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冬の白いバラ アン・メイザー
2016年01月13日 (水) 21:50 | 編集


冬の白いバラ (ハーレクイン・セレクト)
2015/12
冬の白いバラ (1980年) (ハーレクイン・ロマンス)
1980/2
アン・メイザー

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冬の白いバラ 

アン・メイザー

ジュディは五歳になる娘エマを連れて六年ぶりにロンドン空港の土を踏みしめた。亡夫と過ごしたクアラルンプールの海岸の家は今ではジュディの心のふるさとになっていた。迎えに来るはずの姑ルーシーをさがす彼女の肩ごしに太い男の声が聞こえた。ロバート・ペンバートン。かつてジュディが愛し、婚約までしていた義弟の声だった。(R23)
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copyright 1980 Tokyo (Wiki1973)
White Rose of Winter

ハーレクイン黎明期の立役者アン・メイザーの1973年の作品です。
訳は80年代のままなので、ヒーローの時代がかった言い回し(〜だぜ)は少々古臭いですが、本文の執事の控えめな態度といい、階級意識の高い義母といい、往年のロマンスということで。
人の愚かさなども鋭く追求する作家さん。
こちらの作品は、ヒロインの若かったがゆえの愚かで意固地な態度でのあやまちと、その結果に怯えながらの、暗く陰鬱な印象のロマンス。

あらすじ
マイケルの母親ルーシー・ペンバートンが迎えに行くと手紙には書いてあった。
しかし、迎えはなく、ジュディは5歳のエマを連れ、疲れきっていた。「ジュディ」とその時太い男の声がした。ロバートはやせて背が高く、エマと同じ黒くまっすぐな髪をしていた。
ロバートはかすかな軽蔑の混じった眼差しでシュディを見ていたし、ジュディがたよりなく手を差し出したときでさえ、ロバートの口はゆがんでいた。
エマとしゃべるときのロバートの口調はジュディと話すときと全く違っていたが、さもありなん、とジュディは冷淡に思った。結局、あんなことがあったあとで、ロバートがジュディを暖かく迎えるなどということはほとんどできそうにないことだった。

「なぜ私たちをここへ連れてきたの?」


冒頭の経緯。6年前、ロバートと婚約しながらも、ジュディはその兄マイケルと結婚した。マイケルは海軍に入りつい最近病気で亡くなった。
マイケルの遺産はエマの後見人ロバートが管理することとなり、ロバートがあてがった屋敷に引っ越すことに決まっていた。
ロバートはパメラという婚約者が現在おり、義母ルーシーも気に入っている。エマはそのことにショックを受け、さらに、勝手に決められた見張り役のエマの家庭教師を用意されてしまう…

過去に何があったのか、ラストまで曖昧なまま、二人の間の緊張感は高まりつつあるという構成。話を聞くと王道な展開ではあるが、そこまでの過程を楽しむという雰囲気。
煙草をふかしてみたり、ヒーローの婚約者の父親(既婚者)とデートしてみたりと、意地っ張りでさみしがり屋がゆえの欠点は6年経っても直っていない辺り微妙なヒロインで、共感はしにくいですが、大御所らしい緊張感はさすがな作品。

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