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情熱の贈り物 クリスマス・ストーリー 2005 四つの愛の物語 『シチリア式結婚』
2016年01月18日 (月) 21:38 | 編集

情熱の贈り物―クリスマス・ストーリー2005 四つの愛の物語 (クリスマス・ストーリー―四つの愛の物語 (2005))
2005/11


情熱の贈り物 
クリスマス・ストーリー 2005 四つの愛の物語

『シチリア式結婚』
  ミシェル・リード/著 柿沼 瑛子/訳 p5-115.
『復讐の楽園』
  ジェイン・ポーター/著 藤村 華奈美/訳 p117-233.
『誘惑のイスタンブール』
  スーザン・スティーヴンス/著 柿原 日出子/訳 p235-337.
『女王が愛した海賊』
  マリーン・ラブレース/著 有沢 瞳子/訳 p339-429.




『シチリア式結婚』

ミシェル・リード

夫と別居中のニーナは、夫が彼女の美しい従姉と浮気していると聞かされた。シチリアの名家の娘ニーナが祖父の放蕩のかたに資産家のラファエルと結婚したのは、互いの打算と割り切っている。それでも、夫のあからさまな行為には虫唾が走る。その日、突然ラファエルが家に戻ってきた。従姉との関係を告げ、ついに結婚を終わらわせる気なのだろうか?
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copyright 2004
A Sicilian Marriage

情熱的なシチリア人の血をひきなかがらも、幽霊のように屋敷に引きこもるニーナと、氷の壁の前に何もできず放置している夫ラファエルとの関係を、みんなでよってたかってつついて、感情の嵐を巻き起こすというお話。
前半の雰囲気は重いですが、入れ子式に次々と展開する二人の過去や、周囲の人々の反応が楽しく、短編としてとてもクオリティの高いお話。

あらすじ
シチリアの女性らしい気性と男性にちやほやされることに慣れている母とちがって、ニーナは物静かで内向的な性格だった。イギリス人の父親譲りの冷静な青い瞳で世の中を見つめる彼女はトラブルが襲いかかるたびに、トラブルが襲いかかるたにに、誰一人寄せつけない氷の壁の中に自分を閉じ込めてしまう。
「ゴシップだけが熱々(ホット)になっているんだから」と揶揄する母に、ニーナは思わずむせそうになった。彼女の結婚はとうていホットと呼べるようなものではなく、むしろ冷たい(コールド)と呼ぶのがふさわしい。
その母は、ロンドンで夫ラファエルと従姉妹マリシアとの親密そうな様子を見て、ホテルに入るところまで後をつけたという。
「あなたたちはあんなに幸せそうだったのに」


冒頭の経緯。夫ラファエルの帰宅後の儀式的な一連の流れの中で、ニーナはマリシアとの関係を問いただしたい衝動と彼を無視したい衝動との間で揺れる。
一方、ラファエルも妻がランチをとった相手を問いただそうとしていた…

ミシェル リード 読了一覧






『復讐の楽園』

ジェイン・ポーター

エミリーはかつて一家が所有していたカリブの思い出の島へ旅立った。ところが空港で、身に覚えのない密輸容疑で逮捕されてしまう。そこへ突然、昔の恋人トリスターノが現れた。エミリーの家族を不幸に陥れた張本人で、復讐を心に誓った相手だ。久しぶりの対面にとまどうエミリーに、彼は言った―留置場がいやなら僕と二人でクリスマスを過ごせ、と。
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copyright 2004
The Italian's Blackmailed Bride

留置所か、復讐を誓った父を殺した男の助けを借りるか…。
究極の選択に、彼は母親を持ち出し、彼女の選択をうばった…

強烈な出だしがとても印象に残る作品。
ほかの短篇集でも再録されています。
復讐の楽園こちらへ。




『誘惑のイスタンブール』

スーザン・スティーヴンス

最愛の弟がビジネスのトラブルでトルコに拘束されていると知り、弁護士のリジーはイスタンブールへ飛んだ。人々にスルタンと呼ばれる大物実業家ケマルと交渉するが、らちが明かない。そこで彼女は、クリスマスまでに弟を帰国させたい一心で、自分が人質になると申し出た。圧倒的な力を誇るケマルのもと、絢爛豪華なハーレムでの暮らしが始まった。
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copyright 2004
The Sultan's Seduction

リジー・パーマー&ケマル・ヴォルカン
弟が拘束されたと知り、トルコのスルタンに自身の身柄と引き換えに直接交渉をしに行くヒロインの物語。
スルタンの宮殿で囚われの身となったリジーが彼に惹かれるまでは楽しい。
ただ、彼女の幼い頃は悲惨なのだが、ストーリーが短いぶん生かしきれてないと感じる物足りなさもある。






『女王が愛した海賊』

マリーン・ラブレース

亡き父の荘園を継いだ若きメグは、領地の没収を防ぐため、女王公認の海賊キットと七年前に結婚した。だが父際に結婚生活を送ったことはない。契約では、今年のイブまでに本当の夫婦にならなければ婚姻は無効、領地も手放すことになる。大嫌いな遠縁の男がキットの後釜を狙っている今、久々に帰港した夫を誘惑しようと、メグは媚薬を用いて追った。
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copyright 1998
A Drop of Frankincense

現代ロマから、SF色のあるオメガシリーズまで幅の広い作者。
こちらの作品も、異色で面白かった。

あらすじ 1589年
幼くして結婚した夫との結婚も7年で処女のまま終わろうとしている。しかし、イブまでに領地を守るために、夫との永続的な関係を結ばなければならないメグは、娼婦のように夫を誘惑しようと宿屋のベッドに潜り込んだ。
エリザベス王女とスペイン無敵艦隊の物語の渦中。
私掠船(国にゆるされた海賊行為)を率いるキットは、エリザベス王女に気に入られており、妻メグを抱いたことで妻は王女の恨みを買う恐れが出てきた。ほとぼりが冷めるまで、海の上に妻を連れて行くことにしたものの、スペイン船を発見し…

男に囲まれたエリザベス王女の気まぐれに命を握られる時代、スペイン無敵艦隊との前哨戦が物語にさり気なく織り込まれ、海賊らしい荒々しい時代背景と、短編らしいテンポの良さが小気味よくて、面白かった。


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