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嘘つきたちの輪舞 一原みう
2015年09月23日 (水) 16:09 | 編集

嘘つきたちの輪舞 (コバルト文庫)
2015/7/31
一原 みう (著),

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嘘つきたちの輪舞 

一原 みう

憂鬱な毎日を送るアンナのもとに、10年ぶりの手紙が届いた。差出人は、アンナの腹心の侍女だったリリヤ。「今こそ、あの事件の真相についてお話しできるのではないかと思い、筆をとりました」―10年前、名家の子息・キリルに見初められ、誰もが羨む結婚を間近に控えながら、キリルの弟との密会を重ねていたアンナ。その先に起きた、不可解な事件…。リリヤの手紙が明かす、衝撃の真相とは…!?
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コバルト掲載作品の短編2本と、書きおろしの中編一作。
物語どうしにつながりはないので、合間に手に取りやすい作品ですが、ハッピーエンドで終わるような物語はなく、どの作品も鬱々としているのでご注意。
とくにラストの物語は、幸せになれずに終わった4人の恋人達について、読後に尾を引いて考えてしまう作品。
アンニュイな気分に浸りたいときにオススメの良作。

あらすじ
妖精の庭

「次の夏もお目にかかれますか?この薔薇園で」

大学を卒業し間もなく結婚するオレグ。長男でないオレグに爵位はなかった。だが、マリアナとの結婚がかなえば、いずれは伯爵となり…
だが、式の招待客の中に噂のよくない公爵未亡人クリスティーナがあらわれたことで、騒ぎに。その未亡人の素顔をかいま見て疑念は確信に変わった。あの薔薇園の少女は妖精ではなかった。実在した。
こんなところで再会するなんて  

夏の夜の夢 〜8月の幽霊〜

アリシアがはじめてその幽霊を見たのは1901年の8月1日だった。

両親の死によって、母の結婚に反対していた高圧的で皮肉屋の祖母に引き取られたリジーは、ある夜幽霊を見る。次の年は1902年の8月2日。一日づつずれて毎年現れる幽霊によって、リジーは支えられ、慰められた。
1910年8月10日、16歳のアリシアは自分から幽霊を待った。アリシアが待っていたことに、彼は驚いたようだった。いつもの哀しそうな微笑みが少し嬉しそうに見えた。
だが次の年、幽霊は現れなかった。代わりにアリシアのもとに届いたのは、ケンブリッジ大学の難関Tカレッジの合格通知だった。

ケンブリッジ大学で、心霊研究会に入ったアリシアは、幽霊そっくりの男性に出会い…

嘘つきたちの輪舞

彼女から手紙が届いたのは、アンナが27歳の誕生日を迎えた初夏のことだった。

噂の女性  アンナをひと目見ようと、帝都からはるばるお客がやってくる。
十年前の事件によって、アンナは生家を没落させたのだと  
こんな思いをするのであれば、結婚などするのではなかった。十年前に命を絶つべきだったのだ。愛しい人からもらった、あの毒で  
手紙はリリアからだった。最も信頼した侍女

信頼した侍女からの一通の手紙によって、物語は10年前のアンナの結婚前夜祭へ。
アンナに甘い言葉を囁く夫となるキリル。
だが、アンナはキリルの弟エドゥアルドとの出会いで惹かれあうようになり、一方でキリルが求めたものは…


どの作品も、どこか苦いものが残ります。ささいな行き違いからの、苦い苦悩や後悔に苛まれる主人公達はどの作品も共通しております。
『妖精の庭』は短い作品ですが、オレグが幸せになる話ではありません。初恋の人との再会は、苦いものへ。
一瞬の幸せな過去に生き、後悔に生きる、クリスティーナの不思議なお話。
『夏の夜の夢』は少しSFも入ってます。終わり方はかなり切ないのだが、気に入ってます。
『嘘つきたちの輪舞』幸せを願いながらも、何故かなえられなかったのか、悔いの残る物語。やりきれなさ120%
パッピーエンドで終われば、ありがちな設定でも、悲恋で終わると読後に引きずってしまって辛い。
面白かったけど。

コバルト文庫&オレンジ文庫 読了一覧
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