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やどりぎの下のキス ベティ ニールズ
2015年08月24日 (月) 18:05 | 編集

やどりぎの下のキス (ハーレクイン・イマージュ)
2004/12
ベティ ニールズ (著),

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やどりぎの下のキス 

ベティ ニールズ

病院で電話交換手をしているエミーは、頼まれた書類を届けたことがきっかけで、オランダ人の高名な医師、ルエルドと顔見知りになった。ルエルドはどこかよそよそしく、人を寄せつけない雰囲気だが、ときには夜勤明けのエミーを家まで送ってくれたり、上司に叱られている彼女をかばってくれたりした。なぜ彼のように名誉も地位もある魅力的な男性が、地味で平凡な私の心をかき乱すような行動を取るのだろう?エミーがひどく困惑し、思い悩んでいたとき、来るクリスマスについてルエルドが信じられない提案をした。(I1721)
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copyright 1997
The Mistletoe Kiss

晩年の作品。
好きになった彼には、婚約者がいて…
苦しい恋の狭間で揺れる切ない乙女心と、策士ながらも真面目で素朴な医師ルエルドととの、ベティー定番の設定。
自分と釣り合っているとおもっていた婚約者より、電話交換手のエミーに惹かれてしまったヒーローが、ラストにちらりと見せる本音と、ラストの海辺で落ち込む姿がとても印象的。
本文ではアーメントルードと表記しているが、ブログの都合上エミーで。

あらすじ
アーメントルード(エミー)は病院の最上階を目指して階段を駆け上がっていた。頼まれた書類をさっさと届け、帰りのバスを待つ人々の長い列に並びたかった。
電話交換手の仕事を終えて帰り支度をしているとことに、テル・メノルト教授の秘書から頼まれたのだ。

高い鼻に眼鏡をのせたテル・メノルト教授は、論文を読むのに没頭していた。
やっと目をあげた教授は、エミーを観察した。美人ではないが、感じのいい顔だ。
「あなたに負けず劣らず変わっているでしょう?」と、教授の冷たいブルーの瞳にもひるまずに続けた。「名前のことです。お互いおかしな名前ですよね」
「このオフィスに一人でいらっしゃるのは寂しいのではないかと思ったものですから。それに、あなたにお会いしたかったんです。お噂はいろいろ聞いていますが」
教授は率直に言った。
「僕には仕事がある。君のようなじゃまが入ると迷惑なんだ。二度と君をよこさないように言っておくよ」

エミーは肩ごしに振り返り、病院の最上階の明かりがついている窓を見てため息をついた。嫌われてしまったわ。
だが、だれとでも仲良くなりたいという気持ちは抑えきれなかった。
みんなが顔見知りというサマセットの田園地方で育った彼女は、他人に無関心なロンドンに馴染めなかった。彼女は教授について考えをめぐらした。彼はとても孤独な人に見えた……それに、なんといっても外国人だ。

テル・メノルト教授はエミーがそんなことを考えているとは思ってもみなかった。彼は自分の境遇に満足していたし、孤独な外国人だとも思っていなかった。仕事に没頭するうちに、彼はエミーのことなどすっかり忘れてしまった。


冒頭の経緯。教師の父が解雇され、一家はロンドンに移ったものの経済的に苦しく、エミーは電話交換手として働いている。父が臨時の仕事を見つけ、母とともに旅だったことで、夜間に一人で電話番をするエミーは、ある夜、爆発事故で多忙を極めた。そして教授に送ってもらったことが切っ掛けで、お互いを意識するように。
ルエルド・テル・メノルトにはアンネリーゼという婚約者があるが、つまらない話を始めると疲れを覚える。だが、アンネリーゼは美人で上品で、理想の妻になるだろう…

エミーの父親に仕事を紹介し、彼女ごと遠ざけようとしながらも、彼女が空き巣に襲われたことで、距離が近づき、一家の家具騒動で彼女を遠ざけるどころか、オランダへ家族ごと招待するという展開。
やどり木の下でのキスでの、想像力たくましい乙女心にキュン転がりながら、”笑ってなどいなかった”というたった一文に、いまはどうすることもできない切ない男心を読みとることができるようになると、地味だが、奥深いベティロマの魅力にハマったと言える……と思うのだが、どうだろう?
良いロマです。

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