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蝶よ毒よ 邪悪な獣の正しい飼い方 山本瑤
2015年09月05日 (土) 22:11 | 編集

蝶よ毒よ 邪悪な獣の正しい飼い方 (コバルト文庫)
2015/6/2
山本 瑤 (著)

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蝶よ毒よ 

山本瑤

絶対、貴方に求婚させてみせる!!悪戯好きで魔女と忌み嫌われ、ルブラン王国を追放された王女・エミリエンヌは残忍な氷狼公と悪名高い辺境伯ラファエルに花嫁として召し出されるがすげなく拒絶される。ラファエルを屈服させるため、エミリエンヌは意地でも彼に求婚させると決心し…!?タイムリミットは一ヵ月。求婚したら負け!極悪公爵VS性悪王女、激辛×激甘ラブバトルのはじまり
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逃げ出しても、自分は王女であることは変わらなかったことを、身を持って知っているエミリエンヌ。
追放されたエミリエンヌは、唯一魔性に理解のある国の魔女の王女と逢うため、自分の居場所を賭けて、悪名高い辺境伯ラファエルを屈服させると宣言したけれど…

魔女として幽閉されて育ったひねくれ者のヒロインなので、その行動は無軌道で、共感はしにくい。だが、人に優しくされたことのない彼女が、城の人やヒーローとの関係に怯え苦悩しながらも心をひらいていく姿が微笑ましく、見守って応援したくなる。

あらすじ
紅い髪に緑の瞳。エミリエンヌは魔女として9歳から幽閉されて育った。姉の18歳の誕生日を盛大にぶち壊したエミリは、とうとう父王から尼僧院への追放を命じられる。
しかし、ローランド・アンサルディ公爵の仲介で、エミリはドライデン王女から招待状を受け、引き渡されることに。
大陸七王国の中で、神秘のヴェールで閉ざされている小国。その国を統べる王女は伝説の魔女れアンドーラの生まれ変わりで、在位二百年を超すと言われている。

「……エミリエンヌ。おまえは帰らなければならない。どんなに遠くに逃げようと、自分自身から逃げることはできないのだからね」

旅芸人の仲間だった老婆はそう言った。
城を抜け出し、一座と生活するのは自由で楽しかった。それでも、エミリは城に帰らなければ、と思うようになった。老婆はいつもエミリに帰るように促した。そして、古びたリュートをエミリにくれた。
今エミリは、そのリュートを手に故郷を出ようとしている。老婆は常に帰れと言ったが、もう帰れない身になってしまったのだ。
ローランドは、エミリエンヌに夫となるべき男の名前を教えた。
ラファエル・レイモンド・バルザック公爵。勇猛果敢なドライデンの将軍は、残虐に過ぎ、近年では女王の手に負えず、氷狼公と呼ばれ、領地に封じられたという。数々の花嫁候補の悲惨な末路を語り、しかし魔性の娘なら?と氷狼公ラファエルを飼い慣らす娘として、ルブランから買ったのだと…
到着するやいなや、牢に閉じ込められたエミリは早速抜け出し、迷うことなくラファエルの部屋へ辿り着くと初夜の既成事実を装った。
だが、不器量な娘を装ったエミリを”無垢な子鹿”呼ばわりしたラファエルに猛烈に腹が立った。
それでいて、この男が隠しているものを見たい。誰もしらない、この男の本質を暴きたいと思った。

「……畏れさせる」
「なに?」
「何者をも畏れない氷狼公に、あたしを畏れさせる」


冒頭の経緯。”一ヶ月以内に、求婚させる”と宣言したエミリの城での生活が始まった。エミリの選んだ部屋を、侍女のヘラは幽霊のポールがいると教えてくれたが、亡霊なんてどうでもいい。
肉。肉を食べれば元気が出て、負けるもんかって思う。
逃げずに己の血の魔女と向き合う覚悟を決めたエミリは、城に迷い込んだ雑巾犬エリザベスを救い、ラファエルには擬似新婚イチャラブ大作戦を決行すると決めたものの…
ラファエルの中には悪魔がいるようで…?

前半のエミリの方向性が意味不明で、少々理解に苦しむのだが、屈折しているくせに一本気な彼女が、戸惑いを見せる辺りから面白くなりはじめた。
作者の描く、頑張る女の子は大好き。
幽閉当時からの唯一の友達ギルや、敵か見方か不思議な人物ローランド、ラストに登場する謎の少年の言葉など、二人を取り巻く周辺事情はかなりぼかされているので、続刊があるなら読みたいと思う。
続くかしら?

山本 瑤  読了一覧

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