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愛の眠りは琥珀色 ローラ・リー・ガーク
2015年12月11日 (金) 22:17 | 編集

愛の眠りは琥珀色(竹書房ラズベリーブックス)
2009/7/10
ローラ・リー・ガーク (著),

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愛の眠りは琥珀色 

ローラ・リー・ガーク

9年前、公爵家の令嬢ヴァイオラは琥珀色の瞳を持つ放蕩者、ハモンド子爵ジョンへの激しい恋に落ちた。やがて訪れた幸せな婚約期間と情熱的な結婚生活。だがその半年後、夫が結婚直前まで愛人を持っていたこと、持参金目当てだったこと、何より自分を愛していなかったことを知ったヴァイオラは地獄に突き落とされる。以来家を出て8年あまり、社交界でも有名な仮面夫婦だったふたりだが、ジョンのいとこで親友の爵位継承者が亡くなったことで事態は一変する。ろくでなしの次候補に跡を継がせないため、ジョンが選んだ手段は、ヴァイオラともう一度ベッドを共にし、跡継ぎを手に入れることだった…。「きみに情熱がどんなものかを思いださせる」ジョンの言葉に怯え、反発しつつも激しく惹かれてしまうヴァイオラ。すれ違いながら続く、9年の恋。そしてジョンの真実の心は-?リタ賞作家の描くロマンティック・ヒストリカル。
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copyright 2005
The marriage bed

ギルティシリーズのラスト巻です。単品でも楽しめます。
愛のかけらは菫色」のヒーロー・アントニーの妹ヴァイオラが主人公。
ヒーローは男性本位な思考の持ち主の無自覚な女たらしで、三部作の中でも公爵の妹を騙して結婚し、9年も放置してきただけに、女性の気持ちに寄り添うことのない身勝手さがかなり腹立たしく、ラストまでヤキモキさせられたうえに、ラストにヒーローが反省しても、読者的には幸福感も爽快感も勝利感もない。鬼ロマ好きといえど、ワタクシは疲労感が残った。
男に夢を見る読者には向かない作品だが、酷評しているわけではない。男女の思考の違いを明確に描く観察眼や、パワーバランスは素晴らしく、ヒロインを見守る三部作のシメの物語として良いロマ。

あらすじ 1833年
社交界でハモンド夫妻が話題になるとき全会一致で達する見解がある。いわく、子爵とその妻はお互いの存在に耐えられない。
だが、一通の手紙が全てを変えた。少なくとも、子爵に関するかぎり。
従兄弟で親友でもあるパージーと息子が亡くなった。
跡継ぎが必要になったのだ。

「別居は終わりだ。法的な意味だけでなく、実際的かつ道徳的な意味での妻に戻ってもらう」

「あなたがわたしに道徳を説くわけ?それをおもしろがれと言うの?」


冒頭の経緯。なんとしてでも息子を得ると決めたハモンド子爵ジョンは、妻との別居を辞めることを宣言するが、公爵家の令嬢ヴァイオラは、兄の影に隠れようとする。
若いころ全ての愛を捧げたにも関わらず、ジョンの言葉は荒れた領地を取り戻すために必要な結婚のための嘘でしかなかったことで深く傷つき、その後も妻の冷淡な態度から逃げるように愛人を作り続けてきただけに、簡単に溝を埋められるわけもなく…

色々割愛してまとめてしまえば、”別に愛があるわけじゃないんだから、過去は過去として片付けて、嫁の仕事しろよ!俺はやりたいんだ”という夫に対し、”ハァ?今更?”という嫁という構図。
後半に、過去の幸せを思い出しながら、修復可能のような温かな雰囲気になるが、ラストに”愛人にだって心が無いわけじゃない””あなたが愛するつもりはなくても、みんなあなたを愛しているのよ!”という展開が待っている。
男が自分の罪をやっと自覚するのだ。
彼の五行戯詩(リムリック)は、日本語に訳されると韻を踏んでないから伝わりにくいが、”沼色の瞳”のシーンは楽しかった。
読み応えありだけどね。

-----ギルティ・シリーズ-----
1.愛のかけらは菫色
2.愛の調べは翡翠色
3.愛の眠りは琥珀色
4.愛の誘惑は太陽の色


海外ロマンス 読了一覧


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