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鎌倉香房メモリーズ 2 阿部暁子
2015年10月18日 (日) 13:55 | 編集

鎌倉香房メモリーズ 2 (集英社オレンジ文庫)
2015/8/20
阿部 暁子 (著),

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鎌倉香房メモリーズ 2 

阿部 暁子

人の心の動きを香りとして感じとる力を持つ、高校二年生の香乃は祖母が営む香り専門店『花月香房』に暮らしている。香乃のよき理解者、大学生の雪弥さんと共に『花月香房』は今日もゆるり営業中。そんなある日、店を訪れた老婦人の“消えた手紙”を一緒に探すことになって!?鎌倉を舞台に、あの日の匂いと、想いも…よみがえる。ほっこり、あったか香りミステリー。
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鎌倉の祖母の営む香り専門店『花月香房』で暮らす娘の香乃と、そこで働く大学生の雪弥さんとの物語の二巻目。
ヒロインは、香りによって人の真意を見極めることのできる能力がありながらも、その力によって苦悩し続ける女子高生。そんな彼女を支えてくれる雪弥さんとの関係が温かくほっこりするお話。
恋の進展はのろのろだが、物語の合間に垣間見える雪弥さんの溺愛っぷりと、”勝手にいなくならないで欲しい”と願う香乃の想いが、はんなりと甘く良いです。
短編の四話構成なので、手すきの合間に読みやすいですが、どのお話もそれなりにぐっとくる物語で、満足度は高い。

あらすじ
星の川を渡って p7-77
「お前たちは死ぬまで人間の中で生きなきゃならないんだ。少しは浮世に慣れねえと。いい社会勉強だから行ってこい。先生は怖い人じゃなから大丈夫だ」
祖父は線の細い外見とは裏腹に大らかで、わたしが泣きそうな顔をしたくらいではまったく動じない人だったので、わたしと雪弥さんはタマ子さんにつれられてその小さな白い家を訪れることになった。

小学生時代の香乃と雪弥さんの、元教諭だったタマ子さんとの出会いと、タマ子さんの問題。七夕の切ない想い。

あなたとずっと p79-159
祖父の葬儀の日以来、焚いたことのない特別な練香を祖母が使っている…
祖母に頼まれ、疎遠な祖母の生家である八柳家での香会に出向くことになった香乃と雪弥さん。従姉のイツキちゃんとの再会に喜ぶ香乃だが、肝心の香会でトラブルが…
祖母が語る、練香が得意だった祖父との思い出とは…

祈りのケーキ p161-225
雪弥の叔父・岸田和馬が、突然店に現れた…

亡き人に捧げる香り p227-299

祖母とは喧嘩仲間の元宮大工職人・貞臣さんに毎月線香を届けるのは、香乃の役目だが、ある日を堺に貞臣さんはもう届けなくていいと言い出し…


ラストのお話は、大切な人を亡くした結果、生きる気力を無くしてしまった知人のお話なので、ぐっとくるのだけれど、重い。
涙する香乃を守らんとする雪弥さんの一喝が、嬉すぎる。

雪弥さんの心中や、香乃が見ていない彼の行動などは、行間を読むという雰囲気で、書きすぎないのが良いのだろう。
彼の側面からを読んでみたいと思うのだが、そこは読者として妄想力を強化してくれたまえ。
続刊も楽しみにしております。

阿部 暁子 読了一覧

コバルト文庫&オレンジ文庫 読了一覧
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