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堕ちた天使への祝福 上・下  サラ・マクリーン
2016年01月25日 (月) 14:30 | 編集


堕ちた天使への祝福 上 (竹書房文庫)
堕ちた天使への祝福 下 (竹書房文庫)
2015/6/10
サラ・マクリーン (著),


堕ちた天使への祝福 上・下  

サラ・マクリーン

1833年、ロンドン。公爵令嬢ジョージアナには、知られざる一面がある。人気の賭博場を経営し、イギリスの裏社会に君臨する帝王チェイスという男。それが彼女のもうひとつの顔だ。10年前、スキャンダルにより貴族社会から追われたジョージアナは、貴族たちを嫌いチェイスとして裏から彼らをあやつっていた。しかしある日、自分を皮肉る風刺画が新聞に載ったのを見たジョージアナは娘の将来を考え、爵位ある貴族と結婚するため社交界への復帰を決意する。貴族社会は閉鎖的で、自分たちのしきたりを守らない者を拒むが、絶大な影響力を持つ新聞社主ドノヴァン・ウェストの協力を得たジョージアナは、ある策略を練る-。RITA賞を2度受賞した傑作シリーズ。
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copyright 2014
Never judge a lady by her cover

ラズベリーブックスが休刊してしまいました。
ラストの謎大き人物チェイスの話は…と危ぶまれましたが、版権がちくま文庫に移っての出版で嬉しいかぎり。
表紙がサスペンス風ですがサスペンスではありません。ホットなヒストリカルロマンスのでご注意。
しかも、シリーズ物のラストです。
”偽りの〜”シリーズ3作を読んでからでないと、舞台<堕ちた天使>を理解できないと思うのでご注意。
このシリーズの男女間の火花は一品で、切なさや葛藤や罪悪感、飢餓感、ロマンスの要素がぎゅっと詰まったRITA賞作の一話目、二話目はかなりお気に入りでした。

ラストのこの巻は、シリーズ当初のようにヒロインに感情移入しにくい部分ありですが、守る人がいる故の秘密にがんじがらめにされる二人の苦しさがひしひしと伝わってくるロマです。
シリーズラストらしく、貴族の裏を握る彼ららしくカッコよく決めてくれます。
是非、シリーズで読んで欲しい作品。
(ラスベリー文庫作品は残り少ない上に電子書籍化も怪しいのでお早めに!!2016/01)

あらすじ
1823年3月 エセックス州ベイジルドン レイトン城
「愛しているわ」
とても短くて奇妙なのに、とてつもなく力を持ったことば。
  割愛  
彼は奪ったわけではなかった。
ジョージアナが捧げたのだ。惜しげもなく。
なぜなら、彼を愛しているから。

十年後 ロンドン
この世に生を受けて27年めのできごとを振り返ったとき、すべてのはじまりはあの風刺画だった、とジョージアナ・ピアソンは指摘するだろう。
いまいましい風刺画。
未婚の母として社交界で完全に破滅しているジョージアナは、娘のために社交界に復帰を決意し、そういうわけでいま、舞踏室の片隅に立ち、人々の視線を痛いほど感じているのだ。
批判の視線を。
レディ・ジョージアナは、破滅したことにわくわくしたし、長年それは変わらなかった。なんといっても、そのおかげで裕福になって強大な力を誇るようになり、ロンドン一外聞が悪くて人気のある<堕ちた天使>の経営者になり、イギリス一おそれられている……チェイスという名前しかわからない謎めいた”紳士”になったのだから。
彼が実際には女性であるという事実は重要ではない。
だからそう…


冒頭の経緯。ジョージアナは貴族社会の秘密を握る<堕ちた天使>の経営者チェイスのでありながら、その代理人の娼婦アンナとして生きてきた。しかし、娘が9歳となり世間の批判を理解する年齢にさしかかり、社交界への復帰を決意する。ラングリー子爵を破滅させるカードを最後に使ってでも、娘のために結婚をしようと考えていた。
しかし、ジョージアナを風刺画で晒し者にしてしまったことに罪悪感を抱える新聞社主ドノヴァン・ウェストは、ジョージアナへの罪悪感から興味を持ち、舞踏会の後、偶然彼女がアンナであることを知ってしまった。
ドノヴァンは、<堕ちた天使>の経営者チェイスから人形のように操られる、アンナでありジョージアナを放ってはおけず…


堕ちた天使への祝福 下 (竹書房文庫)
2015/6/10
サラ・マクリーン (著),


堕ちた天使への祝福 下

お互いの目的のために手を組んだジョージアナとドノヴァンだったが、いつしかふたりは惹かれあってしまう。ドノヴァンとの恋は自分のためにも娘のためにもならないと葛藤するジョージアナ。しかもドノヴァンはジョージアナがチェイスというもうひとつの顔を持つことを知らない。さらに順調に思えたふたりの計画に影が忍び寄る。絶大な権力を持つトレムリー伯爵が、チェイスの正体を探り始めたのだ。伯爵にある秘密を知られているドノヴァンは、彼に逆らえない。ジョージアナはチェイスとしての力を使い、逆に伯爵の秘密を探ろうとするが-。ジョージアナとドノヴァンの関係の行方は?そして、裏社会の帝王チェイスの正体は暴かれてしまうのか-。華やかな貴族社会の裏側を描いた傑作長篇。
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copyright 2014
Never judge a lady by her cover

まんじりともしないまま、下巻へ。

あらすじ
王の側近であるトレムリー伯爵は、ドノヴァンの秘密を握り、脅迫し、いいように使ってきた。ドノヴァンはトレムリーを破滅させるために、チェイスに協力を頼む。
一方で、チェイスとしてトレムリー伯爵の秘密を握ることに成功したものの、ジョージアナはドノヴァンの秘密を何も知らないことに苛立ち、ドノヴァンへの気持ちに歯止めをかけられず、二週間の愛人契約をもちかける。
ジョージアナは、チェイスの束縛から逃れられないと思い込むドノヴァンに、真実を話すべきか悩むが、信頼することができず…

上下巻に分ける意味をあまり感じない
正直、もう少し動きが欲しいと思わなくもないが、男女間の葛藤に焦点を当てていると考えれば、悪くないです。
この表紙のせいで、サスペンス的な要素がどうしても欲しくなるTT
シリーズ当初の飢餓感が薄くなっているのは残念だが、幸せになった男達がジョージアナを心配する様は嬉しい。
ラストは決まったね。キメすぎでしょう。
脳内の三人は決めポーズとってたよ。
シリーズ前半よりかなりエンタメ度が高くなってしまったが、(結局、彼らの流儀らしく秘密は秘密で守るのか?!ラングリー子爵の秘密知りたかったよ!的な)
楽しかった。

-----〈堕ちた天使〉シリーズ------
偽りのあなたに真実の誓いを マイケル(ボーン侯爵)
偽りの求婚に恋の賭けを クロス(ハーロウ伯爵)
偽りの別れに愛のあがないを テンプル(ラモント公爵)
堕ちた天使への祝福 上・下 チェイス





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