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貴公子の罪な戯れ クリスティン メリル
2015年11月02日 (月) 22:27 | 編集

貴公子の罪な戯れ (ハーレクイン・ヒストリカル・スペシャル)
2015/5/29
クリスティン メリル (著),

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貴公子の罪な戯れ 

クリスティン メリル

家庭教師のマディは新しい雇い主との面接のため、ある宿屋に泊まった。雇い主に気に入られて、年老いてからも家の片隅に置いてもらい、つましいながらも穏やかに暮らす―そんな人生を思い描いて。ところがその夜、あろうことか彼女の眠る客室に忍び込んだ見知らぬ男に夢うつつのうちに体を奪われてしまった!男の正体はなんと、高潔で有名なセイント・オールドリック公爵。不運にも雇い主の知るところとなり、職を失ったマディはショックと恥辱に耐えかね、その場から逃げだした…。ふた月後、マディはあの夜の記憶に怯えながらも公爵邸を訪れた―わたしのおなかにいる子をどうか認知してください、と伝えるために。(PHS-112)
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copyright 2014
The Fall of Saint

乙女を愛した悪魔』に続くクリスティン・メリルの2部作シリーズ第2話
話は絡んでいないので、単品でも楽しめる構成。
前の巻で孤高の兄だったマイケルが気になっていただけに、期待したのだが、微妙…。
前半の、二人のいがみ合いが長いので、入り込むのに苦労した。
表紙は色っぽい男で艶めいた雰囲気なのだが、物語に色っぽさは殆ど無い。
話は悪くなかったけど、期待した方向性が違った。

あらすじ
マディは助産師だというイーブリンに疑いの目を向けた。まわりが敵だらけのときは、不安をあらわにするより、高慢にふるまうほうがいい。弱みを見せれば、たちまちつけこまれてしまう。
セイントと呼ばれるオールドリック公爵に宿屋で体を奪われ、逃げ出したものの、妊娠し公爵を頼ることになったが、意外にも、イーブリンはマディに同情を寄せ味方になってくれた。

おたふく風邪にかかったマイケルは、非嫡出子が欲しいと、酒を飲み嘆かわしい状態に陥っていた。
「あの部屋に入るつもりではなかった。部屋を間違えただけだ」
しかし、相手の同意も得ず、家庭教師の処女を奪ったことに変わりはない。そして、彼女は妊娠しているという。
子供ができた……ひょっとすると息子かもしれない……。
私が死んでも、領地と領民をまとめる次代のセイント・オールドリックがいる。その少年は、父親とは違う育ち方をするだろう。わたしの行動はいくら非難されてもしかたがないものだった。にもかかわらず、屋敷にかけられた呪いが解けたような気がする。

マディは子供を庶子として育てる話し合いに合意、もしくは手放す覚悟もしていた。だが、公爵は話しをさえぎると、その時の事実を語り、床に膝をついた。
本物の貴族が目の前でひざまずいている光景は、ひどく奇妙だった。

「わたしは賠償するつもりでした。あなたが宿屋に朝までいてくだされば、わざわざ訴えてくるような状況にもならなかったはずです」

公爵が漂わせているロマンティックな靄をマディは必死に振り払った。公爵はこの状況の責任を私にも負わせようというの?公爵が言葉を継いだ。

「ただの婚外子のままでいるより、公爵の跡継ぎになるほうがいいでしょう?」

「次の質問は何かしら?家庭教師より公爵夫人のほうがいいか、とか?」


冒頭の経緯。戦死した恋人のリチャードの夢の中で、きがつけば彼に抱かれていた。マディは処女ではない。
結婚に同意したものの、マイケルに不信感と敵意を抱く彼女は、なんとか彼を困らせようと四苦八苦。
何十羽のオウムに、無駄なドレスに、駄馬。無駄に散財し、彼が寄り付かない屋敷に引きこもることに。
しかし、彼の育った屋敷は、あまりに奇妙で…

母の塔も、父が暮らした塔も、入り組んだ作りに悪趣味なきらびやかさ。愛人との関係に忙しく、子供の塔には鍵をかけ…。そんな彼の育った境遇を知ることで、マディは変化を始める。
この辺りから、戦死した男の登場もあり、やっと面白くなる。
前半に、彼女を抱くシーンのでもあれば、ついでに少しでも愛情があれば、話はもっと面白かっただろうに、ギスギスした二人の言い合いに色っぽさが足りないのが難点かな。

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