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乙女の告白 エリザベス ロールズ
2015年10月20日 (火) 20:46 | 編集


乙女の告白 ハーレクイン・リクエスト [Kindle版]
乙女の告白 (ハーレクイン・ヒストリカル・ロマンス)
2004/12
エリザベス ロールズ (著)

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乙女の告白

エリザベス ロールズ

ロンドン社交界きっての伊達男マーカス・ラングリーは自ら独身主義を標榜し、美女たちと戯れていた。フランスとの戦から帰還した彼にとって、貴族社会の爛熟ぶりは虚しいだけだったのだ。そんな折、大おじが亡くなり、マーカスは領地の管理を任された。着いてみれば地所は荒れ果て、屋敷の中は見るも無残な状態だ。家政婦がいるはずなのに、なんたる怠慢―怒ったマーカスは老僕が止めるのもきかず、家政婦の部屋に入っていった。だが、そこには瀕死の娘がベッドに横たわっていた。娘の青灰色にけぶる瞳を見たとたん、マーカスは胸をつかれた。(HS202)
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copyright 2002
The Dutiful Rake

マーカスは地位や財産のある自分ではなく、本当の自分を求めてくれる人がいないことで、女性に対し皮肉屋な男になった。
そんな彼が、誰からも疎まれ孤独なまま病死しそうな娘が自分の館にいることを知り、看病したことが切っ掛けで愛に目覚める。
しかし、結婚した二人はお互いの地位に似合った仮面をかぶってしまい、想いあっていてもお互いの本質を見つけることができない…

という、シンデレラ→便宜的な結婚でギクシャクというロマ。
丁寧に二人の関係が描かれるので、ヒロインに感情移入しながらも、思い悩んだ末に墓穴を掘りまくるマーカスが痛々しくキュンなのです。そんな二人のために人肌脱ぐ友情もありという、お得感のあるエンタメロマでした。
ものすごく感動というわけでもないし物語は王道だけど、こういうの好きです。

あらすじ p38〜
……そう……思い出した。お医者様のエラーベック先生が、お友達が看病してくれるとおっしゃって、マークを紹介してくださったのよ。
いたのはアグネスだけだった。ひどくがっかりしたメグは、マークのことは夢だったのかと思った。熱に浮かされて、ロマンティックな幻想を見たのかしら。それにしても、おかしな幻想。紳士が看病してくれるなんて!夢に決まっているわ。
ましてあんなハンサムな人がメグ・フェロウズに親切にしてくれるはずがない。そうよ、夢でなければ…
だれなの? 伯爵? アグネスの言葉を聞いてぞっとした。
サミュエルおじの忌まわしい後継者が到着する前に無理やり屋敷を出るはずだったのに。
インフルエンザで倒れてしまったが、ミセス・ガーズビーの所で働くことになっているのに。
大叔父は吝嗇家で、必要最低限の人間すら雇わず、メグを家政婦がわりに使っていたので、メグには自分のお金がない。それでも、誰かの世話になるくらいなら餓死にしたほうがましだった。
4日後、ラザフォード卿と会うことができた。
しかし、その目には戸惑った。温かく優しい目だと思っていたのに、冷たく無表情で、心の中は何一つのぞかせない。たぶん、この冷たい目を見つめていれば、この人はラザフォード卿なのだと自覚していられるわ。そしてマークは夢の人だったということも。


冒頭の経緯。物語の始まりは、マークから。愛人と結婚するべきか将来を悩みはじめたマークだが、おじから相続した領地を視察してその荒廃ぶりに激怒した。瀕死の娘はおじの親族であるにも関わらず、両親のスキャンダルから同じように蔑まされ、孤独な人生を送っている。
マークは、人手不足もあって自らメグを看病し、彼女を放っておけず悩んだ末結婚を申し込む。メグは断ったものの、そのことが原因で母親と同じふしだらな女だと呼ばれ、仕事をもらえず途方にくれることに。そして、マークの申し込みを受け入れ…。

お互いに愛人をつくってもいい。義務を果たせば、生活には干渉しない。そう約束したことで、お互いの気持ちを隠し、優しいマークは伯爵の冷たい態度をとり続け、メグも気の弱い自分を隠して伯爵夫人としての毅然とした態度を保とうと精神的に無理をしつづける。
マークを憎むブレイズ・ウィンターボーンに強姦されそうになったことで、一人恐怖心を抱えることになるメグの苦悩は悲しく、マークとのすれ違いが鬼展開。
見事な墓穴の掘りっぷりに友人のジャックも頭を抱えております。自分でも馬鹿だって言ってる悲しい男です。埋まっていいよ、スコップ貸そうか?と心の中で突っ込み。
ラストは薄幸だったぶん、アツアツの二人の話が長い。マークの姉ダイアナの優しさに震えるヒロインと一緒に、ちょっと涙でた。

「謎だらけの美女」で今回活躍してくれたジャックの登場。

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