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薔薇のティアラをはずして トレイシー・アン・ウォレン
2015年09月05日 (土) 14:25 | 編集

薔薇のティアラをはずして (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション(ロマンス・コレクション))
2015/6/22
トレイシー・アン・ウォレン (著),

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スコットランドの女学校を卒業したばかりの名もなき小国の王女マーセデスは、皇太子である父が用意した馬車でロンドンへ向かう道中、何者かに襲撃された。従者や親戚を失い、命からがら森を逃げのびて村はずれの宿屋にたどりついたものの、全身ずぶ濡れで汚れきった彼女が本物の王女だとはだれも信じてくれない。ただひとり、ヨーロッパ戦線の武勇で名を馳せたダニエル・マキノン少佐を除いては-。護衛を引け受けたダニエルとふたりきりの旅が始まるが、再び襲撃者の魔の手が迫り…!?
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copyright 2012
Her Highness and the Highlander

襲われて命からがら逃げ延びたものの、誰もお姫様だと信じてくれない。そんな中、彼女を気遣ってくれたダニエル・マキノン少佐に信頼をよせ、彼を護衛として雇おうとしたけれど…

お姫様だと信じてもらえないお姫様と、落ちぶれたキルト男子の、逆身分差、ホット系エンタメロマ。
スコットランドの女学校で親友となった王女3人のロマンスの”プリンセス・シリーズ”第2弾。
真面目系マーセデスに待ち受けるロマンスは、波瀾万丈。
ストーリーは単純な構成だが、見知らぬ二人が、夢見がちのまま惹かれあう危うさが楽しすぎる。
惹かれ合いながらも一線を置こうとする二人の間の徐々に高まる緊張感の描写はさすがです。徐々に高まる情熱と葛藤。その果てにある絶望もキュンでございます。
キルト男子の生活や習慣、信条を理解し、絶対領域の太ももを妄想してくれたまえ。
他のプリンセスの活躍は少ないので、単品でも楽しめます。

あらすじ スコットランド高地 1816年6月
「お逃げください、王女様!さあ、早く!」
森の中に見を隠したマーセデスは、とうとう勇気を振り絞って隠れ場所から出た。
願わくは、土砂降りの雨で視界がさえぎられ、男たちにわたしの姿が見えないことを。
■□■
元スコットランド高地連隊のダニエル・ジェームズ・マキノン少佐は、女給の誘いを無視した。28歳であるにもかかわらず、戦いに明け暮れた苦悩と喪失の連続の日々が、自分の中の青年らしい部分を殺してしまった。身も心も疲れきっている。
そのとき宿屋にずぶ濡れのみすぼらしい姿をした娘が入ってきた。襲われたという娘は、「すわらせていただいてもいいかしら」と言いはしたものの、自分で椅子をとりに行こうともせず、だれかが持ってきてくれるのを待っているらしい。
だがだれもそうしなかった。
ダニエルは迷うことなく立ち上がり、彼女のひじに手をかけ椅子にすわらせた。
ショック状態を何度も見てきたダニエルは、襲われたことは本当だと信じた。だが、自分はアルデン国フレデリック皇太子の娘だと言い出した。
いったいなにがあったのだろう。彼女はすっかり恐怖にとらわれ、荒唐無稽な空想の世界に逃げ込んでいる。
ダニエルは、なりゆきからマーセデスと名乗る彼女の宿代を出し、食事を与えた。
深夜に、窓の外に不審者がいると怯える彼女をなだめた。

「どういたしまして。気にしなくていいよ、お嬢さん」
王女様よ」マーセデスは困惑のせいで、思った以上に強い口調で言った。
「なんだって?」
王女様よ」口調をやわらげてくり返した。「あまりくだけた呼び方をしないでちょうだい。”お嬢さん”なんて論外だわ」


冒頭の経緯。故郷を離れ10年。スコットランドで祖父の時代は大地主として世が世ならダニエルは城を持つ身であったが、すべてをとりあげられ、父は世を恨みながら亡くなった。誰が待つわけでもないスカイ島へ向かうダニエルは、宿を求める大法螺吹きの娘・自称”お姫様”のマーセデスの世話をしたものの、彼女をロンドンまで送る義理もなく、郵便馬車の乗り方と路銀を渡し突き放した。
一方、かつてない境遇に陥ってしまったマーセデスは誰も信じてくれない上に、護衛として雇おうとしたダニエルにも背を向けられ、孤独と戦いながら、ロンドンへの旅を始めたが…

結局、彼女を心配し、さらなる窮地を救い、共にロンドンをめさずことに。
高まる二人の情熱。そして、スコットランド流に、とうとう結婚!!?

というわけで、中盤、石を背負わされた花婿参りにニマニマしながら、幸せいっぱいの二人がいよいよ真実に目を向けることになる後半へ。
彼女の真実に目を向け苦悩する彼に対し、お姫様全開で脳天気から抜け出せないマーセデス。トキメキの緊張感から一気に破局の緊張感の怒涛の展開が待っております。
自分の彼に対する仕打ちに後悔しきりの彼女と、屈辱に打ちひしがれるキルト男子の姿に萌転がってくれたまえ。

とりあえず、なんか面白いのない?という一般的なホット系ヒストリカルロマをお求めの方にオススメの本。

トレイシー・アン・ウォレン 読了一覧

ロマンス 読了一覧
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