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せつないプレゼント ベティ ニールズ
2015年12月15日 (火) 17:41 | 編集

せつないプレゼント (ハーレクイン・イマージュ)
2006/12
ベティ ニールズ (著)

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せつないプレゼント 

ベティ ニールズ

唯一の肉親である祖父が心臓発作を起こしたという知らせを受け、メアリー・ジェーンはすぐに祖父のもとへ駆けつけた。祖父は彼女を待ち構えていて、オランダから呼び寄せたという男性、ファビアン・ファン・デル・ブロクを紹介して言った。「私が死んだら、ファビアンがおまえの後見人を務めてくれる」メアリー・ジェーンは驚きのあまり息をのんだ。私はもう二十二歳よ。なぜ後見人が必要なの?ファビアンは、見た目は満点の男性だけれど、ひどく傲慢で、まるでばかにしたように私を見ている。そんな男性が私生活に干渉してくるのは耐えられないわ。(I1863)
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copyright 1973
Winter of change

初期作品。
祖父の遺言で後見人となったファビアンに対し、どこまでも抵抗しようとするメアリーの反抗心が切なく虚しく乙女心をエグッてくれる作品。
男性視点はなく、接点も他の作品以上に少ない。どこまでも切ない片思いの遠回りな関係がかなりじれったいが、そこはベティ作品。年上の教授ファビアンが、ちょっぴり焦りながらも彼女の気持ちが傾くまで寛容に見守っているという構図なのです。
片思いが苦しくて、気持ちを寄せてくれる男に騙されてしまったりと、”いかにもメアリー・ジェーンという名前”の悲惨なヒロインだけれど、好きな作品。

あらすじ
メアリー・ジェーンは幼いころ両親を亡くし、退役した祖父に育てられた。祖父はメアリー・ジェーンを愛していたし、彼女も祖父を愛していた。だが、彼女は祖父との関係を冷静に受け止めていた。この先の人生は自分を自分で養わなければならないと悟っていたからだ。22歳にしてすでに、男性というものは美人か金持ちの娘に心を奪われると知っていた。
祖父は何不自由ない暮らしをしているが、カナダに住んでいる親戚に財産を遺すつもりはないらしい。
その祖父が病気になった。祖父が亡くなったらどんなに寂しいだろう。
その日、祖父を訪ねに来た横柄な態度の男性と一緒に祖父の話を聞くことになった。

「彼はファビアン・ファン・デル・ブロク、私の親友の甥だ。私が死んだら、彼がおまえの後見人を務めてくれる」

「私には後見人なんて必要ないわ!もう二十ニだし、ミスター…ファン・デル・ブロクにお会いするのも初めてだし…それに…」

「僕に好感がもてるかどうかもわからない?」

男性の声は穏やかで、その笑顔はからかうようだった。


冒頭の経緯。祖父の死によって多額の遺産を手に入れることになるメアリーを心配した祖父は親友の甥ファビアンを後見人とすることを決めてしまった。祖父の死で、病院の仕事も辞め、暇を持て余すメアリーに、ファビアンは自分の伯父の世話を頼みたいと言う。
伯父と娘のエマの仲は悪いわけではないが、世話には向かない人なのだ。
しかし、彼が明確に指示しなかったことで、客人として扱われず、メアリーは苦労する。そんな彼女を頭の悪いオールドミスを扱うような態度をとるファビアンにさらに反発し…

馬を飼いたい。ささやかな夢を持つメアリーに、馬を選んであげるという約束をしながらも、なかなか叶えてくれないファビアンなのです。
どうせ…とあきらめ気味の彼女は、後半、財産目当てに言い寄るカナダ人の従兄弟に騙されたりと、散々。
だからこそ、ラストのヒロインの涙がキュンでした。
他の作者では絶対に読めない、遠回り恋愛のベティ作品の醍醐味を味わってくださいませ。

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