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片思いの日々 ベティ・ニールズ
2015年08月16日 (日) 00:30 | 編集

片思いの日々 (ハーレクイン・ロマンス (R1660))
2001/3
ベティ・ニールズ (著),


片思いの日々 

ベティ・ニールズ

ドクター・ラヴェルは目の前に座っている若い女性を見つけた。平凡な顔に落ち着いた声。そして地味な服装。うん、新しい受付係は彼女でいいだろう。こうしてマチルダは採用されることになった。彼女は最近、父母とともにこの小さな村に引っ越してきたばかりで、村の診療所が受付かかりを募集していると聞き、少しでも家計をたすけられればと、面接を受けに来たのだった。マチルダの目に、ドクターはとても魅力的な男性に映った。実際、一目見た瞬間に、恋に落ちてしまったのだ。でもわたしは美しくないし、ドクターには婚約者がいるという。彼への思いは絶対に隠しておかなければ……。診療所で働きはじめたマチルダは充実した日々を送るようになった。しかし、彼女に対するドクターの態度はなぜかよそよそしかった。
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copyright 2000
Matilda's Wedding

地味で控え目で、雇い主のドクターからは、有能な受付に似ていて事務を引き継いた手足くらいにしか思われていない。
心臓病を抱える父と我儘な母の面倒を見て家計を支えるマチルダだが、そでも、ドクターに憧れ、淡い恋心をもっている。
届かない恋心だとわかっているけれど、自分のためにささやかなおしゃれをしたい。
ままならない運命に翻弄されながらも、ささやかな乙女心が可愛らしく、共感しやすい。
そんな勤勉で優しく献身的な彼女の行動に、当初興味を持っていなかった彼が次第に興味を示し、マチルダに気持ちを向けるまでが、とっても慎ましやかでロマンチック。
ベティが亡くなる一年前、晩年の作品。良いロマです。

あらすじ
ドクター・ラヴェルはデスクの向かいに座っている若い女性を見つめた。彼女でいいだろう。平凡で落ち着いた声をしたこの女性なら、単調な日々の生活を乱すことはなさそうだ。彼女なら適している。

マチルダ・ペイジは観察されているのに気づき、デスクの反対側に座っている男性を見つめた。そして、恐れるどころか、三十分ほど前にひと目見た瞬間、マチルダは彼に恋をした。
ラヴェル家は、200年にわってこの村で開業医をしてきたとマチルダは聞いている。なんでも重要なロンドンのポストを断り、開業医として継ぐことを選んだそうだ。
マチルダが選ばれたのは、前任の受付係に似ているからだと理解している。だから、口紅を塗るかなやんだがやめた。
マチルダは、教区牧師の娘として育ったが、父が心臓発作を起こしたことを切っ掛けに、この村に引っ越してきた。
母は、いままでのような暮らしができず、村の退屈な生活を嘆き、マチルダの稼ぎを当てにしている。
この家から逃げ出したいという考えを心のなかでたしなめた。
自分を憐れむなんて時間の無駄だわ。片思いでもかまわない。ドクターの存在はわたしの暗い日々を彩ってくれている。
風の強い日だった。マチルダの髪はほつれ、風になびいていた。腰には上着を巻きつけている。ちょうどペイジ家の前を車で通り過ぎたドクターは、そんな彼女がひどくだらしなく見えると思った。
彼女のことはすぐに忘れるつもりでいたが、風になびく薄茶色の髪を無意識のうちに思い出している自分に気づき、彼はかすかないらだちを覚えた。


冒頭の経緯。マチルダがよそ者であることに抵抗があった村人だが、彼女が受付で働きだすと好意的になった。
ずごい美人のフィアンセがいるドクター。だが、高飛車な婚約者の村人の評判は悪く、マチルダこそふさわしいと思っていたりする。
そんなある日、村では流感が流り、マチルダは両親に感染るのを心配し思い切って一人暮らしをはじめる。忙しいドクターのために、愚痴も言わずひたすら働き続けた結果、自分も流感にかかり、倒れてしまった。
マチルダを看病し、我儘な母親の存在を理解し始めたドクターは、苦労する彼女の実情を次第に理解しはじめ…

片思いのまま、必死に距離を置こうとするいじましいマチルダが控えめで可愛らしい。
そんな彼女を応援する、ちょっぴりおせっかいな周囲の反応が嬉しい。
村のダンスパーティーで、酔った勢いで、内心を吐露する「間違ってます」というひと言が、キュンで素敵なシーンだった。
地味な良いロマです。

お尻に注射されたら、ちょっぴり涙よね。

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