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愛の棘 ダニー コリンズ
2015年10月16日 (金) 17:43 | 編集

愛の棘 (ハーレクイン・ロマンス)
2015/7/24
ダニー コリンズ (著),

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愛の棘 

ダニー コリンズ

ローレンは妊娠していた。おなかの子の父親は亡夫ではない。亡夫の親友パオロだ。3カ月前、夫が行方不明になり困りはてたローレンは、幅広い人脈をもつイタリア人銀行家のパオロを頼った。そして彼はすぐに突きとめてくれたのだ。夫が亡くなったことを。その夜、ふたりは涙を流しながら互いに慰め合い、気づけばベッドで体を重ね合わせていた。小さな命の芽生えは、ローレンに生きる希望を与えた。だがそれも、パオロにすべてを拒絶されるまでだった。「妊娠した?それはおめでとう。誰の子だい?」 (R3086)
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copyright 2013
Proof of their sin

『仮面の億万長者』でデビューを飾った新人作家ダニーコリンズの二作目。
アン・メイザーさながらの、愛憎渦巻く怒涛のロマンス。
ということで、読んでみた。
親友の妻に惹かれ、心乱れることに我慢がならないパオロと、破綻した結婚から離婚を切り出した矢先、夫を亡くし、罪悪感と自由への渇望との狭間で揺れるローレンの女心が激しくぶつかり合うというお話。
間違った結婚をしたことで、遠回りする二人の愛憎がいい感じにエグい。丁寧に二人の心中を描写していくので、展開は遅いが、好み。
後半は、もう人波乱欲しいとか、少々クドイと思わなくもないが、さくっと楽しめる良いロマだった。

あらすじ
”ライアンがいなくなったの、パオロ。誰も何も教えてくれないのよ。助けて”

彼女はどうすれば僕を見方にできるか知っていた。
長い間、僕とライアンを張り合わせて楽しんできたくせに、友人に対する僕の忠誠心をまんまと引き出したのだ。
 ディオ!
まったく! だが、彼女は美し。
恥辱と困惑、それに怒りが同時にこみあげてきて、頬が熱くなった。

「彼女はミセス・ブラッドリーだ。近づくことは許されない。誰も」

会場を見回していたローレンの目がパオロをとらえた。望みもしない興奮が電流のように体を貫き、パオロの意識はたちまち暗い寝室の乱れたベッドへ引き戻された。血がたぎり、脚の間がうずく。忘れようとしてきたあらゆる感情が再び力を得て猛全とわきあがり、パオロは狂おしい喜びを味わった。いまだにこんなふうに彼女を求めてしまう自分にうんざりするとしても。


冒頭の経緯。結婚はとうに破綻し、離婚を切り出した矢先、夫は戦死し、国の英雄となってしまった。
夫の亡くなった夜ローレンは慰めを求めパオロと一夜を共にし、妊娠した。
彼には知る権利がある。妊娠を伝えるために、ローレンはパオロの屋敷のパーティーへと出向いた。
しかし、彼から向けられたのは「誰の子だい?」という疑惑の言葉だった。過去に、パオロは子供ができたと騙された苦い経験があり…

パオロに張り合った亡き夫ライアンの真意を次第に理解し、否定していた彼女への気持ちと、自分の子供への気持ちにきがついていく過程が丁寧に描かれます。
愛憎渦巻く鬼展開を期待しておりましたが、彼女を守りたいという男性特有の保護本能の強いパオロは、否定的なのは冒頭のみで、全体は不器用で優しく、いい男。

アン・メイザーの後期ほど、エグエグのプレッシャーとまではいかないが、今後の作品を楽しみにしております。

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