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下鴨アンティーク 祖母の恋文 白川 紺子
2016年01月12日 (火) 23:25 | 編集

下鴨アンティーク 祖母の恋文 (集英社オレンジ文庫)
2015/12/17
白川 紺子 (著)

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下鴨アンティーク
祖母の恋文

白川 紺子

蔵にある“いわくつき”の着物の管理を、亡き祖母から引き継いだ高校生の鹿乃。ある日、祖母が懇意にしていた骨董店の店主から、祖母が、祖父に宛てて書いたという恋文を渡されて…?一方、鹿乃の兄・良鷹は、野々宮家の別邸にこの時期だけ現れる、風鈴草の着物を着た女性について調べていたが…。京都、下鴨が舞台。古い物に宿る想いをひもとく、温かな人情譚。
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京都を舞台とした、いわくつきの着物の管理をする高校生の鹿乃と、その兄・良鷹、大学教授の幼い頃からの同居人・慧、そしてその友人や、ヒロインの祖母などが絡む人情譚、3巻目。
残された着物に宿る、消えない思い。時を超えて明らかになるその思いはどこにあるのか…
ホンワカする物語だけではななく、ほろ苦かったり、やるせなかったり…人情譚という言葉がぴったりのお気にりのシリーズ。
ヒロインの成長とともに、戸惑う兄&慧の反応が良いです。
特に子供として見ることが難しくなってきた慧の混乱ぶりがクスっと笑えます。
とはいえ、物語は着物の問題を軸にした登場人物達の人間関係が織りなす情緒あふれる物語なので、恋愛の歩みの遅さはご容赦くださいませ。
短編構成4話収録。ラストは着物を離れての兄・良鷹の物語。
巻末にコバルトに掲載された各話の挿絵が8ページ。
(想像していた鹿乃と違った!見たくなかった;;)

あらすじ
●金魚が空を飛ぶ頃に p5-88
鹿乃は慧とともに行きつけの喫茶店「オー・ルヴォアール」に入った。店主の萬寿は友人・梨々子の祖父でもあるが、その萬寿が、いわくつきの着物を祖母・芙二子に預けたことを思い出す。
一緒に暮らしていた女性の着物で、赤い金魚の柄だと言う。
喫茶店に置かれた童話メアリー・ポピンズみたいに<また会う日まで>オー・ルヴォアールとは書き残してくれなかったという名前も知らない同居人の恋人の真意は…

友人・梨々子は、祖父の萬寿に対し、どこかぎこちない。そんな友人を気遣いながら、金魚の着物の持ち主の足跡をたどるが…

「毬江さんにとって、お祖父との暮らしは、おとぎの国みたいなものやったんやろか…」

●祖母の恋文 p89-131
「北窓堂」の店主が祖母の恋文を鹿乃に渡しに来た。祖母の夫婦喧嘩の顛末とは?

●山滴る p133-197
薔薇を育てることが趣味の大学生・春野は、ある日祖母の写真を手にやってきた。亡くなった画家のお婆ちゃんの遺品整理に駆り出されたというが、祖母と映る写真の女性の羽織に見覚えがあった。蔵の着物なのだ。
鹿乃は、子供扱いする兄や慧の力を借りずに謎をとくために、春野とともに国文学の教授をしているという田村に話を聞きに行く…

●真夜中のカンパニュラ p199-257.
『如月堂』の大学生の娘・真帆は、父の使いで良鷹が夏の間だけ滞在する別荘へ向かう。すると、はかなげな面影の女性が立っており…

三話目は、春野に対して警戒心の無かった鹿乃が急に怯えを感じるようになったり、村田が某人物と絡んでいたりと、今後の展開に注目。
ラストの話は、着物と離れているだけに、かなりガッツリくる心霊サスペンス混じりの展開で、驚きだが面白かった。
続刊も期待しております。

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