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妻になる資格 ミシェル・リード
2016年01月17日 (日) 01:29 | 編集



妻になる資格 (ハーレクイン文庫)
妻になる資格 (ハーレクイン・ロマンス (R1790))
2002/7
ミシェル・リード (著),

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妻になる資格 

ミシェル・リード

マルコは、恋人との将来を考えあぐねていた。美しいが出生のあやしいアントーニアは、愛人としては理想の女でも、妻としてはふさわしくない。彼女は、画家ステファンの出世作“鏡の女”のヌード・モデルでもある。ミラノの名門一族とされるマルコの両親は、人前で裸をさらす女性との結婚を決して許さないだろう。「見ておいてほしいものがあるんです」あるパーティーで、偶然でくわしたステファンに、マルコは一枚の絵を見せられる。“鏡の女”とそっくりの絵―だが、モデルは間違いなく別人だ。アントーニアに瓜二つの女がいるというのか?そこには、マルコが知るはずもなかった真実が秘められていた。(R1790)
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copyright 2001
The Bellini Bride

画家の出世作のモデルとなった愛人のアントーニア。
マルコはその美しい愛人を手放すつもりはないものの、結婚にはふさわしくないと考えている。一方で、アントーニアも彼の考えを鋭く見抜いており、別れの時が近付いていることを感じていて…

作者の作品の中でも、かなり気に入っています。鬼度低め。
秘密の多いヒロインへの欲望、嫉妬、疑心、身分差、両親への説得、全てを乗り越えてまで彼女を手に入れたいと彼が思うようになるまでの、息をつかせぬ緊張感と切なさがとても良いロマなのです。
ヒロインの秘密は読者にも小出しにしていくので、もどかしさもありですが、察しのいい読者なら予想できるかも。
マルコの決意とすれ違い、そして傷つき迷いながらも彼の元へ戻る彼女との再開は嬉しくてホロリときた。
是非一読。

あらすじ
その女性の名はアントーニア。マルコ・ベリーニの恋人だった。
彼女ほど美しい女性をほかに知らない。彼女の恋人であり、その体に触れる権利を持ち、彼女に見つめられる存在であるのが誇らしかった。
しかし、僕はアントーニアを愛しているのだろうか?マルコは自問した。
本当に愛してはいないとしても、アントーニアと結婚してしまうのが、今のマルコにとって一番楽な方法だった。しかし、ベリーニ財閥の跡取りであるマルコが、彼女のような女性と結婚するのを両親は許すだろうか?
生涯つきまとう過去を持った女性。愛人としては完璧だが、妻としては完璧になりえない女性。
優雅な動きで起き上がると、ベッドを出たアントーニアは両腕を上げ、ゆっくりと伸びをした。
これほど完璧な女性はいない  顔立ちも髪も官能的な肉体も、歩き方まで。
ステファン・クランストがアントーニアに惚れ込んだのも無理はない。
マルコは突然暗い気分になった。クランストが画家として、その愛の対象を描いたのは当然のことだ。
彼女の裸婦を描いた絵は金持ちの有名人の家に飾られるようになり、そうした家に彼女が訪ねて行くと、皆が一目で彼女が絵のモデルだと気がつく。
アントーニアはそれを気にしているのだろうか?
マルコが羨望の眼差しを浴びる名誉な立場であるのはよくわかっている。しかし、そうした立場が欲しいわけではない。
惚れてはいても、蜘蛛に引っかかった餌食のごとく、ただ捕らわれているわけではなかった。

「そんなに情熱のない冷血人間じゃ凍え死んでしまうわよ」

笑うか、冗談でお返しするべきだとわかっていたが、マルコにはできなかった。突然、アントーニアが裸でバルコニーに立っている姿を意識したからだ。
クランストの絵に、そっくりな同じポーズで…

「そうだろうね、どうせ」


冒頭の経緯。仲違いしたとしても、細やかな気遣いで仲直りの余地を残すマルコから、アントーニアは離れられなかった。そんな時、マルコはミラノに彼女を描いたクランストが来ていることを知り、暗い嫉妬を覚える。
彼女の居場所を問いただしたい衝動に駆られながら、友人のパーティーに向かうと、そこには画家の姿が…
マルコに対し、見せつけるようにクランストと寄り添うアントーニアに、マルコは激しい感情が渦巻く。

というわけで、彼女と画家の関係は?パーティーですれ違ったガブリエリとは?彼女がミラノ市内に持つアパートとは?
彼の母親に侮辱され、彼と住む世界があまりに違うことを思い知らされたアントーニアの傷心は痛々しく、マルコも売り言葉に買い言葉での修羅場は、いい感じに鬼です。
ラストのほっこりした部分も幸せな読後感。
ハーレ好きならオススメ。

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