠された冒険心と探究心に目覚め、女としての感情を知るという主題はロマンチック。
情熱的に愛しあう二人に感情移入しやすい作品で、ホットなシーンは楽しい。



魅せられて

メアリ・バログ

ノーラは雇い主と喧嘩をし、無一文で屋敷を出てきた。人であふれかえる5月1日。村の広場に花とリボンで飾った柱が立てられ、露天が軒を連ねている。
宿屋も人であふれかえっている。どうやら宿屋の前で酷い事故があったらしい。そしてノーラが乗ろうとしていた乗り合い馬車は、今日は出発できないと言う。ノーラは途方にくれた。
今日泊まる宿代など持ち合わせていない…
「わたしの妻だ」
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copyright 2008
Spellbound

事故を起こしたリチャードは、ノーラと再会し、途方にくれる彼女のために妻ということで、部屋を提供する。十年間あっていなかった彼女への敵意と思慕。
立場が正反対となった二人の関係。
かつて二人は、駆け落ちし、ノーラは父親に連れ戻されたのだ…という二人のほろ苦い再会がきゅんと切なく甘ずっぱいお話。
たくさんの誤解をお互いに解消しながらという展開。
私としてはこのお話が一番気に入った。



オンリー・ユー

ジャッキー・ダレサンドロ

ウエストモア伯爵夫人、カサンドラ・ヘイウッドは夫を亡くし実家に帰る途中だが、疑問がふたたび聞こえてきた。彼は、はたして宿屋にいるだろうか? これは、彼女が追い求めてきた答えを見つけるチャンスだった。
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copyright 2008
Only you

宿屋を経営するイーサンは、手伝いのデリアに想いを寄せられ、ある女性への思慕からぬけだせないまま孤独な人生を過ごすことより、デリアを受け入れるべきかと揺れていた。
その矢先、十年前に諦めた彼女の姿が…
厩番と令嬢そして、今は宿屋の主人と伯爵未亡人。身分の違い過ぎる二人の短く切ない逢瀬なのでございます。もちろんそこは、ハッピーエンド。



これからずっと

キャンディス・ハーン

ハートフォード公爵夫人、ウィルヘルミナが宿に到着し、サムは彼女に挨拶に向かう。同じ村の純粋だった彼女を知るサムとの再会は十年ぶりだった。
漁師だったサムに純潔を捧げた矢先の彼の遭難。
画家との出合いから母に打きだされ、愛人としての道を歩みはじめた彼女は、サムとの苦い再会へて、数々の苦難の末に、公爵夫人という最高の地位にまで上り詰めた。
そんな彼女をサムはいま、どう思っているのだろうか…?
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copyright 2008
From This Moment On

『戯れの恋に落ちて』に登場するウィルヘルミナの物語だそうです。
主人公は40歳を過ぎ、お互い長い誤解と確執を繰り返してきたこともあり、過去をさらけ出しお互い許し合いましょうというお話。
運命的に惹かれ合う二人がやっと一緒になるというお話です。
なかなかここまでの境地にたどり着くのは難しく、大人になればなるほど素直になるこができないだけに、感情移入はしにくいものの、お互いを許し許されることで自分自身への赦しにつながるあたりハートフルな作品だと感じる良いロマです。

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