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リリー・フィッシャーの難儀な恋 宇津田晴
2015年09月17日 (木) 17:02 | 編集

リリー・フィッシャーの難儀な恋 (ルルル文庫)
2015/5/26
宇津田 晴 (著)

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リリー・フィッシャーの難儀な恋 

宇津田晴

リリーは成り上がり男爵の娘。貴族の世界についていけず苦労ばかりのある日、依頼されて侯爵家の長男エドワードにまつわる噂の真相を調べることに!優秀なエドワードが突然「淑女の言動」で周囲を混乱させるようになり、出世街道から外れたというのだ。淑やかさを学ぶという名目でエドワードに近づいたリリーだが、「心は乙女」なはずのエドワードが時折みせる大人の頼もしい男の顔にドキドキ!一方、とある事情を抱えるエドワードは…!?
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成り上がり令嬢で苦労するリリーにできた大切な友人ダリアの頼みで、女性化してしまったというダリアの幼馴染エドワードの真相をさぐることに。だけど、おねぇとなったエドワードにはどうやら秘密があるようで…

腹黒おねぇ紳士と、一本気な成り上がり男爵令嬢とのロマです。
表紙絵の清楚でおとなしめの雰囲気とはかなり違う主人公二人です。
腹黒いエドワードの独占欲を知らずに、女性と化したエドワードの時折見せる男性的な部分にトキメいてしまって、乙女心揺れまくりのリリーとの掛け合いが楽しい。
すごく感動とか、そういう部分はない。
ルルル痒いのをお求めの方にオススメ

あらすじ
成り上がりの男爵令嬢のリリーは、社交界で受け入れられるわけもなく、陰口と嘲笑に耐えていた。
そんなある日、男に誘拐されそうになっている伯爵令嬢ダリアをリリーは助けた。生まれも育ちも性格もなにもかも違う二人だったが、甘えるのが得意なダリアと、頼られることに弱いリリーの性格が上手くかみ合ったこともあって、あっと言う間に友人のように気の置けない関係になった。
そのダリアから、リリーは幼馴染のエドワードが変わってしまったと相談を受け、早速『臨時の行儀見習い』として、王宮へ潜入した…

そこで見たのは、紳士の出で立ちにもかかわらず、完璧に女性と化したエドワードの姿だった。
そんな美容のために走りこむエドワードを、男たちが嘲笑しはじめる。
だが、容赦なく浴びせられる毒の言葉に耐えるエドワードの姿を、リリーは黙ってみていられなかった。
自分がなんのためにその場所に潜んでいるのかも忘れて、たまらずすくっと立ち上がり叫んだ。
関係ない女が余計な口出しするなというが、冗談ではない。

「関係ないとかあるとか、男だとか女だとか、そんなのはどうでもいいの!」

男たちは逃げ出したが、エドワードはリリーから顔をそむける。その肩が、小刻みに震えていた。
  もしかして、泣いてる?
エドワードは差し出したハンカチを微笑んで受け取ってくれた。

「もしかして……女みたいな男がいるって噂を聞いて、見にいらしたの?」

か細い声と震える肩を見て、彼女がまた泣きそうになっているのだと気づく。リリーは、成り上がりで突然レディになり戸惑っていることを話し、両手をにぎって、渾身の嘘をついた。
心にもない言葉を発するたび、リリーは泣きそうになる。でもダリアのことを隠しながら、エドワードにつきまとう理由を説明するには、これしか思い浮かばない。

「私が知る最高のレディとして、私の師匠となり、レディへの道を教えて下さい!」


冒頭の経緯。人々から気持ち悪いといわれるエドワードに理解をしめし、友情を育むリリーだが、ダリアのために嘘をついてしまったことに罪悪感を感じ、エドワードにダリアの名前こそ出さないものの、自分の事情を話しはじめた。
しかし、そんな彼女の純粋で汚れのない性格を気に入ったエドワードこそ、本来、王子の婚約者であるダリアのために、犯人あぶり出しのために一芝居打っていることを秘密にしており…
「『女友だち』として汚い貴族社会に染まらないように、そばで見守るつもりだけど」

粘着質な腹黒さを知らずに、女友達として理解しようとするリリーの健気な姿が、背中痒くて楽しい。後半は、くだらない陰謀を企む敵のあぶり出しのための嘘にリリーは振り回されるという展開に、いい感じにキュン。
気分転換にオススメのサクッと楽しいお話だった。

宇津田 晴 読了一覧

ルルル文庫 読了一覧

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