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棘公爵の花嫁 白川紺子
2015年10月01日 (木) 12:46 | 編集

棘公爵の花嫁 賭けをしましょう、旦那様 (コバルト文庫 し 17-8)
2015/7/1
白川 紺子 (著),

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棘公爵の花嫁 

白川紺子

政争に敗れ、失脚したまま父が亡くなり、窮地に陥った伯爵令嬢のジゼル。好色爺の商人に引き取られかけたとき  冷酷で人嫌いと噂される青年公爵・バートラムが現れた。彼は『三年前、ジゼルの父親とのある賭けに負けた。その時の約束を果たしにきた』と言う。その約束とは……結婚!! バートラムの妻に迎えられたジゼルは、窮地を救ってもらった恩を返すべく、役に立とうと奮闘するが…?
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人嫌いの旦那様×めげない若奥様の新婚ラブ。歳の差十歳♥
領地をとりあげられて、愛人になるしかないジゼルの前に現れたのは、人嫌いで”刺公爵”と呼ばれる青年公爵・バートラム。突然の結婚話に戸惑うジゼルだったが、したたかな彼女は、領地を取り戻すために彼と仲良くすることに決めたけれど…

人嫌いの彼となんとかして接点をもとうと、奮闘するヒロインという構図。”賭けをしましょう”という副題は、日常の細々とした部分で彼との接点を持つために使われる程度なので、勝負師的な話ではない。
展開は王道だが、キャラの掛け合いが楽しく、作品全体のふわりとした雰囲気は良いです。前半はシリアスだが、後半に王子が登場した辺りからコミカル。
コバルトらしい乙女ノベルとして楽しめた。

あらすじ
政争に敗れ失脚し財産を没収された伯爵の娘など、厄介者以外の何者でもない。父は失意のうちに病没したが、宮廷を牛耳る顧問官、セント・オールモア卿の不興を買うことをおそれて、ジセルの後見人になろうという貴族はいなかった。手をさしのべてくれたのは、わずかばかり親交があった商人だけだ。それも愛人にするという魂胆から…
17歳になったばかりのジゼルは、野薔薇に例えられる美しい少女である。今となっては、この容姿は彼女の唯一の財産だ。使えるものは使い、生き延びねばならない。失ったものすべてを、伯爵家の財産を  所領を、領民を、名誉を  いずれふたたび取り戻すために。
そこに、二台の箱馬車とともに、ブランローズ公爵が現れた。
亡き父であるレイン卿との約束を果たしにきたと言うのだ。

「三年前、私はカードゲームの賭けでレイン卿に負けた。その際の約束だ」

レイン卿の一人娘と結婚すると約束したと淡々と告げた。長年使えてきた執事のトビアスは、血薔薇公爵と呼ばれる彼との結婚を猛反対するが、ジゼルはどこかほっとしていた。覚悟を決めたつもりだったけれど、やはり、怖かったのだ。
それにくらべたら、バートラムの提示した条件は破格だった。
たとえ近づくな・話しかけるな・視界に入るなという奇妙なものであったとしても。

「ふつつか者ですが、よろしくお願いいたします。バートラム様」

箱馬車は二台ある。別々の馬車に乗ってくれという彼の言葉に、ジゼルはあっけにとられた。

「賭けをしましょう」
「……なんだって?」


冒頭の経緯。バートラム卿の父は彼女の父のように冤罪で処刑され、彼は自身の努力と戦功にとって汚名をそそいだ。返り血に染まったことから”血薔薇公爵”と呼ばれるようになったが、人嫌いで、社交はまったくない。
しかし、王はバートラム卿に対して借りがあることから、妻となったジセルに対し、領地の返還もありうる。
見張りまで立て、ジセルと関わろうとしないバートラムの壁をどうやって崩すべきか…

領地の人々にとって自分は必要なのだということがジゼルの支えでもあるのだが、領地が敵によって上手く治められている現実に打ちひしがれる姿が、不憫。そんな彼女に歩み寄りを見せるバートラムが萌。
中盤は、レオナルド王子の登場で、彼と仲のよすぎる王子に、ジゼルやもやもや。ジセルと似たもの同士の王子とは、微妙な距離…
後半は、領地を取り戻すために宮廷へ。政敵の情報を集め、対峙する捕物的な展開。
中盤から、バートラムってばデレ過ぎ。しっかり夫婦性活を営んでいるようで、水をかけたいかも的な…
とはいえ、楽しく読了しました。

あとがきによると、”レオナルド王子は前の作品『金色の淑女』で名前だけ出てきた王太子。本作で「弟王子」と言われているのが『金色の淑女』のヒーロー・クロード”ということで、ならば、レオナルドにも春が訪れて欲しいものだと…
表紙絵が気に入ったので、この表紙でスピンオフが続くといいな。

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